「飯能市で、学校以外に安心して過ごせる場所を探したい」「家から通えるフリースクールや公的支援を比較したい」——そんな保護者のために、飯能市内の教育支援センターと、埼玉県の公式資料に掲載されている民間の学び場を整理しました。
飯能市には、市が運営する教育相談と教育支援センター杉っ子ルームがあります。民間では、緑町のフリースクールひとつぶの麦、自然体験を軸にしたにちにちのはらが、埼玉県の「不登校児童生徒の学習支援等を行う民間団体等」の一覧に掲載されています。
ただし、同じ「フリースクール」「居場所」という言葉でも、対象学年、過ごし方、費用、学校との連携、出席扱いの考え方は異なります。飯能駅から近いかだけで決めず、本人の体力、外出への不安、保護者の送迎、家庭の予算、在籍校との相談を一つずつ重ねていきましょう。
この記事でわかること
- 飯能市の教育相談と教育支援センター「杉っ子ルーム」の対象・時間・手続き
- ひとつぶの麦、にちにちのはらの公開情報と、問い合わせが必要な項目
- 公的支援、民間フリースクール、近隣の選択肢を比べるときの視点
- 料金、交通費、教材費、助成制度を家計に落とし込む方法
- 通った日を出席扱いにできるか、在籍校に確認する手順
- 見学前に聞いておきたいこと、家庭での比較表、よくある質問
この記事は、飯能市、飯能市教育センター、埼玉県、文部科学省、各施設の公式情報をもとにしています。自治体や県の掲載情報は、施設の安全性・教育内容・経営状態を県が保証するものではありません。開所日、受け入れ学年、料金、募集状況、助成の対象は変わる可能性があるため、見学や申込みの前に必ず最新情報を直接確認してください。公式に確認できない事項は「要問い合わせ」としています。
飯能市でフリースクールを探すとき、最初に分けたい3つの選択肢
フリースクールを探し始めると、検索結果には教育支援センター、民間の居場所、学習塾、放課後等デイサービス、通信制高校などが一緒に表示されます。名称が似ていても、制度上の位置づけや利用できる年齢は別です。飯能市で小学生・中学生の居場所を探す場合は、まず「公的な教育相談」「日中を過ごす民間の場」「家庭から参加するオンラインや相談」を分けると、情報の見落としが減ります。
公的な選択肢の中心は、飯能市教育センターと、そこに併設されている杉っ子ルームです。飯能市在住の小学生・中学生で、学校に行きづらい状態にある子どもが、手続きを経て通室します。教育相談は就学前から高校生まで相談できますが、杉っ子ルームの利用条件は別に確認が必要です。
民間の選択肢は、施設ごとの理念と運営方法を見て選びます。毎日決まった時間に通う場所もあれば、自然の中で過ごすことを重視する場所もあります。公的施設より自由度が高い場合がある一方、料金、保護者の送迎、学校との連絡、事故時の対応は施設ごとに違います。公開情報だけで「無料」「誰でも利用できる」と判断しないでください。
最初に見るのは場所の名前より4つの条件
本人の今の状態に合わせて、制度・時間・距離・費用を別々に確認します。
01
制度
市の教育支援センターか、民間のフリースクール・居場所か。相談窓口と利用手続きが違います。
02
時間
朝から午後まで通うのか、週に数回か、自然体験や短時間利用か。体調に続けられる設計を選びます。
03
連携
在籍校にどのような活動記録を渡せるか、出席扱いの相談を誰と進めるかを事前に確認します。
この3軸に、月々の費用と交通を重ねると、候補を無理なく絞り込めます。
飯能市の地理と「通える」の考え方
飯能市は市街地だけでなく、山間部や自然の多い地域まで広がっています。施設が市内にあっても、家の場所によっては、駅までの移動、バスの本数、保護者の送迎時間が大きな負担になります。飯能駅から近いかどうかだけではなく、玄関から施設の入口までを一つの通学ルートとして考えることが大切です。
たとえば、本人が人混みや大きな音に疲れやすい場合、駅周辺の人通りが負担になることがあります。逆に、自然の中で活動するほうが落ち着く子は、施設までの移動が少し長くても、活動内容が合うことで通いやすくなる場合があります。最初から週5日の通所を前提にせず、見学、短時間、週1回から始められるかを確認しましょう。
送迎が必要な家庭では、保護者の仕事やきょうだいの予定も含めて、1週間単位で考えます。行きだけ保護者、帰りは公共交通機関という方法が可能か、欠席連絡は何時までか、悪天候の日の対応はどうかなど、施設に着いてからではなく、家を出る前から家に戻るまでの流れを確認します。
飯能市の公的な相談先|まず教育センターに話してよい
飯能市教育センターは、幼児から小学生・中学生、高校生までの教育相談に対応しています。飯能市公式ページでは、子ども本人や保護者から、学校生活、学習、友人関係、登校しぶり、不登校などについて相談できると案内されています。相談は予約制で、相談時間はおおむね50分、費用は無料です。
2026年4月1日以降、教育センターは飯能市総合福祉センター内に移転しています。相談日は原則として月曜日から金曜日の9時から16時までで、電話番号は042-973-1400です。最新の場所や予約方法は、飯能市公式ページで確認してください。相談時点で「どこに通いたいか」が決まっていなくても構いません。朝の様子、学校で困っていること、家で過ごす時間、保護者が心配していることを整理して話せます。
教育相談と杉っ子ルームの通室は同じではありません。相談したから必ず通室する、通室したから学校へ戻らなければならない、という仕組みではありません。教育センターで説明を受け、本人の状態と希望を踏まえながら、見学や利用の手続きを進めます。
教育支援センター「杉っ子ルーム」|飯能市在住の小中学生向け
杉っ子ルームは、飯能市教育センターに併設されている教育支援センターです。飯能市公式ページでは、飯能市在住で、学校に行きづらい状態にある小学生・中学生を対象に、社会的自立に向けた支援を行う場所と説明されています。常時2名の指導員が活動を支え、利用には所定の手続きが必要です。
活動内容として、個別の学習、学校とつながるオンライン授業の利用、ストレスや対人関係・コミュニケーションについての活動、スポーツや遊び、子ども同士の意見交換、防災・交通安全・SNSに関する学習などが案内されています。勉強だけをする教室ではなく、生活リズムや人との関わりを整えながら、本人に合った学びを考える場です。
開室時間は、月曜日・火曜日・木曜日・金曜日が9時から14時20分、水曜日が9時から13時10分です。長期休業中は閉室とされています。曜日や時間、学校との連携方法は変更される可能性があるため、見学時に確認してください。本人が毎日通える状態でなくても、どのような段階から相談できるかを教育センターに聞いてみましょう。

杉っ子ルームを利用する前に確認したいこと
杉っ子ルームを検討するときは、まず教育センターへ電話し、本人の学年、居住地、現在の登校状況、家庭で困っていることを伝えます。公式ページでは、利用の前に説明や見学を行い、手続きを進める流れが案内されています。利用開始までの期間、保護者が提出する書類、在籍校への連絡方法は、家庭ごとに違う可能性があります。
確認したいのは、通室できる曜日だけではありません。本人が学習に取り組めない日にどう過ごせるか、昼食の扱い、途中で帰る手続き、体調不良時の連絡、保護者面談の頻度、学校との情報共有の範囲を聞きます。学校復帰だけを急がず、本人の安心、生活リズム、学び直し、進路相談のどこを優先するかも話しておくと、支援者と目標を共有しやすくなります。
杉っ子ルームの利用料について、飯能市公式ページで家庭が負担する月額を確認できない場合は、無料と断定せず、教育センターへ問い合わせてください。教材費、昼食、活動に伴う実費、交通費などが別途あるかも併せて確認します。
民間の選択肢1|フリースクールひとつぶの麦
フリースクールひとつぶの麦は、飯能市緑町2-5にある学び場です。飯能市内の学校外の選択肢として、埼玉県が公開する民間団体等の一覧に掲載されています。県の一覧では、フリースクールとして、対象は小学生・中学生、オンライン対応は「なし」と記載されています。電話番号は042-973-3456です。
運営者の公式サイトでは、さゆり学園の取り組みの一つとして、不登校支援「ひとつぶの麦」を案内しています。学校の外で学ぶこと、自分らしさを大切にすることが紹介されています。詳しい曜日、1日の過ごし方、学習の進め方、スタッフとの関わり方、受け入れ人数は、公式サイトを見た時点でも変わる可能性があるため、見学前に直接確認してください。
料金、入会金、体験利用の有無、対象学年ごとの条件、出席扱いに関する資料提供について、埼玉県の一覧と施設公式サイトで金額を確認できない項目は要問い合わせです。電話やメールで問い合わせる際は、「小学生か中学生か」「週何日を希望するか」「学校との連携が必要か」「送迎が必要か」を最初に伝えると、家庭に合う説明を受けやすくなります。
民間の選択肢2|自然感覚体験保育・フリースクール にちにちのはら
自然感覚体験保育・フリースクール にちにちのはらは、飯能市小岩井603で活動する団体です。埼玉県の公式一覧では、フリースクール・その他の支援として掲載され、対象は小学生・中学生、分野として不登校・ひきこもり・発達障害等の欄に該当し、オンライン対応は「なし」と記載されています。電話番号は090-1434-1453、メールアドレスは2121nohara@gmail.comです。
名称のとおり、自然や感覚的な体験を取り入れた場を検討している家庭にとって、候補になり得ます。学校の教科を一定時間進めることよりも、外で過ごす、人の気配を感じる、手を動かす、生活のリズムを作るといった経験を重視するかもしれません。ただし、具体的な活動日、雨天時の対応、トイレや昼食、安全管理、医療的な配慮の可否は、公開資料だけでは判断できません。
料金、入会金、体験、通所頻度、保護者同伴の必要性、対象学年の細かな条件は要問い合わせです。自然の中で活動する場合は、服装、虫や植物へのアレルギー、雨天・猛暑・積雪時の中止基準、緊急連絡の方法を見学前に聞きましょう。本人が外活動を望んでいても、体調によっては短時間から始められるかが重要です。
県の一覧に載っていることと、施設選びの関係
埼玉県が公開する「不登校児童生徒の学習支援等を行う民間団体等」の一覧は、県が把握している団体の情報を紹介する資料です。資料には、掲載内容は団体から提供された情報に基づくもので、県が施設の内容を評価・保証するものではないという趣旨の注意書きがあります。
そのため、県の一覧に掲載されていることは、検索の出発点にはなりますが、家庭に合うことの証明ではありません。スタッフの人数、子ども同士の距離感、活動の自由度、事故時の対応、個人情報の扱い、費用、退会手続きは、各団体の説明を聞き、可能であれば本人と見学して判断します。
また、県の一覧は更新時期と施設の状況にずれが生じることがあります。掲載されていても現在休止中、対象学年が変わった、満員で新規受け入れを止めている可能性があります。反対に、一覧に載っていない居場所が新しく活動していることもあります。最新性が必要な項目は、県ではなく施設と市の相談窓口に確認してください。
| 選択肢 | 対象・根拠 | 公開されている特徴 | 要問い合わせの項目 |
|---|---|---|---|
| 杉っ子ルーム | 飯能市在住の小学生・中学生 | 個別学習、学校とつながるオンライン授業、相談、活動 | 利用開始まで、費用、昼食、個別の通室条件 |
| ひとつぶの麦 | 県の一覧では小学生・中学生 | 飯能市緑町。フリースクールとして掲載 | 料金、曜日、定員、学習内容、学校連携 |
| にちにちのはら | 県の一覧では小学生・中学生 | 飯能市小岩井。自然感覚体験、フリースクール等 | 料金、活動日、雨天対応、安全管理、送迎 |
飯能市内の公的・民間支援を比較する表
3つの候補を比較するとき、料金が書いてあるかどうかだけで優劣をつけないことが大切です。公的施設は利用手続きや在籍校との連携があり、民間施設は活動の特色や時間の柔軟さがある一方、契約条件を家庭が確認する必要があります。
| 比較項目 | 杉っ子ルーム | ひとつぶの麦 | にちにちのはら |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 飯能市教育センターの教育支援センター | 民間フリースクール | 自然感覚体験・民間フリースクール等 |
| 対象 | 飯能市在住の小学生・中学生 | 県一覧では小学生・中学生 | 県一覧では小学生・中学生 |
| 活動時間 | 月火木金9:00〜14:20、水9:00〜13:10 | 公式に確認できず | 公式に確認できず |
| オンライン | 学校とつながるオンライン授業の利用可能性を案内 | 県一覧ではなし | 県一覧ではなし |
| 料金 | 個別に要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 手続き | 教育センターへ相談・説明・見学・所定の手続き | 施設へ直接相談 | 施設へ直接相談 |
| 向いている比較軸 | 公的支援、学校連携、生活リズム | 学び方、居場所の雰囲気、通所条件 | 自然体験、外活動、安全と体調への配慮 |

料金を聞くときのチェックリスト|「月謝」以外も合計する
飯能市の候補では、公開資料から金額を確認できない項目が多くあります。これは、施設ごとに個別相談を重視している場合や、コースや利用頻度で費用が変わる場合があるためです。問い合わせのときは、次の費目を一つずつ確認してください。
- 初回に必要な入会金・登録料・体験費
- 毎月の基本利用料と、利用日数による変動
- 教材費、活動材料費、食事代、イベント参加費
- 延長利用、休日利用、保護者同伴の追加費用
- 欠席・長期休業・途中退会をした月の請求
- 交通費、送迎費、駐車場代
- 自治体や県の助成制度を使える場合の申請者と書類
家庭の計算は、「毎月の固定費+利用日に応じた費用+交通費+年に数回の費用」を12か月に分けて考えると分かりやすくなります。料金が要問い合わせの施設について、記事で金額を推測することはできません。見学の際に書面やメールで条件を受け取り、あとから家計に入れて検討しましょう。
飯能市で利用できる助成制度はある? 支援の種類を混同しない
飯能市には、子どもの居場所づくりを行う活動団体を対象にした「飯能市こどもの居場所づくり活動継続支援金」があります。市公式情報では、一定の要件を満たす活動団体の継続を支援する制度として案内されています。これは活動団体向けの制度であり、保護者が民間フリースクールの利用料を直接請求できる家庭向け助成と同じではありません。
飯能市の就学援助は、飯能市立の小学校・中学校に在籍する児童生徒の学用品費や給食費など、学校教育に必要な費用を援助する制度です。民間フリースクールの月謝を自動的に補助する制度として案内されているものではありません。対象になるかどうかは家庭の所得や在籍状況などで決まるため、教育委員会へ確認してください。
今回確認した飯能市の「こども計画」などの公開情報からは、民間フリースクールの利用料を保護者へ一律に補助する制度を確定できませんでした。制度は新設・変更される場合があります。利用したい施設名と子どもの学年を伝え、「飯能市在住の小中学生が民間の居場所を利用する場合、利用料や交通費の支援はあるか」と市役所や教育センターへ直接聞くのが確実です。
出席扱いは自動ではない|在籍校と施設をつなぐ準備
フリースクールに通った日が在籍校の出席として扱われるかは、施設名だけで決まりません。文部科学省は、義務教育段階で学校外の施設などにおいて相談・指導を受けている場合、一定の要件のもとで、校長が適切と判断した日を指導要録上の出席扱いにできる考え方を示しています。最終的な判断は在籍校や校長の運用に関わります。
杉っ子ルームについても、利用した日数が自動的に在籍校の出席日数になると考えず、教育センターと在籍校に確認してください。民間施設の場合は、施設側が活動記録、学習内容、参加日、スタッフの所見などをどこまで提供できるかを聞きます。学校側が必要とする書式と、施設が出せる資料が一致するとは限りません。
相談の順番は、①担任または学校の不登校支援担当に現在の状況を伝える、②希望する施設の活動内容を共有する、③学校が必要とする記録・連絡方法を確認する、④施設に学校との情報共有が可能か尋ねる、⑤利用後に定期的に見直す、です。出席日数だけでなく、学習評価、通知表、進級、進路選択にどう関係するかも、分からないままにしないようにします。

見学で見るべき10項目
ウェブサイトが家庭に合いそうでも、本人が現地で安心できるとは限りません。見学では、スタッフの説明だけでなく、本人が入口から室内までどのように過ごすかを観察します。すべてを一度で決める必要はありません。
- 入口やトイレ、休める場所が本人に分かりやすいか
- 子どもの人数とスタッフの人数、スタッフの呼び方
- 会話をしない、活動に参加しない時間も認められるか
- 学習、遊び、外活動、食事の一日の流れ
- 途中参加、早退、週1回などの柔軟な利用ができるか
- 大きな音、におい、光、人との距離への配慮
- けが、体調不良、災害、行方不明など緊急時の対応
- 写真・動画・SNSへの掲載と個人情報の扱い
- 在籍校への活動報告、出席扱いの相談、保護者面談
- 料金、休会、退会、返金、教材・行事・交通の費用
本人に感想を聞くときは、「楽しかった?」だけで終わらせず、「入口に入ったとき、体はどんな感じだった?」「もう一度行くなら、何を変えたい?」「スタッフに話さなくても過ごせそう?」など、具体的に聞いてみます。行きたいと言えない場合も、行きたくない理由が分かれば次の候補選びに役立ちます。
飯能市から通うための段階設計
不登校の期間が長い、朝に起きられない、外出に強い不安がある場合は、最初からフルタイムの通所を目標にすると、本人も保護者も疲れてしまいます。例えば、第一段階を教育センターへの電話相談、第二段階を保護者だけの見学、第三段階を本人同伴の短時間見学、第四段階を週1回の短時間利用、第五段階を本人と相談したうえで日数を増やす、というように分けられます。
自然体験型の場なら、最初は屋外活動の全部に参加せず、集合場所を見て帰る、室内で休む、保護者が同行するなどの方法を相談できます。日中の学習が必要でも、机に向かう時間を5分から始め、活動記録を残すだけの日があってもよいかもしれません。利用のペースは、施設が定める標準時間と本人の状態をすり合わせます。
送迎を家庭だけで抱え込まないことも重要です。祖父母やきょうだいの協力、飯能市の相談窓口、公共交通機関の経路、安全な待ち合わせ場所などを組み合わせ、保護者の体力が続く方法を探します。保護者が疲れ切ると、本人の支援も長続きしにくいため、家族の生活全体を支援計画に入れてください。
小学生と中学生で、選ぶときの焦点は少し違う
小学生の場合
小学生は、学習の遅れだけでなく、朝の支度、給食、友達との距離、保護者から離れて過ごす時間が課題になることがあります。杉っ子ルームでは個別学習や遊び、コミュニケーション活動が案内されています。民間施設では、活動の自由度や大人の見守り方、保育・学童との違いを確認しましょう。
低学年の場合、フリースクールという名称だけでなく、保護者が就労している時間を安全に過ごせるか、トイレや食事の介助が必要な場合に対応できるか、送迎の有無、きょうだい同伴の可否を聞きます。県の一覧に小学生と書かれていても、学年ごとの受け入れ条件は施設によって異なります。
中学生の場合
中学生は、在籍校との出席・学習評価に加え、高校進学の情報が気になり始めます。日中の居場所と、定期テストや作文、面接、進路相談をどこで受けるかを分けて考えます。杉っ子ルームで学校とつながるオンライン授業が利用できるか、民間施設が学習記録を作れるか、希望する高校の説明会へ行く時期などを、早めに学校と相談しましょう。
高校の情報を調べることは、すぐに進学を決めるという意味ではありません。本人が「中学卒業後にも選択肢がある」と知ることで、現在の居場所を選ぶときの不安が軽くなることがあります。下のCTAは高校進路の情報を確認したい家庭向けで、飯能市の小中学生向けフリースクールの案内ではありません。
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学校との連携を始めるための伝え方
学校へ相談するとき、家庭が「出席扱いにしてほしい」とだけ伝えると、制度の説明だけで終わることがあります。まずは本人の現在地を具体的に共有します。たとえば「朝は起きられる日もあるが、校門の前で動けなくなる」「人の多い場所では疲れる」「自宅では午前中に10分なら学習できる」「週1回なら外出の可能性がある」といった情報です。
そのうえで、候補施設の名称、対象学年、活動日、学習内容、スタッフの人数、記録の有無を伝え、学校側に必要な書類を聞きます。施設に学校との連絡を任せきりにせず、誰が、どの頻度で、何を共有するかを保護者も把握します。情報共有に同意が必要な場合、共有する範囲を本人・保護者と相談してください。
学校との話し合いが一度でまとまらなくても、見学後、利用開始後、学期ごとに見直せます。本人の負担が増えていないか、学習が「やらなければならないこと」だけになっていないか、家庭の送迎が続けられるかも確認し、支援の目標を調整します。
家庭で作る比較シート
見学前に、次のような簡単な表を作っておくと、施設の説明を聞いたあとに比較しやすくなります。点数で優劣をつけるのではなく、本人・家庭にとって絶対に必要な条件と、あればうれしい条件を分けるのがポイントです。
| 項目 | 杉っ子ルーム | ひとつぶの麦 | にちにちのはら | 家庭の優先度 |
|---|---|---|---|---|
| 本人が行けそうな距離 | 要確認 | 飯能市緑町 | 飯能市小岩井 | 必須/希望 |
| 通いたい曜日・時間 | 公式時間あり | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 必須/希望 |
| 人との距離感 | 個別・小集団等を相談 | 見学で確認 | 見学で確認 | 必須/希望 |
| 学習の進め方 | 個別学習等 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 必須/希望 |
| 自然・外活動 | 活動内容を確認 | 要問い合わせ | 特色として確認 | 必須/希望 |
| 料金・交通費 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 月額上限を決める |
| 学校への記録 | 学校・教育センターに確認 | 施設へ確認 | 施設へ確認 | 必要度を決める |
候補の欄には、公式ページを見て分かったことと、まだ分からないことを分けて書きます。「確認できなかった」と「ない」は別です。特に料金・休会・安全管理・出席扱いは、公開されていないからといって推測しないことが大切です。
飯能市の保護者が相談先を増やしてよい理由
不登校や登校しぶりの相談は、学校だけ、市役所だけ、民間施設だけで抱える必要はありません。教育センターには、まだ通う場所が決まっていない段階で相談できます。学校には、出席、学習評価、教材、進路など在籍校にしか確認できないことがあります。民間施設には、その場の雰囲気、活動内容、利用条件、本人との相性を聞けます。
同じ内容を何度も説明するのが大変な場合は、家庭で簡単なメモを作ります。学校を休み始めた時期、朝の様子、できること・難しいこと、興味のある活動、医療・福祉の支援を利用しているか、家庭の希望、今は望んでいないことを書いておくと、相談先が変わっても伝えやすくなります。
保護者自身の休息も支援の一部です。本人の進路だけでなく、送迎、仕事、きょうだい、家計、家族の気持ちを含めて、無理がない方法を選びます。相談の結果、すぐに通所しないことになっても、情報を得ておくこと自体に意味があります。

飯能市のフリースクールについてよくある質問
Q1. 飯能市で無料のフリースクールはありますか?
公開情報だけでは、民間施設の利用料を一律に無料と確認できません。杉っ子ルームの利用にかかる費用も、家庭の条件や実費を含めて教育センターへ確認してください。民間のひとつぶの麦、にちにちのはらは、料金が公開資料にないため要問い合わせです。
Q2. ひとつぶの麦は何年生から利用できますか?
埼玉県の一覧では小学生・中学生が対象として掲載されています。学年ごとの受け入れ、定員、利用日数は施設へ直接確認してください。
Q3. にちにちのはらは自然体験だけですか?
県の一覧では、自然感覚体験保育・フリースクールとして掲載されています。具体的な活動内容、学習、雨天時の対応、時間、費用は要問い合わせです。見学で本人の体調や希望に合うかを確かめてください。
Q4. 杉っ子ルームは学校に戻るための場所ですか?
飯能市公式ページでは、社会的自立に向けた支援として、学習、相談、活動などが案内されています。学校復帰だけを唯一の目標と決めつけず、本人に合った学びや進路を考える場所として、教育センターへ説明を受けてください。
Q5. フリースクールに通えば出席扱いになりますか?
自動ではありません。活動内容や記録などをもとに、在籍校の校長が判断します。利用前に学校へ相談し、施設からどの資料を提供できるかを確認してください。
Q6. 週1回や短時間でも利用できますか?
可能かどうかは施設ごとに違います。杉っ子ルームの時間は市公式ページに掲載されていますが、実際の通室日数や本人に合わせた利用は教育センターへの相談が必要です。民間施設も、曜日・時間・体験利用を直接聞いてください。
Q7. オンラインだけで支援を受けられますか?
県の一覧では、ひとつぶの麦とにちにちのはらはオンラインなしと記載されています。杉っ子ルームでは学校とつながるオンライン授業の利用が案内されていますが、家庭の状況や学校との調整が必要です。オンラインの出席扱いも自動ではありません。
Q8. 飯能市にフリースクール利用料の助成はありますか?
今回確認した市の公開情報では、保護者へ民間フリースクール利用料を一律に補助する制度を確定できませんでした。団体向けの居場所づくり支援金や、学校在籍者向けの就学援助は目的が異なります。最新制度は飯能市へ問い合わせてください。
Q9. 見学に子どもが行きたがりません。
保護者だけが先に見学できるか、写真やオンライン説明があるか、入口だけ見て帰れるかを相談します。行くことを急ぐより、本人が選択できる情報を増やすことから始めても構いません。
Q10. 中学生の高校進学は誰に相談できますか?
在籍校、飯能市教育センター、利用施設に相談できます。通信制高校などの情報を早めに調べる方法もあります。この記事のCTAは高校進路の情報であり、小中学生向けフリースクールの利用先とは役割が異なります。
まとめ|飯能市では、本人のペースと学校との連携を両方見る
飯能市でフリースクールや不登校支援を探すとき、最初の相談先は飯能市教育センターです。杉っ子ルームは、飯能市在住の小学生・中学生を対象に、個別学習、学校とつながるオンライン授業、相談、活動などを行う教育支援センターです。利用には説明や手続きがあるため、まず電話で家庭の状況を伝えます。
民間では、ひとつぶの麦と、自然感覚体験・フリースクールのにちにちのはらが、埼玉県の公式一覧に掲載されています。ただし、県の掲載は施設の評価や料金の保証ではありません。料金、活動日、対象学年、定員、安全管理、出席扱い、学校との連携は、施設へ直接確認します。
候補を比べるときは、本人がその場所で少し安心できるか、家庭が送迎や費用を続けられるか、在籍校と必要な情報を共有できるかの3点を見ます。見学してすぐに決める必要はありません。短時間利用、週1回、保護者だけの相談から始め、本人と家族に合うペースを探してください。
PR|中学卒業後の学び方を知る
今の居場所を大切にしながら、
その先の進路も調べておく。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、通信制高校と連携して学ぶサポート校です。高校卒業資格を出す学校とは別の役割で、オンライン中心の学び方や高校生活について相談できます。
参照した一次情報
- 飯能市「教育センター・教育相談・教育支援センター杉っ子ルーム」(相談時間、移転先、対象、活動、通室時間)
- 飯能市「飯能市こども計画」(2025〜2029年度の子ども施策)
- 埼玉県「不登校児童生徒の学習支援等を行う民間団体等」(ひとつぶの麦、にちにちのはらの掲載情報と注意書き)
- さゆり学園 公式サイト(ひとつぶの麦の運営者公式情報)
- さゆり学園「フリースクール 不登校支援『ひとつぶの麦』」(活動の考え方)
- 飯能市「飯能市こどもの居場所づくり活動継続支援金」(活動団体向け支援)
- 飯能市「就学援助制度」(市立小中学校の就学費用の援助)
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援について」(学校外での相談・指導、出席扱い等の基本資料)
- NIJIN「埼玉県のフリースクール・不登校支援地域情報」(内部リンク:県内の地域別情報)
更新について:施設の料金、対象学年、開所日、助成制度、連絡先は変更される可能性があります。この記事の掲載内容だけで利用を決めず、見学・申込みの前に各公式窓口へ確認してください。

