不安から笑顔へ、コアちゃんが見つけた“やってみたい”

こんにちは、NIJINアカデミースタッフのぱるるです。
今回ご紹介するのは、小学4年生のコアちゃん。2023年11月に入学してからもうすぐ2年になります。

幼稚園の頃から「行きづらさ」を抱え、学校のざわつきに不安を感じていたコアちゃん。
それでも今では、「マシュマロパーティー」「マンホールウィーク」といった企画をお母さんと一緒に立ち上げ、サークル活動や友だちとの交流を楽しむまでに変わりました。

“子どものペースに合わせた安心の場”が、どんなふうに気持ちを変えていくのか――。
同じように悩むご家庭にも、ぜひ読んでいただきたい物語です。

目次

幼稚園の頃から「行きづらさ」があった

お母さんはこう振り返ります。

お母さん
「毎日泣いて通っていました。最初は“そのうち慣れるかな”と思って連れて行っていたんですけど、あまりにも嫌がるので……。年長になってもなかなか行けず、給食も食べられないから行くか分からないけれど、毎日お弁当を作ってました」

それでも年長の終わりごろには、少しずつ通える日が増えていき、最後の1週間ほどは毎日通園できるようになったそうです。

幼稚園の頃から「行きづらさ」があった

学校の騒がしさから、不安を抱えた日々

小学校は楽しみだった!と教えてくれたコアちゃん。

コアちゃん
「1年生のときは楽しかったんです。でも2年生に入ってから、周りが騒がしくて……。そこから不安になって、だんだん行けなくなりました」

さらに不安は体にあらわれるように。

コアちゃん
「(食べ物が突っかかる感覚があって)喉が変になって、(飲み込めなくて)ご飯をほとんど残すようになってしまって……」

お母さんも当時を思い返します。
お母さん
「ご飯も元々食べられないのに更に食べられなくなっちゃったから、給食なしの午前帰りで迎えに行ったりもしてました。『なんで行けないんだろう』と自分を責める姿もあって。顔を見るとわかりますよね。“今日は無理かなぁ”と。」

ニジアカとの出会い

お母さんが検索を続けていたときに目に入ったのが、タツロー校長のクラウドファンディングの記事でした。

ニジアカとの出会い

お母さん
「『学校行けない』『HSC』とか、いろんな言葉を入れて調べていました」

クラウドファンディングや開校の記事を追いながら「ここなら」と思い、コアちゃんに提案してみると、まずは体験に申し込みます。そして2023年11月、体験を経て入学

コアちゃん
「不安とかはありませんでした。理由はわからないけど、安心したからなのかもしれないです」

お母さん
コアちゃんの気持ちをわかってくれる人っていうか、仲間を増やしてあげたいと思ってました。授業やSlackの使い方も最初は全然わからなくて。情報が多すぎると頭がパンクしてしまうから疲れてしまうから今はやめておこうとか話してました。でも少しずつ、興味のありそうな授業、たとえば図工や調理実習とかは声かけてみると『出たい!』って即答するものが出てきて、そういうのは予定に迷わず組み込んでいます。少しずつ、彼女の中で変わってきているのを感じています

サークルで「続けたい」と言えたこと

今、コアちゃんはイラスト・写真・ふわはぴ3つのサークルに参加しています。

とくに写真サークルでは、立ち上げメンバーが抜けたあとに「続けたい」と意思を示しました。

お母さん
「コアちゃんは言葉にするのが難しいところもあるんです。でも、写真サークルでは『続けたい』って言ってくれて。それが本当に大きかった」

Slackで「今日の空の写真を撮ろう」と声をかけたり、去年は学園祭のポストカード作りをきっかけに仲間が再び集まったり。最近は少しずつ声を出す姿も見られています

サークルで「続けたい」と言えたこと
「今日の空の写真を撮ろう」と声をかけて撮った時に撮れた びっくりマークの雲

今年の学園祭でも、写真サークルみんなの写真を「みんなのすてき展」にて展示するそうです!

サークルで「続けたい」と言えたこと
サークルで「続けたい」と言えたこと

▶️ NIJINアカデミー学園祭2025 HP特設サイト

企画に挑戦する楽しさ

クラスで行った「マシュマロパーティー」は、コアちゃんとお母さんが一緒に考えた企画です。

コアちゃん
「前に企画したチョコパイパーティーが楽しくて、次はどうしようかって。お母さんが『マシュマロはどう?』って言ってくれて、それいいかもって思ったんです」

企画に挑戦する楽しさ
コアちゃん企画 マシュマロデコパーティー

開催後には「楽しかった」と笑顔を見せました。

続いて取り組んだのが「マンホールWEEK」。こちらも親子で企画し、全校ホームルームで告知をし、実現しました。

コアちゃん
「横浜のピカチュウのマンホールを、ニジアカの友だちと一緒に見に行きました」

片道2時間かけても、「楽しかった」と話すコアちゃん。その行動力は、新しい挑戦へとつながっています。
今は学園祭でのマンホール企画(展示)を親子で準備中です。

友だちと安心を育む時間

入学後すぐに出会った、同学年の子と友達に。ミニ授業での偶然のペアから始まりました。

お母さん
「お互いに言葉が出にくくて、最初は親同士が話したんです。でも、Slackで絵しりとりをしたり、どうぶつの森を一緒にやったりする中で、自然に笑顔が出るようになって。夏休みには水族館やマンホール探しにも行きました。」

言葉が多くなくても、安心して過ごせる友だちの存在が、コアちゃんの世界を広げています。

家での暮らしとこれから

食や睡眠に不安を抱えてきたコアちゃんですが、少しずつ変化も。
「最近はコロッケが食べられるようになったんです」とお母さんは笑顔で話します。

お母さん
「最近は、クラス会議が始まる10分前くらいになると自分から入りに行く姿を見るようになってきて!母的には感動です」

家での暮らしとこれから
楽しみにしているクラス会議

コアちゃんは「レジンでキーホルダーを作りたい」と、新しい“やってみたい”も語ってくれました

家での暮らしとこれから
レジンでキーホルダー作り
家での暮らしとこれから

写真からも、自分のやりたいことをやって、素敵な写真を撮って、楽しく過ごせているのだと伝わってきました。

コアちゃん
「レジンをやった感想は、楽しかった⸜( ˶>ᴗ<˶)⸝ まだ失敗たくさんするので、もっと練習したいです!!」

お母さん
「私はどうしても先回りしてしまうので、コアちゃんの気持ちを置いていかないように。勉強は無理にさせるつもりはなくて。本人が『やりたい』と思ったことを、一緒に支えていけたらと思っています

おわりに

学校の騒がしさに不安を感じ、食や睡眠に悩んだ日々。
それでもニジアカで「安心できる」と思えたことから、サークルや企画、友だちとの出会いへと広がりました

「続けたい」
「楽しかった」
「やってみたい」

その一つひとつの言葉が、コアちゃんの歩みを確かに前へと進めています。

これから学園祭での挑戦を経て、また新しい笑顔を見せてくれることでしょう。

おわりに

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この記事の内容を確かめるための一次資料

「怠けている」ように見える状態の裏に、医学的な背景があることは珍しくありません。とくに起立性調節障害は思春期に多く、朝起きられないことが本人の意思とは無関係に起きます。判断を家庭だけで抱えず、医療の一次情報にあたってください。

下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。

このテーマに関わる公的資料
資料何がわかるか
厚生労働省「こころの健康」子どもと保護者のメンタルヘルスの基礎情報
厚生労働省「こころの耳」相談窓口とセルフチェック
日本小児心身医学会起立性調節障害など、子どもの心身症に関する学会情報
文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」小中の不登校353,970人。全国の最新の実数
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針
同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合)教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件
同 別記2(自宅でICT等を活用した学習)自宅学習を出席扱いにする7つの要件
文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件
文部科学省「COCOLOプラン」誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策
文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」全国1,045市区町村の公式相談窓口
教育機会確保法(e-Gov法令検索)第13条が「休養の必要性」を条文で認めている
こども家庭庁「子育て支援」子育て世帯が使える支援制度の全体像
国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料

学校に相談するときの進め方

1

① 支援の目標をすり合わせる

「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。

2

② 具体的な場所を挙げる

「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。

3

③ 出席扱いの要件を一緒に確認する

「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。

4

④ 決めたことを記録に残す

面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター全国1,045市区町村の窓口一覧

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

家庭でいまできること

制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。

いま家庭で確かめておきたいこと

睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)

食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか

頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)

「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか

保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか

学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか

声のかけ方で迷ったときは

「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。

逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。

相談先の選び方|どこに何を聞けるか

相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。

相談先の比較
相談先聞けること費用向いている場面
在籍校(担任・スクールカウンセラー)出席の扱い、校内の別室、学習の進め方無料まず学校での配慮を相談したいとき
教育支援センター(市区町村)学校外の公的な居場所、通所と出席扱い原則無料学校の外に一歩を踏み出したいとき
フリースクール(民間)体験活動中心の居場所、少人数の学び月1〜5万円程度興味や「やってみたい」から入りたいとき
オンライン自宅から参加できる学び、出席扱いの実務スクールにより異なる外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき
医療機関(小児科・児童精神科)体の不調の背景、診断と治療保険診療睡眠・食事・体の症状が続くとき
24時間子供SOSダイヤル子ども本人・保護者どちらの相談も無料・24時間いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310)

どこから始めればいいか迷ったら

まずは市区町村の教育委員会(教育相談室)に電話してみてください。学校を通さずに保護者から直接相談できる自治体がほとんどです。「今すぐ通える場所はありますか」「対象は何年生からですか」の2つを聞くだけでも、次の一手が見えてきます。全国の窓口は文部科学省のページから探せます。

学校に伝えるときの文例

言いたいことは決まっていても、いざ書こうとすると手が止まる——という声をよく聞きます。そのまま使える形にしました。丁寧すぎる必要はありません。事実と、してほしいことが伝われば十分です。

① しばらく休むことを伝える

いつもお世話になっております。◯年◯組の◯◯の保護者です。
本人の体調と気持ちの状態から、しばらく学校をお休みさせていただきます。
毎朝のご連絡が負担になっているため、こちらから連絡がない日は欠席としてお取り扱いいただけますでしょうか。状況が変わりましたら、その都度ご連絡いたします。

毎朝の欠席連絡は、家庭にとっても学校にとっても負担です。先にこの一文で合意しておくと、朝の消耗がなくなります。多くの学校が対応してくれます。

② 配慮をお願いする

◯◯は、教室の人数と音の多さで疲れてしまうことが多いようです。
つきましては、登校できた日は保健室や別室で過ごさせていただくことは可能でしょうか。
また、給食の時間だけ別室にする、掃除の時間は無理をさせない、といった形でもかまいません。
本人が続けられる形を一緒に考えていただけると助かります。

「配慮してください」だけでは学校も動きにくいので、場面と具体的な対処をセットで書くのがコツです。診断名は必須ではありません。

③ 出席扱いについて相談する

学校外での学びについてご相談させてください。
文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)に、学校外の施設で相談・指導を受けた場合や、自宅でICT等を活用した学習を行った場合の指導要録上の出席扱いについて定めがあると伺いました。
本校ではどのような運用になっていますでしょうか。また、要件を満たすために家庭で用意すべきものがあれば教えてください。

ポイントは「認めてください」ではなく「何を用意すればよいですか」と聞くことです。学校側も判断材料を求めています。要件の全文は教育支援センターとはの記事に原文どおり掲載しています。

④ 面談のあとに送る確認メール

本日はお時間をいただきありがとうございました。
確認させていただいた内容を念のためお送りします。
・当面は◯◯(別室/午後のみ など)で対応いただく
・◯◯(教育支援センター等)への通所を検討し、決まり次第ご連絡する
・出席の取り扱いについては、◯月◯日までにご回答いただく
認識に相違がありましたらお知らせください。

口頭の合意は、担任が変わると消えてしまいます。短くていいので記録に残しておくと、翌年度も引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。

伝える相手の順番

担任で止まっていると感じたら、学年主任 → 生徒指導主事 → 教頭・校長 → 市区町村の教育委員会(教育相談室)の順に相談先を上げてください。感情的にならず、これまでの経緯と依頼内容を時系列で整理して伝えるのが最短です。全国の窓口は文部科学省のページから探せます。

この記事のテーマについて、よく寄せられる質問

同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。

Q. 朝だけ具合が悪くなります。仮病でしょうか?

A. 仮病とは限りません。起立性調節障害のように、午前中に強く症状が出て午後に回復する状態は思春期に多くみられます。本人の意思では動かせない体の反応なので、まずは小児科や児童精神科で相談してください。

Q. 受診したほうがよい目安はありますか?

A. 睡眠・食事・体重に変化があるとき、体の症状が2週間以上続くときが一つの目安です。「気のせいかも」と迷う段階で相談して構いません。学校を休む判断の根拠にもなります。

Q. 薬を飲ませることに抵抗があります

A. 治療の選択は家庭が決めることです。迷いをそのまま医師に伝えてよいですし、薬以外の選択肢や、まず生活リズムから整える方針を相談することもできます。

Q. 学校にどう説明すればいいですか?

A. 診断名だけでなく、「午前中は登校が難しいが、午後なら可能なことがある」と具体的な時間帯や条件で伝えるほうが配慮につながります。医師の意見書があると、学校側も動きやすくなります。

Q. 保護者自身がつらいときは?

A. 保護者の消耗は子どもに伝わります。厚生労働省「こころの健康」や自治体の相談窓口は、保護者本人の相談も受け付けています。24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)は保護者からの相談も可能です。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

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