千代田区の私立高校の学費はいくら?9校の初年度納付金と、支援金を引いた実負担【2026年度】

千代田区の私立高校 学費は平均約96万円
千代田区で高校から入れる私立高校は9校です。東京都が2025年12月に公表した最新の調査では、都内私立高校(全日制)の初年度納付金は平均1,007,549円。千代田区の9校の平均は961,022円で、都内平均より約4.7万円低い水準です。9校のうち4校は女子校で、その4校はどこも施設費が0円。それなのに、支援金を引いたあとに手元から出る額の平均は、女子校4校のほうが高くなります。何が残るのかを、9校10学科・コースを1行ずつ計算して確かめます。
この記事でわかること
  • 千代田区の私立高校9校(10学科・コース)の初年度納付金の実額(2026年度)
  • 女子校4校は施設費0円。それでも支援後の平均は女子校のほうが高い理由
  • 支援後に手元から出る額は43万〜65.9万円
  • 授業料が上限を超える3行(神田女学園・千代田の2コース)
  • 区内にある都立・私立の通信制高校の金額
  • 区独自の「教育ローン利子補給」と、入学時のお金の用意の仕方
この記事の前提

金額は、東京都が2025年12月18日に公表した「令和8年度 都内私立高等学校(全日制)の学費の状況」の学校別データに基づく2026年度のものです。この資料は「非募集校を除く」一覧なので、中高一貫で高校からの募集がない学校は含まれていません。この記事の「千代田区の私立高校」は、資料で千代田区に所在地がある9校(正則学園・神田女学園・麴町学園女子・東京家政学院・和洋九段女子・錦城学園・東洋・二松學舎大学附属・千代田)を指します。支援制度の金額は、文部科学省・東京都・東京都私学財団の公表内容(2026年9月29日確認)によります。

目次

千代田区の私立高校9校の初年度納付金【2026年度】

まず実額から見ます。学科やコースによって金額が違う学校は、行を分けています。表は初年度納付金が低い順です。初年度納付金とは、入学した年に学校へ納めるお金の合計で、授業料(年額)・入学金・施設費・その他(教材費や行事費、諸会費など)の4つでできています。

学校(学科・コース)男女授業料(年額)入学金施設費その他初年度納付金
和洋九段女子女子校432,000円300,000円0円174,600円906,600円
二松學舎大学附属共学456,000円220,000円100,000円132,000円908,000円
正則学園男子校480,000円210,000円100,000円120,000円910,000円
錦城学園共学480,000円230,000円130,000円75,000円915,000円
麴町学園女子女子校480,000円250,000円0円210,000円940,000円
東京家政学院女子校450,000円250,000円0円240,000円940,000円
東洋共学480,000円200,000円120,000円186,000円986,000円
千代田(開発コース)共学590,400円250,000円0円199,200円1,039,600円
神田女学園女子校516,000円250,000円0円338,000円1,104,000円
千代田(研究コース)共学590,400円250,000円0円319,200円1,159,600円

いちばん低いのは和洋九段女子の906,600円、いちばん高いのは千代田(研究コース)の1,159,600円です。その差は253,000円。同じ千代田区の私立高校でも、選ぶ学校とコースによって初年度の金額はこれだけ変わります。

9校の平均は96.1万円。都内平均と比べると

コースが分かれている学校は表の基本のコース(千代田は開発コース)で数えると、9校の初年度納付金の平均は961,022円(約96.1万円)です。都内233校の平均1,007,549円と費目ごとに並べると、どこで差がついているかが見えてきます。

費目千代田区9校の平均都内233校の平均差
授業料(年額)484,900円512,882円約28,000円低い
入学金240,000円254,599円約15,000円低い
施設費50,000円34,386円約16,000円高い
その他186,100円205,805円約20,000円低い
合計961,000円1,007,549円約47,000円低い

授業料の差は支援金でほとんど消えますが、入学金・施設費・「その他」の差は消えません。どの費目で差がついているかを先に見ておくと、このあとの「支援後の金額」が読みやすくなります。

施設費0円の女子校4校、支援後はかえって高い

千代田区の9校のうち、神田女学園・麴町学園女子・東京家政学院・和洋九段女子の女子校4校は、いずれも施設費が0円です。施設費がかかるのは正則学園・錦城学園・東洋・二松學舎大学附属の4校で、100,000〜130,000円。ところが、支援後に手元から出る額の平均は、女子校4校が506,900円、それ以外の5校が472,320円と、女子校のほうが約3.5万円高くなります。女子校4校は「その他」の平均が240,650円と高く、入学金も250,000〜300,000円だからです。施設費の有無だけで比べると、順番を見誤ります。

「正則学園」と「正則」は別の学校

千代田区の正則学園(男子校)と、港区にある正則(共学)は、名前が似ていますが別の学校です。都の資料でも、正則学園は千代田区、正則は港区に載っています。資料を探すときや説明会を予約するときは、所在地まで確かめてください。千代田区にはこのほか、千代田(開発コース・研究コース)のように、同じ学校でもコースによって「その他」が12万円違う学校もあります。

千代田区の私立高校を3つの数字で

表を見る前に押さえたい3つの数字

細かい表に入る前に、千代田区の特徴を3つの数字でつかんでおきます。

01

区内に9校

高校から入れる区内の私立は9校。女子校が4校、男子校が正則学園、共学が4校です。

02

女子校4校

4校とも施設費は0円。ただし「その他」と入学金が高めで、支援後の平均はほかの5校より約3.5万円高くなります。

03

約48.8万円

支援金で授業料がほぼ消えても、入学金・施設費・その他は残ります。9校の平均で、初年度に約48.8万円が手元から出ていきます。

施設費がないのに、支援後は高い。その理由を支援金の仕組みから見ていきます。

「無償化」で、授業料はどこまで下がるのか

2026年度(令和8年度)から、国の就学支援金は所得制限が撤廃されました。私立高校の全日制で年457,200円。これに東京都の私立高等学校等授業料軽減助成金が年43,800円加わり、合わせて年501,000円まで、授業料が支援されます。東京都の助成も所得制限はありません。制度の変更点は就学支援金が2026年度に変わった3つの点にまとめています。

千代田区の10行を、この501,000円に当てはめてみます。

  • 和洋九段女子…授業料432,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 二松學舎大学附属…授業料456,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 正則学園…授業料480,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 錦城学園…授業料480,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 麴町学園女子…授業料480,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 東京家政学院…授業料450,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 東洋…授業料480,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 千代田(開発コース)…授業料590,400円 → 上限を89,400円超える
  • 神田女学園…授業料516,000円 → 上限を15,000円超える
  • 千代田(研究コース)…授業料590,400円 → 上限を89,400円超える

10行のうち7行で、授業料の自己負担はゼロになります。上限を超えるのは3行です。該当するのは、神田女学園(年15,000円)と、千代田の2コース(開発コース・研究コースとも年89,400円)です。千代田は、授業料が毎年同じ額なら3年間で268,200円の自己負担になります。

なお、支援金は授業料の実額までしか出ません。授業料が上限より低い学校で、その差額がほかの費目に回ることはない点に注意してください。

支援金について押さえておく3つ
  • 国と都は別々の申請です(2026年度は国が6月、都が7月)。どちらか一方だけ出して終わらないように
  • 都の助成は、保護者と生徒がともに都内に住んでいることが条件です。通う学校が都外でも対象になります(通信制課程は除く)
  • 支援されるのは授業料に対してだけ。東京都私学財団の案内にも「授業料には施設費や積立費等は含まれません」とあります
ピンクの電卓とノートで計算する手元

支援を引いたあとに残るお金|9校10学科・コースの実負担

支援金が使えるのは授業料だけなので、入学金・施設費・その他はそのまま手元から出ていきます。10行それぞれについて、初年度に実際に出ていく額を計算しました。表は手元から出る額が低い順です。

学校(学科・コース)初年度納付金授業料の自己負担入学金+施設費+その他初年度に手元から出る額
正則学園910,000円0円430,000円430,000円
錦城学園915,000円0円435,000円435,000円
二松學舎大学附属908,000円0円452,000円452,000円
麴町学園女子940,000円0円460,000円460,000円
和洋九段女子906,600円0円474,600円474,600円
東京家政学院940,000円0円490,000円490,000円
東洋986,000円0円506,000円506,000円
千代田(開発コース)1,039,600円89,400円449,200円538,600円
神田女学園1,104,000円15,000円588,000円603,000円
千代田(研究コース)1,159,600円89,400円569,200円658,600円

9校の基本のコースで平均すると、初年度に手元から出るのは約488,000円(約48.8万円)です。都内平均の費目(入学金・施設費・その他)で同じ計算をすると約495,000円なので、千代田区の9校は支援後の負担が都内平均より約7,000円低い水準です。しかもここに制服代や修学旅行の積立、通学定期代は入っていません。減ったのは授業料の部分だけで、入学時にまとまって出ていくお金は、以前とほとんど変わっていないのです。

総額の差「25.3万円」は、支援後に「22.9万円」

総額でいちばん低い和洋九段女子(906,600円)といちばん高い千代田の研究コース(1,159,600円)の差は253,000円。支援後に手元から出る額で比べると、いちばん低い正則学園(430,000円)といちばん高い千代田の研究コース(658,600円)の差は228,600円です。

注目したいのは、総額で最も低い和洋九段女子が、支援後では474,600円と5番目になることです。和洋九段女子は授業料が432,000円と9校でいちばん低い一方、入学金が300,000円と9校でいちばん高いため、支援の「効き目」が小さくなります。反対に正則学園は、施設費が100,000円かかっても入学金が210,000円と低めで、支援後は9校でいちばん低くなります。

2年目以降は、入学金がなくなる

入学金は初年度だけのお金です。2年目以降は、授業料が上限を超える学校ではその差額と、「その他」にあたる費用が中心になります。ただし「その他」に入る費目(教材費・行事費・諸会費・積立金など)が毎年同じ額かどうかは、学校によって違います。修学旅行の積立をいつ、いくら納めるかも学校ごとに違うため、3年間の総額は説明会で聞いておきましょう。何を聞けば漏れがないかは、説明会で必ず聞きたい「お金」の7項目に整理しています。

授業料以外を支える制度もあります(所得要件あり)

東京都には「私立高等学校等奨学給付金」があり、教科書代・教材費・学用品費など、授業料以外の教育費に使えます。こちらには所得要件があり、住民税の所得割額で段階的に判定されます。全日制の場合、住民税非課税相当の世帯で年152,000円、所得割額105,500円未満の世帯で年50,670円、182,500円未満の世帯で年38,000円です。支援金と違って「全員が対象」ではないので、対象になりそうな家庭は忘れずに申請してください。

千代田区ならではの事情|区内に私立の通信制もある

千代田区には、全日制の9校のほかに、東京都の同じ資料の「定時制・通信制」の表に載っている私立の通信制高校、大原学園美空があります。通い方によってコースが分かれていて、初年度納付金(授業料・入学金・施設費・その他の合計)は次のとおりです。

平日コースが700,000円、平日コース(週3日)が572,000円、土曜・集中履修コースが360,000円、土曜・集中履修コース(オンライン)が344,000円。通う日数が少ないコースほど、初年度納付金も低くなる作りです。通信制の授業料には、全日制とは別の計算で就学支援金が適用されます(このあと説明します)。

同じ区内でも、毎日通う全日制と、通う日数を選べる通信制では、比べる物差しが違います。千代田区には都立の通信制もあるので、全日制・都立通信制・私立通信制の3つを区内で見比べられるのも、千代田区の特徴です。

都立高校と比べると、入学金だけで大きな差

比較のために、都立高校の金額も確認しておきます。東京都教育委員会によると、都立高校の全日制の授業料は年118,800円(月9,900円)で、就学支援金の受給が認定されれば授業料は無料になります。入学料は5,650円です。

比べる項目千代田区の私立9校(平均)都立高校(全日制)
授業料(年額)484,900円118,800円
支援後の授業料0円(上限を超える学校は差額)0円
入学金・入学料240,000円5,650円
施設費・その他236,100円学校ごとの徴収金(教材費など)
初年度に手元から出る額約488,000円入学料+学校ごとの徴収金

授業料はどちらも支援でゼロに近づきますが、入学金だけで23.4万円ほどの差があります。「私立も無償化されたから、都立と同じくらい」という理解は、授業料に限った話だと考えておくのが安全です。

ノートを開いて書き込みをする様子

私立の全日制が合わないとき|通信制という選択肢

ここまでは、毎日通う全日制の話です。学費を調べていくうちに「そもそも毎日通う前提でいいのだろうか」と考え始める方もいます。体調のこと、人間関係のこと、あるいは中学校で登校が難しかった時期があった場合はなおさらです。千代田区の居場所や学びの場については、千代田区のフリースクール一覧でも紹介しています。

金額の面だけを見ると、通信制は全日制と大きく違います。

都立の通信制・一橋高校は区内

東京都立高校の通信制課程は、一橋高校(千代田区)・新宿山吹高校(新宿区)・砂川高校(立川市)の3校です。一橋高校は千代田区東神田にあり、区内から通える都立の通信制です。都営新宿線の馬喰横山駅から徒歩4分、JR総武快速線の馬喰町駅から徒歩3分です。スクーリングの日だけ通う形なので、毎日の通学より負担は小さくなります。

都立通信制の授業料は1単位につき336円、入学料は500円です。仮に年25単位を履修しても授業料は8,400円で、入学料と合わせて初年度は約9,000円。授業料は就学支援金の対象にもなります。

私立の通信制は、支援金の計算方法が違う

私立の通信制高校には「年額制」と「単位制」があります。年額制なら就学支援金の上限は年337,200円。単位制の場合は1単位あたり13,668円で、年間30単位・通算74単位までという上限があります。履修する単位数が少ない年は支給額も少なくなるため、授業料が支援金の枠内に収まるかどうかは、学校の料金体系と履修単位数の両方で決まります。

さらに東京都には、都内に住んでいて、東京都以外の自治体が認可した私立通信制高校に通う生徒を対象にした「私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金」があります。国の就学支援金と合わせて、最大で年337,200円まで助成されます。全国から生徒を受け入れる広域通信制高校には都外で認可された学校が多いので、千代田区から通う場合も当てはまることがあります。

通信制に「サポート校」を足すと、いくらになるか

通信制高校を検討するとき、多くの家庭がもうひとつの費用に行き当たります。サポート校です。

通信制高校は、レポートを自分で進め、決められた回数のスクーリングに通って単位を取ります。自分のペースで進められる反面、「毎日の枠組みがない」ことが負担になる子もいます。レポートが溜まる、生活のリズムが崩れる、一日中誰とも話さない日が続く。サポート校は、そこを埋めるために通う場所です。仕組みと費用の考え方は通信制高校にサポート校を足すという選び方にまとめています。

サポート校の費用は、支援金の対象外

東京都の都認可外通信制向けの助成の案内には、対象外になるものがはっきり書かれています。「入学金、施設整備費、通学にかかる交通費、サポート校・技能教育施設等の受講料等は対象外です」。つまり、通信制高校の学費とサポート校の受講料が、それぞれ別に発生します。支援が効くのは通信制高校の授業料のほうだけです。

NIJIN高等学院(ニジ高)を例にすると、入学金55,000円・授業料 年398,000円(月39,800円)で、初年度は453,000円。これに提携する通信制高校の学費が別途かかり、そちらには就学支援金が適用されます。ニジ高の公式サイトでは、提携校としてワオ高等学校・鹿島山北高等学校・開志創造高等学校が案内されています。

選び方初年度に手元から出る額(目安)支援の対象
私立の全日制(千代田区9校の平均)約488,000円授業料のみ。入学金・施設費・その他は対象外
都立の全日制入学料5,650円+学校ごとの徴収金授業料(支援で無料)
都立の通信制(年25単位の場合)約9,000円授業料も支援の対象
私立の通信制+サポート校(ニジ高の場合)453,000円+通信制の自己負担分通信制の授業料のみ。サポート校の受講料は対象外

並べてみると、私立全日制の約48.8万円と、通信制+サポート校の約45万円+αは、近い水準にあります。違うのは、その金額に何が含まれているかです。全日制は「毎日通う校舎と、そこでの人間関係と、部活や行事」が含まれた金額。通信制+サポート校は「自分のペースで進める仕組みと、伴走してくれる人」が含まれた金額。金額で選ぶというより、何にお金を払うのかで選ぶことになります。

3つの選択肢を正直に比較

3つの道を5つの観点で比べる

私立の
全日制
都立の
通信制
通信制+
ニジ高
初年度の
手出し
△
約48.8万円
○
約9,000円
△
45.3万円+
通信制分
支援金で
まかなえる
△
授業料
のみ
○
授業料が
対象
×
受講料は
対象外
毎日通う
必要
×
毎日通学
○
自宅学習
中心
○
オンライン
中心
少人数で
関われる
△
学校
による
△
自分で
つくる
○
1クラス
8人
途中から
入れる
△
欠員募集
による
△
募集時期
による
○
転入学は
通年受付

○=対応 △=一部・条件つき ×=非対応 / ※東京都・東京都教育委員会・各校公式サイトの公表内容をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年9月時点。

表のとおり、ニジ高には合わないかもしれない点もあります。サポート校の受講料は支援の対象外なので、都立の通信制だけで進めるより初年度の負担は大きくなります。また、オンライン中心の学び方なので、パソコンと通信環境が必要です。毎日同じ校舎に通い、大人数の部活や行事を経験したい子には、全日制のほうが合うでしょう。反対に、毎日の通学が負担で、それでも一人で進めるのは不安だという場合には、この組み合わせが現実的な選択肢になります。

毎日の通学が負担なら、
通信制+サポート校という形も。

NIJIN高等学院は、株式会社NIJINが運営する通信制高校サポート校です。オンライン中心で、1クラス8人の少人数制。千代田区の自宅から、自分のペースで高校卒業をめざせます。

1クラス8人の少人数制オンライン中心転入学は通年受付
NIJIN高等学院を見てみる →

組み合わせによって金額は変わるので、数字を入れて確かめられるようにしてあります。通信制高校の学費シミュレーターで、実質の負担額を計算してみる

ノートとペン・はさみなどの文房具

学費を比べるときに、金額の外で見ておきたいこと

女子校4校・男子校1校・共学4校

9校のうち、神田女学園・麴町学園女子・東京家政学院・和洋九段女子は女子校、正則学園は男子校、錦城学園・東洋・二松學舎大学附属・千代田は共学です。女子校を考える家庭にとっては、区内だけで4校を比べられるのが千代田区の特徴です。金額で絞り込んでから、学校の中身で選ぶ順番が取りやすくなります。

施設費と「その他」は、2年目以降も確認を

千代田区では4校で施設費がかかり、女子校4校は「その他」が高めです。施設費や「その他」が入学時だけなのか、毎年かかるのかは学校によって違い、都の資料からは読み取れません。3年間の総額で比べると、初年度だけの比較とは順位が変わることがあります。

説明会で聞いておきたいこと

  • 「その他」に何が含まれているか(教材費・行事費・諸会費・積立金の内訳)
  • 施設費や「その他」のうち、2年目以降も毎年かかるもの
  • 就学支援金が決まるまでの間、授業料をいったん全額納めるのかどうか
  • 制服・体操着・指定品の合計額と、購入の時期
  • 学校独自の奨学金や特待生制度、東京都私学財団の入学支度金貸付制度の有無

いつ、いくら出ていくのか|1年目のお金の流れ

総額と同じくらい大事なのが、お金が出ていく時期です。支援金はあとから入ってくるものなので、時期によっては一時的に立て替えが必要になります。

時期出ていくお金・手続きメモ
合格発表〜入学手続き入学金(千代田区の9校は200,000〜300,000円)支援の対象外。併願校の手続き期限もあわせて確認
入学前後制服・体操着・指定品、教材費など初年度納付金の表には入っていない費用
4月〜授業料(学校の定めた方法で納付)支援金の認定前は、いったん納める運用の学校もある
6月国の就学支援金の申請2026年度から所得制限なし。申請しないと受けられない
7月東京都の授業料軽減助成金の申請(通常申請)国とは別の申請。都内在住が条件
10月・12月・翌3月都の助成金の支払い(都内校)都外校は12月・翌3月のいずれか

入学時のまとまった支出には、都の無利息の入学支度金

入学金は支援の対象外で、しかも合格からの短い期間にまとめて必要になります。東京都私学財団には「入学支度金貸付事業」があり、都内に住んでいて、この制度のある都内の私立高校に入学する生徒の保護者に、25万円を無利息で貸し付けます。入学金のほか、授業料や施設設備費など入学時に学校へ払う費用に使え、3年間の在学中に返済します。申し込みは学校経由で、時期や方法は学校ごとに違います。

千代田区の教育ローン利子補給(区のあっせん融資なら利子を全額補給)

千代田区には、教育ローンの利子を区が補給する制度があります。区のページによると、区のあっせんによる教育資金融資(子ども1人あたり10万円以上400万円以下)を使った場合、1月〜12月に支払った利子を区が全額補給します。区のあっせんを通さず、日本政策金融公庫などの教育ローンを使った場合も、1人あたり1回最大10万円の補給があります。対象は申請日現在で千代田区に1年以上住んでいる保護者などで、高校の入学金や授業料にも使えます。2025年1〜12月に支払った分の申請は、2026年1月7日から2月27日まで受け付けていました。

支援金で授業料がゼロに近づいても、入学時のまとまった支出は残ります。その部分をどう用意するかまで決めておくと、合格後に慌てずに済みます。

よくある質問

千代田区の私立高校は、何校ありますか?
東京都の「令和8年度 都内私立高等学校(全日制)の学費の状況」で千代田区に所在地があるのは、正則学園・神田女学園・麴町学園女子・東京家政学院・和洋九段女子・錦城学園・東洋・二松學舎大学附属・千代田の9校です。この資料は非募集校を除いた一覧なので、中高一貫で高校からの募集がない学校は含まれていません。高校から入れる私立として比べられるのは、この9校です。
支援金を受けると、千代田区の私立高校の授業料は無料になりますか?
10行のうち7行は、国の就学支援金(年457,200円)と東京都の助成金(年43,800円)の合計501,000円の範囲に授業料が収まり、自己負担はなくなります。上限を超えるのは神田女学園(差額15,000円)、千代田(開発コース)(差額89,400円)、千代田(研究コース)(差額89,400円)です。
「無償化」なのに、なぜ初年度に40万円以上かかるのですか?
支援金が使えるのは授業料だけだからです。入学金(200,000〜300,000円)と施設費・「その他」は支援の対象外で、そのまま手元から出ていきます。千代田区の9校では、初年度に430,000〜658,600円が残ります。
千代田区で、施設費がかからない私立高校はありますか?
東京都の資料では、千代田区の9校のうち、神田女学園・麴町学園女子・東京家政学院・和洋九段女子・千代田の5校は施設費が0円です。ただし女子校4校は「その他」と入学金が高めで、支援後に手元から出る額の平均は、ほかの5校より高くなります。比べるときは、施設費だけでなく入学金と「その他」を合わせて見てください。
年収が高い家庭でも、支援金は受けられますか?
受けられます。2026年度から国の就学支援金は所得制限が撤廃され、東京都の授業料軽減助成金にも所得制限はありません。ただし、どちらも申請が必要で、国と都は別々に申し込みます。
入学金をすぐに用意できない場合、使える制度はありますか?
東京都私学財団の「入学支度金貸付事業」では、都内在住で、制度のある都内の私立高校に入学する生徒の保護者に25万円を無利息で貸し付けます(申し込みは学校経由)。また、千代田区には教育ローンの利子補給制度があり、区のあっせんによる教育資金融資なら、支払った利子を区が全額補給します(区内に1年以上居住などの要件あり)。
就学支援金は、いつ手元に入りますか?
国の就学支援金は、生徒や保護者に直接支給されるのではなく、学校が受け取って授業料に充てる仕組みです。そのため、学校によっては認定までの間に授業料をいったん納め、あとで調整する運用になります。東京都の助成金は申請後に支払われ、都内校は10月・12月・翌年3月のいずれかです。
千代田区に都立の通信制高校はありますか?
あります。都立の通信制課程は3校あり、そのうち一橋高校が千代田区東神田にあります。都営新宿線の馬喰横山駅から徒歩4分です。授業料は1単位336円、入学料は500円です。
サポート校の費用に、就学支援金は使えますか?
使えません。東京都の案内でも「サポート校・技能教育施設等の受講料等は対象外」とされています。支援が適用されるのは、在籍する通信制高校の授業料のほうです。サポート校の受講料は、別に用意する必要があります。
全日制が合わなかったら、あとから通信制に移れますか?
高校に入学したあとでも、転入・編入という形で通信制に移ることはできます。受け入れの時期は学校によって違い、通年で受け付けているところもあります。それまでに取った単位の扱いも学校ごとに違うので、移る前に確認が必要です。仕組みは高校の転入と編入の違いで整理しています。

まとめ

千代田区で高校から入れる私立高校は9校で、初年度納付金は906,600〜1,159,600円、9校の平均は961,022円です。都内平均より約4.7万円低く、9校のうち女子校4校はいずれも施設費が0円でした。2026年度から就学支援金の所得制限がなくなり、東京都の助成と合わせて授業料は年501,000円まで支援されます。上限を超えるのは神田女学園と千代田の2コースです。

それでも入学金・施設費・「その他」は対象外のまま残り、初年度に430,000〜658,600円、平均で約48.8万円が手元から出ていきます。施設費が0円の女子校4校も、支援後の平均はほかの5校より高くなります。区内には都立の一橋高校と私立の大原学園美空という2つの通信制もあります。支援後に手元から出る額で並べ直し、毎日通う形が合わないときの通信制・サポート校まで、同じ物差しで比べてみてください。

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入学金55,000円・授業料 年398,000円(月39,800円)。提携する通信制高校の学費は別途かかります。

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文責:にじいろ編集部
公開日:2026年9月29日 / 最終更新:2026年9月29日

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