授業てらすでの活動と想い
──本日はよろしくお願いいたします。まずは、簡単に自己紹介をお願いします。
青森県で小学校教員をしている三浦健太朗です。授業てらすには立ち上げの時から参加していて、現在は社会科チームのリーダーをしています。
──授業てらすが立ち上がる前から活動されているのですね。ケンタロウさん自身は、最初どのような想いで活動されていたのですか?
以前からタツローさん(※)が、日本全国の先生たちをつなぐネットワークを作り、みんなで授業力を高め合うような場所を作りたいと話していました。
実のところ、タツローさんの理念に最初はピンときていなかったかもしれません。最初は自分の学びのためにという想いで活動していました。ですが活動を続けていくうちに、だんだんと「全国の教室をHAPPYに」という理念を自分も強く意識するようになり、現在の授業てらすでの活動につながっていると思います。
※NIJIN代表・星野達郎

──授業てらすのnoteやSNSを見ていると、各教科チームが活発に活動している印象です。
そうですね。教科チームのメンバーがそれぞれにアイデアを出し合って活動しています。国語チームは週に1回の学習会をやっていて、昨日の学習会は、10人くらいの方が参加していました。
──現役の先生が仕事後の夜に、学習会へ参加するというのはすごく大変だと思いますが、熱心な先生が多いですね。
まだまだ物足りないと感じています。だから、教科チームのリーダー同士で、もっとみんなを巻き込んで盛り上げないといけないよねって話し合っています。「全国の教室をHAPPYに」するために、まず「目の前で困っている先生を救おう、幸せにしよう」という場所を作らないといけないと思っています。
学校以外にも、その子に合う学びの場があります
「ALL HAPPY」を掲げる小中一貫のオルタナティブスクール。不登校・発達障害のある子どもたちが全国から通っています。在籍校と連携した97%の出席認定率を公表しています。
小学生・中学生NIJINアカデミー
「ALL HAPPY」を掲げる小中一貫のオルタナティブスクール。累計1,000名以上が入学し、在籍校と連携した97%の出席認定率を公表しています。
無料体験に申し込む ▶授業てらすの授業伴走
──ケンタロウさんがリーダーを務めている社会科の活動はどうですか?
社会科チームでは、授業に困っている1人の先生に対して、社会科チームのメンバー1人が伴走し、一緒に1単元の授業を作ります。そして出来上がった3分間の授業動画を、プロ講師に見てもらい、アドバイスをもらうという形の授業伴走をしています。
──授業で困っている先生からすると、そこまでやってもらえると頼もしいですね。伴走してもらった先生の感想はどうですか?
参加してよかったという声が多いですね。社会科は教えるのが苦手な先生も多く、急に自分が研究授業に当たってしまい、困っているという先生が多いので。
嬉しかったのは、その授業伴走をした方が社会科の面白さに目覚めて、私も一緒に活動したいですって、私たち社会科のチームに入ってきてくれたことです。
授業伴走で生まれ変わった先生
──それはすごいですね。授業伴走をする社会科メンバーの人たちにも自信になりますね。
社会科チームで活動しているおざ先生は、以前学校の先生を辞めようかなと悩んでいました。理由は、自分の授業で子どもたちの反応がなく、上手く授業ができないと感じていたからだそうです。そんなおざ先生が勇気を出して授業てらすに入り、授業の伴走企画に申し込んでくれました。そこで授業てらすのメンバーやプロ講師の方が、おざ先生と一緒に授業伴走をした結果、彼の授業が大きく変わりました。
──授業伴走をきっかけに、おざ先生が自分の授業に自信を持てるようになったのですね。
いや、自信というのはちょっと違っていて、子どもたちの反応が明らかに変わったそうです。自分自身が子どもたちの反応を楽しめるようになったと言っていましたね。それにより、社会科の授業をもっと勉強したい、のめり込みたいと思うようになったそうです。本当は僕も自信がついたと言ってほしかったのですが(笑)
──いや、先生を辞めようとまで思い悩んでいた先生が、自分の授業を楽しめるようになったのは本当にすごいことだと思います。
3年前に授業伴走される側だったおざ先生も今では、社会科メンバーの一人として育休中の先生に授業伴走をする側になり、授業てらすを盛り上げてくれています。この変容こそが社会科チームの強みであり、授業てらすの魅力だと思いますね。

Instagram おざ先生のインタビュー記事はこちらから
ケンタロウさんが思う授業てらすの魅力
──いま、ケンタロウさんが話された授業てらすの魅力をもう少し詳しく教えてください。
本当に悩んでいる先生にとって、職員室はすごく苦しい場所だと思うんです。でも授業てらすは、誰の目も気にせず自由に全国の仲間と語り合える場所なんです。公立小学校の研修会って、学校の名前を背負っているじゃないですか。○○小学校の代表で来た○○ですって。そうすると、この人たちって自分のことを知っているんじゃないかなと思って、なかなか本音で語り合えないですよね。でも授業てらすは、周りの目を気にせず本音で語り合える「救いの場」だと私は思っています。
※授業てらすでは、参加者がニックネームで活動することで、安心して意見を交換できる場になっています。
◇各種の情報
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株式会社NIJIN

授業てらすHP
授業てらすnote

授業てらすYoutube
https://www.youtube.com/@jugyoterrace
授業てらすInstagram
https://www.instagram.com/jugyoterrace
学校以外にも、その子に合う学びの場があります
「ALL HAPPY」を掲げる小中一貫のオルタナティブスクール。不登校・発達障害のある子どもたちが全国から通っています。在籍校と連携した97%の出席認定率を公表しています。
NIJINアカデミー
「ALL HAPPY」を掲げる小中一貫のオルタナティブスクール。累計1,000名以上が入学し、在籍校と連携した97%の出席認定率を公表しています。
無料体験に申し込む ▶家庭でいまできること
制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。
いま家庭で確かめておきたいこと
睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)
食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか
頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)
「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか
保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか
学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか
声のかけ方で迷ったときは
「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。
逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。
相談先の選び方|どこに何を聞けるか
相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。
| 相談先 | 聞けること | 費用 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 在籍校(担任・スクールカウンセラー) | 出席の扱い、校内の別室、学習の進め方 | 無料 | まず学校での配慮を相談したいとき |
| 教育支援センター(市区町村) | 学校外の公的な居場所、通所と出席扱い | 原則無料 | 学校の外に一歩を踏み出したいとき |
| フリースクール(民間) | 体験活動中心の居場所、少人数の学び | 月1〜5万円程度 | 興味や「やってみたい」から入りたいとき |
| オンライン | 自宅から参加できる学び、出席扱いの実務 | スクールにより異なる | 外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき |
| 医療機関(小児科・児童精神科) | 体の不調の背景、診断と治療 | 保険診療 | 睡眠・食事・体の症状が続くとき |
| 24時間子供SOSダイヤル | 子ども本人・保護者どちらの相談も | 無料・24時間 | いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310) |
どこから始めればいいか迷ったら
学校に伝えるときの文例
言いたいことは決まっていても、いざ書こうとすると手が止まる——という声をよく聞きます。そのまま使える形にしました。丁寧すぎる必要はありません。事実と、してほしいことが伝われば十分です。
① しばらく休むことを伝える
本人の体調と気持ちの状態から、しばらく学校をお休みさせていただきます。
毎朝のご連絡が負担になっているため、こちらから連絡がない日は欠席としてお取り扱いいただけますでしょうか。状況が変わりましたら、その都度ご連絡いたします。
毎朝の欠席連絡は、家庭にとっても学校にとっても負担です。先にこの一文で合意しておくと、朝の消耗がなくなります。多くの学校が対応してくれます。
② 配慮をお願いする
つきましては、登校できた日は保健室や別室で過ごさせていただくことは可能でしょうか。
また、給食の時間だけ別室にする、掃除の時間は無理をさせない、といった形でもかまいません。
本人が続けられる形を一緒に考えていただけると助かります。
「配慮してください」だけでは学校も動きにくいので、場面と具体的な対処をセットで書くのがコツです。診断名は必須ではありません。
③ 出席扱いについて相談する
文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)に、学校外の施設で相談・指導を受けた場合や、自宅でICT等を活用した学習を行った場合の指導要録上の出席扱いについて定めがあると伺いました。
本校ではどのような運用になっていますでしょうか。また、要件を満たすために家庭で用意すべきものがあれば教えてください。
ポイントは「認めてください」ではなく「何を用意すればよいですか」と聞くことです。学校側も判断材料を求めています。要件の全文は教育支援センターとはの記事に原文どおり掲載しています。
④ 面談のあとに送る確認メール
確認させていただいた内容を念のためお送りします。
・当面は◯◯(別室/午後のみ など)で対応いただく
・◯◯(教育支援センター等)への通所を検討し、決まり次第ご連絡する
・出席の取り扱いについては、◯月◯日までにご回答いただく
認識に相違がありましたらお知らせください。
口頭の合意は、担任が変わると消えてしまいます。短くていいので記録に残しておくと、翌年度も引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。
伝える相手の順番
まぎらわしい用語の整理
不登校について調べていると、似た名前の制度がいくつも出てきて混乱しがちです。いちばん多い誤解は「教育支援センター」と「学びの多様化学校」を同じものだと思ってしまうことです。前者は在籍校に籍を置いたまま通う「施設」、後者は転校して在籍する「学校」で、まったく別物です。
| 用語 | 正体 | 在籍 | 費用 | 出席の扱い |
|---|---|---|---|---|
| 教育支援センター (=適応指導教室) | 市区町村の教育委員会が運営する施設 | 在籍校のまま | 原則無料 | 要件を満たせば出席扱い |
| 校内教育支援センター (=校内の別室) | 在籍校の中に置かれた部屋 | 在籍校のまま | 無料 | 出席として扱われる |
| 学びの多様化学校 (旧・不登校特例校) | 特別の教育課程を組める正式な学校(全国84校) | その学校に転校 | 公立は無償/私立は学費 | 通常の出席 |
| フリースクール | NPOや民間企業が運営する民間施設 | 在籍校のまま | 月1〜5万円程度 | 要件を満たせば出席扱い |
| オンラインスクール | 自宅から参加する民間のスクール | 在籍校のまま | スクールにより異なる | 自宅ICT学習の要件を満たせば可 |
| 通信制高校・サポート校 | 高校段階の学校と、その学習を支える施設 | その高校に在籍 | 学校により異なる | 高校の在籍として扱われる |
この表でとくに見ておきたいのは「在籍」の列です。転校が必要かどうかで、手続きも心の準備もまったく変わります。教育支援センターやフリースクールは在籍校に籍を残したまま通えるので、「合わなければ戻る」ことができます。
名前が違っても中身は同じことがあります
この記事のテーマについて、よく寄せられる質問
同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。
Q. 担任と話が噛み合いません
A. 「認めてください」ではなく「要件を満たすために何を用意すればよいですか」と聞き方を変えると通りやすくなります。それでも動かない場合は、学年主任・管理職・市区町村の教育委員会(教育相談室)へ相談先を上げてください。
Q. 毎日の欠席連絡がつらいです
A. 連絡方法は相談できます。「しばらく休むので、こちらから連絡がない日は欠席とみなしてください」と最初に合意しておくと、毎朝の負担がなくなります。多くの学校が対応してくれます。
Q. 保健室登校や別室登校は出席になりますか?
A. なります。校内で過ごした時間は在籍校の判断で出席として扱われるのが一般的です。保健室登校についてもあわせてご覧ください。
Q. 学習の遅れが心配です
A. 学校外での学習も、計画や内容が教育課程に照らし適切と判断されれば成績評価に反映できることが2024年8月の制度改正で明確になりました。詳しくは教育機会確保法の記事にまとめています。
Q. 面談で何を話せばいいですか?
A. ①いまの状態、②してほしい配慮を具体的に、③出席扱いの取り扱い、の3点に絞ると進みます。面談後に「本日確認したこと」をメールで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。
つらいときの相談先(24時間・無料)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
- お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター
この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。


