結論:宿題は「多いほどよい」わけではありません。量と学力の関係には諸説あり、大切なのは量よりも、子どもが納得して取り組めるか・つまずきを放置しないかです。
今回は「子どもが宿題したくないと言う」「なんでもギリギリにやる子どもどう対処したらいい?」というお悩みにお答えしていきます!
「宿題はめんどくさい」「やる意味がわからない」「宿題は必要ない」と感じる子も少なくありません。
しかし、宿題をやらない子は本当にダメなのでしょうか?
この記事では、宿題が必要ない理由や、宿題をやらないことでどんな影響があるのかを考察していきます。
星野達郎私は子どもによっては無くて良いと思っています。
▲不登校オルタナティブスクール小中一貫校『NIJINアカデミー』校長、星野達郎の本音トーク▲



私自身は小学校から大学まで、宿題を1回もやったことがない!
📚 不登校の全体像を整理したい方へ
はじめの一歩から学びの選択肢まで、状況別に記事をまとめた「不登校の基礎知識」ガイドもあわせてご覧ください。お子さんに合う居場所探しの一歩にも。
宿題は必要か?3つのデータで「いらない理由」と学び方を考える
「宿題は必要か」「宿題はいらないのでは」と迷ったら、宿題の量だけでなく、子どもが何を学べているかを確認しましょう。全国一律に「なくすべき」「増やすべき」と結論づける資料はありません。宿題が必要ない理由を考える前に、調査から確認できる3つの事実を整理します。
| 確かめるデータ | 調査で分かったこと | 読み取るときの注意 |
|---|---|---|
| ① 家庭で学ぶ時間 | ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所の追跡調査では、学校外の学習時間が11年間で約2割減りました。宿題と宿題以外の学習がともに減っています。 | 時間の減少だけでは、宿題の効果や必要性は判定できません。 |
| ② 宿題以外の学び | 同調査で、宿題以外の家庭学習をしない子どもは小中学生で約4割、高校生で約5割でした。 | 宿題を減らす場合、代わりに何を学べるかを考える必要があります。 |
| ③ 学習機会の差 | 同調査では、宿題以外の家庭学習時間が成績や家庭の社会経済的状況と関連しています。 | 関連があることと、家庭の状況が学力を決めることは同じではありません。 |
出典:ベネッセ教育総合研究所による調査結果の解説、調査結果の原資料(PDF)。この3点は宿題が必ず学力を上げる、または宿題が不要であることを証明するものではありません。まず、今の宿題が本人の理解、睡眠、気持ちにどのように影響しているかを見てください。
登校や学習の場も含めて見直したい家庭には、オンラインと通学の学び方があるNIJINアカデミーも選択肢です。今の学校で量や内容を調整できる場合は、まず担任と相談する方法もあります。
宿題は必要ない?子どもの負担から考える理由と調整の仕方
学習指導要領は、家庭と連携して学習習慣の確立に配慮するよう学校に求めています。ただし、全員に同じ量の宿題を出すことや、毎日の提出を一律に義務づける内容ではありません。宿題の目的と方法は分けて考えられます。出典:文部科学省「小学校学習指導要領・総則」。
理解済みの問題を繰り返すだけになっている
すでに理解している内容なら、同じ問題を増やすより、読書や興味のあるテーマを調べる時間が学びにつながることがあります。本人が何を学べたかを確認し、課題の内容や量を担任に相談してください。
難しすぎて、自分だけでは進められない
手が止まる箇所を一緒に探し、「分からない問題を印づけして提出する」「取り組む範囲を絞る」といった方法を学校と調整できます。宿題を終わらせることより、つまずきがどこかを伝えることが先です。
睡眠や心身の負担が大きい
毎晩遅くまでかかる、宿題の前に腹痛や強い不安が出るときは、時間を記録して担任やスクールカウンセラーに共有しましょう。無理に続けるか全面的にやめるかの二択にせず、量、提出方法、期限を相談する道があります。
なお、成人の学習時間から「子どもの宿題には効果がない」と推論することはできません。比較する人の年齢や仕事、学ぶ目的が異なるためです。宿題が本人に合うかは、子どもの理解と負担を基準に判断します。
根拠を確認する:宿題と学力の関係は、どこまでわかっているのか
「宿題は必要か 根拠」「宿題は必要か データ」と調べている方のために、一次資料にあたれる形でまとめます。リンク先はすべて公的機関・学会誌・調査主体の原典です。
① 学校外の学習時間は、11年で約2割減った(ベネッセ×東京大学)
ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所の共同研究「子どもの生活と学び」は、同一の親子 約2万組(小学1年生〜高校3年生)を2015年から追跡しています。2026年6月30日に公表された「子どもの生活と学びに関する親子調査2025」結果(PDF)から、宿題に直接かかわる数字を抜き出します。
| 学校段階 | 1日あたり学校外学習時間の増減(11年) | 内訳で最も減ったもの |
|---|---|---|
| 小学1〜3年生 | −9分 | 宿題の時間 |
| 小学4〜6年生 | −17分 | 宿題の時間 |
| 中学生 | −19分 | 宿題の時間 |
| 高校生 | −22分 | 宿題の時間 |
どの学校段階でも約2割の減少です。同じ調査では、この11年で「勉強が好き」と答える割合が特に小学生で減り、「何のために勉強しているのかわからない」と答える割合がすべての学校段階で増えました。宿題の量は減っているのに、学ぶ意欲や目的意識も同時に弱まっている——「宿題を減らせば意欲が戻る」という単純な話ではないことが、この調査からは読み取れます。
② 勉強時間が長い子ほど正答率は高い(令和8年度 全国学力・学習状況調査)
文部科学省と国立教育政策研究所が2026年8月3日に公表した令和8年度 全国学力・学習状況調査の報告書では、質問紙調査の結果(PDF)に次の2点が明記されています。
- 学校の授業時間以外における児童生徒の勉強時間は、小学校・中学校とも令和3年度以降、平日・休日いずれも減少傾向
- 学校の授業時間以外における勉強時間が長い児童生徒ほど、各教科の正答率・スコアが高い傾向が見られる
ここで注意が必要なのは、これは相関であって因果ではないということです。「勉強時間を増やせば点が上がる」とは限らず、「もともと得意な子が長く勉強している」という説明も成り立ちます。それでも、家で学ぶ時間がゼロの状態が続くことは、どちらの説明でも望ましくないという点は共通しています。
③ 宿題の役割は1つではない(教育心理学の整理)
宿題の効果を論じた日本語の学術レビューとして、太田絵梨子「学習における宿題の役割に関する心理学的検討」(教育実践学研究 第20巻2号 27〜39ページ/2019年)があります。この論文は、宿題の役割を大きく3つの立場から整理しています。
| 立場 | 宿題に期待される役割 | この立場から見た「よい宿題」 |
|---|---|---|
| 行動主義的な観点 | 反復練習の機会を増やす | 計算や漢字など、量をこなすことで定着する内容 |
| 情報処理的な観点 | 深い理解とメタ認知(自分の理解の状態に気づく力)を促す | 「どこがわからなかったか」を自分で書き出すような課題 |
| 社会構成主義的な観点 | 学校・家庭・地域での学びをつなぐ | 家の人にインタビューする、地域を調べるなど外と結びつく課題 |
同じ「宿題」という言葉でも、期待される役割はまったく違います。お子さんが出されている宿題が、この3つのどれを狙ったものなのかを考えると、「意味がない」と感じる理由が見えてくることがあります。単純な漢字の書き取りを20回続けることに意味を感じられない子は、反復練習型の宿題が合っていないだけかもしれません。
④ 教員自身も「必要」と言い切れていない
NPO法人School Voice Projectが運営するメディア「メガホン」の解説記事「宿題って必要? 論文・データでわかった宿題の効果とメリット・デメリット」では、教職員向けアンケート「小学生の毎日の宿題について」の結果が紹介されています。「あなたは”宿題”は必要だと思いますか」という質問に対し、約2割が「はい」、約5割が「いいえ」、約3割が「どちらともいえない」でした。宿題を出している側の教員でも、必要だと言い切る人は2割しかいません。
保護者が「宿題をやらせなければ」と一人で抱え込む必要はない、ということでもあります。担任に「この宿題のねらいはどこにありますか」と聞くことは、失礼な質問ではありません。
宿題が出される理由は?学習習慣という目的と学校への相談
文部科学省の小学校学習指導要領・総則は、家庭と連携し、児童の学習習慣が確立するよう配慮することを示しています。宿題はそのために学校が選ぶ方法の一つですが、ねらいや量は学校・学年・教科で異なります。
「何のためにこの課題を出しているのか」が分からないときは、担任に目的を聞いてみましょう。基礎の復習なら難易度の調整、学習状況の確認なら途中まで取り組んだ内容の共有など、目的に合わせて相談できます。
| 家庭で起きていること | 学校に伝える具体例 | 相談したい調整 |
|---|---|---|
| 同じ問題を終えるのに長時間かかる | 取り組んだ時間と止まった問題を示す | 量・難易度を調整する |
| 書くことだけが大きな負担 | 口頭では答えられることを伝える | 回答方法や提出方法を相談する |
| 宿題が原因で寝るのが遅くなる | 就寝時刻と体調の変化を伝える | 期限・優先順位を相談する |
教員が宿題を出す理由を、評価や体面のためだと一律に決めつける根拠はありません。疑問があるときは、学校側のねらいを確かめたうえで、お子さんに合う進め方を一緒に考えることが大切です。
宿題したくない・めんどくさいと感じるのはなぜ?


宿題をやらない子供には、何かしらの理由があります。
ただの怠けではなく、深い理由があることも多いのです。
教師やクラスとの関係性が影響する
宿題をするかどうかは、教師やクラスメートとの関係性も関係しています。
クラスの雰囲気が良く、仲の良い友達が宿題をやっていれば、自然とやるようになります。
逆に、教師との信頼関係が薄かったり、クラスの雰囲気が悪かったりすると、宿題をやる気が起きないことが多いです。



この先生とは合わない!と分かっている。宿題やっても意味ないと分っている。これは才能ですね。
興味がないからやらない
子供は自分の興味があることには積極的に取り組みます。
しかし、宿題がつまらないと感じればやる気も起きません。
例えば、昆虫に興味がある子は、自由研究で熱心に調査します。
一方、計算ドリルがつまらなければ、宿題として出されても後回しにしてしまうのです。



この先生の前では自分を出していいと思えば子どもはいくらでも出します。だから、つまらないのは教師の問題。
提出すること自体が目的化している
宿題を出すことが目的になってしまっているケースもあります。
本来は「学ぶため」に宿題があるはずですが、実際には「提出するため」にやらされている場合も少なくありません。
このような宿題は、子供にとって負担でしかなく、学習意欲を削ぐ原因にもなります。
宿題をやらなくても、学習習慣が身につく子もいれば、そうでない子もいます。
重要なのは、興味や環境が学びのモチベーションにどう影響するかです。
宿題が合う子・合わない子:「やらない=ダメ」でも「やらない=天才」でもない


宿題が合う子、合わない子
宿題が役に立つ子もいれば、そうでない子もいます。
宿題をやるかどうかで、将来の職業の向き不向きが決まるという研究はありません。ただ、決められた課題を期限どおりにこなすのが得意な子もいれば、自分で問いを立てて深く掘り下げるほうが力を発揮する子もいます。宿題に乗れないことを「怠け」とだけ見るのではなく、その子がどんなときに夢中になれるのかを見るほうが、次の一手につながります。
一方で、宿題にどうしても手がつかない背景に、読み書きの困難(学習障害)や、注意・集中の特性が隠れていることもあります。「やる気の問題」と決めつける前に、担任や学校のスクールカウンセラー、地域の教育相談に相談してみてください。発達の特性と学校生活については 発達特性ガイド にまとめています。



他の子がやれているのにうちの子はやれてない。それは天才性があるからだと思ったらいいんじゃないかと思います!
ワクワクすることが学習意欲につながる
子供が自発的に学ぶには、「ワクワクすること」が大事です。
好きなことなら、誰に言われなくても夢中になって調べたり、考えたりします。
ワクワクできていないことに問題があるのだと思います。
宿題をやるかやらないかは、子どもの個性に合わせて考えれば良いと思います。
宿題のメリット・デメリットと付き合い方【早見表】
ここまでの内容を、判断の材料として2つの表に整理します。どちらが正しいというより、お子さんの状態に合う付き合い方を選ぶための目安としてご覧ください。
| 観点 | 宿題のメリットとされる面 | 宿題のデメリットとされる面 |
|---|---|---|
| 学習習慣 | 毎日机に向かうきっかけになり、生活のリズムがつくりやすい | 「やらされ感」が強いと、終わらせること自体が目的になりやすい |
| 学力・定着 | 反復で基礎の定着を助ける場合がある | 理解済みの内容だと作業になり、つまずきは放置されやすい |
| 意欲・気持ち | 達成感が得られ、興味に合う内容なら学ぶ楽しさにつながる | 量や難易度が合わないと、勉強そのものへの苦手意識になりやすい |
| 家庭・時間 | 家庭で子どもの学習の様子を把握しやすい | 親子とも負担になり、家庭がくつろげない場になることがある |
そのうえで、宿題とどう付き合うかにはいくつかの選択肢があります。お子さんや家庭の状況に近いものから試してみてください。
| 付き合い方の選択肢 | 具体的な進め方 | 向いている家庭・子どもの例 |
|---|---|---|
| そのまま取り組む | 出された宿題を、時間を決めて進める | 今の宿題に大きな負担を感じておらず、リズムができている |
| 量・難易度を調整する | つまずく単元を一緒に見極め、担任に量や内容を相談する | 意欲はあるが、量が多くて終わらず自信をなくしている |
| 興味ベースの学びに置き換える | 読書・体験・オンライン教材など、好きなことから学びを広げる | 決まった宿題は苦手でも、好きな分野には夢中になれる |
| 学校外の学びの場も選択肢に | フリースクールやオンラインの居場所など、合う環境を探す | 宿題の負担が登校しぶりや強い不安につながっている |
宿題の効果・負担を考えるときに参考になる公的データ
宿題や家庭学習の効果は、公的な調査でも継続的に調べられています。文部科学省・国立教育政策研究所の「全国学力・学習状況調査」では、児童生徒の家庭での学習時間などと学力の関係が把握されており、家庭学習の時間が長い層で正答率が高い傾向が示される一方、これは相関であって「宿題を課せば必ず学力が上がる」という単純な因果を意味するものではありません。判断に迷うときは、一次情報にあたって家庭の状況に合わせて考えることをおすすめします。
- 文部科学省「全国学力・学習状況調査」(調査の概要・結果ページ)
- 国立教育政策研究所「全国学力・学習状況調査」(調査結果・質問紙調査)
- 国立教育政策研究所「令和5年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料」(報告書一覧)
実例:宿題を廃止した公立小学校で、実際に何が起きたか
「宿題をなくしたら勉強しなくなるのでは」という心配は当然です。これについては、実際に踏み切った公立小学校の記録があります。山形県新庄市立日新小学校は、2023年4月から宿題を出すことをやめました。長期休みの復習ドリルの配布・点検も取りやめ、自由研究や読書感想文も希望制にしています。代わりに、廊下に学習プリントを置き、児童が自分で選んで取り組む形にしました。
| 心配されていたこと | 廃止から約1年半後に確認されたこと | 補足 |
|---|---|---|
| 学力が下がるのではないか | 対外的な学力テストの結果は、例年の傾向と大きな差はなかった | 1校の事例であり、全国に当てはまるとは限らない |
| 家で全く勉強しなくなるのではないか | 児童アンケートで家庭で勉強をしていない児童は1割未満。宿題を出さなかった子どもの数と同程度だった | 「宿題があっても、やらない子はやっていなかった」ということでもある |
| 保護者が不安になるのではないか | 当初は5〜6件の反対意見。その後減り、最新のアンケートでは「子どもが楽しそうに勉強している」といったプラスの声が増えた | 導入直後の反発は想定内だった |
| 子どもの様子はどう変わったか | 宿題を提出できず毎日教卓の前で泣いていた児童が、「学校が楽しい」と言いにきた | 宿題が「学校に行きたくない理由」になっていた子がいた |
出典:ベネッセ教育情報「宿題廃止から1年半…『勉強しなくなる』は本当か?ある小学校の挑戦で起こった変化」(2024年10月17日)
この事例で注目したいのは、学力の話よりも最後の1行です。宿題は、ある子にとっては練習の機会ですが、別の子にとっては毎朝の「できなかった自分」を確認させられる時間になっています。朝になるとお腹が痛くなる、日曜の夜になると不機嫌になる——そのきっかけが宿題であることは、実際に珍しくありません。
お子さんの様子が気になるときは、行き渋りのサインと初期対応や不登校の子に響く言葉もあわせてご覧ください。ひとりで抱えずに話せる先として、文部科学省の24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310・24時間/年中無休)があります。子ども本人からでも、保護者からでもかけられます。
まとめ|宿題は必要かを「量・理解・負担」で判断する
宿題が必要か、いらないかは、調査データだけで一律に決められません。本人が理解できる内容か、学びにつながっているか、生活を圧迫していないかを確認することが出発点です。
宿題が合っている場合は続けて構いません。合わない場合は、取り組んだ時間と困った箇所を記録し、量や方法を学校と相談してください。宿題以外にも、読書、体験、興味に沿った探究など学び方はあります。強い不安や体調の変化が続くときは、担任やスクールカウンセラーにも相談しましょう。
星野達郎YouTubeチャンネル


不登校オルタナティブスクール小中一貫校『NIJINアカデミー』校長、星野達郎のYouTubeチャンネルでは、教育問題や不登校に関する発信をしています!
ぜひ気になることがあればコメントをくださいね!
宿題の負担と学びの場を見直したいときのNIJINアカデミー
NIJINアカデミーは、学校に通いづらい小学生・中学生が、オンラインのメタバース校舎や地域のリアルキャンパスを選んで学べるオルタナティブスクールです。少人数のクラス、興味を起点にした授業や活動などを公式サイトで案内しています。
宿題の量を学校と調整するだけで負担が軽くなる子もいれば、学ぶ場所そのものを変えたい子もいます。前者なら現在の学校との相談を優先し、後者なら体験や説明会でお子さんに合うか確かめてください。NIJINアカデミーは小中学校の在籍先を自動的に置き換えるものではありません。出席の扱いは在籍校に確認が必要です。
対象、学び方、通学可能なキャンパス、費用の現行情報は、NIJINアカデミー公式サイトをご確認ください。数値の実績や募集条件は変わり得るため、この記事では確かめられない割合や期限付き特典は掲載しません。
宿題をやりたがらない子に、家庭でできる工夫
「やりなさい」と言うほど動かなくなる——多くのご家庭で起きていることです。ここでは、叱らずに机に向かう確率を上げるための具体策を、つまずきの原因別に整理しました。
| やらない理由 | 起きていること | 効きやすい工夫 |
|---|---|---|
| 量が多くて手がつかない | 全体像を見た瞬間に気持ちが折れる | 全部を見せず、1枚だけ机に出す。終わったら次を出す |
| 内容が難しすぎる | 分からない場所で止まり、自信を失っている | どこから分からないかを一緒に探し、必要なら学年をさかのぼる |
| 内容がやさしすぎて退屈 | 「もう分かっているのに」と感じている | 担任に量や内容の調整を相談する。得意分野の課題に置き換えてもらう |
| 書くこと自体が負担 | 書字に時間がかかり、疲れやすい | 口頭で答える・タブレットを使うなど方法の変更を相談する |
| 疲れきっている | 学校で気を張り、帰宅時に電池切れ | 先に休ませる。夕食後など、時間帯を変えてみる |
| 取りかかりの切り替えが苦手 | 始めるまでのハードルだけが高い | 「5分だけ」と決めてタイマーを使う。始めれば続くことが多い |
工夫しても続かない場合、原因が「やる気」ではなく学び方の相性にあることがあります。書くことだけが極端に苦手、注意が続きにくいといった特性が背景にあるときは、文部科学省「特別支援教育」にある合理的配慮の考え方が参考になります。相談先は学校のスクールカウンセラーのほか、発達障害者支援センターがあります。
学校に相談してよいサイン
- 毎晩2時間以上かかっている
- 宿題のたびに泣く・怒る・体調をくずす
- 朝、宿題を理由に登校をしぶる
- 本人が「自分はバカだ」と言い始めた
- 保護者が毎晩つきっきりで消耗している
宿題の負担が登校しぶりにつながっている場合は、行き渋りの初期対応もあわせてご覧ください。困ったときは24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(文部科学省)にも相談できます。
よくある質問|宿題と子どもの学び
Q. 宿題を減らしてほしいと学校に頼んでもいいのでしょうか?
Q. 宿題をやらせないと、学力が下がりませんか?
宿題をやりたがらない子への対応は?
頭ごなしに叱るより、どの単元でつまずいているかを一緒に見極め、量や難易度を調整することが有効です。「終わったら好きなことをする」と見通しを持たせるのも効果的です。
宿題をしないと成績は下がりますか?
宿題以外にも学力を伸ばす方法はあります。本人が興味を持てる学び(読書・体験・オンライン教材など)に置き換えることで、むしろ主体的に伸びる子もいます。
宿題が負担で学校がつらそうなときは?
宿題のプレッシャーが登校しぶりにつながることもあります。まずは家庭を安心できる場にし、必要なら担任に量の相談を。学校以外の学び方も含めた選択肢は不登校の基礎知識ガイドで整理しています。









