
はじめに|「山梨県で絵画・造形教室を探しているけれど、どこを選べばいい?」
絵を描いたり工作をしたりする習い事は、創造力・集中力・自己表現の力を伸ばせるとして、幼児から小学生まで幅広い年代に人気があります。「子どもがお絵かきや工作が好きだから通わせたい」「甲府市には教室があるけれど、郡内や峡南の郊外だと選択肢が限られる」——そんな保護者の方は少なくありません。
絵画・造形の習い事は、上手に描くことよりも「自分の頭の中にあるものを形にする楽しさ」を大切にする教室が多いのが特徴です。全国チェーンが少なく、地域のアトリエや造形教室が中心となるジャンルでもあります。
この記事で分かること
- 山梨県で絵画・造形教室を選ぶときの5つのポイント
- タイプ別のおすすめ絵画・造形教室5選(対象・形式・費用の目安つき)
- 費用相場と「何歳から始めるか」のよくある質問
- 近くに教室がない・通うのが難しい場合の「オンラインという選択肢」
⚠️ 本記事の情報について:料金・対象年齢・開講状況は各施設の公式サイト等をもとに調査していますが、変更されることがあります。掲載順は優劣を示すものではありません。参加・入会前に必ず各教室・施設へ直接ご確認ください。
山梨県の絵画・造形教室の選び方|5つのポイント
① 絵画中心か、造形・工作もあるか
デッサンや水彩など絵を描くことが中心の教室と、粘土・工作・立体制作など造形も幅広く扱う教室があります。手を動かして物を作るのが好きな子は造形も扱う教室が合いやすいです。
② 自由制作型かカリキュラム型か
子どもの「描きたい・作りたい」を尊重する自由制作型と、技法を順番に学ぶカリキュラム型があります。のびのび表現したい子は自由制作型、基礎を積み上げたい子はカリキュラム型が向いています。
③ コンクール出品の有無
展覧会やコンクールへの出品に力を入れる教室もあります。目標があると励みになる子には向いていますが、まずは楽しさ優先という方針の教室も多くあります。
④ 費用(月謝と材料費)
月謝のほかに、絵の具・画用紙・粘土などの材料費がかかることがあります。材料費込みか別途かは教室により異なるため、総額で確認しましょう。
⑤ オンラインという選択肢
山梨県は甲府盆地と郡内など地域が山で分かれ、地域によって教室数に差があります。近くに教室がない場合は、自宅で受講できるオンラインのアート教室も選択肢になります。
【タイプ別】山梨県のおすすめ絵画・造形教室5選
掲載順は優劣ではありません。お子さんのタイプ・お住まいのエリアに合わせてお選びください。
1. 地域のアトリエ・造形教室|自由制作でのびのび
- タイプ:対面(個人・小規模アトリエ)
- 対象:幼児〜小学生
- 形式:少人数・アットホーム
- 特徴:山梨県内には、地域に根ざした個人経営のアトリエや造形教室が各地にあります。子どもの発想を尊重し、絵画も工作も自由に取り組めるところが多いのが魅力。先生との距離が近く、一人ひとりのペースに寄り添ってもらいやすい
- 費用の目安:月5,000〜9,000円程度+材料費
- こんな子に:自由に表現するのが好き/アットホームな環境が合う
2. カリキュラム型の絵画・造形教室(幼児教室の造形コース含む)|技法を段階的に
- タイプ:対面
- 対象:幼児〜小学生
- 形式:少人数・カリキュラムに沿って進める
- 特徴:デッサン・水彩・立体制作などを段階的に学べるタイプ。幼児教室が造形コースを設けている場合もあります。基礎から着実に力をつけたい家庭に向いています
- 費用の目安:月6,000〜9,000円程度+材料費
- こんな子に:基礎から順番に学びたい/集中して取り組むのが好き
3. カルチャースクールの子ども絵画|通いやすさ重視
- タイプ:対面
- 対象:幼児〜小学生
- 形式:曜日・時間を選んで通う
- 特徴:NHK文化センターなどのカルチャースクールでも、子ども向けの絵画・造形講座が開かれることがあります。商業施設や駅近の会場が多く、生活圏で通いやすいのが利点
- 費用の目安:月5,000〜8,000円程度+材料費(受講料制のことも)
- こんな子に:生活圏で無理なく通いたい/短期から試したい
4. 自治体・美術館のワークショップ|単発で気軽に
- タイプ:対面(単発イベントが中心)
- 対象:幼児〜小学生(親子参加も)
- 形式:単発・不定期
- 特徴:ミレーの作品で知られる山梨県立美術館や各地の公民館では、子ども向けのアートワークショップが開かれることがあります。本物の絵画にふれながら創作を体験できるのが魅力。継続の習い事の前に「アートが好きか」を試すのにぴったり
- 費用の目安:1回500〜2,000円程度(無料の回もあり)
- こんな子に:まず気軽に試したい/親子で一緒に楽しみたい
5. オンラインの子ども向けアート教室|自宅で全国どこでも
- タイプ:オンライン
- 対象:幼児〜小学生
- 形式:オンライン(自宅受講)
- 特徴:郡内や峡南など、近くに教室がない地域でも、オンラインのアート教室なら送迎不要で自宅から受講できます。山あいで移動に時間がかかる地域でも通う負担がなく、家にある道具で取り組める講座も多い
- 費用の目安:月4,000〜7,000円程度+材料費
- こんな子に:近くに教室がない/送迎が難しい
比較早見表
| 教室・系統 | タイプ | 対象 | 形式 | 費用の目安/月 |
|---|---|---|---|---|
| 地域のアトリエ・造形教室 | 自由制作 | 幼児〜 | 対面 | 5,000〜9,000円+材料費 |
| カリキュラム型教室 | 技法習得 | 幼児〜 | 対面 | 6,000〜9,000円+材料費 |
| カルチャースクール | 通いやすさ | 幼児〜 | 対面 | 5,000〜8,000円+材料費 |
| 自治体・美術館ワークショップ | 単発 | 幼児〜 | 対面 | 1回500〜2,000円 |
| オンラインアート教室 | 自宅完結 | 幼児〜 | オンライン | 4,000〜7,000円+材料費 |
山梨県の絵画・造形教室の費用相場
- 入会金:0〜5,000円程度
- 月謝:5,000〜9,000円が中心(回数・内容で変動)
- 材料費:絵の具・画用紙・粘土など。月謝に含む教室と別途の教室がある
- 道具代:スケッチブックや基本の画材は自宅用に用意することも
山梨県は甲府市を中心に教室が集まる一方、郡内や峡南など山あいの地域では教室数が限られます。ミレーの絵で知られる山梨県立美術館など文化施設が身近にあり、子ども向けワークショップが開かれることも。まずは単発イベントで「好き」を確かめてから継続教室を選ぶのもおすすめです。費用は教室により幅があるため、必ず各教室の公式情報でご確認ください。
絵画・造形教室を選ぶ前に|公的な情報で土台を確かめる
絵や造形は「うまく描けたか」より、手を動かしているうちに気持ちが整うことに意味がある習い事です。評価されない時間があること自体が、学校がしんどい子にとっては支えになります。
教室のうたい文句は各社さまざまですが、国が示している学びの位置づけと公的に使える学びの機会を先に知っておくと、比較の軸がぶれません。下の資料はすべて公的機関・全国団体の公式ページです。
| 資料 | 何がわかるか |
|---|---|
| 文化庁 | 子どもの文化芸術体験に関する施策 |
| 文化庁「芸術文化」 | 芸術文化の振興と子ども向けの取組 |
| 文部科学省「学習指導要領」 | その習い事が学校の学びとどうつながるかの土台 |
| 文部科学省「生涯学習・社会教育」 | 公民館などで受けられる公的な学びの機会 |
| 国立教育政策研究所「学習指導資料」 | 各教科で何を育てようとしているかの解説 |
| 国立青少年教育振興機構 | 全国の青少年教育施設で行われる体験活動 |
| こども家庭庁「子育て支援」 | 子育て世帯が使える支援制度の全体像 |
| 総務省統計局「社会生活基本調査」 | 子どもの学習・習い事にかける時間の公式統計 |
| 文部科学省「地域と学校の連携・協働」 | 地域で子どもの学びを支える仕組み |
| 文部科学省「教育」 | 就学援助・教育費支援を含む教育施策の入口 |
教室を決めるまでの3ステップ
① 目的をひとつに絞る
「上達させたい」のか「楽しい時間をつくりたい」のかで、選ぶ教室はまったく変わります。絵画・造形の場合、続かない理由の多くは目的のズレです。
② 体験で”帰りの顔”を見る
説明会の内容より、体験のあとに子どもがどんな顔で出てくるかのほうが確かです。うまくできたかどうかは、この時点では見なくて構いません。
③ やめるときの条件を先に決めておく
「◯月まで続けて、それでも行きたくなければやめる」と最初に決めておくと、親子ともに追い詰められません。月謝の締め日と退会規定も先に確認を。
公民館などの公的な講座も選択肢です
学校がしんどい時期の習い事について
動画で見る|【元教員が開校】不登校の子のエネルギーを引き出す”アートの力”
山梨県で使える公的な支援と相談窓口
民間の教室やスクールを探す前に、山梨県で公的に使える支援を知っておくと、費用も選択肢の幅も変わります。市区町村の教育委員会が運営する教育支援センター(適応指導教室)は利用料が原則無料で、通った日は在籍校の出席扱いにできます。
山梨県の小中学校の不登校児童生徒数は2,337人(令和6年度・文部科学省調査)。在籍者に占める割合は約4.12%で、全国平均は約3.86%です。ひとりで抱えている家庭が、それだけ多くあるということでもあります。
山梨県全体の相談窓口
| 窓口 | リンク |
|---|---|
| 県内の教育支援センター・フリースクール等 | 公式ページを見る |
| いじめ対策・不登校支援・教育相談等 | 公式ページを見る |
| 面接による教育相談・いじめ不登校ホットライン | 公式ページを見る |
| 24時間子供SOSダイヤル(全国共通・無料) | 0120-0-78310 |
山梨県内8市区町村の窓口をまとめた一覧は、山梨県の教育支援センター(適応指導教室)一覧にあります。掲載しているリンクはすべて実際にアクセスして到達を確認済みです。
山梨県で相談を始めるときの進め方

どこに何を聞けばいいか分からないまま電話すると、たらい回しになりがちです。順番を決めておくと、1本の電話で話が進みます。
相談の順番
① 在籍校か、市区町村の教育相談窓口に連絡する
担任・スクールカウンセラーに伝えるか、山梨県の教育委員会(教育相談室)に保護者から直接電話します。多くの自治体が保護者からの直接相談を受け付けています。
② 「今すぐ通えますか」「対象は何年生からですか」を最初に聞く
教育支援センターは定員があり、小4以上を対象とする自治体が多いです。ここを最初に確認すると、次の手を早く打てます。
③ 見学・体験から始める
保護者だけの見学から始めても構いません。部屋の雰囲気と、指導員との相性を見てください。
④ 出席扱いの扱いを学校と確認する
「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。
費用の負担を軽くする制度
- 教育支援センターは利用料が原則無料(教材費・昼食・交通費は自己負担の場合あり)
- 就学援助(学用品費・給食費などの補助)は、山梨県の教育委員会が窓口です
- フリースクール利用料の補助制度を設けている自治体も増えています。山梨県に制度があるか、教育委員会に直接お問い合わせください
山梨県に関するよくある質問
Q. 山梨県の教育支援センターは無料ですか?
A. 利用料は原則無料です。市区町村の教育委員会が運営する公的機関のためです。ただし教材費・体験活動の材料費・昼食・交通費は自己負担になることがあります。給食がない施設が多く、弁当持参が一般的です。
Q. 山梨県で通える場所がない場合はどうすればいいですか?
A. ①在籍校の校内別室(保健室登校を含む)を確認する、②訪問型支援があるか窓口で聞く、③自宅でのICT学習を出席扱いにする道(別記2)を学校と相談する、④オンラインを検討する——の順で当たるのが現実的です。山梨県の状況によっては、通える範囲に施設がないこともあります。
Q. 学校を休ませてもいいのでしょうか?
A. 教育機会確保法の第13条は、「個々の不登校児童生徒の休養の必要性を踏まえ」と条文で明記しています。休むことは制度の外側にある逸脱ではなく、法律が想定している状態です。文部科学省の通知も「『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく」と述べています。
Q. 何歳・何年生から始められますか?
2〜3歳から通える幼児クラスを設ける教室もありますが、はさみやのりを使い始める4〜5歳頃から始める子が多いです。まずは体験や単発ワークショップで様子を見るのがおすすめです。
Q. 絵が苦手でも大丈夫ですか?
問題ありません。子どものアート教室は「上手に描く」ことよりも「自分なりに表現する楽しさ」を大切にするところがほとんどです。得意・不得意にかかわらず、のびのび取り組める環境を選びましょう。
Q. 道具や材料は用意が必要ですか?
多くの教室では基本の画材・材料を用意してくれます。スケッチブックやエプロンなど一部を自宅で準備する場合もあるため、体験時に確認しておくと安心です。
「近くに教室がない」「通うのが難しい」——そんなご家庭へ
ここまで山梨県の絵画・造形教室を紹介してきましたが、実際には「送迎が難しい」「近所にちょうどいい教室がない」というご家庭も少なくありません。
そうしたときの選択肢が、オンラインで学べる習い事です。自宅から全国どこでも参加でき、送迎の負担もなく、子どものペースで続けられます。
さらに近年は、ただスキルを習うだけでなく、「学んだことを実社会やキャリアにつなげられる」オンラインスクールも登場しています。
そのひとつが、株式会社NIJINが運営する 「NIJIN放課後プロジェクトスクール」 です。
- オンライン(メタバース校舎)×地域拠点×企業を掛け合わせた、探究型のプロジェクト学習
- 子どもの「好き」「やってみたい」を起点に、企業・地域・社会とつながる本物のプロジェクトに挑戦できる
- 絵を描く・物を作るといった表現の力を「作品」や「仕事」の形にして、将来のキャリアにつなげていける
- 全国どこからでも参加でき、放課後の時間を使って社会とつながる新しい学びの場
「絵画・造形を習う」で終わらせず、習ったことを社会やキャリアに接続していきたいというご家庭には、こうしたオンライン探究型のスクールも選択肢に入れてみてください。
👉 参考:NIJIN放課後プロジェクトスクール(NIJINアカデミー)
まとめ
山梨県は甲府市を中心に教室が集まる一方、郡内や峡南など山あいの地域では選択肢が限られます。まずは「絵画中心か造形も含むか」「自由制作型かカリキュラム型か」を決め、美術館のワークショップや体験に足を運んで子どもの反応を確かめるのが失敗しないコツです。
近くに教室がない・通うのが難しい場合や、学んだことを将来につなげたい場合は、オンラインで社会・キャリアとつながれる探究型スクールという選択肢もあります。
お子さんに合った学びの場が見つかりますように。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報をもとに作成しています。料金・対象年齢・開講状況・カリキュラムは変更される場合があるため、検討時は必ず各教室の公式サイトまたは窓口で最新情報をご確認ください。
あわせて読みたい
学校に行きづらい子にとっての「習い事」
にじいろは、不登校・発達特性のあるお子さんと家族のための情報サイトです。習い事の記事をお届けしているのは、習い事もまた「学校以外の教育機関」であり、居場所になりうると考えているからです。
学校に行けない時期、多くの家庭が「このままでいいのだろうか」と不安になります。けれど、学びは学校の中だけにあるわけではありません。週に1回でも安心して通える場所があることは、その子にとって、思っているより大きな支えになります。
- 学校以外の居場所になる。「どこにも所属していない」という感覚は、子どもをいちばん追い込みます
- 学校とは別の評価軸で「できた」を持てる。教室で自信を失っても、ここでは違う自分でいられます
- 人とのつながりが保てる。先生や同じ教室の子と関わることで、社会との接点が切れずに済みます
- 生活のリズムがつくれる。週に一度でも予定があると、昼夜逆転が戻りやすくなります
アートが、その子に合いやすい理由
絵や造形は、言葉にしなくていい表現です。自分の気持ちをうまく説明できない時期の子にとって、手を動かすことそのものが回復につながることがあります。
- 正解がないので、間違いを指摘されることがない
- 会話が少なくても成立し、人と話すのが負担な時期でも通いやすい
- 作品が残るので、「自分はこれを作った」という手応えになる
気をつけたいこと:上手・下手で評価する教室もあります。「うまく描く」より「描きたいものを描く」を大切にしている教室を選んでください。
通わせるときに大切にしたいこと
- 本人が「行ってみたい」と言うまで待つ。学校に行けない代わりに、と大人が決めると、また「行かなければいけない場所」が増えてしまいます
- 休んでも責めない。行けない日があって当たり前、という前提で始めてください
- 先生に、事前に状況を伝えておく。「学校を休んでいる時期がある」と共有しておくと、配慮してもらいやすくなります
- 結果を求めない。上達や級よりも、「その場所が本人にとって安心か」を判断の軸にしてください
学校以外の学びの場を、ほかにも知る
習い事のほかにも、学校に行きづらい時期に選べる場所があります。
つらい気持ちを今すぐ話したいとき(全国共通・24時間)
24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310
お子さんからでも、保護者の方からでも相談できます。お住まいの地域の教育相談センターにつながります。
