- 別室登校に公的な定義がないこと
- 出席としてどう扱われるか
- 校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)との関係
- 保健室登校との違い
- 学校に確認しておきたい5つのこと
公的な定義はありません
文部科学省の用語解説を確認しましたが、「別室登校」という語の定義は掲載されていません。「保健室登校」「五月雨登校」「行き渋り」も同じです。
そのため、同じ「別室登校」でも、学校によって実態がかなり違います。
| 実態の幅 | 具体的には |
|---|---|
| 手厚い | 専用の部屋があり、支援員が常駐し、教室の授業をオンラインで受けられる |
| 標準的 | 相談室に通い、自習が中心。手が空いた先生が様子を見にくる |
| 手薄 | 決まった部屋がなく、日によって場所が変わる。ひとりで過ごす時間が長い |
「別室があります」と言われても、中身を確認しないと判断できないということです。
出席はどう扱われるか
別室登校は学校の中にいる状態なので、出席として扱われるのが一般的です。フリースクールのように校長の個別判断を要するものとは位置づけが異なります。
実際、文部科学省の資料(令和7年4月10日 中央教育審議会 教育課程企画特別部会)では、校内教育支援センターでの学習は「出席」として整理されています。
ただし、成績や評定をどうつけるかについては、今回調べた範囲では文部科学省の資料に明確な記載を確認できませんでした。ここは学校ごとの運用になっている可能性が高い部分です。テストを別室で受けられるか、提出物をどう扱うかを含めて、在籍校に確認してください。
校内教育支援センターという受け皿ができた
これまで場当たり的に行われてきた別室対応は、2023年3月のCOCOLOプランで制度として位置づけられました。
「自分のクラスに入りづらい児童生徒が、落ち着いた空間の中で自分に合ったペースで学習・生活できる環境を学校内に設置します。」
これが校内教育支援センターで、スペシャルサポートルーム(SSR)などとも呼ばれます。令和6年7月時点で、全国の公立小中学校の46.1%にあたる12,712校に設置されています。くわしくは校内教育支援センターのページをご覧ください。
つまり、「別室登校」は現場の通称、「校内教育支援センター」は制度としての名前という関係になります。在籍校に相談するときは、後者の名前も使ってみてください。
保健室登校との関係
保健室登校は、別室登校のうち保健室を居場所にしている状態を指す言い方です。これにも公的な定義はありません。
保健室は本来けがや体調不良に対応する場所なので、養護教諭は他の対応と並行することになります。そのため、保健室で過ごしていた子の受け皿として校内教育支援センターを整備した学校が多くあります。保健室しか居場所がない状態が続いているなら、別の部屋がないかを聞いてみる価値があります。
学校に確認したい5つのこと
- いつ使えますか(毎日か、曜日や時間が決まっているか)
- 誰が対応しますか(支援員がいるのか、手の空いた先生か)
- 何をして過ごせますか(自習だけか、授業をオンラインで受けられるか)
- 成績・評定はどうなりますか(テストを別室で受けられるか)
- 教室に戻ることが前提の運用ですか
最後のひとつがとくに大事です。「戻るための一時的な場所」なのか「そこで過ごしてよい場所」なのかで、子どもにかかる圧がまったく違います。戻ることを前提に話が進むと、せっかく学校に来られていたのに来られなくなる、ということが起こります。
よくある質問
NIJINアカデミーは、自宅から参加できるオルタナティブスクールです。朝の会から授業まで全国の子どもたちと一緒に過ごせて、在籍校への出席の相談にも対応しています。まずは様子を見てみたい、という段階からご相談いただけます。
