不登校の小学生とは?小学3年生・ぴっけさんの感覚過敏による不登校と新しい学び方の実体験

こんにちは!NIJINアカデミースタッフのぱるるです。

今回は、NIJINアカデミー(以下:ニジアカ)に在籍している小学3年生ぴっけさんのインタビューをお届けします。

ニジアカ歴はちょうど2年。マイクラサークルの元部長として活動し、現在はロブロックスサークルで毎日友達と遊びながら、イラストレーターという夢にも向かって歩んでいます。

ニジアカは楽しい!
その言葉の奥には、少しずつ自分のペースで世界を広げてきた、ぴっけさんならではのストーリーがありました。

目次

「学校に行かない」という選択と、家での学びの日々

ぴっけさんが学校に行かない(ホームスクーリング)という選択をしたのは、小学校入学前のことでした。学校には月に1回の面談のみで、これまで登校したことはありません。

ぴっけさん
「柔軟剤とかの匂いがダメで……。」

お母様
「2歳の頃から、原因不明の全身湿疹や長引く咳に悩まされ、何度も病院へ通ってきました。一般的な皮膚科ではまったく改善が見られず、最終的にアレルギー専門の病院にたどり着きました。そこで、毎日の食事内容を見直し柔軟剤などの強い匂いを避ける生活を徹底したことで、ようやく症状が落ち着きました

現在でも、強い匂いを感じるとすぐにその場を離れるようにしていますが、息苦しさや咳、喉の痛みなどの症状が出ることがあります。

──そうした体調面の不安から、学校生活へのハードルは高くなっていきました。

お母様
そのため、学校生活への不安が大きく、私たちはホームスクーリングという選択をしました。

自宅での学習では、四谷大塚の通信教材を中心に、市販のドリルも取り入れながら進めていました。また、学習だけに偏らないよう、運動をしたり、できるだけさまざまな経験を取り入れることを心がけてきました。」

学校に行かないという選択をしたあとも、学びが止まることはありませんでした。
四谷大塚やZ会のドリルを使い、ホームスクーリングでコツコツと勉強を継続。

ぴっけさん
「家での勉強は大丈夫でした!」
そう話すぴっけさんは、決して後ろ向きではありませんでした。

ただ、学びはあっても、人とのつながりはどうしても限られてしまう。
その中で、新しい“場所”との出会いが訪れます。

インスタグラムから始まった、新しい選択肢

ニジアカとの出会いは、ある出来事がきっかけでお母様がフリースクールを探していたことでした。

お母様
「ある時、大切な家族である猫が病気になり、毎日の通院や看病が続いたことで、勉強を十分に見てあげられない時期がありました。ちょうどその頃、偶然目に留まったのがニジアカの広告でした。すぐに体験に申し込み、娘も私もとても気に入り、入学を決めました。それから、あっという間に2年が経ちました。」

ぴっけさん
「Instagramにニジアカの投稿が出てきて、一緒に見てたら、行きたくなった!」

“すすめられた”というより、自分で興味を持った
ここが、ぴっけさんらしいポイントだなと感じました。

体験に参加し、メタバースの雰囲気授業を見て「ここなら自分らしく学べそう!」そう感じて入学を決めました。

「友達ができたらいいな」
そんな小さな期待を胸に、ぴっけさんのニジアカ生活がスタートします。

少人数クラスと「ちょうどいい距離感」

(インタビュー時はクラス替え前の12月)

ぴっけさんのクラスは7〜8人ほど。
学年はバラバラで、中学生の子もいますが、すでにすっかり打ち解けています。

ぴっけさん
「授業前にスタンプ押し合ったりもしてます(笑)」

12月までの担任はトモ先生。
企画のセンスが面白い!」と話す通り、図形などの授業も印象に残っているそうです。

得意科目は、英語・社会・歴史・理科。
算数と国語は「ちょっと苦手」と笑いながらも、好きな教科がたくさんあってとても前向きです。

また、ニジアカに来て大きく伸びたのがインターネットスキル
Canvaを使った制作チャットボイスでのやり取りなど、
日々の活動そのものが“学び”になっています。

生活リズムも安定し、朝起きて、ご飯を食べて、友達と話してからニジアカへ。
休日は出かけたり、ゴロゴロしたり、ニジアカの友達とゲームをしたり。

ぴっけさん
「今、楽しいです!」
その言葉に、充実した日常がにじんでいました。

こうした日々の学びは、学校ともきちんとつながっています。
月に1回、NIJINアカデミーの学びのポートフォリオを提出し、出席認定を取っています。

サークルと行事で広がった世界~メタバースからリアルへ~

ぴっけさんは、サークルやイベントにも積極的に参加しています。

かつてはマイクラサークルの部長を2年間務め、
30人規模のサークルをまとめながら、学園祭ではみんなで制作も行いました。

ぴっけさん
「ちょっと疲れたので、今はロブロサークルです(笑)」

現在所属するロブロックスサークルでは、
ルーレットでゲームを決めて遊ぶ体験会
や、月1回の外部向けイベントも開催。

ぴっけさん
「楽しいから、もっとみんな入ってほしい!」

そして今年は、北海道・白老町への修学旅行にも参加。
アイヌ文化を学び、友達と同じ空間で過ごす2泊3日。

ぴっけさん
「最初は緊張したけど、1時間くらいしたら、メタバースと同じテンションでした(笑)」

一番楽しかったのは、友達と話せたこと
朝食のビュッフェも、会話と一緒に楽しんだ思い出です。

メタバースで育んだ関係が、リアルへと自然につながっていく
その経験は、ぴっけさんにとって大きな自信になったようでした。

お母様からもぴっけさんに向けて、とても素敵なメッセージを頂きました!

お母様
「ニジアカでは、プレゼンテーションやサークルリーダー、イベントの司会など、さまざまなことに挑戦する機会をいただき、公立の学校ではなかなか得られない貴重な経験を積むことができていると感じています。

年齢に関係なく関われる環境も大きな魅力で、ニジアカの子どもたちの姿を見ては、いつも「すごいな」と感心しています。これからもどんどん挑戦していって欲しいと思います。」

<修学旅行の時の写真>

「好き」を続けられる場所で

ぴっけさんの将来の夢は、イラストレーター

人やキャラクターを描くのが得意で、普段はアナログで絵を描くことが多いそうです。

ぴっけさん
「ニジアカのキャラクター企画、出たかったけど自信なくて……」

そう話しながらも、描いた絵を先生や友達に見せたり、少しずつ発信もしています

漫画も大好きで、少年ジャンプ作品を中心にたくさん所持。特に好きなのは『地縛少年花子君』

ぴっけさん
「怖い話、好きです!」
そう笑う姿から、創作へのワクワクが伝わってきました。

「好き」を続けられる場所で
ぴっけさんが描いたイラスト
『いますぐ輪廻(亞北ネルバージョン)』

ニジアカに来ようか迷っている人へ

最後に、これからニジアカを検討している人へのメッセージを聞きました。

ぴっけさん
「ニジアカは楽しいし、授業も出たいのだけ出ればいいから、軽い気持ちで来れると思います!」

さらに、

ぴっけさん
リアル校やイベントもあるし、一回体験に来てみてほしい!

無理をしなくていいこと。自分のペースで関われること。
それを実感してきたからこその、等身大の言葉でした。

<サークル活動の写真>

おわりに

ぴっけさんの話を通して感じたのは、「居場所があることで、人は自然に前へ進める」ということ。

家で学びながら、少しずつ人とつながり、好きなゲームや絵を通して世界を広げていく。

無理に変わらなくてもいい。
でも、安心できる場所があれば、挑戦は自然と始まる

マイクラも、ロブロックスも、イラストも。
そして「将来はイラストレーターになりたい!」という想いも。

これから先、ぴっけさんがどんな未来を描いていくのか。
その歩みを、ニジアカはこれからもそっと支え続けていきます。


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この記事の内容を確かめるための一次資料

発達特性の話は、ネット上に断定的な情報があふれています。診断や支援の枠組みは公的機関が定義しているものなので、判断に迷ったときは一次資料に戻るのがいちばん確実です。とくに支援級・通級の仕組みは自治体で運用が違うため、制度の原文を知っておくと学校との話が具体的になります。

下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。

このテーマに関わる公的資料
資料何がわかるか
国立障害者リハビリテーションセンター「発達障害情報・支援センター」特性の定義と支援の基本。全国の支援センター一覧
文部科学省「特別支援教育」通級・支援級・支援学校の制度と対象の考え方
国立精神・神経医療研究センター医学的な情報と研究の一次情報
文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」小中の不登校353,970人。全国の最新の実数
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針
同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合)教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件
同 別記2(自宅でICT等を活用した学習)自宅学習を出席扱いにする7つの要件
文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件
文部科学省「COCOLOプラン」誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策
文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」全国1,045市区町村の公式相談窓口
教育機会確保法(e-Gov法令検索)第13条が「休養の必要性」を条文で認めている
こども家庭庁「子育て支援」子育て世帯が使える支援制度の全体像
国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料

学校に相談するときの進め方

1

① 支援の目標をすり合わせる

「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。

2

② 具体的な場所を挙げる

「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。

3

③ 出席扱いの要件を一緒に確認する

「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。

4

④ 決めたことを記録に残す

面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター全国1,045市区町村の窓口一覧

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

家庭でいまできること

制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。

いま家庭で確かめておきたいこと

睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)

食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか

頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)

「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか

保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか

学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか

声のかけ方で迷ったときは

「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。

逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。

相談先の選び方|どこに何を聞けるか

相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。

相談先の比較
相談先聞けること費用向いている場面
在籍校(担任・スクールカウンセラー)出席の扱い、校内の別室、学習の進め方無料まず学校での配慮を相談したいとき
教育支援センター(市区町村)学校外の公的な居場所、通所と出席扱い原則無料学校の外に一歩を踏み出したいとき
フリースクール(民間)体験活動中心の居場所、少人数の学び月1〜5万円程度興味や「やってみたい」から入りたいとき
オンライン自宅から参加できる学び、出席扱いの実務スクールにより異なる外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき
医療機関(小児科・児童精神科)体の不調の背景、診断と治療保険診療睡眠・食事・体の症状が続くとき
24時間子供SOSダイヤル子ども本人・保護者どちらの相談も無料・24時間いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310)

どこから始めればいいか迷ったら

まずは市区町村の教育委員会(教育相談室)に電話してみてください。学校を通さずに保護者から直接相談できる自治体がほとんどです。「今すぐ通える場所はありますか」「対象は何年生からですか」の2つを聞くだけでも、次の一手が見えてきます。全国の窓口は文部科学省のページから探せます。

学校に伝えるときの文例

言いたいことは決まっていても、いざ書こうとすると手が止まる——という声をよく聞きます。そのまま使える形にしました。丁寧すぎる必要はありません。事実と、してほしいことが伝われば十分です。

① しばらく休むことを伝える

いつもお世話になっております。◯年◯組の◯◯の保護者です。
本人の体調と気持ちの状態から、しばらく学校をお休みさせていただきます。
毎朝のご連絡が負担になっているため、こちらから連絡がない日は欠席としてお取り扱いいただけますでしょうか。状況が変わりましたら、その都度ご連絡いたします。

毎朝の欠席連絡は、家庭にとっても学校にとっても負担です。先にこの一文で合意しておくと、朝の消耗がなくなります。多くの学校が対応してくれます。

② 配慮をお願いする

◯◯は、教室の人数と音の多さで疲れてしまうことが多いようです。
つきましては、登校できた日は保健室や別室で過ごさせていただくことは可能でしょうか。
また、給食の時間だけ別室にする、掃除の時間は無理をさせない、といった形でもかまいません。
本人が続けられる形を一緒に考えていただけると助かります。

「配慮してください」だけでは学校も動きにくいので、場面と具体的な対処をセットで書くのがコツです。診断名は必須ではありません。

③ 出席扱いについて相談する

学校外での学びについてご相談させてください。
文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)に、学校外の施設で相談・指導を受けた場合や、自宅でICT等を活用した学習を行った場合の指導要録上の出席扱いについて定めがあると伺いました。
本校ではどのような運用になっていますでしょうか。また、要件を満たすために家庭で用意すべきものがあれば教えてください。

ポイントは「認めてください」ではなく「何を用意すればよいですか」と聞くことです。学校側も判断材料を求めています。要件の全文は教育支援センターとはの記事に原文どおり掲載しています。

④ 面談のあとに送る確認メール

本日はお時間をいただきありがとうございました。
確認させていただいた内容を念のためお送りします。
・当面は◯◯(別室/午後のみ など)で対応いただく
・◯◯(教育支援センター等)への通所を検討し、決まり次第ご連絡する
・出席の取り扱いについては、◯月◯日までにご回答いただく
認識に相違がありましたらお知らせください。

口頭の合意は、担任が変わると消えてしまいます。短くていいので記録に残しておくと、翌年度も引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。

伝える相手の順番

担任で止まっていると感じたら、学年主任 → 生徒指導主事 → 教頭・校長 → 市区町村の教育委員会(教育相談室)の順に相談先を上げてください。感情的にならず、これまでの経緯と依頼内容を時系列で整理して伝えるのが最短です。全国の窓口は文部科学省のページから探せます。

この記事のテーマについて、よく寄せられる質問

同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。

Q. 診断がついていなくても、支援は受けられますか?

A. 受けられます。通級指導や校内の配慮は、診断名がなくても本人の困りごとを根拠に相談できます。就学相談や教育支援センターも同様です。診断は「支援を受けるための条件」ではなく、支援の設計を助ける情報のひとつだと考えてください。

Q. 支援級に移すべきか迷っています

A. 「どちらが正解か」ではなく、いまの学級でその子が消耗しているかどうかで考えるのが現実的です。学びの内容だけでなく、人数・音・切り替えの多さといった環境要因を見てください。判断の考え方は支援級に入れるべきかにまとめています。

Q. 特性があると、進路は狭くなりますか?

A. 狭くはなりません。不登校を公表した著名人のように、学校の枠に合わなかった人が別の道で力を発揮する例は多くあります。大事なのは「合う環境を選べるかどうか」で、選択肢は年々増えています。

Q. 学校に特性を伝えると、レッテルを貼られませんか?

A. 伝え方次第です。「◯◯障害です」と診断名だけを伝えるより、「音が大きいと固まってしまうので、席を後ろにしてほしい」と具体的な場面と対処で伝えるほうが、担任も動きやすくなります。

Q. 家庭でできる工夫はありますか?

A. 一度に多くを変えないことです。予定を紙に書いて見える場所に貼る、次の行動を1つだけ先に伝える——この2つだけでも負担が変わる子は多いです。うまくいかない日があっても、やり方が悪いわけではありません。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

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