仕事をすぐ休めないことは、保護者の責任不足ではありません。今朝は「登校させるか」を急ぐ前に、子どもが一人で安全に過ごせるか、連絡が取れるか、代わりに見守れる大人や公的な相談先があるかを順に確認します。退職や長期休職を今日決める必要はありません。
10分で決めるのは4つだけ
- 安全: 一人で過ごせる状態か。急な体調悪化、火や刃物、無断外出など今日の具体的な心配を確認します。
- 連絡: 電話やメッセージに本人が応じられるか。応じられないことを責めず、確認時刻を一つ決めます。
- 見守り: 同居家族、親族、信頼できる大人、学校や自治体の相談先のうち、今日相談できる相手を一つ選びます。
- 学校と勤務先: 学校には欠席と本人への連絡方法、勤務先には必要最小限の事情と勤務調整の相談を分けて伝えます。
一人で過ごせるかは年齢だけで決めない
留守番が可能かは、年齢だけで一律に決められません。本人の体調と不安、緊急時に助けを呼べるか、火や薬など家庭内の危険、連絡手段、見守れる時間を具体的に確認します。「大丈夫」と言っていても強く不安そうな場合や、連絡が取れない可能性が高い場合は、一人にする前に別の大人や公的窓口へ相談してください。
| 確認軸 | 確認すること | 難しいとき |
|---|---|---|
| 安全 | 急な症状、傷つける危険、暴力・被害 | 一人にせず緊急・医療・公的窓口 |
| 連絡 | 端末、充電、応答できる時刻 | 対面で見守れる大人を探す |
| 生活 | 水分、食事、服薬、戸締まり | 本人だけに管理を任せない |
| 本人の希望 | 誰なら連絡・訪問してよいか | 理由を迫らず選択肢を減らす |
学校への短い連絡文
本日は欠席します。保護者は日中すぐに対応できない時間があります。本人への電話・家庭訪問・学習物の届け方は、事前に保護者へ確認してください。緊急時は○○へ、通常の連絡は○時以降にお願いします。理由や登校再開日は、本人の状態を見て改めて相談します。
いじめや被害が疑われる場合は「安全確保が必要」「本人への直接連絡前に共有範囲を相談したい」と加えます。朝の連絡文だけを探している場合は、既存の学校を休む連絡文例が主URLです。
勤務先へ相談するとき
「子の看護等休暇」は対象年齢や取得事由が定められており、不登校を理由とする欠席が自動的に対象になるとは限りません。病気・けが等の該当性、就業規則、時間単位取得などを勤務先または都道府県労働局へ確認してください。制度名だけで取得可否を断定しません。
子どもの安全確認と見守り調整が必要です。本日○時までの休暇・在宅勤務・始業時刻変更のうち利用できる方法を確認したいです。必要な申請と、共有が必要な情報の範囲を教えてください。
今日から7日間の再確認
初日に決めた見守り方法が毎日続けられるとは限りません。本人の安全と負担、保護者の勤務・家計、学校との連絡を分けて見直します。
当日・翌日・継続時で判断を分ける
| 時点 | 優先すること | 次の判断 |
|---|---|---|
| 当日 | 差し迫った危険、連絡手段、水分・食事、見守りを相談できる大人を確認します。 | 登校や退職を決めず、今日を安全に過ごす方法を一つ決めます。 |
| 翌日 | 睡眠・食事・疲れ、本人が嫌だった場面、保護者の勤務調整を別々に振り返ります。 | 在籍校の担任・養護教諭・相談担当へ、本人への連絡方法と次の相談日を伝えます。 |
| 継続時 | 一人で過ごす日が続く、生活リズムや心身の変化がある、保護者の勤務・家計が限界に近い場合は、家庭だけで抱えません。 | 教育相談、教育支援センター、医療・福祉、学校外の学びや居場所を並行して確認します。 |
相談先を一つ選ぶ
- 在籍校の担任、養護教諭、管理職、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー
- 市区町村・都道府県の教育相談、教育支援センター
- 体調や心身の変化がある場合は、かかりつけ医や地域の医療相談
- 働き方や制度は勤務先の人事・労務、都道府県労働局
地域の公的支援を先に確認する
相談先は自治体によって名称・対象・受付方法が異なります。まず、文部科学省の不登校支援の基本方針を踏まえ、都道府県・地域別の不登校相談先から教育相談や教育支援センターを確認してください。緊急性があるときは地域一覧を探し続けず、119・110・189など状況に合う緊急窓口を優先します。
学校外の学び・居場所を検討するとき
PR・自社サービス: NIJIN Academyは、このサイトと同じ株式会社NIJINが運営する学校外の学び・居場所の選択肢です。本人のペースで参加する方法、家庭から相談する方法、地域に通学拠点がない場合のオンライン参加を検討できます。利用条件、費用、利用可能な時間、在籍校との連携は家庭ごとに公式情報と相談で確認してください。
| 適合しやすい状況 | 適合しにくい・別の支援を優先する状況 |
|---|---|
| 学校外の学びや居場所を中期的に探している/本人のペースやオンライン参加を相談したい/家庭も継続的に相談したい | 今日すぐの留守番・見守り代行が必要/差し迫った危険や急な体調悪化がある/公的制度や医療の判断が必要 |
NIJIN Academyは、即日の見守り代行、緊急対応、医療・心理・行政相談の代わりではありません。まず安全と公的窓口を確認し、その後の学び・居場所の候補として比較してください。
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あわせて確認したい記事
次の一歩
今朝は「安全」「連絡時刻」「見守りを相談する相手」の3点を書き出せば十分です。学校復帰や仕事の大きな変更は、今日決めなくて構いません。
動画で見る|【不登校】夏休み明けに増えるのは「子どもが急に行きたくなくなる」からではありません。子どもが学校に行けなくなるまでの本当の理由
この記事の内容を確かめるための一次資料
学校とのやりとりは、担任個人の考え方に左右されやすい部分です。だからこそ国が学校に何を求めているかを知っておくと、話が噛み合いやすくなります。「認めてください」ではなく「要件を満たすには何を用意すればよいですか」と聞くのが、実務上いちばん通ります。
下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。
| 資料 | 何がわかるか |
|---|---|
| 文部科学省「生徒指導提要」 | 学校の生徒指導の基本方針(改訂版) |
| 文部科学省「スクールカウンセラー等活用事業」 | SC・SSWの役割と配置の考え方 |
| 文部科学省「就学援助」 | 学用品費・給食費などの経済的支援 |
| 文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」 | 小中の不登校353,970人。全国の最新の実数 |
| 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」 | 「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針 |
| 同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合) | 教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件 |
| 同 別記2(自宅でICT等を活用した学習) | 自宅学習を出席扱いにする7つの要件 |
| 文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」 | 2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件 |
| 文部科学省「COCOLOプラン」 | 誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策 |
| 文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」 | 全国1,045市区町村の公式相談窓口 |
| 教育機会確保法(e-Gov法令検索) | 第13条が「休養の必要性」を条文で認めている |
| こども家庭庁「子育て支援」 | 子育て世帯が使える支援制度の全体像 |
| 国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」 | 研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料 |
学校に相談するときの進め方
① 支援の目標をすり合わせる
「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。
② 具体的な場所を挙げる
「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。
③ 出席扱いの要件を一緒に確認する
「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。
④ 決めたことを記録に残す
面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。
つらいときの相談先(24時間・無料)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
- お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター(全国1,045市区町村の窓口一覧)
この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。
家庭でいまできること
制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。
いま家庭で確かめておきたいこと
睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)
食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか
頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)
「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか
保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか
学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか
声のかけ方で迷ったときは
「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。
逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。
相談先の選び方|どこに何を聞けるか
相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。
| 相談先 | 聞けること | 費用 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 在籍校(担任・スクールカウンセラー) | 出席の扱い、校内の別室、学習の進め方 | 無料 | まず学校での配慮を相談したいとき |
| 教育支援センター(市区町村) | 学校外の公的な居場所、通所と出席扱い | 原則無料 | 学校の外に一歩を踏み出したいとき |
| フリースクール(民間) | 体験活動中心の居場所、少人数の学び | 月1〜5万円程度 | 興味や「やってみたい」から入りたいとき |
| オンライン | 自宅から参加できる学び、出席扱いの実務 | スクールにより異なる | 外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき |
| 医療機関(小児科・児童精神科) | 体の不調の背景、診断と治療 | 保険診療 | 睡眠・食事・体の症状が続くとき |
| 24時間子供SOSダイヤル | 子ども本人・保護者どちらの相談も | 無料・24時間 | いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310) |
どこから始めればいいか迷ったら
学校に伝えるときの文例
言いたいことは決まっていても、いざ書こうとすると手が止まる——という声をよく聞きます。そのまま使える形にしました。丁寧すぎる必要はありません。事実と、してほしいことが伝われば十分です。
① しばらく休むことを伝える
本人の体調と気持ちの状態から、しばらく学校をお休みさせていただきます。
毎朝のご連絡が負担になっているため、こちらから連絡がない日は欠席としてお取り扱いいただけますでしょうか。状況が変わりましたら、その都度ご連絡いたします。
毎朝の欠席連絡は、家庭にとっても学校にとっても負担です。先にこの一文で合意しておくと、朝の消耗がなくなります。多くの学校が対応してくれます。
② 配慮をお願いする
つきましては、登校できた日は保健室や別室で過ごさせていただくことは可能でしょうか。
また、給食の時間だけ別室にする、掃除の時間は無理をさせない、といった形でもかまいません。
本人が続けられる形を一緒に考えていただけると助かります。
「配慮してください」だけでは学校も動きにくいので、場面と具体的な対処をセットで書くのがコツです。診断名は必須ではありません。
③ 出席扱いについて相談する
文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)に、学校外の施設で相談・指導を受けた場合や、自宅でICT等を活用した学習を行った場合の指導要録上の出席扱いについて定めがあると伺いました。
本校ではどのような運用になっていますでしょうか。また、要件を満たすために家庭で用意すべきものがあれば教えてください。
ポイントは「認めてください」ではなく「何を用意すればよいですか」と聞くことです。学校側も判断材料を求めています。要件の全文は教育支援センターとはの記事に原文どおり掲載しています。
④ 面談のあとに送る確認メール
確認させていただいた内容を念のためお送りします。
・当面は◯◯(別室/午後のみ など)で対応いただく
・◯◯(教育支援センター等)への通所を検討し、決まり次第ご連絡する
・出席の取り扱いについては、◯月◯日までにご回答いただく
認識に相違がありましたらお知らせください。
口頭の合意は、担任が変わると消えてしまいます。短くていいので記録に残しておくと、翌年度も引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。
伝える相手の順番
この記事のテーマについて、よく寄せられる質問
同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。
Q. 担任と話が噛み合いません
A. 「認めてください」ではなく「要件を満たすために何を用意すればよいですか」と聞き方を変えると通りやすくなります。それでも動かない場合は、学年主任・管理職・市区町村の教育委員会(教育相談室)へ相談先を上げてください。
Q. 毎日の欠席連絡がつらいです
A. 連絡方法は相談できます。「しばらく休むので、こちらから連絡がない日は欠席とみなしてください」と最初に合意しておくと、毎朝の負担がなくなります。多くの学校が対応してくれます。
Q. 保健室登校や別室登校は出席になりますか?
A. なります。校内で過ごした時間は在籍校の判断で出席として扱われるのが一般的です。保健室登校についてもあわせてご覧ください。
Q. 学習の遅れが心配です
A. 学校外での学習も、計画や内容が教育課程に照らし適切と判断されれば成績評価に反映できることが2024年8月の制度改正で明確になりました。詳しくは教育機会確保法の記事にまとめています。
Q. 面談で何を話せばいいですか?
A. ①いまの状態、②してほしい配慮を具体的に、③出席扱いの取り扱い、の3点に絞ると進みます。面談後に「本日確認したこと」をメールで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。
つらいときの相談先(24時間・無料)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
- お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター
この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。
一次資料
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」(確認日 2026-08-15)
- 厚生労働省「子の看護等休暇」(確認日 2026-08-15)
- 文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」(確認日 2026-08-15)


