送迎の時間がとれない。近くに通わせたい教室がない。子どもが「家でやりたい」と言っている。そんなときの選択肢が、自宅から参加できるオンライン習い事です。
ただ、「オンライン習い事」とひとくちに言っても、先生と1対1で話すものから、動画を見て自分で進めるもの、仲間とプロジェクトに取り組むものまで、中身はまったく違います。この記事では、小学生・中学生のオンライン習い事について、受け方の違い、ジャンル、よい点と気をつけたい点、選び方、費用の見方を順にまとめます。最後に、探究・プロジェクト型のオンライン習い事であるNIJIN放課後プロジェクトスクールの中身も、実際の料金と時間割つきで紹介します。
この記事でわかること
- オンライン習い事の3つの受け方と、ジャンルごとの特徴
- よい点と、気をつけたい点(画面時間・睡眠)
- 通いの習い事との違い
- 失敗しにくい選び方と、費用の見方
- 探究・プロジェクト型という選択肢
オンライン習い事とは?受け方は大きく3つ

オンライン習い事は、パソコンやタブレットを使って自宅から参加する習い事です。同じジャンルでも、受け方によって子どもの体験は大きく変わります。まずはここを押さえてください。
| 受け方 | どんな形か | 向いている子 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| リアルタイム型(個別・少人数) | 決まった時間に、先生や仲間と画面越しにやりとりする | 人と話しながら進めたい子、質問しながら学びたい子 | 時間が固定される。人数が多いと発言しにくい |
| 動画・教材型 | 用意された動画や教材を、好きな時間に自分で進める | 自分のペースでどんどん進めたい子 | つまずいたときに聞ける相手がいるかを確認する |
| プロジェクト・コミュニティ型 | 仲間と一緒に、作品づくりや企画に取り組む。定例の集まりと、自由に出入りできる場がある | つくることが好きな子、やりたいことを形にしたい子 | 決まったカリキュラムを順に教わる形ではない |
ジャンルが合っていても、受け方が合わないと続きにくくなります。ジャンルより先に、受け方を見てください。
ジャンル別|小学生・中学生に選ばれているオンライン習い事
| ジャンル | オンラインとの相性 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| プログラミング・ゲーム制作 | もともと画面の上で行う活動なので、相性がよい | 教材を進めるだけか、自分の作品をつくれるか |
| 英会話 | 話す量を確保しやすい。先生を選べるサービスもある | 毎回同じ先生か、子どもへの対応に慣れているか |
| そろばん・計算 | 手元を映して見てもらう形で進められる | 手元を映すためのカメラや台が必要か |
| ピアノ・楽器・歌 | 受けられるが、音の遅れや音質の影響を受けやすい | 楽器と通信環境、姿勢や指の見てもらい方 |
| イラスト・アート | 画面で作品を見せ合える。デジタル作画とは特に相性がよい | 紙で描くか、デジタルで描くか。必要な道具 |
| 学習・個別指導 | 1対1で進めやすい | 目的が学校の補習か、先取りか、受験か |
| 探究・プロジェクト | 全国の仲間や、離れた場所にいる大人とつながれる | 子どもの「やりたい」から始まるか。発表の場があるか |
体を大きく動かす活動(ダンス、体操など)もオンラインで受けられますが、スペースと安全の確保が必要です。運動は通い、つくる活動はオンライン、というように分けて考える家庭もあります。
ゲームやマインクラフトが好きな子についてはゲーム好きな子のオンライン習い事、探究についてはオンライン探究とは?でくわしく紹介しています。
オンライン習い事のよい点
- 送迎がいらない
移動の時間がなくなり、きょうだいの予定や仕事との調整がしやすくなります。 - 住んでいる場所に左右されない
近くに教室がなくても、全国の先生や仲間とつながれます。 - 環境を自分で整えられる
音量を下げる、カメラをオフにする、使い慣れた椅子で受けるなど、子どもに合わせて調整できます。人の多さや音が負担になりやすい子には、大きな利点です。 - 保護者が様子を知りやすい
同じ家の中にいるので、どんなふうに取り組んでいるかが分かります。 - 体調や天気の影響を受けにくい
少し疲れている日でも、自宅からなら参加しやすくなります。
音や人の多さが負担になりやすい子の選び方は、聴覚過敏の子の習い事、集団が苦手な子の習い事にまとめています。
気をつけたい点|画面時間・睡眠・機器
画面を見る時間と、座っている時間が増える
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 こども版」は、座りっぱなしの時間、とくにテレビやゲーム、スマートフォンなどのスクリーンタイムを減らすことを勧めています。あわせて、WHO(世界保健機関)のガイドラインを参考として示し、子どもは中強度以上の身体活動を1日60分以上行うことを紹介しています。
オンライン習い事を始めるときは、その時間のぶん、ほかの画面時間を見直すこと、体を動かす時間を別に確保することをセットで考えてください。
夜の時間帯は、睡眠への影響を見る
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、睡眠時間の目安を小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間とし、寝る前のデジタル機器の使用を控えるよう勧めています。オンライン習い事は夜遅い時間の枠もありますが、寝る直前になる時間帯は避けたほうが安心です。
機器と通信のトラブルが起きる
音が聞こえない、画面が止まる、といったことは起こります。最初の数回は保護者が近くにいて、困ったときの対処(入り直す、チャットで伝える)を一緒に練習しておくと、子どもがひとりで参加しやすくなります。
低学年は、最初だけ付き添いがいることが多い
ログインや機器の操作に慣れるまでは、大人の手助けがあるとスムーズです。慣れてきたら、少しずつひとりで参加する形に移していけます。
出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 こども版」/厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」/WHO「Physical activity」ファクトシート(英語)
通いの習い事との違い
| 項目 | オンライン | 通い |
|---|---|---|
| 送迎 | いらない | 必要(距離によっては負担が大きい) |
| 選べる教室 | 全国から選べる | 通える範囲に限られる |
| 人との関わり | 画面越し。共通の話題があると深まりやすい | 同じ空間で過ごす。雑談が生まれやすい |
| 体を動かす活動 | スペースと安全の確保が必要 | 設備が整っている |
| 環境の調整 | 音量・カメラ・席などを家庭で調整できる | 教室の環境に合わせる |
| 必要なもの | パソコンやタブレット、通信環境 | 教室ごとの道具・ユニフォームなど |
どちらが上、ということはありません。子どもの性格、家庭の生活リズム、やりたい活動によって、合う形は変わります。
失敗しにくい選び方|7つのポイント
- 目的をひとつ決める
技術を身につけたいのか、好きなことを見つけたいのか、仲間がほしいのか。目的によって、選ぶ受け方が変わります。 - 受け方を選ぶ
リアルタイム型か、動画・教材型か、プロジェクト・コミュニティ型か。子どもが人と話しながら進めたいタイプかどうかを目安にします。 - 1回の人数を確かめる
少人数でも、5人と15人では発言のしやすさがまったく違います。 - 時間帯と回数を生活に合わせる
学校から帰って一息つける時間があるか、夕食や就寝に重ならないかを見ます。 - 必要な機器と、保護者の手伝いを確かめる
パソコンが必要か、タブレットでよいか。保護者の付き添いが求められるかも確認します。 - 費用は総額で見る
月謝のほかに、入会金、教材費、イベント参加費、機器の購入費がかかるかを確かめます。 - 体験で、子どもの様子を見る
上手にできたかより、参加しやすそうだったか、終わったあとに何を話したかを見てください。
好きなことがまだ見つかっていない場合は、やりたいことがない子の習い事選びが参考になります。
費用の見方|月謝のほかに確かめること
オンライン習い事の料金は、ジャンルや受け方によって幅があります。比べるときは、月謝だけでなく次の4つをそろえて見ると、あとから「思ったよりかかった」を防げます。
- 入会金・入学金
- 教材費・ソフトの利用料
- イベントや発表会の参加費
- パソコン・タブレット・ヘッドセットなど、機器にかかる費用
例として、NIJIN放課後プロジェクトスクールの料金は次のとおりです。
| 項目 | メタバース校舎(オンライン) | リアル校舎とあわせて通う場合 |
|---|---|---|
| 入学金(初回のみ) | 22,000円 | 22,000円 |
| 月謝 | 12,683円 | 23,683円 |
金額は税込です。希望制の行事などは、別に費用がかかる場合があります。最新の料金は学費のページでご確認ください。
学年別の選び方
小学1〜3年生
1回の時間が短く、流れが毎回決まっているものが取り組みやすい時期です。操作に慣れるまでは、保護者が近くにいられる時間帯を選んでください。まずは「画面の向こうの人と話すのが楽しい」と感じられることを大事にします。
小学4〜6年生
自分で調べ、つくり、人に見せることが楽しくなってくる時期です。作品づくりや発表の場がある習い事は、やる気につながりやすくなります。友だちとの予定も増えるので、曜日の選びやすさも確かめてください。
小学生向けの種類や料金の見方は、小学生のオンライン習い事ガイドも参考にしてください。
中学生
本人が選ぶことが大前提になります。部活動や定期テストと両立できるか、学校の外に仲間ができるか、興味を深く掘り下げられるかが、続くかどうかを左右します。
始める前に準備するもの

- パソコンまたはタブレット(スマートフォンだけでは画面が小さく、作業がしにくい活動もあります)
- 安定したインターネット環境
- マイクつきのイヤホンやヘッドセット(生活音が入りにくく、声が聞き取りやすくなります)
- 落ち着いて座れる場所と、画面の高さに合う机・椅子
- 困ったときの連絡方法(チャット、メールなど)を親子で確認しておくこと
探究・プロジェクト型という選択肢|NIJIN放課後プロジェクトスクール
NIJIN放課後プロジェクトスクールは、小学生・中学生のためのオンライン習い事です。決まったカリキュラムを順に教わる形ではなく、子どもの「好き」「気になる」から問いを立て、プロジェクトとして形にしていきます。
どんなことをするのか
- マインクラフトで、理想の学校や街をつくる
- Scratchでゲームをつくり、ほかの人に遊んでもらう
- 自分だけのキャラクターで、配信に挑戦する
- 企業とコラボしたイラストコンテストを企画する
- 地域の大人と、本物の課題の解決に挑む
企業と一緒に取り組むプロジェクトもあります。これまでに、JTBとのマインクラフト建築コンテストや、アイビスペイントとのVTuberイラストコンテストが企画・実施されています。
1週間・1か月の流れ
| 頻度 | 内容 |
|---|---|
| 毎週 | クラス会議(月曜または水曜の17:00〜18:00)。担任と少人数の仲間で、それぞれのプロジェクトを進めます |
| 月2回 | プロジェクト発表会。YouTubeで配信され、保護者も見ることができます |
| 随時 | メタバース校舎への出入りと、チャットツールでの相談(スタッフがいない時間帯は、保護者の見守りのもとで利用します) |
こんな子に向いています
- 好きなことには、時間を忘れて夢中になれる
- 授業では、やる気が続きにくい
- 何のために勉強するのか、まだピンときていない
最初から積極的である必要はありません。保護者の同伴も不要で、不安なうちは隣で見守る形でも参加できます。小学1年生の在籍もあります。
くわしい内容は、NIJIN放課後プロジェクトスクールとは?、プロジェクト一覧、保護者・生徒の声をご覧ください。
無料体験で確かめたいこと
多くのオンライン習い事には、体験の機会があります。次の点を見ておくと、入ってからのずれが少なくなります。
- 先生は、子どもの発言を待ってくれるか
- 画面の共有や見本など、目で見て分かる工夫があるか
- ふだんの回の人数は、体験の回と同じか
- カメラやマイクのルールは、子どもに合っているか
- 終わったあと、子どもが自分から話をしたか
よくある質問
- オンライン習い事は、何年生から始められますか?
- サービスによって違います。小学1年生から参加できるものもあります。低学年のうちは、機器の操作に慣れるまで保護者が近くにいられると安心です。NIJIN放課後プロジェクトスクールにも、小学1年生が在籍しています。
- パソコンがなくても始められますか?
- タブレットで参加できる習い事もあります。ただし、プログラミングや制作の活動は、パソコンのほうが作業しやすいことが多いです。申し込む前に、必要な機器を確認してください。NIJIN放課後プロジェクトスクールは、パソコンまたはタブレットとインターネット環境があれば参加できます。
- 人見知りの子でも、オンラインなら参加できますか?
- 同じ空間にいないぶん、参加のハードルが下がる子もいます。最初は聞いているだけ、チャットだけ、という関わり方を認めてくれるかどうかを、体験で確かめてください。
- 画面を見る時間が増えるのが心配です。
- 習い事の時間を足すぶん、動画やゲームの時間を見直す、体を動かす時間を別にとる、という形でバランスをとるのがおすすめです。寝る直前の時間帯は避けてください。
- 通いの習い事と、どちらがよいですか?
- 活動の内容によります。体を動かす習い事は通い、つくる・話す・調べる習い事はオンライン、と組み合わせる方法もあります。子どもが続けやすい形を優先してください。
- 習い事をいくつもしていて、時間がありません。
- 放課後に何もしない日が週に1〜2日あるかを、まず確かめてください。オンラインは移動がないぶん時間をつくりやすいですが、予定を詰めすぎると疲れがたまります。
まとめ
- オンライン習い事は、ジャンルより先に「受け方」(リアルタイム型/動画・教材型/プロジェクト・コミュニティ型)で選ぶ
- 送迎がいらず、場所に左右されず、環境を子どもに合わせて整えられるのがよい点
- 画面時間と睡眠には気を配り、体を動かす時間を別に確保する
- 費用は月謝だけでなく、入会金・教材費・機器まで含めた総額で比べる
- つくること、やりたいことを形にすることが好きな子には、探究・プロジェクト型が合う
「好き」から始める放課後の学び
NIJIN放課後プロジェクトスクールは、子どもの好き・興味をプロジェクトにして、社会へつなげていく学びの場です。平日の放課後に、オンラインで全国の仲間とつながれます。
放課後プロジェクトスクールを見る監修:佐藤仁美(作業療法士/NIJINアカデミー東金校 教室長)

