不登校中でも、在籍している小学校・中学校の教科書は無償給与の対象です。ただし、欠席中にすぐ受け取れるかは別で、文部科学省は自宅学習などで必要かを在籍校長が判断すると案内しています。対象であることと、配布時期・方法は分けて学校に相談しましょう。
にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するNIJINアカデミーも同社の事業です。教科書の制度・配布方法と、学校外の学びの場は役割が異なるため、混同しないよう分けて説明します。
不登校でも在籍中の小中学校の教科書は無償給与の対象です
文部科学省の教科書Q&Aは、義務教育諸学校に在籍する児童生徒について、長期欠席中も在籍している以上は無償給与の対象と説明しています。また、制度の対象は国・公・私立の義務教育諸学校で使用する教科書です。登校日数が少ないことだけを理由に、制度の対象から外れるわけではありません。
一方、「対象であること」と「欠席中にすぐ受け取れること」は同じではありません。文部科学省は、通常は再び通学を始めて授業で使用する時期に給与し、自宅・病院等で学習するために必要な場合は欠席中にも給与できると説明しています。欠席中の給与は、必要性を在籍校長が判断し、学校と保護者が連絡を取り合って実情に合わせて行います。
子どもが配布日に登校できない場合は、どの教科書が自宅学習に必要か、受け取れる時期、保護者だけでの受け取りや郵送など学校が対応できる方法を一緒に相談してください。受け取り方法の調整と、子どもの登校再開の相談は分けて構いません。
「教科書」とワーク・ドリルなどの副教材は別に確認します
教科書無償給与制度の対象は、国が検定・採択制度を通じて義務教育の授業で使う教科書です。学校で使うすべての教材が無料という意味ではありません。文部科学省の子供の学習費調査では、学校指定の辞書、副読本、ワークブックなどを教科書費とは別の「授業で使用する図書費」の例に挙げています。
スマートフォンでは、比較表を左右にスワイプして確認できます。
| 種類 | 例 | 確認先 |
|---|---|---|
| 教科書 | 国語・算数など、在籍校が使用する教科書 | 在籍校の配布日・受け取り手順 |
| 副教材 | ワークブック、辞書、資料集など | 購入の必要性・費用・欠席中の受け取り |
| 家庭学習用の参考書 | 家庭が選んで購入する市販の本 | 必要に応じて家庭の予算や学習状況 |
「教科書は届いたが、ワークはどうすればよいか」「欠席中に提出する課題があるか」は学校の運用によって違います。教科書を受け取る連絡の際に、購入が必要な教材、課題の提出有無、教材費の支払い期限もまとめて聞くと、別々に連絡する負担を減らせます。学校貸与の端末については、不登校中のタブレットの扱いを解説した記事で確認できます。
教科書を受け取りに行けないときの相談手順
- 担任または学校の窓口へ連絡する:受け取りたい教科書と、配布日に子どもが登校できないことを伝えます。
- 可能な受け取り方法を尋ねる:保護者だけの来校、別日時、教職員からの受け渡し、郵送など、学校が取れる方法を確認します。
- 受け取り内容と日時を確認する:学年・教科・冊数、受け取り場所、本人確認や受領方法を確かめます。
- 学校で解決しない場合は設置者へ相談する:市区町村立なら教育委員会など、学校を設置する自治体の窓口に相談先を尋ねます。
文部科学省の案内は、欠席中に教科書が必要かを在籍校長が判断し、学校と保護者が連絡を取り合って給与する流れを示しています。郵送や保護者の来校など具体的な手段を全国一律に定めたものではないため、希望する方法が学校で可能かを確認しましょう。
欠席中の連絡頻度そのものが負担になっている場合は、学校からの電話連絡について相談する方法も参考になります。
「教科書の配布について確認したく連絡しました。本人は現在、登校しての受け取りが難しく、自宅で学習するため教科書が必要です。欠席中の給与が可能か、必要な教科書と受け取り時期、保護者のみの受け取りや郵送など対応できる方法を教えていただけますか。教科書以外に受け取りが必要な教材があれば、あわせてお知らせください。」
教科書が届かない・なくした・傷んだときに確認すること
まず、在籍校へ「配布済みか」「別日に受け取る予定か」「年度途中の転入・転出の事務処理中か」を確認します。教科書の無償給与は原則として児童生徒に教科書を届ける制度ですが、受け取りの行き違いや転学時の手続きが起きることがあります。学年、教科、教科書名、学校名を整理して伝えると確認が進みます。
紛失や破損の場合、通常の再給与が自動で認められるとは言い切れません。2026年度の教科書事務参考資料では、通常の給与は教科書ごとに一度限りとし、災害で失った場合などは別の取扱いを示しています。自治体や災害状況によって手順が異なるため、買い直す前に学校へ事情と教科書名を伝えてください。
年度途中で転校したときは教科書給与証明書を確認します
学年途中に転校し、転学先で使う教科書が前の学校で受け取ったものと異なる場合、文部科学省のQ&Aでは、2月末までの転学について新しい教科書を無償給与する手続きを案内しています。保護者は転学前の校長から「転学児童(生徒)教科用図書給与証明書」を受け取り、転学後の校長へ提出します。
同じ教科書を使う場合、転学する時期、自治体の事務処理によって必要な確認が変わることがあります。転校が決まったら、転学前後の学校へ、証明書の受け取り・提出先、教科書が届くまでの教材、複数年使用する教科書の扱いを確認してください。
公立小中学校の転校や学区変更の相談については、不登校の子どもの転校手順を解説した記事でも整理しています。
NIJINアカデミーは教科書配布を行う学校ではなく、別の学びの選択肢です
学校の教科書は在籍校から受け取ります。NIJINアカデミーは義務教育の教科書を配布する学校や自治体の窓口ではなく、オンライン・ハイブリッドで学ぶ学校外の学び場です。教科書の受け取りに関する相談は在籍校へ行い、日々の学び方を検討するときは、それとは別に各サービスの内容・対象・費用を確認しましょう。
教科書を受け取ること、在籍校との連絡、学校外の学びの場を利用することは、それぞれ別の手続き・判断です。出席扱いや学校との連携は自動的に決まるものではありません。気になる場合は、サービスの説明を聞いたうえで在籍校とも確認してください。
よくある質問
はい。文部科学省は、義務教育諸学校に在籍する児童生徒を教科書無償給与の対象とし、長期欠席中も在籍している以上は対象と説明しています。ただし、欠席中に渡す時期は自宅学習などで教科書が必要かを在籍校長が判断します。
登校していないことだけで無償給与の対象から外れるわけではありません。文部科学省のQ&Aでは、長期欠席中も在籍している児童生徒は対象とし、自宅や病院等で学習するために必要であれば欠席中にも給与できるとしています。
保護者だけで受け取れるか、受け取り方法と時期は在籍校に確認してください。欠席中の給与は、自宅学習などで必要かを在籍校長が判断し、学校と保護者が連絡を取り合って実情に合わせるよう文部科学省が案内しています。
全国一律に郵送を約束する制度ではありません。欠席中の給与は自宅学習などの必要性を在籍校長が判断し、学校と保護者が調整します。郵送が可能かは学校の手順、費用負担、受け取り時期を確認してください。
無償給与の対象となるために、子どもが配布日に登校することを条件とする制度ではありません。ただし、欠席中に給与する時期は自宅学習などで必要かを在籍校長が判断するため、必要な教科書と受け取り方を学校に相談してください。
まず在籍校の担任、学年主任または事務室に、配布日と受け取り方法を確認してください。学校で状況が分からない場合は、学校の設置者である市区町村教育委員会の教科書担当窓口へ相談先を尋ねます。
紛失・破損を理由とする再給与が自動で認められるとは限りません。2026年度の事務資料では通常は教科書ごとの給与は一度限りとし、災害による滅失・損傷などを別に扱っています。まず在籍校へ事情を伝え、購入先や支援制度を確認してください。
文部科学省のQ&Aでは、2月末までの転学で、転学先の教科書が転学前と異なる場合に再度無償給与されると説明されています。保護者は転学前の校長から教科用図書給与証明書を受け取り、転学先の校長へ渡す手続きが案内されています。
教科書無償給与制度の対象は、義務教育で使用する教科書です。学校指定の辞書・副読本・ワークブックなどは教科書とは別の費目として扱われるため、購入の有無や費用は学校と自治体の案内を確認してください。
義務教育教科書無償給与制度の対象は小中学校などの義務教育諸学校で、高校の教科書は購入費として別に扱われます。高校で必要な教科書代や費用支援の有無は、在籍校の費用案内で確認してください。
参考にした公式情報
- 文部科学省「教科書Q&A」(長期欠席・転学時の給与時期と条件)
- 文部科学省「教科書無償給与制度」(対象・制度の概要)
- 文部科学省「子供の学習費調査の手引き」(教科書と副教材の区分)
- 令和8年度 教科書無償給与事務参考資料(長期欠席中の給与・再給与の事務例。埼玉県内教育行政機関の資料)
- 横浜市「教科書を購入したいのですが」(紛失等は原則有償とする自治体の案内例)
情報確認日:2026年10月25日


