- 大阪市内で確認できた6校の場所・対象・時間・費用
- Osaka YMCA International SchoolとAbroad International School Osakaの、初年度に実際にかかる総額
- 大阪市の独自の制度(3〜5歳・保育料の半額・月28,000円まで)の条件と、対象の17施設
- 国の無償化(2026年10月から上限月40,300円)との使い分け
- 箕面・吹田・茨木・神戸など、通学圏にある4校の費用
- 高校段階で使える支援制度と、見学で聞く10のこと
結論:大阪市で選べる学校(早見)
先に全体像です。市内の6校と、市外で通学圏にある4校を、対象と費用の目安だけに絞って並べました。
| 学校名 | 場所 | 対象 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|
| Osaka YMCA International School(OYIS) | 大阪市北区中津/西区土佐堀 | Preschool〜Grade 12 | 授業料 年156万〜205万円(Grade 9まで) |
| Abroad International School Osaka(AIS Osaka) | 大阪市生野区林寺 | 1歳〜Grade 12 | 授業料 年105万〜195万円 |
| キンダーキッズインターナショナルスクール | 大阪市北区錦町(大阪本校)ほか市内に複数の校舎 | 1歳児クラス〜年長(0歳は親子クラス) | 公式サイトで確認できませんでした |
| 大阪YMCA英語幼児園 | 大阪市西区土佐堀/天王寺区南河堀町 | 2〜5歳児クラス | 入園検定料5,000円。保育料は公式サイトで確認できませんでした |
| 大阪YMCAインターナショナルハイスクール | 大阪市西区土佐堀 | 高校段階 | 初年度 約135万円(併修の通信制高校は別) |
| 関西インターナショナルハイスクール | 大阪市阿倍野区松崎町 | 高校段階 | 初年度 94万5,000円 |
| Osaka International School of Kwansei Gakuin(OIS) | 箕面市小野原西 | KA〜Grade 12 | 授業料 年227万〜283万円 |
| AICJ International School 大阪校 | 吹田市垂水町 | 初等部 | 公式サイトで確認できませんでした |
| コリア国際学園 | 茨木市 | 中等部・高等部 | 中等部の初年度 約83万円 |
| Canadian Academy | 神戸市東灘区(六甲アイランド) | Pre-K〜Grade 12 | 授業料 年210万〜337万円 |
| NIJIN GLOBAL ACADEMY(オンライン・2027年9月開校予定) | 通学不要 | 6〜18歳 | 未公表 |
比べる軸は3つだけ
学校の数が多い大阪市では、先に軸を決めると候補がすぐに絞れます。
01
何歳まで通えるか
市内で幼児から高校生まで続くのは、Osaka YMCA International SchoolとAbroad International School Osakaの2校です。プリスクールは就学前まで、高校段階の2校は15歳からです。
02
初年度の総額
授業料のほかに、出願料・登録料・施設にかかる費用があります。小学生の初年度は、市内の2校で約235万〜264万円になります(編集部の試算)。
03
使える制度
幼児には国の無償化と、大阪市の独自の制度があります。高校段階には、国の就学支援金と大阪府の授業料支援補助金の対象になっている学校があります。
この3つを、次の章から順に確かめていきます。

大阪市のインターナショナルスクール事情と費用の相場【2026年】
大阪市の事情は、ひと言でいえば「年齢ごとに選択肢はあるが、小学生から通える認定校は2校だけ」です。
大阪府と大阪市が委託した「大阪府・京都府・兵庫県のインターナショナルスクールに関する調査」(2022年8月)は、3府県で24校を確認し、そのうち大阪府は8校としています。東京と比べると、数はかなり少なめです。にじいろが大阪府全体を調べたときも、小学部以上か高校段階があり、公式サイトで学費の実額を確認できた学校は府内に6校で、そのうち4校が大阪市内でした。大阪府のなかでは、大阪市に学校が集まっています。
ただし、4校のうち2校は高校段階だけの学校です。小学生が全日制で通える市内の学校は、北区・西区のOsaka YMCA International Schoolと、生野区のAbroad International School Osakaの2校です。どちらも国際バカロレア(IB)のPYP・MYP・DPを置いています。Osaka YMCA International Schoolは公式サイトで、大阪市内でただ一つのIBの一貫校だと説明しています。Abroad International School OsakaのDPは、2026年8月に最初の学年が始まったばかりです。
小学生の授業料は年180万〜271万円
市内の2校と、通学圏の2校の、小学生の年間の授業料です。
各校の公式サイトの2026-27年度の料金をもとに作成。赤=大阪市内、緑=市外。授業料だけの金額で、登録料や施設にかかる費用は含みません。
授業料だけを見ると、市内の2校は年180万円台で並びます。通学圏の箕面市や神戸市の学校と比べると、40万〜90万円ほど低い水準です。ただし、インターナショナルスクールの学費に、公的な統計にもとづく「相場」はありません。この記事では、各校が公表している金額の幅だけを示しています。
幼児向けのプリスクールは、月謝を公式サイトに載せていない園が多く、今回も金額を確認できた園はありませんでした。そのため、プリスクールの月謝の相場は示していません。見学のときに、必要な時間を預けた場合の毎月の合計を、各園に聞いてください。大阪府全体の状況は大阪府のインターナショナルスクール一覧で、学費の読み方はインターナショナルスクールの学費で確認できます。
大阪市のインターナショナルスクール費用早見表【市内6校】
公式サイトで確認できた内容だけを載せています。空欄を推測で埋めることはしていません。
| 学校名 | 所在地 | 対象 | 認定など | 費用(確認できた実額) |
|---|---|---|---|---|
| Osaka YMCA International School | 中津キャンパス:大阪市北区中津6-7-34/土佐堀キャンパス:大阪市西区土佐堀1-5-6 9F | Preschool〜Grade 12 | IB PYP・MYP・DP/WASC認定 | 2026-27年度 授業料:Preschool 1,563,000円、Kindergarten A・B 1,662,000円、Grade 1〜6 1,830,000円、Grade 7〜9 2,049,000円、Grade 10〜12 670,000円。Development Fee:Grade 9まで184,000円、Grade 10〜12は1,640,000円(毎年)。出願料30,000円・登録料300,000円 |
| Abroad International School Osaka | 大阪市生野区林寺2-14-3 | Early Learning Centre(1〜5歳)〜Grade 12 | IB PYP・MYP・DP(DPは2026年8月開始)。国際的な評価団体の認定は公式サイトで確認できませんでした | 2026-27年度 授業料:Nursery 1,050,000円(週3日)〜1,550,000円(週5日)、Pre-K〜Kindergarten 1,550,000円、Primary School 1,800,000円、Middle・High School 1,950,000円。維持費300,000円(毎年)。出願料30,000円・入学金250,000円・Building Fund 250,000円 |
| キンダーキッズインターナショナルスクール | 大阪本校:大阪市北区錦町4-33。ほかに堂島校・阿波座校・扇町校・大阪ベイ(弁天町)・天王寺夕陽丘校 | 1歳児クラス〜年長。0歳は親子のベイビークラス | 認可外保育施設(公式サイトに、国が定める基準を満たした保育施設と記載) | 公式サイトで確認できませんでした |
| 大阪YMCA英語幼児園 | 土佐堀園:大阪市西区土佐堀1-5-6/天王寺園:大阪市天王寺区南河堀町9-52 | 2〜5歳児クラス | 大阪市の独自制度の対象施設(令和8年度) | 入園検定料5,000円。入園金と保育料の金額は公式サイトで確認できませんでした |
| 大阪YMCAインターナショナルハイスクール | 大阪市西区土佐堀1-5-6 | 高校段階 | 専修学校の高等課程。公式サイトに「大学入学資格付与校」と記載 | 2026年度 国際学科:初年度合計1,347,000円(入学金200,000円、授業料677,000円ほか)。併修する通信制高校の費用が別に初年度224,000円 |
| 関西インターナショナルハイスクール | 大阪市阿倍野区松崎町2-9-36 | 高校段階(全日制3年間) | 国の就学支援金と大阪府の授業料支援補助金の対象校と公式サイトに記載。学校の種別は確認できませんでした | 2026年度:入学金300,000円、授業料540,000円、施設費80,000円、課外活動費25,000円。初年度合計945,000円 |
大阪市内のインターナショナルスクール・英語プリスクール6校
1. Osaka YMCA International School(大阪YMCAインターナショナルスクール/OYIS)
どんな学校か:北区中津と西区土佐堀にキャンパスがある、PreschoolからGrade 12までの学校です。公式サイトによると、34の国籍の300人を超える子どもが学んでいます。国際バカロレアのPYP・MYP・DPの3つのプログラムすべての認定を受け、国際的な評価団体であるWASCの認定校でもあります。公式サイトは、大阪市内でただ一つのIBの一貫校だと説明しています。どの学年がどちらのキャンパスに通うかは、公式サイトで確認できませんでした。
入学の条件:授業はすべての学年で英語です。公式サイトは、英語の学習環境のなかで、無理のない期間のうちにカリキュラムについていけることを入学の基本的な考え方として挙げています。公式サイトのよくある質問は、英語での国際的な教育に取り組む家庭の子どもを国籍を問わず受け入れるとしたうえで、日本国籍の子どもについては、海外の学校や国内の認定を受けたインターナショナルスクールで主に教育を受けてきた子どもを挙げています。クラスの人数は、幼児のクラスが最大20人、Grade 1〜3が最大25人です。英語が初めての小学生が途中から入るのは、かんたんではないと考えておいたほうが安全です。
費用:2026-27年度の授業料は、Preschoolが年1,563,000円、Kindergarten A・Bが1,662,000円、Grade 1〜6が1,830,000円、Grade 7〜9が2,049,000円です。これとは別に、Development Fee(Grade 9まで年184,000円)と保険料7,000円が毎年かかります。入学のときには、出願料30,000円と登録料300,000円が必要です。英語のサポート(EAL)が必要と判断された場合は年175,000円、スクールバスは年60,000円です。
高校段階の費用のしくみ:Grade 10〜12は、授業料が年670,000円に下がるかわりに、Development Feeが年1,640,000円になります。公式の料金表には、この授業料に国の支援があり、支援の額は住所と所得によって0円〜630,000円の範囲になると書かれています。支援の対象は授業料の部分だけなので、総額が大きく下がるわけではありません。
こんな家庭に:幼児から高校まで、市内の同じ学校で続けたい家庭。IBのディプロマまで見すえている家庭。梅田や中之島の周辺から通いたい家庭。
2. Abroad International School Osaka(アブロードインターナショナルスクール大阪/AIS Osaka)
どんな学校か:生野区林寺にある、1歳からGrade 12までの学校です。1〜5歳のEarly Learning Centre、Grade 1〜5のPrimary School、Grade 6〜10のMiddle School、Grade 11〜12のHigh Schoolに分かれています。公式サイトは、IBのPYP・MYP・DPの認定を受けた一貫校だと説明しています。DPは2026年8月に最初の学年が始まりました。高校段階の卒業生の実績は、これから積み上がっていく段階です。WASCなどの国際的な評価団体の認定は、公式サイトで確認できませんでした。
入学の条件:学年は9月1日を基準に決まります。たとえばGrade 1は、その年度の9月1日までに6歳になっている子どもが対象です。出願すると、レベルの確認と個別の面接があります。公式サイトは、年齢、学力、英語力(Pre-K以上)、行動や成熟の度合いなどを見ると説明しています。多くの子どもは8月までに入学が決まりますが、空きがあれば年度の途中でも受け入れています。
費用:2026-27年度の授業料は、Nursery(全日)が週3日で年1,050,000円、週4日で1,250,000円、週5日で1,550,000円。Pre-K〜Kindergartenが1,550,000円、Primary Schoolが1,800,000円、Middle・High Schoolが1,950,000円です。どの部門でも維持費が年300,000円かかります。入学のときには、出願料30,000円、入学金250,000円、Building Fund(修繕積立金)250,000円が必要です。英語のサポート(EAL)は必要な場合に1学期150,000円、スクールバスは1学期45,000〜60,000円です。
こんな家庭に:1歳から通わせたい家庭。週3日から始めたい家庭。天王寺・阿倍野や東大阪方面から通いたい家庭。
3. キンダーキッズインターナショナルスクール(大阪本校ほか)
どんな学校か:大阪市北区に本社を置き、国内に28校、海外に3校を展開する英語の保育施設です。大阪本校は北区錦町にあり、JR環状線の天満駅から徒歩2分。保育室が12部屋あり、砂場や遊具のある園庭と、雨の日でも体を動かせる屋内のジムを備えています。公式サイトは「日本に暮らす子ども達のためのインターナショナルスクール」をコンセプトに掲げ、保護者も英語が得意でない人がほとんどだと説明しています。園からのお知らせは、日本語と英語の両方で届きます。
クラス:1歳児クラス(ナーサリー)から始まり、2歳児クラス(プリキンダー)、年少〜年長のキンダークラスへと進みます。0歳の子どもには親子で参加するベイビークラスがあります。公式サイトは、卒園までに英語を母語とする子どもの小学2年生レベルの英語力を身につけることを目標に掲げています。日本語の学習クラスや、小学校受験・英検の対策クラスもあります。
市内の校舎:公式サイトの一覧には、大阪本校のほかに、堂島校、阿波座校、扇町校、大阪ベイ(弁天町)、天王寺夕陽丘校が載っています。このうち大阪本校、大阪ベイ、堂島校、天王寺夕陽丘校の4つは、あとで説明する大阪市の独自制度の対象施設(令和8年度)です。全校共通の転園のしくみがあり、引っ越しをしても系列の園で続けられます。
費用:保育料と保育時間は、公式サイトで確認できませんでした。資料請求か見学のときに確認してください。なお、公式サイトの無償化の案内には上限が月37,000円と書かれていますが、国の上限は2026年10月から月40,300円に上がっています。
こんな家庭に:英語が初めての家庭。小学校受験も考えている家庭。卒園後も系列の放課後クラス(グラッドクラブ)で英語を続けたい家庭。
4. 大阪YMCA英語幼児園(土佐堀園・天王寺園)
どんな学校か:大阪YMCAが運営する、英語での保育を中心にした幼児園です。西区土佐堀の土佐堀園と、天王寺区南河堀町の天王寺園があります。外国人の保育者と日本人の保育者が一緒にクラスを担当し、1年ごとの担任制です。YMCAの水泳・体育・野外活動や、日本語教育の部門と連携していることを特色に挙げています。
クラスと時間:2歳児クラスから5歳児クラスまでの学年制です。1クラスの定員は、2歳児クラスが18名、3〜5歳児クラスが20〜24名。保育時間は、ショートコースが9:00〜15:00、ロングコースが8:00〜18:30です。18:30以降の延長保育はありません。原則として全員が給食で、ロングコースには午後のおやつが出ます。
入園の流れ:出願の前に、入園説明会・見学会への参加が必要です。出願は先着順で、募集人数に達するとキャンセル待ちになります。願書の受付のあと、保護者と子どもの面接があります。2027年度の2歳児クラスは18名の募集で、3〜5歳児クラスは若干名です。天王寺園の募集については、園に問い合わせるよう案内されています。
費用:入園検定料は5,000円です。入園金と保育料の金額は、公式サイトで確認できませんでした。
こんな家庭に:共働きで、朝8時から夕方まで預けたい家庭。運動や野外活動も大切にしたい家庭。学年ごとのクラスで落ち着いて過ごさせたい家庭。
5. 大阪YMCAインターナショナルハイスクール(大阪YMCA国際専門学校 国際高等課程)
どんな学校か:西区土佐堀にある、高校段階の学校です。制度のうえでは専修学校の高等課程で、公式サイトに「大学入学資格付与校」と書かれています。大阪YMCAのサイトは、全校生徒のおよそ4割が海外にルーツを持つと紹介しています。国内の中学校の卒業生、帰国生・外国籍の生徒、高校からの編入学という3つの入り口があります。
費用:2026年度の国際学科は、入学金200,000円、施設設備費220,000円、授業料677,000円、選択科目履修費50,000円、その他の費用200,000円で、初年度の合計は1,347,000円です。併修する通信制高校の費用が、別に初年度224,000円かかります。2年次には必修の海外研修があり、約400,000円が別に必要です。国の就学支援金と、大阪府の私立高等学校等授業料支援補助金の対象校です。
こんな家庭に:高校から英語の環境に入りたい家庭。日本の高校が合わず、編入先を探している家庭。
6. 関西インターナショナルハイスクール(K.I.H.S.)
どんな学校か:阿倍野区松崎町にある、全日制3年間の高校段階の学校です。中学校の卒業見込みの生徒、帰国生、転入・編入の生徒を受け入れています。公式サイトは、国の就学支援金と大阪府の授業料支援補助金の対象校であり、大阪府の私立高校と同じように授業料・施設費の減免を受けられる(要件あり)と説明しています。各種学校か専修学校かという学校の種別は、公式サイトで確認できませんでした。
費用:2026年度は、入学金300,000円、授業料540,000円、施設費80,000円、課外活動費25,000円で、初年度の合計は945,000円です。ほかに集中講座(1科目45,000円・2科目が必修)、1年次のアジア研修旅行、2年次の英語圏でのホームステイなどが別にかかります。
こんな家庭に:費用をおさえて、高校から国際系の環境に入りたい家庭。天王寺・阿倍野の周辺から通いたい家庭。

初年度にいくらかかるか——費用と預けられる時間を比べる
学費を比べるときに、いちばん見落としやすいのが「入学のときだけかかる費用」です。授業料の表には載っていないことが多く、初年度だけ数十万円が上乗せされます。市内の2校と通学圏の2校について、小学生の初年度の総額を、公式の料金表から試算しました。
小学生の初年度の総額——約235万〜410万円
色で「何にいくらかかるか」を分けました。
編集部の試算。OYIS=授業料183万円+出願料3万円+登録料30万円+Development Fee 18.4万円+保険料0.7万円。AIS Osaka=授業料180万円+出願料3万円+入学金25万円+Building Fund 25万円+維持費30万円+PTA会費0.5万円。OIS=授業料227万円+出願料4万円+登録料33万円+PTA会費0.5万円。Canadian Academy=授業料271万円+出願料9万円+登録料40万円+Capital Contribution 60万円+Building & Development Fee 30万円。バス・昼食・EALは含みません。
市内の2校は、授業料はほぼ同じですが、初年度の総額では約28万円の差が出ます。Abroad International School Osakaは、入学のときだけの費用が53万円、毎年の維持費が30万円と、授業料のほかの部分が大きいためです。2年目以降は、Osaka YMCA International Schoolが年およそ202万円、Abroad International School Osakaが年およそ210万円になります(編集部の試算)。候補を比べるときは、「初年度」と「2年目以降」を分けて計算してください。
英語のサポート(EAL)が必要と判断されると、Osaka YMCA International Schoolでは年175,000円、Abroad International School Osakaでは1学期150,000円が加わります。3学期すべてで受けると年450,000円です。「サポートがある」ことと「無料である」ことは別なので、金額と、何年続く見込みかを必ず確認してください。
幼児の初年度の総額——約189万〜239万円
3〜5歳で入る場合の、市内2校の初年度の総額です。
編集部の試算。授業料に、入学時だけの費用(OYISは33万円、AIS Osakaは53万円)と、毎年の費用(OYISはDevelopment Feeと保険料で19.1万円、AIS Osakaは維持費とPTA会費で30.5万円)を足した額です。バス・昼食・EALは含みません。
幼児の段階でも、認定校に通う場合の初年度は200万円前後になります。月にならすと15万〜20万円ほどです。あとで説明する国の無償化(月40,300円まで)が使えるかどうかで、負担は大きく変わります。対象の施設かどうかは、学校と大阪市の両方に確認してください。
共働きの家庭にとっては、預けられる時間も大切な条件です。公式サイトで時間を確認できたのは、大阪YMCA英語幼児園でした。
大阪YMCA英語幼児園は6時間か10時間半
コースごとの、1日に預けられる時間の長さです。
大阪YMCA英語幼児園の公式サイト(入園のご案内)をもとに作成。18:30以降の延長保育はありません。土曜・日曜・祝日と、夏・冬・春の休園期間は休みです。ほかの園の保育時間は、公式サイトで確認できませんでした。
ショートコースの6時間は、週5日なら「1日4時間以上・週5日以上」という大阪市の独自制度の条件に届きます。ロングコースは朝8時から夕方6時半までなので、フルタイムで働く家庭でも使いやすい長さです。ただし、夏休みなどの休園期間があります。その間の預け先も、あわせて考えておきましょう。
大阪市の独自の制度——保育の必要性を問わない「保育料の半額補助」
大阪市でプリスクールを選ぶなら、まず知っておきたいのが、市の独自の制度です。正式には「認可外保育施設における幼児教育の無償化(市独自制度)」といいます。
国の無償化は、共働きなどで「保育の必要性」の認定を受けた家庭だけが対象です。専業主婦(夫)の家庭や、働く時間が短い家庭は、認可外のプリスクールに通わせても国の無償化を使えません。大阪市の制度は、この「保育の必要性」を問いません。市が「一定の教育の質」を認めた認可外保育施設に通う3〜5歳児について、保育料の半額(月28,000円まで)を補助します。
| 対象となる子ども | 制度 | 内容 |
|---|---|---|
| 3〜5歳児(保育の必要性は問わない) | 大阪市の制度 | 保育料の半額を補助。月28,000円が上限(令和8年9月分までは月25,700円) |
| 保育の必要性がある3〜5歳児 | 国の制度 | 月40,300円が上限(令和8年9月分までは月37,000円) |
| 保育の必要性がある0〜2歳児(住民税非課税世帯のみ) | 国の制度 | 月45,700円が上限(令和8年9月分までは月42,000円) |
軽くなる金額は月2.8万〜4.6万円
認可外保育施設に通う場合の、月あたりの上限額です(2026年10月から)。
大阪市「認可外保育施設における幼児教育・保育の無償化について(市独自制度)」をもとに作成。大阪市の制度は保育料の半額が対象で、上限が月28,000円です。
2つの制度は、同時には使えません。市の制度の要件に、国の「施設等利用給付認定」を受けていないことが入っているためです。保育の必要性の認定を受けられる家庭は国の制度(月40,300円まで)、受けられない家庭は市の制度(半額・月28,000円まで)と考えると、整理しやすくなります。
市の制度を受けるための条件
対象になるかを8つで確かめる
大阪市の案内にある要件です。すべてを満たす必要があります。
大阪市の案内(令和8年度)をもとに作成。対象の施設は年度ごとに決まります。
プリスクール選びで見落としやすいのが、6つ目の「1日4時間以上かつ週5日以上」です。週3日のコースや、午前だけの短いコースは、この条件に届きません。7つ目の「給付対象施設」も大切です。市内の認可外保育施設ならどこでもよいわけではなく、市が年度ごとに決めた施設だけが対象です。令和8年度は17の施設が挙がっていて、そのうち英語での保育をうたう名前の施設は次のとおりです。
| 区 | 給付対象施設(令和8年度) | 住所 |
|---|---|---|
| 北区 | キンダーキッズインターナショナルスクール 大阪本校 | 大阪市北区錦町4-33 |
| 北区 | IBKインターナショナルバイリンガルキンダーガーテン | 大阪市北区中崎3-5-14-3F |
| 福島区 | キンダーキッズインターナショナルアカデミー 堂島校 | 大阪市福島区福島1-1-51-1F |
| 中央区 | ビクトリアキッズ・イングリッシュアカデミー | 大阪市中央区農人橋2-4-12 |
| 中央区 | ドレミインターナショナルスクール 心斎橋校 | 大阪市中央区島之内1-21-23 |
| 西区 | 大阪YMCA英語幼児園 土佐堀園 | 大阪市西区土佐堀1-5-6 |
| 西区 | クリオインターナショナルプリスクール うつぼ園 | 大阪市西区京町堀2-14-22 |
| 西区 | W International Preschool いたちぼり園 | 大阪市西区立売堀2-4-5 |
| 港区 | キンダーキッズインターナショナルスクール 大阪ベイ | 大阪市港区弁天1-2-2 |
| 天王寺区 | 大阪YMCA英語幼児園 天王寺園 | 大阪市天王寺区南河堀町9-52 |
| 天王寺区 | キンダーキッズインターナショナルアカデミー 天王寺夕陽丘校 | 大阪市天王寺区烏ヶ辻1-2-22 |
| 西成区 | GCC Kids インターナショナルスクール | 大阪市西成区出城2-5-10 |
この表は、大阪市のページに載っている17施設のうち、名前から英語系と分かる12施設を抜き出したものです。残りの5施設は、名前からは英語系かどうかを判断できなかった施設です。Osaka YMCA International SchoolとAbroad International School Osakaは、この一覧には入っていません。対象の施設は年度の途中で変わることがあるので、入園の前に、市のページで最新の一覧を確かめてください。
月謝8万円なら、市の制度で自己負担は月5.2万円
保育料(基本料金)が月8万円の園に通った場合の、編集部の試算です。
編集部の試算。月8万円は計算のための仮の金額で、特定の園の月謝ではありません。大阪市の制度は保育料の半額(4万円)が上限の28,000円を超えるため、28,000円で計算しています。教材費・給食費・延長保育の料金・入会金などは、どちらの制度でも対象外です。
市の制度で軽くなるのは、月28,000円、年にすると336,000円です。3年間通えば、およそ100万円になります。ただし、対象になるのは「基本の保育料」だけです。市の案内は、英会話や音楽教室などの受講料、延長保育や一時保育の費用、教材費、食事代、入会金や年会費は対象外としています。
市の制度の給付金が振り込まれる時期
振り込みは年1回、翌年の5月下旬
令和8年度の流れです。
大阪市の案内をもとに作成。
給付金は、1年分があとからまとめて振り込まれます。それまでは、保育料の全額を園に払い続けることになります。年間で最大336,000円が戻ってくるのは翌年度の5月下旬なので、それまでの支払いは手元のお金でまかなう計画を立てておきましょう。
国の無償化の基本と、大阪市での手続きの流れ
保育の必要性の認定を受けられる家庭は、国の幼児教育・保育の無償化を使います。認可外保育施設の上限額は、2026年10月分から引き上げられました。
上限額は2026年10月に引き上げられた
認可外保育施設を利用する場合の、月あたりの上限額です。
大阪市「認可外保育施設等における幼児教育・保育の無償化について(国制度)」をもとに作成。いずれも保育の必要性の認定が必要です。
大阪市では、いったん保育料を園に払い、あとから市に請求して受け取る「償還払い」です。認定を受ける前の利用分は、対象になりません。市の案内は、申請した日よりさかのぼって認定することはできない、としています。入園が決まったら、早めに手続きを始めてください。
国の無償化を使うまでの5ステップ
大阪市の案内をもとに作成。下半期(10〜3月分)の請求の時期は、市から届く案内で確認してください。
なお、大阪市は令和8年9月から、認可保育施設に通う0〜2歳児の保育料を、第1子から無償にしました。ただし市の案内は、企業主導型保育事業を除く認可外保育施設は、この無償化の対象外だとしています。認可外のプリスクールに0〜2歳で通う場合、使えるのは国の制度(住民税非課税世帯のみ)です。制度の全体像はインターナショナルスクールの無償化・補助金で、プリスクールの選び方はプリスクールとインターナショナルスクールの違いで解説しています。

通学圏にあるインターナショナルスクール4校
大阪市からは、Osaka Metro御堂筋線や阪急線で北摂へ、JR・阪急・阪神で神戸へ通えます。市内の2校で条件が合わなかった場合の候補を、公式の情報でまとめました。
1. Osaka International School of Kwansei Gakuin(OIS)(箕面市)
KAからGrade 12までの学校で、IBのPYP・MYP・DPを提供し、WASCの認定を受けています。同じキャンパスに、日本の中学校・高校(一条校)である関西学院千里国際中等部・高等部があります。2026-27年度の授業料は、KA〜Grade 5が年2,270,000円、Grade 6〜10が2,708,000円、Grade 11〜12が2,828,000円。出願料40,000円と登録料330,000円が入学時にかかります。スクールバスは千里中央・北千里・箕面などから出ています。出願の優先順位を公表していて、日本人の家庭は、英語イマージョン教育を受けてきた帰国生か、英語で学ぶ必要性を示せる家庭が対象です。詳しくは箕面市のインターナショナルスクール一覧にまとめています。
2. AICJ International School 大阪校(吹田市)
吹田市垂水町にある初等部の学校で、IBのPYP認定校です。最寄りはOsaka Metro御堂筋線の江坂駅(徒歩10分)で、梅田から御堂筋線1本で通えます。学費は公式サイトで確認できませんでした。吹田市の学校は吹田市のインターナショナルスクール一覧で紹介しています。
3. コリア国際学園(茨木市)
中等部・高等部の学校で、IBのDP認定校です。一条校ではありません。中等部の初年度は834,500円(入学手続時231,500円+年間603,000円)、高等部の初年度は1,264,500円(入学手続時291,500円+年間973,000円)です。寮があり、寮費は別にかかります。
4. Canadian Academy(神戸市東灘区)
六甲アイランドにある、Pre-KからGrade 12までの学校です。2026-27年度の授業料は、Pre-K・Kindergarten Aが年2,100,000円、Kindergarten B〜Grade 5が2,710,000円、Grade 6〜8が3,170,000円、Grade 9〜11が3,240,000円、Grade 12が3,370,000円。出願料90,000円、登録料400,000円、Capital Contribution Fee 600,000円が入学時にかかり、Building & Development Feeが年300,000円です。大阪市内の野田阪神・福島・大阪梅田に停まるスクールバスの路線があります。にじいろが2026年9月に確認した時点では、往復で年441,000円、全路線が満席で登録を締め切っていると案内されていました。神戸の学校は神戸市のインターナショナルスクール一覧にまとめています。
通学圏の4校を4つの観点で
| OIS | AICJ大阪 | コリア国際 | Canadian | |
|---|---|---|---|---|
| 小学生が通える | ○ | ○ | × | ○ |
| 中学・高校まで続く | ○ | × | ○ | ○ |
| 学費を公式サイトで確認できた | ○ | × | ○ | ○ |
| 国際的な評価団体の認定を確認できた | ○ | × | × | △ |
OIS=Osaka International School of Kwansei Gakuin/AICJ大阪=AICJ International School 大阪校/コリア国際=コリア国際学園/Canadian=Canadian Academy。○=当てはまる・確認できた △=今回の記事では確認していない ×=当てはまらない・確認できなかった。各校の公式サイトをもとに作成(2026年10月時点)。
通学圏まで広げても、小学生が通えて学費を確認できた学校は、箕面市のOISと神戸市のCanadian Academyの2校です。どちらも、初年度は市内の2校より高くなります。通学時間と費用の両方を、実際に計算してから見学に行くと、時間を無駄にしません。近くの市の状況は、豊中市・堺市・枚方市・西宮市の各記事でも確認できます。
何歳まで通えるか——学校ごとの学年の範囲
学校によって通える学年の範囲が違う
色のついた部分が、その学校に日中通える学年です。
赤=大阪市内に校舎がある学校、緑=市外。各校の公式サイトをもとに作成。放課後のクラスは含めていません。
市内には、幼児、小中学生、高校生のどの年齢にも通える学校があります。ただし、小学生と中学生が全日制で通えるのは2校だけです。プリスクールを卒園したあとに「そのまま市内のインターへ」と考えていても、入学の条件や空きの状況によっては、入れないことがあります。プリスクールを選ぶ段階で、卒園後の行き先まで考えておくと安心です。一条校でない学校に小中学生を通わせる場合の注意点は、インターナショナルスクールと義務教育で解説しています。
大阪市のエリア別に探す
| エリア | 学校 | 公式に確認できた場所・交通 |
|---|---|---|
| 北区(梅田・中津・天満) | Osaka YMCA International School 中津キャンパス/キンダーキッズ 大阪本校 | 中津6-7-34/錦町4-33(JR天満駅 徒歩2分、堺筋線 扇町駅 徒歩3分) |
| 西区(土佐堀・京町堀・阿波座) | Osaka YMCA International School 土佐堀キャンパス/大阪YMCA英語幼児園 土佐堀園/大阪YMCAインターナショナルハイスクール | いずれも土佐堀1-5-6 |
| 福島区・港区 | キンダーキッズ 堂島校/大阪ベイ(弁天町) | 福島1-1-51/弁天1-2-2 |
| 天王寺区・阿倍野区 | 大阪YMCA英語幼児園 天王寺園/キンダーキッズ 天王寺夕陽丘校/関西インターナショナルハイスクール | 南河堀町9-52/烏ヶ辻1-2-22/阿倍野区松崎町2-9-36 |
| 生野区 | Abroad International School Osaka | 林寺2-14-3。スクールバスあり |
学校は、北区・西区の都心部と、天王寺・阿倍野・生野の南東部に集まっています。西区土佐堀の大阪YMCAの建物には、幼児園、インターナショナルスクールのキャンパス、高校段階の学校がそろっています。一方で、此花区・平野区・東淀川区など、市の外側の区には、今回紹介した6校の校舎はありませんでした。毎日の送り迎えは、数年間続きます。自宅と職場のどちらから通うのか、雨の日はどうするのかまで、実際の道のりで確かめてください。
インターナショナルスクールの「各種学校」とは——就学義務と卒業資格
学費と同じくらい大切なのが、制度の話です。インターナショナルスクールには、法律上の特別な定義がありません。文部科学省は、多くが「各種学校」か無認可であると説明しています。
| 区分 | 大阪市・周辺の例 | 就学義務 | 日本の卒業資格 |
|---|---|---|---|
| 一条校 | 市内の公立・私立の小中学校・高校、大阪府立水都国際中学校・高等学校、関西学院千里国際中等部・高等部 | 果たしたことになる | 出る |
| 各種学校・専修学校 | 大阪YMCAインターナショナルハイスクール(専修学校の高等課程)、各種学校として認可されたインターナショナルスクール | 小中学生の場合、果たしたことにならない | 出ない |
| 認可外保育施設・無認可 | 市内のプリスクール(幼児向けの施設) | 小中学生の場合、果たしたことにならない | 出ない |
3つの区分で制度上の扱いはこう変わる
| 一条校 | 各種学校など | 無認可 | |
|---|---|---|---|
| 就学義務を果たしたことになる | ○ | × | × |
| 日本の小中学校の卒業資格 | ○ | × | × |
| 高校の就学支援金 | ○ | △ | × |
○=当てはまる △=専修学校の高等課程や、文部科学省が指定した学校のみ ×=当てはまらない。文部科学省の資料をもとに作成(2026年10月時点)。
就学義務:文部科学省のQ&Aは、日本国籍の子どもを一条校でないインターナショナルスクールに通わせても、保護者は就学義務を果たしたことにならないとしています。一条校でないインターの小学部を終えた子どもが一条校の中学校への入学を希望しても、制度上は認められないとも説明しています。実際の扱いは自治体と話し合うことになるので、入学を決める前に、住んでいる区の区役所か大阪市教育委員会に相談してください。Osaka YMCA International SchoolとAbroad International School Osakaが、一条校・各種学校・無認可のどれに当たるかは、今回、公式サイトで確認できませんでした。入学の前に、学校に直接たずねてください。幼児のプリスクールに通っているあいだは、就学義務の問題は起きません。
大学入学資格:日本の高校卒業資格が出なくても、国際的な評価団体(WASC・CISなど)の認定を受けた学校の12年の課程を修了するか、国際バカロレア資格を取得すれば、日本の大学の入学資格が得られます。市内では、Osaka YMCA International SchoolがWASCの認定校です。
高等学校等就学支援金:大阪市の特徴は、高校段階で支援制度を使える国際系の学校が市内にあることです。大阪YMCAインターナショナルハイスクールと関西インターナショナルハイスクールは、国の就学支援金と大阪府の授業料支援補助金の対象校だと、それぞれの公式サイトに書いています。支援には要件があり、対象になるのは授業料などの一部です。何がいくら対象外になるのかを、説明会で確かめてください。
制度の基本をもう少し詳しく知りたい方は、インターナショナルスクールとはで全体像を解説しています。

卒園後・小学校からの進路——大阪市ならではの選択肢
卒園後の3つの道を比べる
| 市内のインター | 地元校+放課後 | 地元校+オンライン | |
|---|---|---|---|
| 日本の卒業資格 | × | ○ | ○ |
| 英語で過ごす時間 | ○ | △ | △ |
| 費用の軽さ | × | ○ | ○ |
| 入りやすさ | △ | ○ | ○ |
| 対面の体験 | ○ | ○ | × |
市内のインター=Osaka YMCA International SchoolやAbroad International School Osakaなどの全日制/地元校+放課後=地元の小学校に通い、放課後の英語クラスを使う形/地元校+オンライン=地元の小学校に在籍し、オンラインで英語の授業を受ける形。○=有利 △=内容や条件による ×=不利。市内のインターの卒業資格は、一条校でない場合の一般的な扱いです。
プリスクールを卒園したあとの道は、大きく3つあります。市内のインターナショナルスクールに進む道は、英語で過ごす時間をいちばん長く保てますが、年200万円を超える費用と、入学の審査があります。地元の小学校に通いながら放課後に英語を続ける道は、費用も負担も軽くなります。キンダーキッズには、卒園生を対象にした放課後のクラス(グラッドクラブ)があります。
もうひとつ、大阪市には見落とされやすい選択肢があります。住之江区の南港にある、大阪府立水都国際中学校・高等学校です。公立の中高一貫校でありながら、国際バカロレアのディプロマプログラム(DP)を置いています。大阪YMCAのサイトは「全国初の公設民営の中高一貫校」と紹介しています。DPは英語と日本語で学ぶ形で、高校2年生の4月に始まります。一条校なので、就学義務や卒業資格の問題は起きず、学費も私立のインターナショナルスクールとは大きく違います。小学校は地元の学校に通い、中学から水都国際をめざすという道も、大阪市の家庭なら考えられます。
インターナショナルスクールを卒業したあとの進路はインターナショナルスクール卒業後の進路に、IBとほかの資格の違いはIGCSE・A-Level・IBの違いにまとめています。
子どもの年齢で選択肢が変わる
卒園の1〜2年前に、小学校からの道を決めておきます。
学費でも入学条件でも折り合わなかったときに
ここまで読んで、「年200万円を超える学費は続けられない」「英語が初めてなので、入学の審査が心配」「市の外側の区に住んでいて、毎日の送り迎えが難しい」と感じた家庭もあると思います。大阪市は、学校の数では府内でいちばん恵まれていますが、小学生から通える認定校は2校で、どちらも英語で学べることが前提です。
そのときの選択肢のひとつが、オンラインのインターナショナルスクールです。株式会社NIJINが2027年9月の開校を予定しているNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、6〜18歳を対象に、自宅から参加する形で学びます。公式サイトは、対面のインターナショナルスクールより大きく抑えた学費を予定しているとし、日本語の支えを前提に英語が初めての子どもでも始められる設計だと説明しています。今の学校に通いながら使う形も用意される予定です。体育祭は大阪での開催が予定されています。
ただし、正直に書いておくべき弱点があります。NGAはまだ開校しておらず、実績はこれからです。学費の金額も公表されていません。オンラインなので、校庭や施設での体験は限られます。日本の小中学校・高校の卒業資格も出ません。下の表で、通学型・一条校と同じ物差しで比べてください。オンラインの弱点はオンラインインターナショナルスクールのデメリットにまとめています。
通学型インター・一条校の国際系・オンラインを5つの観点で
| 通学型 | 一条校 | オンライン | |
|---|---|---|---|
| 日本の卒業資格 | × | ○ | × |
| 学費が公表されているか | ○ | ○ | × |
| 英語が初めてでも入れるか | △ | △ | ○ |
| 通学の負担 | △ | △ | ○ |
| 対面の施設・実績 | ○ | ○ | × |
通学型=市内の通学型インター(一条校でない場合)/一条校=大阪府立水都国際などの一条校の国際系/オンライン=NIJIN GLOBAL ACADEMY。○=当てはまる・有利 △=条件による ×=当てはまらない・不利。各校の公式サイトと文部科学省の資料をもとにした一般的な傾向です(2026年10月時点)。
見学・説明会で必ず聞きたい10のこと
大阪市で学校を見るときに聞くこと
制度の金額と対象の施設は年度で変わるので、最新の資料で確かめてください。
学校全体の比べ方は、インターナショナルスクールの選び方で順番に解説しています。
よくある質問
この記事の内容を確かめるための一次資料
- Osaka YMCA International School「About us」(ページ)
- 同「Admissions」(入学の考え方・よくある質問・2026-27年度の料金表へのリンク)(ページ)
- Abroad International School Osaka 公式サイト(ページ)
- 同「授業料と費用 2026-27年度」(ページ)
- 同「Admissions」(ページ)
- キンダーキッズインターナショナルスクール 大阪本校(ページ)
- 大阪YMCA英語幼児園(ページ)
- 同「入園のご案内」(ページ)
- 大阪YMCA 教育サイト(水都国際・インターナショナルハイスクールの紹介)(ページ)
- 大阪YMCAインターナショナルハイスクール「学費・諸費用について」(ページ)
- 関西インターナショナルハイスクール「学費/奨学金」(ページ)
- 大阪市「認可外保育施設における幼児教育・保育の無償化について(市独自制度)」(ページ)
- 大阪市「認可外保育施設等における幼児教育・保育の無償化について(国制度)」(ページ)
- 大阪市「令和8年9月から認可保育施設を利用するすべての子どもの保育料を無償化します」(ページ)
- にじいろ「大阪府のインターナショナルスクール一覧」(OIS・コリア国際学園・高校段階の2校・2022年の府市調査の出典一覧)(ページ)
- Osaka International School of Kwansei Gakuin「Fees」(ページ)
- AICJ International School 大阪校(ページ)
- コリア国際学園「学費諸経費等」(ページ)
- Canadian Academy「Tuition and Fees」(ページ)
- 大阪府立水都国際中学校・高等学校「国際バカロレア」(ページ)
- 文部科学省「就学事務Q&A 11. 学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について」(ページ)
- 文部科学省「大学入学資格について」(ページ)
- NIJIN GLOBAL ACADEMY 公式サイト(ページ)


