「亀山市で、学校のかわりに通える場所はありますか」
亀山市(人口48,778人・世帯数22,811世帯・2026年10月1日現在、市公式)には、市の教育支援センター「ふれあい教室」があります。民間は、市内の「フリースペースかめっこ」と、隣の鈴鹿市・津市の3か所を、公式サイトと県の一覧に書かれたことだけで整理しました。
この記事でわかること
- 市の教育支援センター「ふれあい教室」と、サークルルーム・校内の居場所
- 市内の「フリースペースかめっこ」と、鈴鹿市・津市の3か所の時間・料金
- 亀山市にフリースクール利用料の補助があるか(確認できた範囲)
- どれも合わないときの選択肢(オンライン)と、相談窓口
この記事は、亀山市・三重県の公式資料と各施設の公式サイトに書かれていることだけを根拠にしています。公式に記載がなかったことは「確認できませんでした」とそのまま書いています。費用や曜日は変わることがあるので、実際に動く前に各施設へご確認ください(2026年10月時点)。
亀山市の今の状況を、数字と場所で確かめる
亀山市は三重県にある市で、市公式のトップページには、人口48,778人、世帯数22,811世帯と載っています(2026年10月1日現在)。現在の亀山市は、平成17年(2005年)1月11日に、旧亀山市と関町が合併して誕生しました。
市内の不登校の児童生徒数は、今回確認した市の資料では、人数の記載が見つかりませんでした。市の資料には、令和7年度の上半期に、前年の同じ時期と比べて中学校でやや増えたと書かれています。
市の教育支援センター「ふれあい教室」のほか、令和6年度から全ての小・中学校に、校内教育支援センターが設置されています。
全国では、文部科学省の調査で令和6年度の小・中学校の不登校は35万3,970人と過去最多になりました。三重県では、県教育委員会が令和7年10月30日に公表した資料で、令和6年度の公立小・中学校の不登校が小学校1,936人(前年度1,769人)、中学校2,823人(同2,799人)で、合計4,759人でした(前年度は4,568人)。亀山市の人数は、市町の公表資料で確認できた範囲を、次の節に書いています。
知っておきたい3つの壁
公式の記載から見えてきた、亀山市ならではの事情です。
01
市内の民間は、確認できたのが1か所
市内で情報があった民間は、「フリースペースかめっこ」1か所でした。隣の鈴鹿市のフリースクールけやき・ラピュタすずかと、津市の三重シューレを加えて、4か所を載せています。
02
かめっこは、公式サイトに時間と料金が書かれていない
かめっこの時間は県の一覧と市の広報で書き方が違い、料金は県の一覧にだけ書かれています。通う前に電話で確かめてください。
03
市独自の補助は、確認できなかった
市の公式ページでは、フリースクール利用料への市独自の補助は確認できませんでした。県の補助(利用料の2分の1、月15,000円まで)は、対象施設を使い、条件に当てはまる場合に使えます。
3つとも「どこに・いくら・どう通うか」を先に整理すれば前に進める壁です。このあと順番に見ていきます。
亀山市から通えるフリースクールと学びの場(比較一覧)
亀山市内の民間は、確認できたかめっこ1か所です。鈴鹿市の2か所と津市の1か所を加えて4か所を載せています。隣の市の施設は、亀山市からの交通手段や所要時間が公式には書かれていないので、通い方を先に確かめてください。費用は公式サイトの金額を優先し、公式に記載がないものは各施設の公式サイトや市・県の資料に書かれた金額を、出典をつけて書いています。放課後等デイサービスや児童発達支援の事業所は、この記事では対象から外しました。
| 施設名(場所) | 対象 | 開所日 | 費用の目安 | 最寄駅・アクセス(公式) |
|---|---|---|---|---|
| フリースペースかめっこ (亀山市川合町・NPO法人亀っ子サポート) | 不登校やひきこもりの児童生徒(公式サイト)。県の一覧は小中学生・高校生 | 県の一覧は平日の9:30〜15:00、広報は平日の9:00〜15:00(公式サイトには時間の記載なし) | 県の一覧に「無料(亀山市内の小中学生)」(公式サイトには料金の記載なし) | 公式サイトでは最寄り駅の記載を確認できず |
| フリースクールけやき (鈴鹿市算所) | 小学4〜6年と中学生の、不登校・不登校ぎみの子(公式) | 月〜金の10:00〜15:00(市立小・中学校の休校日に準じて休み) | 入学金30,000円、月額は週1日7,500円〜週5日36,000円(公式) | 公式には最寄り駅の記載なし(登下校は公共交通機関か家庭の送迎) |
| みんなの居場所 ラピュタすずか (鈴鹿市道伯町・NPO法人shining) | 学校に行きづらい子・不登校の子と保護者(公式)。県の一覧は小学生〜高校生 | 月・金の13:30〜18:00。水の13:30〜18:00は中学生以上の部・保護者相談(祝日は原則休み) | 年会費3,000円、月謝は週1回8,000円・週2回15,000円、スポット利用1時間600円(公式) | 公式には最寄り駅の記載なし |
| 認定NPO法人フリースクール三重シューレ (津市広明町) | 小1〜19歳の不登校の子・学校外の学びを求める子(県の一覧) | 平日の10:00〜17:00(県の一覧) | 県の一覧は入会金150,000円・月会費34,000円(公式サイトには記載を確認できず) | JR津駅から徒歩3分(公式) |
4か所を並べると、費用の幅が大きく違います。かめっこは県の一覧に「無料(亀山市内の小中学生)」と書かれています。けやきは入学金30,000円で、月額は週1日7,500円〜週5日36,000円、ラピュタすずかは年会費3,000円で、月謝は週1回8,000円・週2回15,000円です。三重シューレは、県の一覧に入会金150,000円・月会費34,000円と書かれています。
三重シューレは、公式サイトにJR津駅から徒歩3分と書かれています。亀山市の公共交通のページには、JR関西本線と紀勢線(亀山〜津〜多気〜新宮)が載っています。そのほかの施設は、公式サイトに最寄り駅やバスの案内を確認できませんでした。亀山市からの所要時間は、公式には書かれていないので、通う手段を決めてから見学してください。

4か所を1か所ずつ紹介します
ここからは、4か所の公式サイトと公的な資料に書かれていることを1か所ずつまとめます。資料によって書き方が違うところは、両方を載せています。「出席扱い」について公式に書かれていない施設が多いので、その点は見学のときに必ず聞いてください。
1. フリースペースかめっこ(亀山市川合町・NPO法人亀っ子サポート)|市内の民間
亀山市川合町766-7にある、NPO法人亀っ子サポートが運営する居場所です。市の委託事業としても開かれていて、令和3年(2021年)9月に開設されたと、市の資料に書かれています。
- 対象:公式サイトには、「学校以外を知らない子ども」を主な対象とし、不登校やひきこもりの児童生徒と書かれています。県の一覧には「小中学生、高校生」とあります
- 開所日・時間:県の一覧は「平日9時30分〜15時」、市の広報は「平日9:00〜15:00」と書かれていて、食い違っています。公式サイトには記載を確認できませんでした
- 費用:県の一覧に「無料(亀山市内の小中学生)」と書かれています。公式サイトには料金の記載を確認できませんでした
- 特徴(公式):子どもの自らの学びを大切にしながら、心に寄り添い、人格を尊重することを基本に活動する、と書かれています
- 電話:0595-86-6186
三重県の令和7年度の補助事業の対象施設にもなっています。公式サイトに表示されている最新のお知らせの日付が、確認した日より先の日付になっていて、更新の状況を判断できませんでした。通う前に、電話で最新の時間と費用を確かめてください。
2. フリースクールけやき(鈴鹿市算所)|隣の鈴鹿市
鈴鹿市算所3-9-50の近藤ビル5階にある、不登校の子のためのフリースクールです。公式サイトには、教職経験者を中心に個別指導をすると書かれています。
- 対象(公式):小学4〜6年と中学生の、不登校・不登校ぎみの子のうち、「自分のために学ぼうとする子」
- 開所(公式):月〜金の10:00〜15:00。鈴鹿市立小・中学校の休校日に準じて休みになります
- 費用(公式):入学金30,000円。月額は、週1日コース7,500円、週2日コース15,000円、週3日コース22,000円、週4日コース29,000円、週5日コース36,000円
- 出席扱い(公式):「学んだ日は、学校での出席となるように、学校長に依頼します」と書かれています(最終的に決めるのは在籍校の校長です)
- 見学(公式Q&A):まず電話で、平日の9:00〜17:00に連絡する形です
- 電話:059-389-5651
公式のQ&Aには、開校から令和5年5月までに34名が利用し、13名が小・中学校に復帰、10名が希望の高校に進学したと書かれています(令和5年5月時点の記載)。三重県の令和7年度の補助対象施設の一覧にも載っています。
3. みんなの居場所 ラピュタすずか(鈴鹿市道伯町・NPO法人shining)|隣の鈴鹿市
鈴鹿市道伯町2329-3にある、NPO法人shiningの居場所です。公式サイトには、「自分らしく安心して過ごせる居場所」で、前半は言語力・身体力・生活スキルを育てる時間、後半は自由活動の時間と書かれています。保護者向けの相談・交流の場もあります。
- 対象(公式):学校に行きづらい子ども、不登校の子ども、保護者。県の一覧には「小学生から高校生の不登校生徒および保護者」とあります
- 開所(公式):月曜日・金曜日の13:30〜18:00。水曜日の13:30〜18:00は中学生以上の部と保護者相談で、中学生以上は月・水・金のうち週に2回まで参加できます。祝日は原則休みです
- 費用(公式):年会費3,000円、月謝は週1回8,000円・週2回15,000円、スポット利用は1時間600円
- 見学・体験(公式):前日までに連絡が必要です
- 電話:059-389-5002
県の一覧には「初回1か月は1回500円+年会費3,000円」とあり、公式サイトとは書き方が違います。出席扱いについては、公式のページに記載を確認できませんでした。
4. 認定NPO法人フリースクール三重シューレ(津市広明町)|津市
津市広明町328の津ビル1階にある、認定NPO法人フリースクール三重シューレです。公式サイトには、県内初のフリースクールとして20年以上運営していると書かれています。県の「みえ不登校支援ネットワーク」の事務局も、この法人が担っています。
- アクセス(公式):JR津駅から徒歩3分。桑名・四日市・鈴鹿・松阪など、県内各地から通学できると書かれています
- 対象(県の一覧):小1〜19歳の不登校の子と、学校外の学びを求める子
- 開所(県の一覧):平日の10:00〜17:00
- 費用(県の一覧):入会金150,000円、月会費34,000円。公式サイトでは金額を確認できなかったため、問い合わせで確かめてください
- 電話:059-213-1115
亀山市から津市までの所要時間は、公式には書かれていないので、通う手段を決めてから見学してください。
亀山市から通う場合の費用相場と、補助の有無
4か所の費用を、入会金と月額で並べました。交通費・昼食代・教材費は別になることがあります。
| 施設名 | 入会金 | 月額の目安 | 出典 |
|---|---|---|---|
| フリースペースかめっこ | 県の一覧には記載なし | 県の一覧に「無料(亀山市内の小中学生)」。公式サイトには記載なし | 三重県の一覧(令和7年度) |
| フリースクールけやき | 入学金30,000円 | 週1日7,500円/週2日15,000円/週3日22,000円/週4日29,000円/週5日36,000円 | 公式サイト |
| ラピュタすずか | 年会費3,000円 | 週1回8,000円/週2回15,000円(スポット利用1時間600円) | 公式サイト |
| 三重シューレ | 入会金150,000円(県の一覧) | 月会費34,000円(県の一覧。公式サイトには記載を確認できず) | 三重県の一覧(令和7年度) |
費用は公式サイトと県の一覧の金額で並べました。かめっこは、県の一覧に「無料(亀山市内の小中学生)」とあり、公式サイトには料金の記載がありません。けやきは入学金30,000円、ラピュタすずかは年会費3,000円、三重シューレは県の一覧で入会金150,000円・月会費34,000円です。市のふれあい教室の費用は、市の公式ページに書かれていませんでした。
補助については、亀山市の公式サイトではフリースクールの利用料の補助を確認できませんでした。三重県には、令和8年度の「フリースクール利用料支援事業」があります。利用料の2分の1(100円未満は切り捨て)を、児童生徒1人につき月額15,000円を上限に補助する仕組みで、県内の公立小・中学校などに在籍し、生活保護・就学援助・住民税所得割の非課税・児童扶養手当のいずれかに当てはまる世帯が対象です。令和8年5月12日から申請の受付が始まり、オンライン形式の利用は対象外と書かれています。対象施設は22施設(令和8年9月29日更新)で、問い合わせは県教育委員会の生徒指導課 不登校支援班(059-213-6611)です。亀山市独自の補助は、亀山市の公式ページでは確認できませんでした(「ない」とは断定できません)。市の資料には、かめっこが市の委託事業(不登校児童生徒の居場所事業)として令和3年に開設されたと書かれています。これは施設への委託で、利用料の補助ではありません。利用料の補助については、市の公式ページでは確認できなかったため、学校教育課に確認してください。
費用をおさえる方法としては、①市の「ふれあい教室」を中心にして、民間は週1回にとどめる、②1回ごとの料金や会費の安い場所から始めて、合うかどうかを確かめる、③移動がいらないオンラインと組み合わせて、交通費と移動時間をかけない、の3つが考えられます。

その前に確認したい、亀山市の公的な窓口
民間の場所を探す前に、市の窓口も知っておくと選択肢が広がります。
教育支援センター「ふれあい教室」
市の公式ページと、市の広報(2024年5月1日号)には、次のように書かれています。
- 場所:若山町7番10号の青少年研修センター内(広報)
- 対象:学校へ行けない亀山市の小・中学生
- 開室:市の公式ページ(2021年3月更新)には、月〜金(学校休業日を除く)で、月・水・金は9:00〜15:00、火・木は9:00〜12:00と書かれています。更新日が古いため、現在の時間は電話で確かめてください
- 費用:市の公式ページには書かれていませんでした
- 入室の流れ:電話で事前予約が必要と書かれています。広報には、通級した日は学校に登校した扱いになると書かれています
- 連絡先:0595-82-6000(平日8:30〜17:00)
学校の中の居場所と、サークルルーム
市の資料には、令和6年度から全ての学校に「校内教育支援センター」を設置したと書かれています。ほかに、市立図書館内の「サークルルーム」が、月曜日と木曜日の午前中に開かれ、通室日は学校に登校した扱いになります(問い合わせは学校教育課 0595-84-5077、平日8:30〜17:00)。
相談の窓口
教育委員会の「教育行政相談窓口」は、教育総務課が担当し、電話0595-84-5072、月〜金(祝日を除く)の8:30〜12:00と13:00〜17:15です。教育行政全般の窓口で、不登校専用ではありません。県の「みえ不登校支援ネットワーク」(059-213-1116、平日10:00〜17:00、相談無料)でも、相談できます。
それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
通える場所が近くにあっても、「どれも今は合わない」「まだ外に出るのがつらい」と感じることは珍しくありません。そのときに残る選択肢がオンラインのフリースクールです。まず、3つの選択肢を正直に比べてみます。
通所・公的な窓口・オンラインを5つの観点で
| フリースクール (通所) | 亀山市の 公的な窓口 | オンライン (自宅から) | |
|---|---|---|---|
| 対面で人と直接会える | ○ 4か所とも対面で過ごす場所(通う手段の確認が必要) | ○ ふれあい教室は対面の教室 | × 画面越し(対面の時間はない) |
| 少ない日数から始めやすい | ○ けやきは週1日7,500円から、ラピュタすずかは週1回から | △ 電話で事前予約が必要(月・水・金は午後まで、火・木は午前) | △ 平日毎日の授業が基本 |
| 費用を抑えやすい | △ かめっこは県の一覧に「無料」。ほかは月額7,500円〜34,000円 | △ 費用は市公式に記載なし | △ 月25,443円(メタバース通学) |
| 天候・移動に左右されにくい | △ かめっこは市内。鈴鹿市・津市は通う手段の確認が必要 | △ 若山町の青少年研修センター内(広報)。通う手段の確認が必要 | ○ 自宅から参加できる |
| 学校の出席扱いにつなげやすい | △ 施設で書き方が違う(けやきは学校長に依頼と公式に記載) | ○ 広報に、通級した日は学校に登校した扱いと記載 | △ 在籍校長の判断(NIJINは希望者の97%と公式表記) |
○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各施設・自治体の公式サイトと三重県の公表資料の記載をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年10月時点。
オンラインが向いているとき
市内の1か所に通うにも、隣の鈴鹿市・津市の施設に通うにも、移動が必要になり、毎日の移動や人の多い環境が、まだ負担になる段階があります。「まず生活のリズムを戻したい」「外に出るのがまだ負担」という段階では、オンラインが向いています。朝決まった時間に画面の前に座る形なら、天候や家族の都合に左右されずに続けられます。
逆に、体を動かしたい、同じ部屋で誰かと過ごしたいという気持ちが強い子には、オンラインだけでは足りません。上の表でオンラインに×を付けたのはそこです。亀山市の場合は、「オンラインで毎日の学びを続けながら、週に1日は市のふれあい教室や、かめっこへ」という組み合わせも考えられます(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。
オンラインを選ぶ前に確認したい4つのこと
- 出席の扱い:在籍校で出席扱いになった実績があるか。手続きの書類を出してもらえるか
- 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか:録画の授業を見るだけか、決まった時間に先生や仲間と会えるか
- 料金の総額:月額のほかに入学金・施設利用料・オプションがあるか。税込か
- 対面の機会:リアルの教室やイベントがあるか。ある場合、三重県内のどこか
この4つは、このあと紹介するNIJINアカデミーを含め、どのオンラインスクールを検討するときにも同じように聞いてください。
NIJINアカデミーのメタバース校舎|亀山市の自宅から毎日「登校」する学校
オンラインの選択肢の1つとして、にじいろを運営する株式会社NIJINのオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を紹介します。自社のサービスなので、良い点だけでなく、合わないかもしれない点も書きます。
NIJINアカデミーのいちばんの特徴は、オンラインを「通所の代わり」ではなく「本校舎」にしていることです。公式サイトには「メタバース校舎が、毎日みんなが通う本校舎です」とあり、朝アバターで登校して、授業を受けて、休み時間に雑談して、帰るという、学校と同じ1日がメタバースの中で続きます。録画の授業を見るだけの学習サービスとも、週1回のオンライン面談とも違う形です。公式サイトでは「日本初、公教育を持ち運び可能にしたオルタナティブスクール小中高一貫校」と紹介されています。
「通えない」を前提につくったメタバース校舎
公式サイトの記載から、ほかのオンラインスクールと違う点を3つにまとめました。
01
顔も声も出さなくていい
カメラはOFFのまま、アバターが教室にいてくれます。発言はチャットでも、反応はリアクションボタンでも大丈夫。しんどくなったら途中で抜けてもいい、と公式に書かれています。
02
関わる人数を自分で選べる
担任と1対1→クラス(8〜12人)→校舎(約150人)→全校、と出ていく範囲を自分で決められます。校舎を4つ(サン・ムーン・ゴールド・スター)に分けているのは、人が顔と名前を覚えられる約150人を超えないためです。
03
学年も地域もこえて学べる
現役教員のリアルタイム授業が月100コマ以上あり、受けたい授業を自分で選べます(学年もこえられる)。42都道府県の子どもと、共創してきた100社の企業・自治体・大学の大人が同じ校舎に集まります。
「家から出られない時期」でも、学び・友だち・会話・運動を切らさずにいられる、というのが公式の考え方です。
1日の過ごし方も、学校にかなり近い形です。公式サイトによると、朝の会・帰りの会で1日を始めて終え、月100コマ以上の授業から受けたいものを選びます。画面の前で体を動かす「ホーム体育」、クラスの困りごとを自分たちで話し合う「クラス会議」、毎週火曜13:00の「全校ホームルーム」(YouTubeでも生配信)、マイクラ・イラスト・将棋・鉄道などのサークル活動、学園祭などの年間イベントもあります。授業は日本最大級の教師団体「授業てらす」と連携していて、アーカイブは500本以上と公表されています。
学び方には3つの段階があります。公式の教育モデルでは、まず「自分を好きになる」(〜6か月)、次に「学びを好きになる」(〜8か月)、そして「社会を好きになる」(〜12か月)という順番で、最後の段階では100以上の企業・自治体・機関と連携しながら、地域課題の解決や商品アイディア、アプリ開発、ラジオ配信など「誰かのために何かをしたい」という思いを形にしていきます。
先ほどの「確認したい4つのこと」に、NIJINアカデミーを当てはめるとこうなります。
| 確認したいこと | NIJINアカデミーの場合(公式の記載) |
|---|---|
| 出席の扱い | 出席認定は希望者の97%(公式サイトの表記)。最終的に判断するのは在籍校の校長です |
| 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか | 朝の会・帰りの会があり、クラスは8〜12人。担任と1対1で話せる時間もあります |
| 料金の総額 | メタバース通学 月25,443円(税込・メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)/入学金33,000円(税込・初月のみ)。専任サポート(月16,500円)などのオプションあり |
| 対面の機会 | 全国52か所にリアル教室があり、NIJINアカデミーには、三重県内に「菰野・四日市校」があります。公式サイトの教室ページ(2026年10月5日更新)には、菰野町千草851の個人古民家で、毎週木曜日(祝日を除く)の9:30〜14:30、定員は最大4人、対象は小学生と書かれています。亀山市から通えるかどうかや所要時間は、公式には書かれていないので、気になる場合は問い合わせてください。オンライン(メタバース)の校舎なら、三重県のどこからでも参加できます。ハイブリッド通学は月41,943円〜(リアル教室の料金・開校日は教室ごとに異なる) |
合わないかもしれない点も正直に書いておきます。1つ目は、同じ部屋で人と直接会うことはできないこと(上の比較表で×にしたところです)。2つ目は、月額(メタバース通学で月25,443円)が、週単位で通う場合より高くなることもある一方、毎日の授業と仲間との時間があり、メタバースだけの場合は対面の時間はないこと。3つ目は、公式に「自宅からPCひとつでワンクリック登校」とあるとおり、パソコンと通信環境が必要なことです。体を動かしたい・人と直接会いたい気持ちが強い子は、市のふれあい教室や、かめっこと組み合わせる形を考えてみてください(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。
通える場所が合わなくても、42都道府県の子どもと、100社の企業・自治体・大学の大人が集まるメタバース校舎なら、家にいながら毎日いろいろな人とつながれます。
外に出られない日も、自宅から「登校」できる学校。
NIJINアカデミーは、メタバースの本校舎に毎日通えるオルタナティブスクールです。カメラOFF・チャットでの発言でも参加できます。
見学で聞いておきたいこと
通所でもオンラインでも、見学や体験のときに聞いておくと後で困らない質問をまとめました。亀山市から通う場合に特に大事なものに印をつけています。
- 【亀山市ならでは】市内の民間は1か所で、残りは隣の鈴鹿市・津市。市内で通えるのは、かめっこと、市の「ふれあい教室」。かめっこは時間と料金が公式サイトに書かれていないので、電話で確かめる。鈴鹿市・津市の施設に通うなら、通う手段と所要時間を先に決める
- 【特に大事】出席扱いの実績。在籍校に出す書類(通所の記録・活動報告など)を作ってもらえるか。亀山市立の学校で実績があるか
- 月会費に含まれるもの。昼食、教材、イベント、交通費は別か
- 1日の過ごし方。来る時間・帰る時間は自由か。勉強の時間はあるか。何もしないで過ごしてもよいか
- 同じ年ごろの子がいるか。年齢の幅が広い施設では、年の近い子がいるかどうかで居心地が変わります
- スタッフの人数と経歴。教員経験者や相談員がいるか。保護者との連絡の頻度と方法
- 休んだとき・やめるときの扱い。月謝制の場合、休んだ日の分はどうなるか。途中でやめるときの手続き
- 体験できる回数。1回だけか、何回か試せるか。体験の費用
見学のときは、お子さんが「ここならいてもいいかも」と感じるかどうかがいちばん大事です。保護者が良いと思っても、本人が落ち着かない場所なら続きません。市のふれあい教室との併用を考えている場合は、在籍校と学校教育課にも、同じ時期に相談しておくと、手続きが進めやすくなります。

よくある質問
亀山市に、市が運営するフリースクールはありますか。
市が運営する「フリースクール」ではなく、教育支援センター「ふれあい教室」があります。若山町7番10号の青少年研修センター内(広報)で、対象は学校へ行けない亀山市の小・中学生です。電話で事前予約が必要と書かれています。
ふれあい教室の時間や費用は?
市の公式ページ(2021年3月更新)には、月・水・金は9:00〜15:00、火・木は9:00〜12:00と書かれています。更新日が古いため、電話(0595-82-6000)で確かめてください。費用は市の公式ページに書かれていませんでした。
学校の中に、教室以外の居場所はありますか。
市の資料には、令和6年度から全ての学校に「校内教育支援センター」を設置したと書かれています。ほかに、市立図書館内の「サークルルーム」が月曜日と木曜日の午前中に開かれています。
亀山市に民間のフリースクールはありますか。
市内で情報があった民間は、NPO法人亀っ子サポートの「フリースペースかめっこ」(川合町)です。隣の鈴鹿市のフリースクールけやき・ラピュタすずか、津市の三重シューレも載せました。
かめっこは、本当に無料ですか。
県の令和7年度の一覧に「無料(亀山市内の小中学生)」と書かれています。公式サイトには料金の記載がなく、時間も県の一覧(9:30〜15:00)と市の広報(9:00〜15:00)で違うため、現在の費用と時間は電話(0595-86-6186)で確かめてください。
亀山市で、フリースクールの費用への補助はありますか。
市の公式ページでは、市独自の補助を確認できませんでした(「ない」とは断定できません)。三重県の「フリースクール利用料支援事業」(令和8年度)は、利用料の2分の1を月15,000円まで補助する仕組みで、生活保護・就学援助・住民税所得割の非課税・児童扶養手当のいずれかに当てはまる世帯が対象です。オンライン形式は対象外です。問い合わせは県の不登校支援班(059-213-6611)です。
フリースクールに通うと、学校の出席扱いになりますか。
出席扱いにするかどうかを決めるのは、在籍校の校長です。市のふれあい教室は、広報に通級した日は学校に登校した扱いになると書かれています。民間は、けやきが公式サイトに、学んだ日が出席となるよう学校長に依頼すると書いています。通う前に、在籍校に相談してください。
亀山市の不登校の子は、どのくらいいますか。
亀山市の人数は、今回確認した市の資料では、見つかりませんでした。令和7年度の上半期は、前年の同じ時期と比べて中学校でやや増えたと、市の資料に書かれています。県全体では、令和6年度の公立小・中学校で、小学校1,936人・中学校2,823人です(県教育委員会)。
最初に、どこに相談すればよいですか。
まずは在籍校の先生か、ふれあい教室(0595-82-6000、平日8:30〜17:00)です。教育委員会の教育行政相談窓口(0595-84-5072)もあります。県の「みえ不登校支援ネットワーク」(059-213-1116、平日10:00〜17:00、相談無料)でも相談できます。
オンラインのフリースクールでも、学校の出席扱いになりますか。
文部科学省の考え方では、自宅でのICTを使った学習も、一定の要件を満たせば校長の判断で出席扱いにできるとされています。判断するのは在籍校の校長なので、まず学校に相談してください。たとえばNIJINアカデミーは、出席認定を「希望者の97%」と公式サイトで公表しています。検討しているスクールがあれば、在籍校とのやりとりをどこまで手伝ってもらえるかを聞いておくと安心です。
まとめ
亀山市から通える場所は、市の「ふれあい教室」と、市内のかめっこ、隣の鈴鹿市・津市の3か所が候補になります。
- 市の「ふれあい教室」は若山町。月・水・金は9:00〜15:00、火・木は9:00〜12:00(市の公式ページ・2021年3月更新)
- 民間は市内に1か所(県の一覧に「無料」と記載)と、鈴鹿市・津市に3か所
- 市独自のフリースクール利用料の補助は、公式ページで確認できなかった
- 合わないときは、オンラインと、市・県の相談窓口があります
亀山市には、市の教室と、市内の居場所があります。まず学校教育課と在籍校に相談し、見学で通い方と最新の費用を確かめることが大切です。だからこそ、「週何日・どこで・いくらで」を先に決めてから見学に行くと、比べやすくなります。お子さんが「ここならいてもいいかも」と思える場所は、市の中にも、市の外にも、画面の向こうにもあります。焦らず、一つずつ確かめていきましょう。

この記事の内容を確かめるための一次資料
- 亀山市公式サイト(人口・世帯数)
- 亀山市:ふれあい教室
- 広報かめやま(2024年5月1日号)
- 亀山市:教育行政相談窓口
- 亀山市:教育行政の現況報告(令和7年)
- フリースペースかめっこ(NPO法人亀っ子サポート)公式サイト
- フリースクールけやき公式サイト(学校案内)
- NPO法人shining:不登校支援(ラピュタすずか)
- フリースクール三重シューレ公式サイト
- 三重県:令和8年度フリースクール利用料支援事業
- 三重県:不登校児童生徒の支援を行う教育支援センター一覧(令和8年5月現在)
- 三重県教育委員会:令和6年度 不登校児童生徒数の調査結果
- NIJINアカデミー 公式サイト(累計入学者数・出席認定率・学費・メタバース校舎・教育モデル)
※確認日:2026年10月7日
文責:にじいろ編集部
公開日:2026年10月7日 / 最終更新:2026年10月7日


