金沢市には現在、利用料の補助金はありません
先に正直にお伝えします。金沢市には2026年時点で、フリースクール利用料そのものを補助する公的な制度はありません。「金沢市にも助成金があるはず」と探している方にとっては、期待していた情報と違うかもしれません。
その一方で、金沢市は石川県内でもフリースクールや支援施設の数が最も多いエリアで、無料で利用できる公的な支援教室「そだち」も市内2か所に用意されています。この記事では、まず無料で使える公的支援を中心に、民間フリースクールやオンラインの選択肢まで、金沢市で使える支援を整理します。
30秒でわかる|金沢市の不登校支援 早見表
| 選択肢 | 費用の目安 | 特徴 | こんな家庭に向いている |
|---|---|---|---|
| 適応指導教室「そだち」 | 無料 | 教育プラザ富樫・此花の市内2か所、計3教室。小集団・個別どちらにも対応 | まず無料で相談・見学から始めたい |
| 民間フリースクール(市内) | 月2万〜3万円程度 | 石川県内で最も選択肢が多いエリア。IT重視・自然体験重視など特色が幅広い | 対面での人間関係・活動内容を重視したい |
| オンライン型(メタバース等) | 施設により異なる | 自宅から全国の生徒・先生とつながれる。金沢市に補助金がない今、費用面でも比較しやすい | 外出や通学自体にハードルがある/費用を抑えたい |
※費用は目安です。最新情報は各施設に直接ご確認ください。
まずは無料から|適応指導教室「そだち」
金沢市教育プラザが運営する「そだち」は、不登校の小中学生を対象にした公的な支援教室です。安心できる居場所づくりを土台に、人との関わりの支援や学習支援を行い、社会的自立に向けた相談・支援に取り組んでいます。小集団での活動が中心の「そだちFriendship」と、週1回1時間程度の個別支援が中心の「そだちPersonal」があり、子どもの状態に応じて選べます。
- 場所
- 教育プラザ富樫(金沢市富樫3丁目10番1号)、教育プラザ此花(市内もう1か所)の計2拠点3教室
- 問い合わせ
- 金沢市教育プラザ 電話相談 076-243-0874(平日9時〜17時45分)
利用を検討する場合は、まず電話で問い合わせたうえで案内を受ける流れになります。学校生活や就学、発達に関する相談もあわせて受け付けています。
民間フリースクールの費用感|補助金なしで通う場合

金沢市には現時点で利用料補助がないため、民間フリースクールに通う場合は費用を全額自己負担する前提で検討することになります。市内の施設では月額2万円台からのところが多く、放課後等デイサービスを併設し、受給者証があれば福祉サービスとして利用できる施設もあります。該当する可能性がある場合は、施設に直接確認してみましょう。
金沢市内の民間フリースクール一覧
見学を検討する際の参考に、市内の主な施設をまとめました。費用やコースは変更されることがあるため、必ず各施設の公式情報でご確認ください。
| 施設名 | エリア | 特徴 |
|---|---|---|
| パトリ(patori) | 保古 | 小中学生対象。放課後等デイサービス併設で、受給者証があれば福祉サービスでの利用も可能。出席扱いの実績あり |
| IRORI(LYHTY school) | 山の上町 | 「すべての子どもに灯を」を理念に活動。放課後等デイサービスも運営するNPO法人が運営 |
| ワンネススクール | 久安(金沢校舎) | 1999年開校、石川県内で最も歴史のあるフリースクール。白山市の鳥越校舎とあわせ自然体験活動も充実 |
| リスタ金沢 | 市内 | 2017年設立。異年齢・異世代の交流を重視し、学習時間は個別に相談して設定 |
| OMOスクール | 窪 | IT機器やボードゲームを自由に使える環境。ゲームが好きな子の居場所づくりを重視 |
選択肢③:通学せずに全国から学べるオンラインの学校
「郊外に住んでいて市内の施設まで距離がある」「そもそも外出自体が難しい」という場合は、メタバースなどオンラインで学べるオルタナティブスクールも選択肢になります。全国の生徒・先生とオンラインでつながりながら学ぶ形式のため、金沢市在住でも自宅からそのまま入学できます。費用体系や学習内容は学校ごとに大きく異なるため、体験説明会で実際の授業の様子を確認してから検討することをおすすめします。
NIJINアカデミーという選択肢
代表的な例が、メタバースとリアルを組み合わせたオンライン小中一貫校「NIJINアカデミー」です。全国で900名を超える小中高生が在籍しており、オンライン授業に加え、9教科・領域をカバーする自由進度学習、PBL(プロジェクト型学習)やキャリア教育など教科外の学びも取り入れています。金沢市内に通学できる教室がない場合でも、オンラインでの入学を検討できます。
- 対象:不登校、発達特性、ギフテッドなど、学校の環境が合わない小中高生
- 学び方:メタバース(オンライン)での授業を中心に、元教師などのスタッフが一人ひとりの進め方に合わせて伴走
- 体験説明会:平日毎日開催。体験説明会から入会すると、当月分の授業料が無料になる特典があります
NIJINアカデミーの体験説明会に申し込む
金沢市からもオンラインで参加できます。まずは体験説明会で、授業の雰囲気やお子さんとの相性を確かめてみてください。
体験説明会を予約する※本記事はNIJINアカデミーを運営する当メディア内で、体験説明会のお申し込み・お問い合わせが可能です。
見学前にチェックしておきたい5つのポイント
- まず無料の窓口を試す:「そだち」をひとつのステップとして検討する
- 出席扱いになるかどうか:在籍している学校の校長判断によるため、利用開始前に学校側と相談しておく
- 費用の総額:民間フリースクールを検討する場合、月謝に加え入会金や教材費なども確認する
- 福祉サービスとして使えないか:受給者証をお持ちの場合、放課後等デイサービス併設施設で費用負担が変わることがある
- 子ども本人の相性:雰囲気や活動内容は施設ごとに大きく異なるため、可能であれば本人と一緒に体験・見学に行く
動画で見る|不登校・引きこもり・発達障害など学校に合わないすべての子どもが輝く教育機関
学校以外にも、その子に合う学びの場があります
「ALL HAPPY」を掲げる小中一貫のオルタナティブスクール。不登校・発達特性のある子どもたちが全国から通っています。在籍校と連携した97%の出席認定率を公表しています。
NIJINアカデミー
「ALL HAPPY」を掲げる小中一貫のオルタナティブスクール。累計1,000名以上が入学し、在籍校と連携した97%の出席認定率を公表しています。
無料体験に申し込む ▶この記事の内容を確かめるための一次資料
学校以外の学びの場は、この10年で制度が大きく変わりました。いまは「学校復帰だけがゴールではない」というのが国の公式な立場です。選択肢の全体像と、それぞれが制度上どう扱われるかを押さえておくと、進路の話が現実的になります。
下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。
| 資料 | 何がわかるか |
|---|---|
| 文部科学省「学びの多様化学校の設置者一覧」 | 全国84校。旧・不登校特例校の全リスト |
| 文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」 | 高校に通わずに大学受験資格を得る制度 |
| 文部科学省「就学援助」 | 学用品費・給食費などの経済的支援 |
| 文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」 | 小中の不登校353,970人。全国の最新の実数 |
| 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」 | 「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針 |
| 同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合) | 教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件 |
| 同 別記2(自宅でICT等を活用した学習) | 自宅学習を出席扱いにする7つの要件 |
| 文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」 | 2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件 |
| 文部科学省「COCOLOプラン」 | 誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策 |
| 文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」 | 全国1,045市区町村の公式相談窓口 |
| 教育機会確保法(e-Gov法令検索) | 第13条が「休養の必要性」を条文で認めている |
| こども家庭庁「子育て支援」 | 子育て世帯が使える支援制度の全体像 |
| 国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」 | 研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料 |
学校に相談するときの進め方
① 支援の目標をすり合わせる
「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。
② 具体的な場所を挙げる
「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。
③ 出席扱いの要件を一緒に確認する
「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。
④ 決めたことを記録に残す
面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。
つらいときの相談先(24時間・無料)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
- お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター(全国1,045市区町村の窓口一覧)
この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。
金沢市で使える公的な支援と相談窓口
民間の教室やスクールを探す前に、金沢市で公的に使える支援を知っておくと、費用も選択肢の幅も変わります。市区町村の教育委員会が運営する教育支援センター(適応指導教室)は利用料が原則無料で、通った日は在籍校の出席扱いにできます。
石川県の小中学校の不登校児童生徒数は3,210人(令和6年度・文部科学省調査)。在籍者に占める割合は約3.87%で、全国平均は約3.86%です。ひとりで抱えている家庭が、それだけ多くあるということでもあります。
金沢市の公式窓口
文部科学省が公開している金沢市の公式窓口です。まずここから確認してください。
| 窓口・施設名 | リンク |
|---|---|
| 金沢市教育プラザ「相談のご案内」 | 公式ページを見る |
石川県全体の相談窓口
| 窓口 | リンク |
|---|---|
| 不登校児童生徒の保護者のための支援ガイド | 公式ページを見る |
| 24時間子供SOSダイヤル(全国共通・無料) | 0120-0-78310 |
石川県内11市区町村の窓口をまとめた一覧は、石川県の教育支援センター(適応指導教室)一覧にあります。掲載しているリンクはすべて実際にアクセスして到達を確認済みです。
金沢市で相談を始めるときの進め方
どこに何を聞けばいいか分からないまま電話すると、たらい回しになりがちです。順番を決めておくと、1本の電話で話が進みます。
相談の順番
① 在籍校か、市区町村の教育相談窓口に連絡する
担任・スクールカウンセラーに伝えるか、金沢市の教育委員会(教育相談室)に保護者から直接電話します。多くの自治体が保護者からの直接相談を受け付けています。
② 「今すぐ通えますか」「対象は何年生からですか」を最初に聞く
教育支援センターは定員があり、小4以上を対象とする自治体が多いです。ここを最初に確認すると、次の手を早く打てます。
③ 見学・体験から始める
保護者だけの見学から始めても構いません。部屋の雰囲気と、指導員との相性を見てください。
④ 出席扱いの扱いを学校と確認する
「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。
費用の負担を軽くする制度
- 教育支援センターは利用料が原則無料(教材費・昼食・交通費は自己負担の場合あり)
- 就学援助(学用品費・給食費などの補助)は、金沢市の教育委員会が窓口です
- フリースクール利用料の補助制度を設けている自治体も増えています。金沢市に制度があるか、教育委員会に直接お問い合わせください
家庭でいまできること
制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。
いま家庭で確かめておきたいこと
睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)
食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか
頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)
「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか
保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか
学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか
声のかけ方で迷ったときは
「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。
逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。
相談先の選び方|どこに何を聞けるか
相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。
| 相談先 | 聞けること | 費用 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 在籍校(担任・スクールカウンセラー) | 出席の扱い、校内の別室、学習の進め方 | 無料 | まず学校での配慮を相談したいとき |
| 教育支援センター(市区町村) | 学校外の公的な居場所、通所と出席扱い | 原則無料 | 学校の外に一歩を踏み出したいとき |
| フリースクール(民間) | 体験活動中心の居場所、少人数の学び | 月1〜5万円程度 | 興味や「やってみたい」から入りたいとき |
| オンライン | 自宅から参加できる学び、出席扱いの実務 | スクールにより異なる | 外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき |
| 医療機関(小児科・児童精神科) | 体の不調の背景、診断と治療 | 保険診療 | 睡眠・食事・体の症状が続くとき |
| 24時間子供SOSダイヤル | 子ども本人・保護者どちらの相談も | 無料・24時間 | いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310) |
どこから始めればいいか迷ったら
金沢市に関するよくある質問
Q. 金沢市の教育支援センターは無料ですか?
A. 利用料は原則無料です。市区町村の教育委員会が運営する公的機関のためです。ただし教材費・体験活動の材料費・昼食・交通費は自己負担になることがあります。給食がない施設が多く、弁当持参が一般的です。
Q. 金沢市で通える場所がない場合はどうすればいいですか?
A. ①在籍校の校内別室(保健室登校を含む)を確認する、②訪問型支援があるか窓口で聞く、③自宅でのICT学習を出席扱いにする道(別記2)を学校と相談する、④オンラインを検討する——の順で当たるのが現実的です。石川県の状況によっては、通える範囲に施設がないこともあります。
Q. 学校を休ませてもいいのでしょうか?
A. 教育機会確保法の第13条は、「個々の不登校児童生徒の休養の必要性を踏まえ」と条文で明記しています。休むことは制度の外側にある逸脱ではなく、法律が想定している状態です。文部科学省の通知も「『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく」と述べています。

- 金沢市にフリースクール利用料の補助金はありますか?
- 2026年時点ではありません。まずは無料で利用できる適応指導教室「そだち」や、オンラインの選択肢とあわせて検討することをおすすめします。
- 「そだち」はどうやって利用を始められますか?
- まず教育プラザの電話相談窓口(076-243-0874)に問い合わせる流れになります。学校生活や発達に関する相談もあわせて受け付けています。
- 民間フリースクールでも出席扱いは目指せますか?
- 施設によっては学校と連携し、出席扱いの実績があるところもあります。検討中の施設に個別に確認し、あわせて在籍校にも相談してください。
まとめ
金沢市には利用料の補助金制度はまだありませんが、無料で通える適応指導教室「そだち」に加え、県内で最も選択肢が多い民間フリースクール、費用面でも比較しやすいオンラインの学校など、選択肢自体は豊富なエリアです。まずは無料の相談窓口や体験見学から、子どもに合った居場所を探す一歩を踏み出してみてください。
つらい気持ちを今すぐ話したいとき(全国共通・24時間)
24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310
お子さんからでも、保護者の方からでも相談できます。お住まいの地域の教育相談センターにつながります。

