床に寝転がって泣き叫ぶ。物を投げる。スーパーの真ん中で動かなくなる。こちらの声はまったく届かず、周囲の視線だけが刺さる——癇癪(かんしゃく)やパニックへの対応は、保護者にとってもっとも消耗する場面のひとつです。
この記事は、その場でどう動くかと、そもそも起きにくくする環境をどうつくるかの2つにしぼって整理しました。国立精神・神経医療研究センターの資料や、厚生労働省・こども家庭庁の一次資料をもとにしています。「癇癪=発達障害」とも「癇癪=しつけの失敗」とも決めつけない立場で書いています。
この記事でわかること
- 癇癪・パニック発作・不安からの固まりは、どう違うのか
- その場の対処を「最初の10秒/次の1分/その後の10分」に分けた具体的な手順
- 家・スーパー・電車・学校、場所別の動き方
- やってしまいがちな対応と、その置き換え(体罰は法律で禁止されています)
- 起きにくくするための3つの環境調整(きっかけ・予告・感覚)
- 相談を検討したい目安と、自傷・他害があるときの緊急の相談先
この記事の位置づけ
不安が言葉で出てくるタイプ(心配・確認・回避)への関わりは 不安が強い子への接し方|「大丈夫」より効く言葉と、家庭でできる工夫 に、叱り方そのものの見直しは ADHDの子への接し方|やってはいけない叱り方と、届く声かけ にまとめてあります。この記事は爆発が起きているその瞬間と、その前後に特化した内容です。
癇癪・パニック・固まり — まず言葉を整理する
同じ「取り乱している」に見えても、中身が違えば手当ても変わります。まずは大まかに区別しておきます。なお、これは診断のための分類ではなく、対応を選ぶための整理です。
| 状態 | 起きやすい場面 | 見え方 | その場の基本方針 |
|---|---|---|---|
| 癇癪(かんしゃく) | 要求が通らない、予定が急に変わる、疲れている・空腹のとき | 泣き叫ぶ、床に寝転がる、物を投げる、叩く | 安全確保と刺激を減らすこと。説得も交渉もこの段階ではしない |
| パニック発作 | 人混み、閉じた空間、過去に苦しくなった場所など | 急激な不安とともに動悸・呼吸困難・震え・発汗などの身体症状が生じるのが特徴とされます(国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト|不安症」) | 安全な場所に移り、呼吸を「吐く」方向へ。医療機関の受診も検討 |
| 不安による固まり(フリーズ) | 発表、初めての場所、人前で注目される場面 | 動かない、声が出ない、下を向いたまま | 急かさない。撤退できる選択肢を渡す |
国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト|不安症」 は、不安症を分離不安・選択性緘黙・限局性恐怖症・社交不安症・パニック症・広場恐怖症・全般性不安などに分類しています。「爆発」に見える行動の裏側に、こうした不安があることも珍しくありません。逆に、要求が通らないことへの怒りが中心のこともあります。両者は混ざります。
見分けがつかないときは
その場では見分けようとしなくて大丈夫です。癇癪でもパニックでも、最初にやることは「安全の確保」と「刺激を減らす」で共通しています。分類は、落ち着いたあとに記録を見返しながら考えれば十分です。
爆発しているとき、子どもの中で起きていること
取り乱している最中は、言葉で考える働きが一時的にとても使いにくくなっている状態だと言われます。だから、この段階での説得・説明・条件提示は、ほとんど届きません。届かないだけでなく、刺激として上乗せされてしまうこともあります。
| よくある場面 | 親から見える行動 | 子どもの側で起きていること(とされること) |
|---|---|---|
| 予定が変わった瞬間に爆発 | わがまま、融通がきかない | 見通しが崩れたことに強い不安が生じている場合があります |
| 言っても言っても止まらない | わざと長引かせている | 言葉の処理が追いつかず、声かけ自体が刺激になっていることがあります |
| 落ち着いた直後にまた爆発 | 反省していない | 落ち着ききる前に話を戻され、再点火していることがあります |
| 本人も泣きながら止められない | 演技、注目を引きたいだけ | 止めたいのに止まらず、本人がいちばん困っている場合があります |
| あとで「なんであんなことしたのか分からない」と言う | ごまかしている | 爆発中の記憶があいまいなことがあります |
同「こころの情報サイト|発達障害(神経発達症)」 は、発達障害について「脳の働き方の違いにより、物事のとらえかたや行動のパターンに違いがあり、そのために日常生活に支障のある状態」と説明し、自閉スペクトラム症では「こだわりが強い、感覚が過敏である」といった特徴を、注意欠如・多動症では「落ち着きがない、待てない、注意が持続しにくい」といった特性を挙げています。特性がある場合、爆発の引き金が周囲に見えにくいことがあります。ただし、癇癪があるからといって発達障害だとは限りません。
その場の対処①:最初の10秒でやること
最初の10秒でやることは3つだけです。多くを望まないほうが、結果的に早く収まります。
最初の10秒(安全 → 減らす → 黙る)
① 危ないものを、子どもではなく「物」を動かす
はさみ・熱い飲み物・ガラス・階段の近く。子どもを移動させようとすると抵抗が増えることがあるため、まず周りの物のほうをどける、と考えるほうがうまくいくことがあります。
② 見ている人・音・光を減らす
テレビを消す、きょうだいに別室へ行ってもらう、店なら通路の隅や外へ。人の視線が減るだけで収まりが早くなることがあります。
③ 言葉を止める。かけるなら短い一文だけ
「〇〇(名前)、ここにいるよ」「待つよ」程度。理由を聞く、約束させる、条件を出す(「泣きやんだら〜」)は、この段階では逆効果になりやすいとされます。
こちらの声のトーンを1段下げる
大声には大声で返したくなりますが、声量を下げ、話す速さを落とし、一文を短くするほうが届きやすいと言われます。厚生労働省の事業でつくられた保護者向けプログラムでも、穏やかな声・近づいての落ち着いた伝え方が基本として扱われています(厚生労働省「ペアレント・トレーニング実践ガイドブック」(PDF))。目線は、正面から見つめるより、少し斜めや横に座るほうが圧が減ることがあります。

その場の対処②:次の1分〜10分でやること
安全が確保できたら、あとは収まるのを待つのが基本です。「待つ」は何もしていないことではなく、いちばん効く対応であることが少なくありません。
1分〜10分の流れ(目安)
1〜3分:距離を1〜2メートル取り、視界には入っておく
離れすぎると「見捨てられた」と受け取られ、近すぎると刺激になります。1〜2メートルほど離れ、目線は合わせず、同じ部屋にいる。これが多くの家庭で試しやすい距離です。
3〜5分:要求には答えず、感情だけ短く言葉にする
「悔しかったんだね」「思ってたのと違ったんだね」を1〜2回。説明はしません。要求(お菓子、ゲームの延長など)を爆発中に通すと、次回も同じ形で出やすくなるとされているため、要求そのものへの回答は落ち着いてからにします。
5〜10分:呼吸と体に注意を戻す
声が落ちてきたら「いっしょに、ふーってやろうか」と、こちらが先に長く息を吐いて見せます。呼吸法は落ち着いているときに練習しておくと使えます(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所「呼吸法」)。
収まったら:まず飲み物と休憩
泣いたあとは脱水も疲労もあります。水を飲む、横になる、静かな場所で数分過ごす。ここで話を戻さないことが、再点火を防ぎます。
10分たっても収まらない/自傷・他害があるとき
無理に一人で抑え込まず、もう一人の大人を呼ぶ。頭を強く打つ、刃物を持つなど危険があるときは救急要請を含めて判断してください。落ち着いてから、必ず相談機関につなぎます(後述)。
この10分でやらないことリスト
- 理由を問いただす(「なんでそんなことするの」)
- 罰の予告(「もう買わないからね」「置いていくよ」)
- 取引(「泣きやんだら〇〇あげる」)
- 他の子と比べる(「〇〇ちゃんは泣かないよ」)
- その場で反省文・謝罪をさせる
- 体を押さえつける(危険がある場合の最小限を除く)
場所別・その場の動き方(家/店・電車/学校)
同じ対処でも、場所によって現実的にできることは変わります。
| 場所 | 最初にやること | 避けたいこと | 持っておくと助かるもの |
|---|---|---|---|
| 家 | きょうだいを別室へ。危ない物をどける。テレビを消す。 | 部屋に閉じ込めて鍵をかける | クールダウン用の定位置(毛布・クッションのある隅) |
| スーパー・商業施設 | カートを置き、通路の端か店外・階段の踊り場へ。「すみません、少し外に出ます」と一言だけでよい。 | 会計を急いで無理やり引っぱる | 耳栓・イヤーマフ、飲み物、小さなタオル |
| 電車・バス | 次の駅で降りる前提に切り替える。ホームのベンチの端へ。 | 「あと2駅だから我慢して」と粘る | 予備の時間(乗換に余裕を持つ) |
| 学校 | 事前に「落ち着ける場所(保健室・別室)」を決めておき、当日はそこへ。 | 教室内で説得を続ける | 学校と共有した1枚のクールダウン手順メモ |
| 車の中 | 安全な場所に停車してから対応する。走行中は声かけを最小限に。 | 運転しながら振り返って叱る | 駐車できる場所をあらかじめ把握しておく |
学校での配慮の求め方については 文部科学省「特別支援教育」 と 国立特別支援教育総合研究所 に基本的な考え方がまとまっています。「クールダウンできる場所を1つ決めておく」ことは、担任・養護教諭と共有しておくだけで当日の負担が大きく下がります。
「爆発しなくてすむ環境」を、家の外にもうひとつ
同じ子でも、環境が変わると爆発する場面そのものが減ることがあります。少人数・オンラインで、感覚の負荷や急な変更を減らしながら学べる場です。まずは見学・相談だけでも大丈夫です。
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落ち着いたあとにやること — 振り返りは「短く・後で」
叱るなら落ち着いてから、というのはよく言われることですが、実際には直後よりも、さらに後のほうがうまくいくことが多いです。目安として、収まってから15〜30分以上あけ、できれば別の日の落ち着いた時間に扱います。
| ステップ | 言い方の例 | ポイント |
|---|---|---|
| ① 事実だけ確認 | 「さっき、コップ投げちゃったね」 | 評価や感情を混ぜない。1文で終える |
| ② 気持ちを言葉にする手伝い | 「あのとき、①怒った ②びっくりした ③疲れてた、どれが近い?」 | 選択肢にすると答えやすくなります |
| ③ 次の作戦を1つだけ決める | 「次、同じ気持ちになったら、部屋に行くのはどう?」 | 2つ以上決めない。決めたら紙に書いて貼る |
| ④ 終わり方 | 「話してくれてありがとう。もう終わり」 | 説教に戻さない。長引かせない |
片づけと弁償をどう扱うか
壊した物の片づけは、罰としてではなく「元に戻す作業」として一緒にやるのが扱いやすい形です。「一人で全部片づけなさい」ではなく「半分ずつやろう」。謝罪も、その場で強制すると形だけになりやすいため、落ち着いてから本人が選べる形(口頭・手紙・後日)にすると実行されやすくなります。
起きにくくする環境づくり①:きっかけを棚卸しする
爆発は、たいてい「同じ条件」で起きています。1〜2週間、簡単な記録をつけるだけで、驚くほど傾向が見えることがあります。厚生労働省の事業でつくられた保護者向けプログラムでも、行動そのものに介入する前に、行動が起きる前のきっかけ(環境)を整えることが基本として扱われています。
| 列 | 書くこと | 記入例 |
|---|---|---|
| 日時 | 曜日と時刻 | 火 17:40 |
| 直前の状況 | 何をしていたか。誰がいたか | 宿題中。弟がテレビをつけた |
| 本人の状態 | 空腹・疲労・睡眠不足・体調 | 給食少なめ。前夜の睡眠5時間 |
| 何が起きたか | 行動を事実で | プリントを破って叫んだ |
| 何で収まったか | 収まるまでの時間と方法 | 別室に移動。約8分 |
記録が集まったら、次の視点で眺めてみてください。
記録を見るときの5つの視点
- 時間帯は偏っていないか——放課後すぐ、夕方、寝る前など。疲労と空腹の時間帯には、要求の多い課題を置かない。
- 切り替えの場面ではないか——遊び→宿題、外→家、画面→食事。切り替えの直前は爆発が起きやすい時間帯です。
- 感覚の刺激は多くないか——音、におい、人の多さ、蛍光灯のちらつき。
- 「急な変更」が絡んでいないか——予定変更、代替行事、いつもと違う道順。
- 体の条件はどうか——睡眠時間、食事、体調不良、薬の飲み忘れ。

起きにくくする環境づくり②:予告と選択肢
「急に終わらせられる」ことは、多くの子にとって強い引き金になります。予告と選択肢は、それを減らすための道具です。
| タイミング | 言い方 | 補助 |
|---|---|---|
| 10分前 | 「あと10分でごはんだよ」 | タイマーを本人に見える場所へ |
| 5分前 | 「あと5分。どこで区切る?」 | 区切る場所を本人に決めてもらう |
| 1分前 | 「あと1分。ラスト1回だね」 | カウントダウンはここまで |
| 終了時 | 「はい、おしまい。続きは明日ね」 | 「続きがある」と伝えると終えやすい |
| 場面 | 避けたい言い方 | 置き換え |
|---|---|---|
| 宿題 | 「今すぐやりなさい」 | 「ごはんの前と後、どっちにする?」 |
| 外出の準備 | 「早くして」 | 「靴と上着、どっちから?」 |
| お風呂 | 「入りなさい」 | 「7時と7時半、どっち?」 |
| 買い物の要求 | 「だめ」 | 「今日はどっちか1つ。これかこれ」 |
選択肢は2つまでにするのがコツです。3つ以上あると、選ぶこと自体が負荷になります。また、どちらを選んでも困らない2択にすることが前提です。
起きにくくする環境づくり③:感覚・体調・生活リズム
同「こころの情報サイト|発達障害(神経発達症)」 は、自閉スペクトラム症の特徴として「感覚が過敏である」ことを挙げています。感覚の負荷は、本人にも周囲にも見えにくいまま蓄積し、最後の一押しで爆発として出てくることがあります。
| 領域 | 試せること | 注意 |
|---|---|---|
| 音 | イヤーマフ・耳栓・ノイズキャンセリングイヤホンを常備。人の多い場所は時間帯をずらす。 | 本人が嫌がる道具は無理に使わせない |
| 光・視覚 | 蛍光灯を間接照明に、机の上の物を減らす、視界に入る掲示物を減らす。 | 一度に環境を変えすぎない |
| 触覚 | タグを切る、素材を選ぶ、締め付けの少ない服にする。 | 衣類のこだわりを「わがまま」と扱わない |
| 空腹・疲労 | 帰宅直後に軽い補食を置く。放課後すぐに課題を求めない。 | 「先に宿題」を絶対ルールにしない |
| 睡眠 | 就寝時刻より「布団に入る時刻の幅」を狭めるところから。 | 眠れない苦しさを責めない |
| カフェイン | エナジードリンク等の取り過ぎで不安が悪化することは少なくないとされ、少しずつ減らすことがすすめられています(国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト|不安症」)。 | 急に取り上げると反発が出やすい |
落ち着け方そのものの練習には、同「不安との付き合い方」 の「感情調整」「セルフケア」「呼吸法」が使えます。同「感情調整の方法」 と 同「セルフケア」 はPDFで公開されており、出典を明記すれば自由に活用してよいとされています。爆発していない穏やかなときに、遊びとして一緒にやっておくのがおすすめです。
「癇癪=発達障害」ではない。それでも相談したほうがよい目安
癇癪は、成長の過程でよくみられるものでもあります。発達特性がある場合に引き金が見えにくくなることはありますが、癇癪があること自体が診断を意味するわけではありません。同時に、「そのうち収まる」と待ち続けるのが最善とも限りません。以下は、相談を考える目安として整理したものです。
| 観点 | 経過を見てよいことが多い | 相談を検討したい |
|---|---|---|
| 頻度・持続 | たまに起きるが、数分〜十数分で収まる | ほぼ毎日、または30分以上続くことが繰り返される |
| 安全 | 物を投げるが、けがには至らない | 自分を傷つける、他者にけがをさせる、危険な行動が出る |
| 年齢との関係 | 年齢が上がるにつれ、頻度が下がってきている | 年齢が上がっても頻度・強度が変わらない、または増えている |
| 生活の幅 | 外出や登校は続けられている | 外出・登校・入浴・食事など、日常の行動が減り続けている |
| 身体症状 | 泣いたあと落ち着けば元に戻る | 動悸・過呼吸・嘔吐などが繰り返し起きる |
| 家庭の状態 | 対応を相談しながら回っている | 保護者が眠れない、手が出そうになる、限界を感じている |
危険があるときは、様子を見ずに
自分や他人を傷つける行動があるとき、「消えたい」「死にたい」といった言葉が出たときは、様子を見ずに相談してください。24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(文部科学省・全国どこからでも24時間無料)は、子ども本人からでも保護者からでも利用できます。制度の詳細は 文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」、そのほかの窓口は 厚生労働省「まもろうよ こころ」、こども家庭庁「相談窓口のご案内」 にまとまっています。けがの危険が差し迫っているときは、ためらわず救急(119番)を含めて判断してください。
どこに相談すればいいのか(公的な窓口の一覧)
| 窓口 | 扱う内容 | 入口 |
|---|---|---|
| 学校(担任・養護教諭・スクールカウンセラー) | 教室での対応、クールダウン場所の確保、配慮の相談。 | 担任か養護教諭へ。カウンセラーは学校経由で予約できることが多いです |
| 発達障害者支援センター | 発達特性に関する相談。都道府県・指定都市に設置。 | 同「発達障害者支援センター・一覧」 |
| 精神保健福祉センター | こころの健康全般の相談。 | 厚生労働省「全国の精神保健福祉センター一覧」 |
| 児童相談所・こども家庭センター | 子育て全般、家庭の困りごと。 | こども家庭庁「相談窓口のご案内」 |
| 医療機関(小児科・児童精神科) | 身体症状の確認、診断・治療が必要かの判断。 | 国立成育医療研究センター「子どものこころの診療ネットワーク事業」 が地域の拠点病院の整備を進めています |
| ペアレント・トレーニング | 保護者向けの、対応方法を学ぶプログラム。自治体や医療機関等で実施。 | 厚生労働省「ペアレント・トレーニング実践ガイドブック」(PDF) / 厚生労働省「発達障害者支援施策」 |
| 24時間子供SOSダイヤル | 子ども本人・保護者どちらからでも。24時間無料。 | 0120-0-78310 |
このほか、法務省「こどもの人権110番」(0120-007-110)や、保護者がLINEで相談できる こども家庭庁「親子のための相談LINE」 もあります。発達特性についての情報は 国立障害者リハビリテーションセンター「発達障害情報・支援センター」、発達障害ナビポータル、発達障害ナビポータル「子ども・思春期」 にまとまっています。薬物療法を含めた治療の考え方については 日本小児神経学会「注意欠如・多動症(ADHD)にはどの様な治療法がありますか?」 が参考になります。
保護者が追い詰められないために(体罰は法律で禁止されています)
毎日のように爆発に向き合っていれば、手が出そうになる瞬間があっても不思議ではありません。それは保護者の人格の問題ではなく、負荷が一人に集中している状態のサインです。
こども家庭庁「体罰等によらない子育てのために~みんなで育児を支える社会に~」 によれば、令和元年6月に児童福祉法等改正法が成立し、親権者等は児童のしつけに際して体罰を加えてはならないことが法定化され、令和2年4月に施行されました。同ページでは、体罰によらない子育ての考え方をまとめた資料やリーフレットが公開されています。これは保護者を責めるためのものではなく、社会全体で育児を支えるための線引きとして整理されたものです。
限界が近いと感じたときの4つの手
- その場を離れる(大人のタイムアウト)——安全が確保できているなら、別の部屋やベランダで1〜2分。深呼吸だけして戻る。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所「呼吸法」 の呼吸法は大人にも使えます。
- 受ける人を分ける——同居家族、祖父母、学校、支援機関。1日のうち誰か1人でも交代できる時間をつくる。
- 大人向けの窓口を使う——厚生労働省「こころの健康」、厚生労働省「まもろうよ こころ」、厚生労働省「全国の精神保健福祉センター一覧」 に相談先がまとまっています。
- 虐待が心配になったら189——こども家庭庁「児童相談所虐待対応ダイヤル『189』」(いちはやく)は、通報だけでなく保護者自身が「このままではまずい」と感じたときの相談にも使えます。
家族向けの情報は 発達障害ナビポータル「ご家族の方へ」 にもまとまっています。「相談するほどではない」と感じる段階で使って大丈夫です。
関連する困りごとの記事
| 困りごと | 記事 |
|---|---|
| 不安が言葉(心配・確認・回避)で出てくる | 不安が強い子への接し方|「大丈夫」より効く言葉と、家庭でできる工夫 |
| 親から離れられない | 母子分離不安とは?原因・年齢別の特徴と対応法 |
| 学校で声が出ない | 小学生の場面緘黙(かんもく)|家庭と学校でできる対応・支援と相談先 |
| 叱り方そのものを見直したい | ADHDの子への接し方|やってはいけない叱り方と、届く声かけ |
| 叱られ続けて自己否定が強い | ADHDの二次障害とは?不登校・自己否定を防ぐために家庭でできること |
| 音やにおいに敏感で疲れやすい | HSCとは?ひといちばい敏感な子の特徴・チェックリストと接し方 |
| 診断はつかないが学校でつまずく | 発達障害グレーゾーンの子が学校でつまずくとき |
| 家にも学校にも居場所がない | 発達障害の子の「居場所がない」を解く |
よくある質問
Q. 癇癪のとき、無視したほうがいいと聞きました。本当ですか?
Q. 外出先で癇癪が起きると、周囲の目が怖くて対応できません。
Q. 癇癪がある子は、発達障害なのでしょうか?
Q. 兄弟げんかから癇癪に発展します。どうすればよいですか?
Q. 学校で癇癪が起きます。学校にどう伝えればよいですか?
Q. つい怒鳴ってしまいました。取り返しがつきませんか?
参考にした一次資料
- 国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト|不安症」
- 同「こころの情報サイト|発達障害(神経発達症)」
- 厚生労働省「ペアレント・トレーニング実践ガイドブック」(PDF)
- こども家庭庁「体罰等によらない子育てのために~みんなで育児を支える社会に~」
- こども家庭庁「児童相談所虐待対応ダイヤル『189』」
- こども家庭庁「親子のための相談LINE」
- こども家庭庁「相談窓口のご案内」
- 同「不安との付き合い方」
- 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所「呼吸法」
- 同「感情調整の方法」
- 同「セルフケア」
- 厚生労働省「こころの健康」
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」
- 厚生労働省「全国の精神保健福祉センター一覧」
- 厚生労働省「発達障害者支援施策」
- 国立障害者リハビリテーションセンター「発達障害情報・支援センター」
- 同「発達障害者支援センター・一覧」
- 発達障害ナビポータル
- 発達障害ナビポータル「ご家族の方へ」
- 発達障害ナビポータル「子ども・思春期」
- 文部科学省「特別支援教育」
- 文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」
- 国立特別支援教育総合研究所
- 日本小児神経学会「注意欠如・多動症(ADHD)にはどの様な治療法がありますか?」
- 国立成育医療研究センター「子どものこころの診療ネットワーク事業」
- 法務省「こどもの人権110番」
※この記事は医療的な診断・治療の助言を目的としたものではありません。お子さんの状態については、主治医や地域の相談機関にご相談ください。記載した時間や距離の目安は、家庭で試しやすい形に整理した一例であり、すべてのお子さんに当てはまるものではありません。

