【2026年版】加古川市から通えるフリースクール5選|補助は月1万円・ただし出席扱いの認定が前提です

加古川市には、保護者が使えるフリースクール利用料の補助があります。利用料の2分の1、月10,000円まで。ただし条件をよく読んでください。「指導要録上の出席扱いの認定を受けていること」が対象児童生徒の要件に入っています。つまり施設を選ぶことが、そのまま補助を使えるかどうかを決めます。この前提で、加古川市とその周辺の4校をまとめました。
この記事でわかること
  • 加古川市フリースクール等利用支援補助制度の要件(月10,000円まで。出席扱いの認定が前提
  • ⚠️ 補助は児童生徒と保護者の双方が加古川市内在住であることが条件。姫路市・明石市・神戸市・高砂市の制度は使えません
  • 4校のうち出席扱いを公式に明言しているのは1校だけ。ここが補助の使いやすさの差になります
  • 🔴 加古川市は2028年4月に学びの多様化学校(分校型・中学生40名程度)を開校予定です
編集部より

この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。5校目に自社のスクールを紹介していますので、その前提でお読みください。掲載している他校の情報は各施設の公式サイトと加古川市・兵庫県の公式ページから引用し、編集部で確認したものです。

目次

補助は月1万円。ただし「出席扱いの認定」が入口条件です

まず制度の中身を正確に押さえてください。ここを読み違えると、あとで使えないことに気づきます。

加古川市フリースクール等利用支援補助制度(令和8年度)は、不登校の子どもの保護者の経済的負担を軽くするための制度です。補助額は各月の利用料の2分の1と10,000円の、いずれか低い額(100円未満切り捨て)。対象経費は利用料(授業料・施設利用料)で、消費税と地方消費税は含みません。

対象になる子どもの要件は4つ。①加古川市内に在住している ②県内の市町組合立の小学校・中学校・義務教育学校・特別支援学校に在籍している ③不登校である ④指導要録上の出席扱いの認定を受けている。

⚠️ この④が決定的です。「フリースクールに通えば月1万円もらえる」制度ではありません。在籍校で出席扱いの認定を受けていることが先で、補助はそのあとです。ですから施設を選ぶときは「その施設に通って出席扱いの認定が取れそうか」を最優先で見ることになります。

保護者側の要件も3つあります。加古川市内に在住していること、同種の補助を受けていないこと、フリースクール等に利用料を納入していること。子どもと保護者の両方が加古川市内在住である必要があります。

⚠️ 申請期間・提出期限と、対象外になる経費(入会金・教材費・交通費など)は、市の公式ページに記載がありませんでした。対象施設の一覧も公開されていません。近隣の姫路市や神戸市は入会金や交通費を明示的に除外していますが、それを加古川市に当てはめて書くことはできません。申請の前に教育相談センター(079-421-5484)に必ず確認してください。

加古川市から通えるフリースクール5選(比較一覧)

公式サイトで確認できた情報だけを載せています。この地域は費用を公開していない施設が多く、4校のうち金額を出しているのは2校だけでした。出席扱いの欄は補助に直結するので、各校の紹介で正確に書きます。

スクール名 エリア 対象 形態 費用の目安
F.S.播磨西高等学院 小中等部 加古川校 加古川市寺家町・加古川駅 徒歩5分 小学生・中学生 木曜または金曜を選ぶ回数制 入学金20,000円+2,000円×登校回数
フリースクール ひまわり JR東加古川駅前(番地の記載なし) 小学生・中学生 記載なし 記載なし(要問い合わせ)
ミライギルド 加古川市東神吉町・常楽寺 記載なし 月・水・金から選ぶ。お寺が会場 記載なし(利用日数に応じて変動)
SQHOOFree 高砂キャンパス 高砂市神爪 中学1〜3年生 通学型と在宅型を選ぶ 通学27,500円/在宅11,000円(月・税込)
NIJINアカデミー メタバース校舎 オンライン・全国どこからでも 小学生・中学生 オンライン・少人数の学級制 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)

5校を1校ずつ紹介します

机の上に広げたノートと本。フリースクールを比べて選ぶイメージ
※写真はイメージです

1. フリースクール ひまわり(JR東加古川駅前)

運営:個別指導塾 冠成館

この記事で唯一、出席扱いを明言している施設です。補助を使う前提ならここから。

冒頭で書いたとおり、加古川市の補助は出席扱いの認定が前提です。その観点で見ると、4校のなかでこの施設だけが立場をはっきりさせています。公式サイトの原文は「フリースクールひまわりに通学することで、小学校・中学校の出席と認定してもらうことが可能です」

ただし念のため書いておくと、最終的に認定するのは在籍校の校長です。施設が「可能です」と書いていても自動的に決まるわけではありません。それでも、学校との連携を前提に運営していると明言している施設かどうかは、実務上かなり違います。

母体は個別指導の進学塾「冠成館」。そのため定期テストや高校入試の対策に強いのが持ち味です。定員制で静かな環境を保ち、「兵庫県初」とうたう脳トレ講座「TOYまじっく」も用意しています。

⚠️ 公式サイトの情報量は非常に少ないです。住所(公式表記は「JR東加古川駅前」のみ)、費用、開所曜日、開所時間——いずれも記載がありません。電話(079-441-9850・受付15:00〜22:00)で確認するところから始めてください。補助制度については「月最大10,000円を補助」と施設側も案内しています。

  • 所在地:JR東加古川駅前(番地・徒歩分数の記載なし)/079-441-9850(受付15:00〜22:00)
  • 対象:小学生・中学生
  • 費用:記載なし(要問い合わせ)
  • 開所:記載なし
  • 出席扱い:「出席と認定してもらうことが可能です」と明記(判断は在籍校の校長)

2. F.S.播磨西高等学院 小中等部 加古川校(加古川駅 徒歩5分)

運営:F.S.播磨西高等学院

この記事で料金がいちばん明朗です。通った回数で決まります。

JR加古川駅から南へ徒歩5分。この記事で唯一、駅からの徒歩分数が公式に書かれている施設です。送り迎えの見通しが立ちます。

費用は入学金20,000円と、授業料2,000円×登校回数。月4回なら8,000円、月8回でも16,000円です。通えなかった月の負担が軽いので、体調に波がある時期でも家計の見通しが立ちます。

開所は木曜または金曜から選ぶ形で、9:30〜16:00の間。昼からの登校も認められています。少人数の基礎学習に加えてSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)を実施し、「友達づくり・様々なことへの挑戦・夢探索」を3つの目標に掲げています。

⚠️ 出席扱いについては明言していません。公式にあるのは「播西小中等部でがんばって勉強したり遊んだ様子は、在籍学校の先生に毎月連絡します」という連携の記述までです。月1回の報告体制があることは、出席扱いの相談を進めるうえで材料にはなりますが、認定を約束するものではありません。補助を使いたい場合は、在籍校と施設の両方に早めに相談してください。

  • 所在地:加古川市加古川町寺家町656 101番館ビル3〜4階(JR加古川駅 徒歩5分)/079-422-0549
  • 対象:小学生・中学生
  • 費用:入学金20,000円+授業料2,000円×登校回数(年会費・教材費の記載なし)
  • 開所:木曜または金曜を選択。9:30〜16:00
  • 出席扱い:明言なし。在籍校へ月1回報告との記載

3. SQHOOFree 高砂キャンパス(高砂市神爪・中学生専門)

運営:SQHOOFree(姫路高等学院に併設)

中学生に的を絞り、在宅型が月11,000円。家から出られない時期でも籍を持てます。

対象は中学1〜3年生。小学生は対象外なので、そこだけ先に確認してください。

この施設の強みは在宅型が用意されていることです。通学型27,500円、在宅型11,000円(いずれも月・税込)。家から出るのがまだ難しい時期に、月11,000円で籍を持って始められるのは、この記事のなかで独特の選択肢です。

通学型は平日10:00〜15:30で週5日いつでも登校可。週1回でも、午前だけ・午後だけでも構いません。AIタブレット教材は24時間使えます。運営は元公立学校教員が中心で、発達障がいや不安症への専門的サポート、保護者カウンセリングを掲げています。

出席扱いについては断定していません。公式の原文は「在籍校との連携により、出席扱いになるケースがあります。在籍校の学校長の判断によりますが、必要書類の準備や連携は当スクールがサポートします」必要書類の準備を施設側が手伝うと明記している点は、加古川市の補助を使ううえで実務的な材料になります。

⚠️ 高砂市にありますが、高砂市の補助制度は「高砂市内に在住かつ高砂市立の小中学校に在籍」が条件です。加古川市民が通っても使えるのは加古川市の制度のほうです。ここは取り違えないでください。入会金・年会費・施設維持費の記載はありません。

  • 所在地:高砂市神爪1-5-24 Yogaビル2F(最寄駅・徒歩分数の記載なし)
  • 対象:中学1〜3年生
  • 費用:通学型27,500円/在宅型11,000円(月・税込)。入会金の記載なし
  • 開所:平日 10:00〜15:30
  • 出席扱い:「出席扱いになるケースがあります」(校長判断。書類準備はサポート)

4. ミライギルド(加古川市東神吉町・常楽寺)

運営:一般社団法人GOD LUCK

会場はお寺です。「やらなければいけないこと」を置かない場所。

この記事でいちばん変わった立地です。会場は常楽寺というお寺。2026年4月に開いたばかりの新しい場です。

活動は「クエスト(行事)」と「依頼(日常の役割)」という仕組みで組み立てられています。ただし公式にはっきり「必ずクエストを遂行しないといけないことはありません」と書かれています。やらなくてもいい、と最初に言っている場所は、学校で「やらなければ」に押しつぶされてきた子には入りやすいことがあります。

代表は教員免許・学童保育士資格・僧侶資格を持つ方。開所は月・水・金から選ぶ形です。

⚠️ アクセスに注意が必要です。最寄駅の案内がなく、駐車場(P1・P2)と駐輪の案内のみ。しかも「道幅が狭く大型車注意」と書かれています。事実上クルマか自転車が前提だと考えてください。

⚠️ 費用は「利用日数に応じて変動」とありますが、料金表が画像で掲載されているため金額を確認できませんでした。対象学年と開所時間の記載もありません。出席扱いについての記載もありません。補助を使いたい場合は、この点を最初に確認してください(070-9459-1859・電話対応9:00〜17:00)。

  • 所在地:加古川市東神吉町神吉1413 常楽寺(駐車場・駐輪場あり。最寄駅の案内なし)/070-9459-1859
  • 対象:記載なし
  • 費用:利用日数に応じて変動(金額は未確認)
  • 開所:月・水・金から選択(時間の記載なし)
  • 出席扱い:記載なし

5. NIJINアカデミー メタバース校舎(オンライン・全国どこからでも)

運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)

家から出ることそのものが難しい段階のための選択肢。運営元は当サイトと同じ株式会社NIJINです。

ここまでの4か所が「距離」や「合うかどうか」で難しかった場合の、第三の選択肢です。自宅からオンラインで通うタイプで、加古川市のどこに住んでいても条件は変わりません。

メタバース校舎は平日毎日開いています。授業は月100コマ以上あり、アーカイブが500本以上。全教科・領域をカバーしていて、そのなかから選んで受ける形です。カメラオフ・チャットのみ・見ているだけでも参加できると明記されているので、「話すのがつらい」段階でも席に着けます。授業は録画で後から見ることもできます。

費用は月25,443円(税込/メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)、初月のみ入学金33,000円。在籍校の籍はそのままで、転校の手続きも学校への申請も要りません。出席扱いについては、希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表されています(2026年4月時点)。毎週の「学びのポートフォリオ」と毎月の出席証明書の発行、在籍校や教育委員会とのやりとりを担当がサポートする体制です。ただし出席認定の基準は地域や在籍校によって違うので、そこは確認が必要です。なお、この記事を書いているのは同じ株式会社NIJINです。その前提でお読みください。

  • 形態:オンライン(メタバース校舎)。平日毎日開校
  • 対象:小学1年生〜中学3年生(就学前のお子さんも入学可能/高校段階はNIJIN高等学院)
  • 授業:月100コマ以上のオンライン授業+アーカイブ500本以上。全教科・領域をカバー
  • 参加の仕方:カメラオフ・チャットのみ・見るだけでも参加可。授業は録画で後から視聴可
  • 費用:月25,443円(税込)=メタバース料23,760円+施設利用料1,683円/初月のみ入学金33,000円(税込)
  • 在籍校との関係:転校・申請は不要。籍はそのまま。出席扱いは希望した生徒の97%が認定(2026年4月時点/基準は地域・在籍校により異なる)
  • サポート:毎週「学びのポートフォリオ」発行/毎月の出席証明書発行/在籍校・教育委員会とのやりとりを担当がサポート
  • 体験:オンラインの無料体験会あり

出典:NIJINアカデミー「学費・プラン」(2026年9月12日確認)

⚠️ NIJINアカデミーのリアル教室は、2026年9月時点で公式サイトで確認できる範囲では兵庫県内に新神戸校の1校だけです。新神戸校が通学圏として案内しているのは「神戸市中央区、灘区、芦屋市、明石市周辺」で、加古川市は含まれていません。加古川市から使えるのはメタバース校舎(オンライン)です。なお加古川市の補助は出席扱いの認定が前提なので、オンラインで認定を目指す場合は、文部科学省が示すICT等による出席扱いの要件(対面指導や双方向性など)を在籍校とどう満たすかを、早い段階で学校と相談してください。

加古川市のフリースクール費用相場と、使える補助制度

公式に金額を出している施設で見ると、在宅型の月11,000円から、通学型の月27,500円まで。回数制の播磨西小中等部は2,000円×登校回数なので、週1日なら月8,000円前後、週2日でも16,000円前後です。4校のうち2校は費用を公開していないため、「加古川の相場はいくら」と一言で言える状態ではありません。

月謝以外にかかるものとして公式に確認できたのは、播磨西小中等部の入学金20,000円だけでした。4校とも年会費・施設維持費・教材費・保険料の記載がありません。「無い」のではなく「書かれていない」だけの可能性が高いので、問い合わせのときは「1年間の総額でいくらか」を聞いてください。

そして加古川市の補助は「利用料(授業料・施設利用料)」が対象で、消費税と地方消費税は含まれません。入会金・教材費・交通費が対象外になるかどうかは市の公式ページに記載がないため、ここも確認が必要です。

補助制度は住んでいる自治体のものしか使えません。播磨地域は市が隣接していて誤解が多いので、整理しておきます。

自治体 制度 だれが対象か 上限
加古川市 フリースクール等利用支援補助制度 保護者児童生徒と保護者の双方が加古川市内在住。かつ指導要録上の出席扱いの認定を受けていること 利用料の1/2または10,000円の低い額
姫路市 フリースクール等利用支援補助金 保護者。利用開始時点で姫路市内に住所があること 経費の1/2・月10,000円
明石市 明石市フリースクール等利用助成金 保護者。明石市内に住所がある、または明石市立学校に学籍があること 支払額の1/2・月10,000円
高砂市 フリースクール等利用児童生徒支援補助金 保護者。高砂市内在住かつ高砂市立の小中学校に在籍 経費の1/2・月10,000円
神戸市 フリースクール等利用料助成制度 保護者。神戸市立の学校に在籍していること 通所型 月20,000円/オンライン型 月15,000円
兵庫県 保護者向けの県独自の補助は公式に確認できませんでした

⚠️ 施設がどこにあるかではなく、子どもと保護者がどこに住んでいるかで決まります。高砂市のSQHOOFreeに通っても、加古川市にお住まいなら使えるのは加古川市の制度です。神戸市の助成は額が大きいのですが、条件が「神戸市立の学校に在籍」なので加古川市民は対象外です。

なお兵庫県には保護者が使える県独自の利用料補助は見当たりませんでした。県がやっているのは「不登校児童生徒を支援する民間施設に関するガイドライン」の策定、不登校相談会、施設マップの公開などです。この地域の補助は市ごとだと考えてください。

その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください

民間のフリースクールを検討する前に、加古川市の公的な窓口も見ておいてください。相談そのものは無料です。

入口は加古川市 教育相談センター。市役所北館1階(加古川町北在家2718番地)にあり、電話は079-421-5484、受付は9:00〜17:00(土日祝・年末年始を除く)。対象は市内の年長5歳児から小中学生とその保護者で、相談は無料と明記されています。面接は事前の電話予約が必要です。補助制度の問い合わせ先もここです。

通う場としては「わかば教室」があります。センター教室は市役所北館1階で、月・水・金が9:00〜14:30、火・木が9:00〜12:00。午前は個別の学習支援、午後は軽スポーツ・調理実習・製作活動などの体験活動です。ほかにサテライト教室が5か所あり、体験活動型の「わかば」ウエスト、学習支援型の「わかば」イースト・サウス・ノース・ウエストという構成になっています。

申し込みは段階を踏みます。①担任に相談 → ②教育相談センターに申し込み → ③保護者・本人との面談 → ④見学・仮通室 → ⑤ケース会議で支援方針を決定 → ⑥通室許可。時間がかかるので、早めに動いてください。

⚠️ わかば教室の費用は公式に記載がありません。サテライト教室の個別の所在地・開設日時も本文に載っていません(教育支援課 079-422-8188)。「無料のはず」と思い込まずに確認してください。

県の窓口はひょうごっ子悩み相談 0120-0-78310(365日24時間・通話料無料)と、平日用の0120-783-111(9:00〜17:00)です。

⚠️ 学びの多様化学校(不登校特例校)は、兵庫県内に3校(朝来市の生野学園中学校・高等学校、尼崎市立尼崎琴葉中学校)ありますが、加古川市を含む東播磨にはありません。

🔴 ただし加古川市は、学びの多様化学校を自前でつくる方針を出しています。市教育委員会の「学びの多様化学校設置に関する基本方針(案)」(令和7年8月)によると、令和10年度=2028年4月の開校を予定し、分校型、対象は市内在住で不登校状態にある中学1〜3年生、定員は各学年10名程度・最大40名程度。設置場所は「市内全域から通学可能で、教育相談センターや教育委員会と連携しやすい場所」とされ、具体地はまだ決まっていません。

この方針案には、加古川市の現状も書かれています。令和6年度の不登校児童生徒は713人(小学校272人・中学校441人)。中学1年生で124人と、小学6年生の約1.6倍に急増しています。そして長期欠席傾向の子の保護者への調査では約7割が「学び直しができる学校があれば通わせてみたい」と回答しています。いま小学校高学年のお子さんなら、中学期にこの選択肢が間に合う可能性があります。(※あくまで「案」の段階です)

明るい部屋で、ノートパソコンのそばに座って学ぶ子ども
※写真はイメージです

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで読んで、「どれもうちの子には難しそう」と感じた方もいると思います。距離、費用、開いている曜日、本人の状態。どれか一つが引っかかるだけで、選択肢は一気に減ります。

そう感じるのは、選び方が悪いからではありません。加古川市独自の補助は確認できず、隣の宇部市の補助も市内居住が要件で加古川市民は使えません。フリースクールの数と性格は地域によって大きく違い、都市部と同じ前提で探すと必ず行き詰まります。

そのときに検討したいのが、3つ目の選択肢としてのオンラインです。「通えないから仕方なく」ではなく、条件によっては最初から合理的な選択になります。

観点 オンライン(例:NIJINアカデミー) 通所フリースクール
通いやすさ 自宅から参加でき、近所の目が気にならない 通える距離と、体調の良い日に限られる
費用 月25,443円(税込・初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない 在宅型11,000円〜通学型27,500円。回数制なら2,000円×登校回数
補助金 加古川市の補助は出席扱いの認定が前提。オンラインでの認定要件を在籍校と要相談 同じく出席扱いの認定が前提。施設の姿勢に差があります
人とのつながり 学級制で毎日同じ顔ぶれ。カメラオフや見ているだけでも参加できる 同じ場所に集まるぶん、関係が深まりやすい
出席扱い 希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表(2026年4月時点) 明言は1校のみ。1校は「ケースがある」、2校は記載なし
向いている時期 外に出ること自体がまだ難しい段階 外に出られて、場所や人に慣らしていきたい段階

オンラインが向いているのは、こういうときです

オンラインを検討したほうがいいサイン
  • 近くに施設はあるが、そこまで行く体力・気力が今はない
  • 家から出ること自体が、今いちばんの壁になっている
  • 人が多い場所や、初めての場所が苦手で、通所のハードル自体が高い
  • 送り迎えができる大人が家にいない、または毎日は難しい
  • 学年の途中で、まず学習が止まらない状態をつくりたい

とくに2つ目が大きいです。施設が合わないのではなく、家から出られないことが壁になっているなら、施設をいくら探しても解決しません。問題の場所が違うからです。この場合は、まず家の中に学びと人とのつながりを戻すほうが順番として先になります。

オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと

ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。次の4つは、どのサービスを見るときにも同じように聞いてください。

  • ① 開いている日数:週1回だけなのか、平日毎日なのか。「オンラインだから毎日」とは限りません
  • ② カメラオフでも参加できるか:顔出しが必須だと、通所と同じハードルが別の形で戻ってきます。チャットのみ・見るだけの参加が認められているかを確認してください
  • ③ 出席扱いの実績:「できます」ではなく「希望した人の何%が認定されたか」を数字で聞いてください。制度上は可能でも、実績がなければ手続きは手探りになります
  • ④ 学校とのやりとりを誰がやるか:保護者が毎回説明するのか、事業者側が資料を出して交渉まで担うのか。ここが家庭の負担を大きく左右します

③と④は特に見落とされます。オンラインで学ぶこと自体より、それを在籍校にどう認めてもらうかのほうが実務としては重く、そこを事業者がどこまで引き受けるかで家庭の消耗がまったく変わります。

⚠️ なお、この記事の5つ目に挙げたNIJINアカデミーは、このサイト「にじいろ」を運営する株式会社NIJINの事業です。だからこそ、上の4つの観点はどのサービスにも当てはまる形で書きました。加古川市から使えるオンラインの選択肢は他にもあります。同じ4つの質問を並べて、比べたうえで選んでください。

加古川市の場合、「補助を使いたいかどうか」が選び方を変えます。補助を前提にするなら、出席扱いの認定に積極的な施設を選ぶ必要があります。一方、まず外に出ること自体が難しい段階なら、補助はいったん脇に置いて、続けられる形から始めるほうが結果的に早いこともあります。

見学で聞いておきたいこと

家のテーブルで向かい合って話す親子
※写真はイメージです

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞き直しても意味がありません。書いていないことを聞いてください。

見学のときに聞くこと
  • 今日みたいに気持ちが不安定な日に、途中で帰ることはできますか
  • 在籍校への出席報告は、誰がどの頻度で行っていますか
  • うちの子と年齢の近い子は、今何人くらい来ていますか
  • 学習は何をどこまで見てもらえますか。教科の指導はありますか
  • 見学から実際に通い始めるまで、どのくらいかかりますか
  • 合わなかったときに、途中でやめる手続きと費用はどうなりますか

よくある質問

加古川市に、フリースクール利用料の補助制度はありますか。
あります。加古川市フリースクール等利用支援補助制度で、利用料の2分の1と10,000円のいずれか低い額が月ごとに補助されます。ただし対象児童生徒の要件に「指導要録上の出席扱いの認定を受けていること」が入っています。通うだけでは対象になりません。
保護者が市外に住んでいても使えますか。
使えません。加古川市の制度は児童生徒と保護者の双方が加古川市内に在住していることが要件です。子どもだけ、保護者だけでは条件を満たしません。
高砂市や姫路市の施設に通っても、その市の補助は使えますか。
使えません。高砂市は「高砂市内在住かつ高砂市立の小中学校に在籍」、姫路市は「利用開始時点で姫路市内に住所」、神戸市は「神戸市立の学校に在籍」が条件です。施設の場所ではなく、住んでいる場所で決まります。加古川市民が使えるのは加古川市の制度です。
申請期間はいつですか。対象外になる費用はありますか。
市の公式ページに記載がありませんでした。対象経費は「利用料(授業料・施設利用料)」で消費税は含まないと書かれていますが、入会金・教材費・交通費の扱いは明記されていません。教育相談センター(079-421-5484)に必ず確認してください。近隣市の条件を当てはめて判断しないでください。
どの施設が補助の対象になりますか。一覧はありますか。
対象施設の一覧は公開されていません。制度の入口が「出席扱いの認定」なので、実質的には在籍校が出席扱いを認めた施設が対象になります。気になる施設があれば、施設と在籍校の両方に相談するのが確実です。
出席扱いになりますか。
4校で姿勢が分かれます。フリースクールひまわりは「出席と認定してもらうことが可能です」と明言。SQHOOFreeは「出席扱いになるケースがあります」(校長判断。書類準備はサポート)。播磨西小中等部は明言せず「在籍校へ月1回報告」まで。ミライギルドは記載なし。判断するのは在籍校の校長です。
加古川市のフリースクールの費用相場はどのくらいですか。
公式に金額を出している施設で見ると在宅型11,000円から通学型27,500円、回数制なら2,000円×登校回数です。4校のうち2校は費用を公開していません。
小学生でも通えますか。
通えます。フリースクールひまわりと播磨西小中等部は小学生を受け入れています。SQHOOFreeは中学1〜3年生が対象で小学生は対象外。ミライギルドは対象学年の記載がありません。
加古川市に学びの多様化学校はできますか。
2028年(令和10年度)4月の開校を予定しています。市教育委員会の基本方針(案)によると、分校型で、対象は市内在住で不登校状態にある中学1〜3年生、定員は各学年10名程度・最大40名程度。設置場所はまだ決まっていません。あくまで「案」の段階ですが、いま小学校高学年のお子さんなら間に合う可能性があります。

まとめ

加古川市は、補助制度がある市です。ただし「フリースクールに通えば月1万円もらえる」という制度ではありません。出席扱いの認定が先、補助はそのあと。ここを最初に理解しておくと、動き方が変わります。

つまり施設選びが補助の可否を決めます。4校のうち、出席扱いを明言しているのはフリースクールひまわりだけ。SQHOOFreeは「ケースがあります」としつつ必要書類の準備をサポートすると書いています。播磨西小中等部は在籍校へ月1回報告する体制まで、ミライギルドは記載がありません。補助を前提にするなら、この差を見てください。

性格もそれぞれ違います。費用が読めるのは播磨西小中等部(入学金20,000円+2,000円×回数、加古川駅 徒歩5分)、家から出られない時期に籍を持てるのはSQHOOFree(在宅型 月11,000円・中学生のみ)、「やらなくてもいい」と最初に言ってくれるのはミライギルド(ただしクルマか自転車が前提)。

順番としては、まず加古川市 教育相談センター(079-421-5484)に無料の相談を申し込むのが現実的です。補助の要件も、わかば教室のことも、そこで一度に聞けます。

そして2028年4月、加古川市に学びの多様化学校(分校型・中学生40名程度)ができる予定です。いま小学校高学年なら、中学期にこの選択肢が間に合うかもしれません。

どこも合いそうにない、そもそも家から出るのが難しい——そういう段階なら、オンラインという第三の選択肢があります。焦らず、いまの状態から始められるところを選んでください。

内容を確かめるための一次資料

  1. 加古川市「令和8年度フリースクール等利用支援補助制度」(ページ
  2. 加古川市「子育て相談(教育相談センター)」(ページ
  3. 加古川市「わかば教室(センター教室)」(ページ
  4. 加古川市「わかば教室(サテライト教室)」(ページ
  5. 加古川市「学びの多様化学校設置に関する基本方針(案)」令和7年8月(ページ
  6. 姫路市「フリースクール等利用支援補助金交付」(ページ
  7. 明石市「明石市フリースクール等利用助成金」(ページ
  8. 高砂市「フリースクール等利用児童生徒支援補助金」(ページ
  9. 神戸市「フリースクール等利用料助成制度」(ページ
  10. 兵庫県立総合教育センター「不登校教育相談・支援」(県ポータル出典)(ページ
  11. 兵庫県教育委員会「施設マップ」(県ポータル出典)(ページ
  12. 文部科学省「学びの多様化学校の設置者一覧」(ページ
  13. フリースクール ひまわり(冠成館)公式サイト(ページ
  14. F.S.播磨西高等学院 小中等部 公式サイト(ページ
  15. SQHOOFree 公式サイト(ページ
  16. ミライギルド 公式サイト(ページ
「通える距離に見つからない」ときの、もうひとつの選択肢

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。

文責:にじいろ編集部(編集部について訂正・修正に関する方針
公開日:2026年9月15日 / 最終更新:2026年9月15日
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