「どうせ自分なんて」「できない」。子どもの口からそんな言葉が出ると、親としては心配になります。自己肯定感を育てるために習い事を考える家庭も多いでしょう。でも、どんな習い事でもよいわけではなく、そこでの経験の中身が大切です。
自己肯定感は、得意なことがあるかどうかだけでなく、「自分には役割がある」「失敗しても大丈夫」と感じられる経験から育ちます。習い事を選ぶときは、ほかの子と比べられすぎないか、本人が選べる役割があるか、取り組みを認めてもらえる場面があるかを確かめましょう。家庭では、結果より過程を言葉にして伝えることが支えになります。
にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するNIJIN放課後プロジェクトスクールも同社の事業です。
自己肯定感とは
自己肯定感は、自分のあり方を前向きに評価し、自分の価値や存在の意味を認められる気持ちを指します。国立青少年教育振興機構の研究では、へこたれない力、意欲、コミュニケーション力とあわせて、社会を生き抜くために必要な資質・能力の一つとして位置づけられています。
非認知能力を整理したOECDの社会情動的スキルでは、「情動の制御」のカテゴリーに自尊心・楽観性・自信が含まれています。自己肯定感は、これらと重なる部分の多い力です。
体験と自己肯定感の関係
国立青少年教育振興機構の令和元年度の調査では、家庭の社会経済的な背景にかかわらず、自然体験が多い子どもほど自己肯定感が高い傾向が示されました。体験の機会は、子どもが「やってみたらできた」「誰かの役に立った」と感じるきっかけになります。
これは傾向を示した調査で、体験を増やせば必ず自己肯定感が上がる、というものではありません。体験の数より、子どもがどう感じたかが大切です。

スポーツや芸術の習い事に加えて、仲間の中で自分の役割を見つけながら企画を形にする活動もあります。参加の仕方や活動内容を公式サイトで確かめてください。
自己肯定感が育ちやすい習い事の条件
| 条件 | 理由 | 確認のポイント |
|---|---|---|
| 比べられすぎない | 順位や点数ばかりだと、自信を失いやすい子もいる | 個人の成長を認める声かけがあるか |
| 自分の役割がある | 「必要とされている」実感が生まれる | 得意に合わせて役割を選べるか |
| 失敗が許される | 挑戦をやめずにすむ | ミスのあとの先生の関わり方 |
| 成果を見てもらえる | 取り組みを認められる経験になる | 発表会、作品展示、ふりかえりの時間 |
| 安心できる人間関係 | 否定されない場所が土台になる | 子ども同士の関係、少人数かどうか |
同じ習い事でも、教室や先生によって雰囲気は大きく違います。体験のあとに、子どもが「楽しかった」「また行きたい」と言ったかを大切にしましょう。
習い事選びで気をつけたいこと
- 親が「自己肯定感のため」と決めて、本人が乗り気でない
- 結果を出すことが目的になり、楽しさが感じられていない
- ほかの子と比べられて、帰ってくると落ち込んでいる
- 予定が多すぎて、休む時間がない
習い事は、自己肯定感を育てる手段の一つにすぎません。合わないと感じたら、休む・変えるといった選択も大切です。続かなかったことで子どもを責めないようにしましょう。
家庭でできる関わり方
| 場面 | 声かけの例 |
|---|---|
| 頑張ったとき | 「最後まで続けたね」「ここを工夫したんだね」と、過程を伝える |
| うまくいかなかったとき | 「悔しかったね」とまず気持ちを受け止め、責めない |
| 自信がないとき | 「前はできなかったことが、今はできているよ」と、成長を一緒に振り返る |
| 家の手伝いのあと | 「助かったよ、ありがとう」と、役に立ったことを伝える |

ほかのきょうだいや友達と比べず、その子自身の過去と比べて成長を伝えることがポイントです。
実例|仲間の中で、自分の役割を見つけるプロジェクト
NIJIN放課後プロジェクトスクールは、小中学生がオンラインのメタバース校舎に集まり、仲間とプロジェクトに取り組む放課後のスクールです。公式サイト(2026年10月28日確認)では、週1回のクラス会議(月曜・水曜の17:00〜18:00の2クラス)、自由に活動できる金曜日、月2回の発表会が紹介されています。企業や自治体と組むプロジェクトもあり、いまの学校に通いながら参加できます。
プロジェクトでは、企画する、つくる、調べる、発表するなど、役割がいくつもあります。人前で話すのが苦手な子も、自分に合った形で参加できるかを、体験会で確かめてください。
出典:PJ公式サイトの紹介内容をもとに編集部が整理。
よくある質問
自己肯定感が低い子に向いている習い事はありますか?
種類よりも、比べられすぎず、本人のペースや役割が認められる場かどうかが大切です。少人数の教室や、個人の成長を見てくれる先生のいる場から試してみましょう。
ほめればほめるほど、自己肯定感は上がりますか?
結果だけをほめ続けると、うまくいかないときに自信を失うこともあります。工夫や努力など、過程を具体的に伝えるほうが支えになります。
習い事をやめると、自己肯定感が下がりませんか?
やめ方によります。理由を一緒に整理し、「ここまで頑張った」と認めてから区切りをつければ、次の挑戦につなげられます。

「自分にもできた」を、仲間と見つける放課後へ。
企画する、つくる、調べる、発表する。NIJIN放課後プロジェクトスクールでは、仲間と相談しながら自分に合った役割でプロジェクトに参加できます。子どもが安心して関われる雰囲気か、体験で確かめられます。
写真:PJ公式サイト掲載の活動風景。小学生・中学生対象。最新の活動・募集状況は公式案内をご確認ください。
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- 文部科学省 教育課程企画特別部会 参考資料(2025年4月25日)|非認知的能力(社会情動的スキル)の捉え方
- NIJIN放課後プロジェクトスクール公式サイト
家庭での関わり方の例は編集上の提案です。子どもによって合う方法や変化には個人差があります。
監修:佐藤仁美(作業療法士/NIJINアカデミー東金校 教室長)


