小学生のプログラミング、家庭では何をすればいい?|無料でできることと、教室に通う前の見きわめ【9月中の無料出張授業も】

小学生のプログラミング、家庭では何をすればいい?|無料でできることと、教室に通う前の見きわめ【9月中の無料出張授業も】
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結論:まず無料のScratchで「作って見せる」まで。教室はそのあとで十分

小学生のプログラミングは、家庭では「無料のツールで、作ったものを人に見せる」ところまでやれば十分です。教室に通うかどうかは、そのあとに本人が「もっとやりたい」と言ってから決めても遅くありません。

次期学習指導要領では小学校に「情報の領域」を置く方向が示され(9/25審議まとめ案で何が変わる)、「何か始めたほうがいいのか」と感じる保護者が増えています。この記事は、家庭でできることを順番に整理し、9月中に受けられる無料の出張授業も紹介します。

「家庭では何をすればいい?」への答えは3段階

段階やること目安費用
①さわるScratchなど無料ツールで、動くものを1つ作る小1〜(親と一緒に)0円
②見せる作ったものを家族・友達・学校で見せる。コンテストに出す小3〜0円
③深める本人が「もっと」と言ったら、教室・本・上級ツールを検討本人しだい教室なら月1〜2万円台が中心

多くの家庭が③から入ろうとして、月謝を払ったあとに本人の興味が続かない、という順番になっています。①と②は無料で、しかも本人が向いているかどうかが分かります。ここから始めてください。

①さわる:無料で使えるツールと選び方

Scratch(スクラッチ)

MITメディアラボが開発した無料のプログラミング環境で、日本の小学校の授業でも広く使われています。ブロックを組み合わせるだけでキャラクターが動き、タイピングがまだ苦手な低学年でも扱えます。ブラウザで動くので、インストールも不要です。

最初の1本は「キャラクターを矢印キーで動かす」「クリックしたら音が鳴る」くらいの小さいものにしてください。「完成した」という経験が先、内容は後です。

Viscuit(ビスケット)

文字を使わず、絵を描いて動かすタイプの無料ツールです。未就学〜小1で、Scratchのブロックがまだ難しい子に向いています。

マインクラフト

すでに遊んでいる子なら、レッドストーン(回路)やコマンドは、そのままプログラミングの入口になります。「新しいものを始める」より「今やっているものを深める」ほうが、興味が続きやすいのは確かです。

マイクラは遊び?学び?家庭でできる「マイクラ×まちづくり」の関わり方お題を決めて、建てたものを説明してもらう。友達と遊ぶサーバーの話も。

親がプログラミングを知らなくても大丈夫か

大丈夫です。親の役割は教えることではなく、「何を作ったの?」と聞いて、動かして見せてもらうことです。子どもの発達支援に関わってきた経験でも、小学生が伸びるのは「教わったとき」より「人に説明したとき」です。分からないところは、子どもと一緒に検索して調べる姿を見せてください。それ自体が「情報の見分け方」の学びになります。

②見せる:作ったものを外に出す場

作品ができたら、外に出します。Scratchには作品を公開して他の人の作品を見られる仕組みがあり、家庭で見せる相手は祖父母でも友達でもかまいません。もう一歩進めるなら、コンテストがあります。

Tech Kids Grand Prix 2026(小学生対象・応募は9月30日まで)

CA Tech Kidsが主催する小学生向けのプログラミングコンテストで、2026年の作品募集は9月30日までです。対象は日本在住・在学の小学生(2014年4月2日〜2020年4月1日生まれ)。本選決勝は2027年2月の予定です。すでに作品がある子なら、締切まで2週間ほどありますから、応募する経験そのものを目的にしてみてもよいと思います。

マイクラカップ(高校生以下・来年度の募集は例年初夏)

教育版マインクラフトで「まち」をつくるコンテストで、今年は全国から700作品が集まりました。応募には教育版が必要なので家庭単独ではややハードルがありますが、来年を見すえて知っておくとよい大会です。

Scratchを独学で覚えた子の次の一歩|作った作品を「見てもらう場」の作り方公開・コンテスト・発表会。作品を外に出す順番。

【9月中】小4〜6対象の無料プログラミング出張授業

家庭ではなく「学校」に来てもらう形ですが、9月中に受けられる無料の授業があります。CA Tech Kidsとテレビ朝日が共同で、全国の小学校を対象に実施しているものです。

項目内容
対象小学4〜6年生(全国の小学校・義務教育学校。教育委員会からの申込も可)
期間2026年9月1日(火)〜9月30日(水)
内容45分×2コマ。基本操作、繰り返し、条件分岐などの基礎からオリジナル作品の制作まで
費用無料(教材費・講師費は事務局負担。地域によって交通費・宿泊費は相談)
条件1校3クラス以上が目安(応相談)。実施希望日の1週間前までに申込

出典:ReseEd「小4~6対象、無料プログラミング出張授業…全国の小学校を募集」(2026年8月18日)、CA Tech Kids「Tech Kids Grand Prix 2026」出張授業案内ページ。

申し込むのは学校側なので、保護者ができるのは「こういう無料授業がある」と担任やPTAを通じて伝えることまでです。9月末までと期間が短いため、気になる場合は早めに学校に情報を渡してください。

③深める:教室に通う前の見きわめ

①②をやってみて、本人が「もっと難しいのを作りたい」「Scratchじゃできないことがある」と言い出したら、教室や本を検討する段階です。教室を選ぶときの見きわめは次の3点です。

  • 「作品を作って発表する」時間があるか:カリキュラムをなぞるだけの教室は、家庭のScratchと変わりません。
  • 本人が使っているツールとつながっているか:Scratchが好きな子にいきなりテキスト言語を教える教室は、続きにくいことがあります。
  • 体験のあと、本人が「また行きたい」と言うか:親の判断より、この一言のほうが当たります。

「習い事としてのプログラミング」は、月謝が1〜2万円台のところが多く、続かなければ負担だけが残ります。無料の①②で本人の反応を見てからで、遅すぎることはありません。

「好き」をプロジェクトにする放課後の居場所

NIJIN放課後プロジェクトスクール

NIJIN放課後プロジェクトスクールでオンラインの校舎に集まり、全国の仲間とプロジェクトを進める子どもたちの様子
オンラインの校舎に集まって、全国の仲間とプロジェクトを進める放課後

Scratchで作ったものを「見せる場」が家庭の外にあると、子どもの「もっと作りたい」が続きます。

小中高生が対象で、オンラインのメタバース校舎は平日毎日使えます。週1回のクラス会議を軸に、企業や自治体と組んだプロジェクトに取り組み、作ったものを人に見せる・売る・発表するところまで進めます。全国のリアル校舎との併用もできます。

無料体験は日時を選んでWebから予約できます。「好きなこと」を家庭の外に持ち出す入口のひとつとして見てみてください。

NIJIN放課後プロジェクトスクールの無料体験を見る
※ NIJIN放課後プロジェクトスクールは、当メディア「にじいろ」を運営する株式会社NIJINが運営しています。

よくある質問

Q. 何歳から始めるのがよいですか?
A. 決まった年齢はありません。Viscuitなら未就学から、Scratchは小1〜2で親と一緒に、ひとりで進めるなら小3前後が目安です。本人が興味を持ったときが始めどきです。
Q. タブレットだけでもできますか?
A. ScratchもViscuitもタブレットのブラウザで動きます。ただし2027年度から全国学力調査がパソコン解答(CBT)になるため、キーボード操作にも慣れておくと安心です。
Q. 学校の授業だけでは足りませんか?
A. 現行の指導要領ではプログラミングは各教科の中で「体験する」位置づけで、時間は多くありません。次期指導要領で「情報の領域」が置かれれば時間は増える見込みですが、実施は2030年度からと見込まれています。家庭で①②をやっておく価値は、それまでのあいだ特に大きいと言えます。

まとめ|「作って、見せる」までが家庭の仕事

小学生のプログラミングは、無料のScratchやViscuitで動くものを1つ作り、それを人に見せるところまでが家庭でできる範囲であり、それで十分です。9月中はTech Kids Grand Prixの応募(9月30日まで)と、小4〜6向けの無料出張授業(学校経由)というふたつの入口もあります。教室は、本人が「もっと」と言ってからで間に合います。

執筆:佐藤仁美

参考・出典

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