習志野市から通えるフリースクール10選|市内1か所、県内初の分教室、無料の「あいあい」【2026年版】

習志野から通えるフリースクール10選
習志野市の不登校は令和5年度で499人。5年で2倍になり、市の資料に「いずれも過去最多」と書かれています。一方、市内で平日日中に通える民間のフリースクールは1か所だけです。そのかわり習志野市には、県内で初めて小学生を対象にした学びの多様化学校(袖ケ浦西小学校分教室)と、保護者から直接電話できる適応指導教室「フレンドあいあい」があります。この記事では、その全体像と市外9か所を並べます。
この記事でわかること
  • 習志野市内で平日通える民間フリースクールは1か所です(フリースクール ネモ)
  • 市の「フレンドあいあい」は「授業料は必要ありません」と明記。保護者から直接電話できます
  • 学びの多様化学校「袖ケ浦西小学校分教室」は小学生対象としては千葉県内初です。ただし市立小在籍が要件で、令和8年9月1日現在、4年生と6年生は定員に達して募集停止
  • 習志野市に保護者向けの補助は確認できませんでした。近隣の千葉市・松戸市・印西市・四街道市の補助は、いずれも習志野市民には使えません
  • 「習志野市の小中学校と出席扱いの実績あり」と自治体資料で名指ししている施設があります
  • 習志野市の不登校は令和5年度で499人(小226人・中273人)、いずれも過去最多です
編集部より

この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。10番目に自社の教室(Akingdom 船橋習志野台校)とオンラインを挙げていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。ほかの9か所と同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「非公開」「確認できず」とそのまま書いています。

目次

市内1か所。そのかわり、県内初の分教室があります

数字から始めます。習志野市の不登校は令和5年度で499人(小学校226人・中学校273人)。市の『不登校支援基本方針』には「いずれも過去最多であり」と書かれています。令和元年度が247人だったので、5年でちょうど2倍です。

それに対して、市内で平日日中に通える民間のフリースクールは「フリースクール ネモ」の1か所だけです。市内で名前が挙がるほかの団体は、親の会や偶数月に1回の遊び場、就労・生活の相談窓口で、子どもが平日に通う場所ではありませんでした。

ただし、習志野市には他の市にない公的な受け皿があります。学びの多様化学校「習志野市立袖ケ浦西小学校分教室」です。令和7年4月に開設された分教室型で、小学生を対象とした学びの多様化学校としては千葉県内で初めてでした。

袖ケ浦西小学校分教室(学びの多様化学校)の要点
  • 場所は習志野市袖ケ浦4丁目3番1号(習志野市立第三中学校 東棟2階)。本校ではなく中学校の中にあります
  • 対象は習志野市立小学校に在籍している小学校2〜6年生
  • 入室の要件は3つ。①本人と保護者の両方が入室を希望していること ②「現在の学校を年間30日以上欠席していること」(病気・経済的理由を除く/30日未満でも不登校に準ずれば相談可)③習志野市立小学校に在籍していること
  • 定員は「各学年5名程度 合計25名」。令和8年9月1日現在、4年生と6年生は定員に達しており募集停止です
  • 授業は「午前2時間、午後2時間を原則」、登校9:00〜9:10、下校は曜日により15:00または15:50。給食あり(お弁当持参も可)
  • 「保護者の責任のもとで送迎をしていただく必要があります」(4年生以上は自力通学も可)
  • 問い合わせは児童生徒指導課 047-411-8034/分教室 047-405-2122

お金の話も書きます。習志野市に保護者へフリースクール利用料を補助する制度は確認できませんでした。市の公式サイト(いじめ・不登校のページ、教育相談サポートガイド、不登校支援基本方針)を確認しましたが、記載がありません。

そして、習志野市民が誤解しやすい点があります。近隣には補助を出している市がありますが、いずれも習志野市民は使えません。千葉市は「千葉市立学校に在籍している不登校児童生徒の保護者」(年額60,000円の電子クーポン)、松戸市は「市内在住または市外在住で松戸市内の小中学校に在籍している児童生徒の保護者」(月上限10,000円)、印西市は「印西市に住所がある」(月上限20,000円)。住所と在籍で決まります。

ノートと本が並んだ机の上

習志野から通えるフリースクール10選(比較一覧)

市内1か所と、総武線・京成本線・京成松戸線(旧・新京成線)・東葉高速線で通える市外8か所、それに自社の教室とオンライン。費用は公式サイトに書かれている金額をそのまま載せ、書かれていないものは「非公開」または「確認できず」としています。

スクール名 エリア(最寄り) 対象 開所 費用の目安
1. フリースクール ネモ(ネモ習志野) 習志野市谷津2-18-33(京成谷津駅 徒歩7分 年齢制限なし 月・水・木・金 10:00-16:00/火はオンライン13:00-15:00 入会50,000円+月39,000円(体験3回6,000円・1年間有効
2. フリースクール S-Labo 千葉市稲毛区小仲台2-8-12-301(稲毛駅 徒歩3分 小4〜中3 月〜金 9:00-15:00 入会12,000円+月44,800円(午前+午後)/32,800円(午前or午後)
3. フリースクール シーカーふなばし 船橋市本町3-5-31(京成船橋 徒歩5分/JR船橋 徒歩7分 小3〜中(高校生は要相談) 平日 10:00-16:00 入会30,000円+月35,000円(平日通い放題)+保険料800円/年
4. 船橋フリースクール -est(イスト) 船橋市高根台6-47-12(高根木戸駅 徒歩1分 小・中・高 平日 10:00-15:00 入会22,000円+月18,040〜66,880円(学年・利用時間による)
5. 凛童舎フリーハンズ 幕張駅前園 千葉市花見川区幕張町4-623-3(幕張駅 徒歩3分 6〜14歳 9:00-15:00(土日祝・長期休暇は休み) 入会10,000円+月22,000円 または1日1,760円+保険2,000円/年 ※第三者情報
6. ボドゲステーション(BDG sta.) 船橋市習志野台4-1-7(習志野駅 徒歩1分 記載なし 月〜金 9:30-15:30 非公開
7. NPO法人 ちば森の楽校 千葉市美浜区高浜7-2(稲毛海浜公園) 小・中 月〜金 10:00-15:00 入会800円+月20,000円
8. HSCリベラルスクール 船橋市海神2-9-24 小1〜中学生 水 10:00-15:00/金 13:00-17:00 水3,500円/日・金3,000円/日
9. フリースクール 南十字舎 八千代市八千代台北5-8-17 2F(八千代台駅) 小・中・高 月〜金 10:00-17:00(自由登校制 月27,500円
10. NIJINアカデミー Akingdom 船橋習志野台校/オンライン 船橋市習志野台5-41-2+自宅 小1〜中3 金曜 9:30-14:30+平日オンライン 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)

10か所を1か所ずつ紹介します

1. フリースクール ネモ(習志野市)|市内で唯一。年齢制限がない

運営:特定非営利活動法人 ネモ ちば 不登校・ひきこもりネットワーク(ネモネット。2003年設立)/〒275-0026 千葉県習志野市谷津2-18-33(京成谷津駅より徒歩7分)/電話 047-406-3819

習志野市内で、平日日中に通えると確認できた唯一のフリースクールです。2025年4月に谷津2-18-33へ移転しています(千葉市の公開資料には旧住所が残っているので注意してください)。

いちばんの特徴は対象の広さです。「年齢制限を設けていないので、何歳でも入会できます」と公式サイトに書かれていて、「小・中・高校生のメンバーを中心に、20代〜30代のメンバーも通ってきています」。18歳で区切られないというのは、長い目で見たときの安心材料になります。

性格もはっきりしています。「居ること・在ること」を大事にする居場所型で、特別なカリキュラムはありません。ボードゲーム、PCやiPad、料理、外出イベント、「いのちと性を考える講座」など。年齢が混ざった環境です。開所は月・水・木・金の10時から16時。火曜は13時から15時のオンラインフリースクールです。親サロン、ひきこもりサロン、学習支援「学サポネモ」も併設しています。

費用は入会金50,000円、月謝39,000円(税込)。この記事のなかでは高い部類です。ただし体験入会が3回6,000円で、1年間有効。見学は無料です。1年かけてゆっくり試せるという設計は、この記事のなかでも珍しいものです。出席扱いについては公式サイトに記載がなく、確認できませんでした。送迎についても記載がありません。

2. フリースクール S-Labo(千葉市稲毛区)|「習志野市の学校と出席扱い実績あり」と資料に明記

フリースクール S-Labo(IOO稲毛学習教室内)/〒263-0043 千葉市稲毛区小仲台2-8-12 シティイナゲ301号室(JR総武線 稲毛駅より徒歩3分)/電話 043-290-1118

この記事で、習志野市民にとっていちばん実務的な意味がある施設です。理由は出席扱いです。公式サイトには「千葉市の小中学生については、当校から小学校の校長先生に掛け合い、出席扱いとなった実績があります」とあり、さらに千葉市に提出している情報シートには、連携先として「千葉市、四街道市、習志野市、市原市、八街市、船橋市、佐倉市、成田市の小中学校と連携し、出席扱い実績あり」と、習志野市が名指しで書かれています。

自治体に提出された資料に習志野市の名前が載っているというのは、在籍校と話をするときの材料になります。もちろん、決めるのは在籍校の校長です。実績があることと、自分の子どもが認定されることは別です。

対象は小学4年生から中学3年生(千葉市の資料では「小・中・高・特」)。開所は月曜から金曜の9時から15時。稲毛駅から徒歩3分で、総武線なら津田沼から数駅です。費用は入会金12,000円(税込)、月会費が午前+午後で44,800円、午前または午後のみで32,800円、管理費が年1,000円×月数。PCやiPadを自由に使える環境で、個人の関心に沿った個別学習を支援しています。

3. フリースクール シーカーふなばし(船橋市)|学校法人が運営。平日通い放題

運営:学校法人 中山学園/〒273-0005 千葉県船橋市本町3丁目5番31号 将泰庵ビル4階(京成船橋駅 徒歩5分・JR船橋駅 徒歩7分

学校法人が運営しているフリースクールです。この記事のなかで学校法人が母体なのはここだけで、体制の面での安定感があります。対象は小学3年生から中学生(高校生は要相談)。開所は平日の10時から16時。

費用は入会金30,000円、月謝35,000円で平日通い放題、保険料が年800円(すべて税込)。週5日通う前提なら、1日あたりの単価はこの記事のなかでも低いほうです。

出席扱いについては「出席認定に向けた支援あり ※出席認定は在籍校の判断となります」という書き方です。支援はするが判断は在籍校、という正確な書き方をしています。中身は個別対応の学習支援で、活動は自由選択制。元教員が指導にあたり、系列校の施設も利用できます。送迎については記載がなく、確認できませんでした。

4. 船橋フリースクール -est(イスト)(船橋市)|駅から徒歩1分。週1回から使える

船橋フリースクール -est(イスト)/松陰塾 高根台校が運営/千葉県船橋市高根台6丁目47-12 寺田ビル2F(京成松戸線〈旧・新京成線〉高根木戸駅 徒歩1分

駅から徒歩1分。対象は小学生・中学生・高校生に加えて「学び直しの人」。開所は平日の10時から15時(土日祝・お盆・正月・GWは休み)。週1回から利用できます。

出席扱いの書き方が正直です。「出席扱いになるかは在籍学校の校長判断ですが、これまでの例ではすべて出席扱いとなっている」。校長判断だと断ったうえで実績を述べる、という順番になっています。

費用は入会金22,000円、月額18,040円から66,880円(学年と利用時間による)。タブレット教材を使った個別学習が中心で、学年を遡った学び直しができます。通信制高校のサポート校も併設しているので、中学卒業後の進路も地続きです。送迎については確認できませんでした。

5. 凛童舎フリーハンズ 幕張駅前園(千葉市花見川区)|サドベリー式。子ども5人にスタッフ1人

運営:凛童舎/〒262-0032 千葉県千葉市花見川区幕張町4丁目623-3(JR総武線 幕張駅北口 徒歩3分・京成千葉線 京成幕張駅 徒歩3分

この記事のなかで、教育の考え方がもっともはっきりしている場所です。サドベリー式。「子どもの自己成長力を信じ、自由意思を尊重する」という運営で、子ども5人にスタッフ1人という体制です。対象は6歳から14歳(小学生〜中学生)。開所は9時から15時(土日祝と千葉市立小の長期休暇中は休み)。

もうひとつ特徴があります。共働き・ひとり親世帯の不登校児への支援を意識していると明記していること。学童と併用する会員の枠も用意されています。

費用は一般利用が入会金10,000円+月極22,000円、またはスポット1日1,760円、保険が年2,000円(学童併用会員は月額11,000円加算)。ただしこの金額は公式サイトではなく第三者の紹介情報が出典です。公式サイトには料金の記載がありません。必ず問い合わせで確認してください。出席扱い・送迎については記載がなく、確認できませんでした。

6. ボドゲステーション(BDG sta.)(船橋市)|習志野駅から徒歩1分。週5日

子育て応援フリースクール BDG sta.(ボドゲステーション)/〒274-0063 千葉県船橋市習志野台4-1-7 習志野駅前郵便局2F(京成松戸線〈旧・新京成線〉習志野駅 徒歩1分)/電話 047-769-7545

駅から徒歩1分、週5日開校。開所は月曜から金曜の9時30分から15時30分(公立学校の開校日に準じます)。駅近で平日フルという条件は、この記事のなかでも数えるほどです。

軸になっているのはボードゲームを通じたコミュニケーションと知育で、プログラミング・体操・アート・音楽・語学・学習補助を地域の事業者と連携して行っています。船橋市教育委員会との連携もうたっています。「勉強」という言葉に体が固まってしまう時期に、ボードゲームから入れるというのは選択肢として意味があります。

費用は非公開です。「学費について」のページには金額の掲載がなく、「平均的なフリースクールの相場感を維持」という表現があるだけです。対象学年と出席扱いについても記載がなく、確認できませんでした。電話で聞いてください。

7. NPO法人 ちば森の楽校(千葉市美浜区)|入会金800円。海と畑が舞台

運営:特定非営利活動法人 ちば森の楽校/千葉市美浜区高浜7-2(稲毛海浜公園ほか)/電話 090-4941-9329

入会金が800円。この記事のなかで、入口の負担は圧倒的に軽いです。月額授業料も20,000円(教材費・体験活動費は別途)で、平日フル開所のなかでは最も安い部類になります。開所は月曜から金曜の10時から15時。

性格は野外体験型です。屋内ではボードゲーム・調理・工作、屋外では農作業・火起こし・水遊びなど。稲毛海浜公園が舞台なので、海と畑の両方があります。

出席扱いについては、千葉市に提出している資料に「出席日数にカウントして頂きます。毎月末、活動状況報告を書面にて行っています。」と書かれています。前半は断定的な表現なので、記事としてはっきり書いておきます。出席扱いにするかどうかを決めるのは在籍校の校長です。ただし「毎月末に書面で報告している」という後半は、出席扱いの実務でいちばん大事な部分です。ここができている施設は強い。送迎については確認できませんでした。

8. HSCリベラルスクール(船橋市)|HSCに特化した少人数の居場所

運営者:鳥居佐織氏/千葉県船橋市海神2-9-24(JR船橋駅・東海神駅の近く)

HSC(ひといちばい敏感な子)に特化しているという点で、この記事のなかでは性格がはっきりしています。対象は小学1年生から中学生。開所は毎週水曜の10時から15時と、毎週金曜の13時から17時。週2日です。

費用は水曜が1日3,500円、金曜が1日3,000円。月額ではなく1日ごとなので、「行ける日だけ行く」という使い方ができます。ほかに英語の「Dreamy English」コースがあり、40分クラスが月4,000円、60分クラスが月6,000円。オンラインでも受けられて、通所との併用が可能です。

週2日なので、ここだけで平日を埋めることはできません。ほかの場所やオンラインと組み合わせる前提で考えてください。出席扱いについては、県の「不登校児童生徒・保護者のためのサポートガイド」の民間フリースクール一覧に掲載されていることをうたっていますが、出席扱いそのものへの言及は確認できませんでした。入学金と体験料についても金額の記載がなく、確認できませんでした。

9. フリースクール 南十字舎(八千代市)|小中高を学年で区切らない。自由登校制

代表:南雲嘉明氏(社会福祉士・牧師)/〒276-0031 千葉県八千代市八千代台北5-8-17 2F(京成本線 八千代台駅)

京成本線で京成津田沼から直通です。「小中高と学年を問わず通えます」と公式に書かれていて、縦割りの教室で、年齢に区切られません。同学年の集団が苦しかった子どもにとって、この設計は意味があります。

開所は月曜から金曜の10時から17時。この時間内であればいつ来ていつ帰ってもいい自由登校制です。費用は月27,500円(学研教材とKG高等学院分は別途)。平日フルで月27,500円というのは、この記事のなかでは低い部類です。

中身は完全個別指導で、学研教室の教材(学習指導要領に準拠)を使います。鹿島学園高等学校/KG高等学院と提携しているので、高校卒業資格の取得まで見通せます。社会福祉士でもある牧師が相談に対応し、保護者向けの「大丈夫カフェ」も開かれています。入会金の記載、出席扱い、送迎については確認できませんでした。最寄り駅からの徒歩分数も公開されていません。

10. NIJINアカデミー Akingdom 船橋習志野台校/オンライン|週1日の教室と、平日のオンライン学級

運営:株式会社NIJIN(当サイトの運営会社)/Akingdom 船橋習志野台校:千葉県船橋市習志野台5-41-2(Studio Akingdom 内)/ほかはオンライン

最後に自社の教室を挙げます。船橋習志野台校は毎週金曜の9時30分から14時30分。週1日は教室に集まり、残りの平日は自宅からオンラインの学級に参加するという形です。京成松戸線(旧・新京成線)の習志野台エリアで、習志野市の北側からは通いやすい場所にあります。

オンラインの部分には担任がいて、学級があり、時間割があります。録画を見るだけの動画配信ではありません。対象は小学1年生から中学3年生までです。

費用は月25,443円で、初月のみ入学金33,000円。習志野市には補助がないため、全額自己負担です。ただし教室に通うのは週1日なので、交通費は週1日分しかかかりません。稲毛や船橋、幕張まで週5日通う場合の定期代を足すと、総額の順位は変わります。

出席扱いについては、希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値)。これは実績であって、必ず認定されるという意味ではありません。認定するかどうかを決めるのは在籍校の校長です。ほかの9か所と同じく、断定はしません。

電卓とノートで費用を計算する

習志野市のフリースクールの費用相場と、補助が使えない理由

習志野周辺の相場は月20,000円から44,800円。1日単位で払える施設が複数あるのが、この地域の使いやすいところです。

項目 習志野周辺の幅 見落としやすい点
入会金 800円〜50,000円 ちば森の楽校が800円、凛童舎が10,000円、S-Laboが12,000円、-estが22,000円、シーカーが30,000円、ネモが50,000円
月額 20,000円〜44,800円 ちば森の楽校が20,000円、南十字舎が27,500円、シーカーが35,000円(平日通い放題)、ネモが39,000円、S-Laboが44,800円
1日単位で払える施設 1,760円〜3,500円 凛童舎のスポットが1,760円、HSCリベラルスクールが水3,500円・金3,000円。通える日数が読めない時期はこちらが有利です
安く試せる方法 6,000円〜 ネモの体験入会が3回6,000円で1年間有効。見学は無料です
習志野市独自の補助 確認できませんでした 市の公式サイトに該当する記載がありません
近隣市の補助 習志野市民は使えません 千葉市は「市立学校在籍」、松戸市は「市内在住または市内小中学校在籍」、印西市は「市内に住所を有する」が要件です
千葉県の補助 保護者向けはありません 県の「フリースクール活動支援事業」は運営者向けです

補助金について、習志野市民が押さえておくべきことを2つ書きます。

ひとつめ。千葉県内では市によって差が大きく、しかも「その市に住んでいる/その市の学校に在籍している」ことが必ず条件になります。千葉市(年額60,000円の電子クーポン)、松戸市(月上限10,000円)、印西市(月上限20,000円)、四街道市(上限10,000円/月)、市原市(月上限20,000円)。習志野市民は、このどれも使えません。

ふたつめ。「稲毛のフリースクールに通えば千葉市の補助が使える」は成り立ちません。千葉市の制度は「千葉市立学校に在籍している不登校児童生徒の保護者」が対象で、加えて市の登録施設を利用していること、在籍校で出席扱いになっていることが条件です。習志野市立に在籍している子どもは対象外です。

その前に。「フレンドあいあい」は保護者から直接電話できます

ここまで民間10か所を書いてきましたが、習志野市には無料で使える公的な教室があります。しかも、保護者から直接電話できます。

習志野市 適応指導教室「フレンドあいあい」
  • 場所は東習志野こども園内2階(習志野市総合教育センター=習志野市東習志野3-4-4 内/京成本線・実籾駅より徒歩15分)
  • 電話は047-471-1236(あいあい専用)/総合教育センター代表 047-476-1715
  • 開室は「月曜日から金曜日の午前9時から午後3時まで(体育の日は11時15分まで)」
  • 対象は「本市に在住、または、市立小中学校在籍の小学校1年生から中学校3年生まで」(小1〜3年は保護者が継続的に個別相談を受けることが条件)
  • 費用は「授業料は必要ありません。実習費のみ集金します」と明記されています
  • 申し込みは保護者が直接電話。市の案内には「迷わずお電話ください」と書かれています。見学→体験→入級判定を経て、最後に「通級希望書」を在籍校の校長宛に提出する流れです
  • ほかに「あいあい広場」(不登校傾向の児童生徒の小集団活動と保護者交流)を公民館で年5回実施しています

ポイントは入口が保護者直接だということです。学校経由が必須の自治体もあるなかで、これは動きやすさが違います。学校との関係がこじれている時期でも、まず電話できます。最後に「通級希望書」を校長宛に出す段階で学校とつながる、という順番になっているのも合理的です。

校内の別室についても、市の『不登校支援基本方針』に「各学校に校内教育支援センター(校内適応指導教室)を設置し、児童生徒一人ひとりが自分のペースで学習や生活ができるように」と書かれています。ただし設置校数や設置年度の具体的な記載はありませんでした。在籍校ごとに確認してください。

出席扱いについては、市独自のガイドラインや様式の公開は確認できませんでしたが、『不登校支援基本方針』(令和7年3月)にこう書かれています。「フリースクールなどの民間施設等で学習や生活を行う児童生徒の支援については、学校、保護者、民間施設等と連携を図り、取り組んでいく。また、学習への取り組み状況などの一定の要件を満たした上で、校長の判断により、指導要録上の出席扱いとする。」市の方針文書にこの一文があること自体が、学校との相談の土台になります。

自宅のテーブルで学ぶ子ども

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで10か所を見てきて、どれも今の子どもには難しそうだと感じた方もいると思います。

習志野の場合、選択肢そのものは少なくありません。総武線・京成本線・京成松戸線で船橋・稲毛・幕張・八千代台に出られて、駅から徒歩1分・3分という施設が並んでいます。問題は費用です。習志野市には補助がなく、近隣の補助もすべて使えません。月3万〜4万円がそのまま家計に乗ります。そして市内は1か所だけで、そこは入会金50,000円+月39,000円です。

そのときに検討したいのが、家から参加できるオンラインです。まず、通所とオンラインで何がどう違うのかを並べます。

観点 オンライン(例:NIJINアカデミー) 通所フリースクール
通いやすさ 自宅から参加でき、近所の目が気にならない 市内は京成谷津駅徒歩7分の1か所のみ。市外には駅徒歩1〜3分の選択肢が並びます
費用 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)。交通費はほぼかからない 月20,000〜44,800円。習志野市にも千葉県にも補助がなく、近隣市の補助も使えないため全額自己負担です
初期費用 入学金33,000円(初月のみ) 入会金は800円から50,000円まで幅があります。初年度の総額で比べてください
人とのつながり 少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる 同じ場所に集まって、同じものを見ながら過ごせる強みがあります。ネモは年齢制限がなく、20代・30代も通っています
出席扱い 希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません) S-Laboは自治体提出資料で「習志野市の小中学校と連携し、出席扱い実績あり」と名指ししています。ただし決めるのは在籍校の校長です
始めるまでの早さ 転校の手続きは要りません 見学と面談を経てからになります。ネモは体験3回6,000円で1年間有効、HSCリベラルスクールは1日3,000円です

オンラインが向いているのは、こういうときです

こんなときは、まずオンラインから
  • 家から出ること自体に、まだ大きな負担がある
  • 近所の人や同級生に会うことが不安で、通所そのものが壁になっている
  • 補助が使えないので、月3万〜4万円がそのまま家計に乗る
  • 体調に波があり、行ける日と行けない日の差が大きい

習志野では、補助が一切使えないぶん、交通費まで含めた総額が効いてきます。稲毛や船橋に週5日通えば、月謝に加えて定期代が毎月かかります。週1日の教室+平日のオンラインという形なら、その部分を抑えられます。あわせて、市の「フレンドあいあい」は授業料が無料なので、まずそちらを確認したうえで組み立ててください。

オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと

ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。

  • ①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型と、担任と学級がある型では別物です
  • ②在籍校への報告をしてもらえるか。習志野市の『不登校支援基本方針』は「一定の要件を満たした上で、校長の判断により、指導要録上の出席扱いとする」と書いています。連携できない施設では、その要件を満たせません
  • ③誰が、どのくらいの頻度で報告するのか。ちば森の楽校のように「毎月末、活動状況報告を書面にて行っています」と説明できる体制かどうかを聞いてください
  • ④入会金と月額のほかに、保険料や管理費がかかるか。補助が使えない習志野では、年間の総額がそのまま家計に乗ります

②と③は習志野では特に重要です。市の方針文書に出席扱いの一文があるということは、その要件に沿って動ける施設かどうかで結果が変わるということです。

⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つは、自社を選んでもらうためではなく、どのオンラインスクールを見るときにも同じように確かめてほしい項目として挙げています。

見学で聞いておきたいこと

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞いても意味がありません。書いていないことを聞いてください。習志野の場合、次の7つです。

見学のときの質問リスト
  • 初年度の総額はいくらですか。入会金+(月額+保険料・管理費)×12で計算してください。入会金が800円のところと50,000円のところがあります
  • 習志野市の小中学校から通っている子はいますか。在籍校との連携実績があるかどうかで、話の進み方が変わります
  • 在籍校への報告は、どういう形で、どのくらいの頻度でしていますか。「出席扱いになりますか」ではなく「報告の形と頻度」を聞いてください
  • いちばん安く試せる方法は何ですか。ネモは体験3回6,000円で1年間有効、HSCリベラルスクールは1日3,000円、凛童舎はスポット1,760円です
  • 何曜日の何時から何時まで開いていますか。HSCリベラルスクールは水・金の週2日、ネモは火曜がオンラインです
  • うちの子の学年は受け入れていますか。S-Laboは小4から、シーカーは小3から、凛童舎は6〜14歳、ネモは年齢制限なしです
  • 公式サイトに載っていない費用はありますか。ボドゲステーションは費用が非公開、凛童舎の料金は第三者情報が出典です。必ず本人に確認してください
テーブルで向かい合って話す親子

よくある質問

習志野市内にフリースクールはありますか。
平日日中に通えると確認できたのは「フリースクール ネモ(ネモ習志野)」の1か所です(習志野市谷津2-18-33・京成谷津駅から徒歩7分・047-406-3819)。2025年4月に現在の住所へ移転しているので、古い資料に載っている旧住所・旧電話番号には注意してください。
習志野市に、フリースクールの利用料を補助する制度はありますか。
市の公式サイト(いじめ・不登校のページ、教育相談サポートガイド、不登校支援基本方針)を確認しましたが、保護者向けの補助に関する記載はありませんでした。念のため、市の児童生徒指導課(047-411-8034)に確認することをおすすめします。
千葉市や松戸市の補助は、習志野市民でも使えますか。
使えません。千葉市は「千葉市立学校に在籍している不登校児童生徒の保護者」、松戸市は「市内在住または市外在住で松戸市内の小中学校に在籍している児童生徒の保護者」、印西市は「印西市に住所がある」が要件です。習志野市に住み、習志野市立に在籍している子どもは、いずれも対象外になります。
市の「フレンドあいあい」は無料ですか。
市の申請手続きの資料に「授業料は必要ありません。実習費のみ集金します」と明記されています。場所は東習志野こども園内2階(総合教育センター内)、開室は月曜から金曜の午前9時から午後3時まで。電話は047-471-1236です。
「フレンドあいあい」は学校を通さないと申し込めませんか。
保護者から直接電話できます。市の案内には「迷わずお電話ください」と書かれていて、電話相談・見学予約→見学→体験予約→体験・入級判定と進み、最後に「通級希望書」を在籍校の校長宛に提出する流れです。入口は保護者直接、最終的な書類は学校経由という形です。
学びの多様化学校「袖ケ浦西小学校分教室」には誰が入れますか。
習志野市立小学校に在籍している小学2年生から6年生が対象です。入室の要件は、①本人と保護者の両方が入室を希望していること、②現在の学校を年間30日以上欠席していること(病気・経済的理由を除く。30日未満でも不登校に準ずる場合は相談可)、③習志野市立小学校に在籍していることの3つ。定員は各学年5名程度・合計25名で、令和8年9月1日現在、4年生と6年生は定員に達して募集を停止しています。
分教室に通うとき、送迎は必要ですか。
市の入室ハンドブックに「保護者の責任のもとで送迎をしていただく必要があります。徒歩、公共交通機関、自家用車等」と書かれています。4年生以上は自力通学も可能です。場所は習志野市袖ケ浦4丁目3番1号(習志野市立第三中学校 東棟2階)で、給食があります(お弁当持参も可)。
習志野市の小中学校で出席扱いになった実績がある施設はありますか。
フリースクールS-Labo(千葉市稲毛区・稲毛駅から徒歩3分)が、千葉市に提出している情報シートのなかで「千葉市、四街道市、習志野市、市原市、八街市、船橋市、佐倉市、成田市の小中学校と連携し、出席扱い実績あり」と記載しています。ただし、出席扱いにするかどうかを決めるのは在籍校の校長です。実績があることと、自分の子どもが認定されることは別です。
フリースクールに通うと、必ず出席扱いになりますか。
なりません。習志野市の『不登校支援基本方針』(令和7年3月)には「学習への取り組み状況などの一定の要件を満たした上で、校長の判断により、指導要録上の出席扱いとする。」と書かれています。この記事の施設では、シーカーふなばしが「出席認定は在籍校の判断となります」、船橋フリースクール-estが「出席扱いになるかは在籍学校の校長判断ですが」と、いずれも校長判断であることを明記しています。

まとめ

習志野市の不登校は令和5年度で499人、過去最多です。それに対して市内で平日通える民間のフリースクールは1か所だけ。市の補助はなく、近隣市の補助もすべて使えません。

だから最初の一歩は市の「フレンドあいあい」(047-471-1236)です。「授業料は必要ありません」と明記されていて、保護者から直接電話できます。市の案内も「迷わずお電話ください」と書いています。学校との関係がこじれている時期でも動けます。

小学生なら、学びの多様化学校「袖ケ浦西小学校分教室」(児童生徒指導課 047-411-8034)も確認してください。小学生対象としては千葉県内初の分教室で、給食もあります。ただし定員は各学年5名程度で、令和8年9月1日現在、4年生と6年生は募集停止です。空きの状況を先に聞いてください。

民間を検討するなら、市内はフリースクール ネモ(京成谷津駅 徒歩7分・年齢制限なし・体験3回6,000円で1年間有効)。市外では、出席扱いの実績で選ぶならS-Labo(稲毛駅 徒歩3分・自治体資料に「習志野市」と明記)、平日通い放題で選ぶならシーカーふなばし(月35,000円・学校法人運営)、費用で選ぶならちば森の楽校(入会800円+月20,000円)や南十字舎(月27,500円・自由登校制)です。

そして比べ方は「月額×12」ではなく「入会金+(月額+保険料・管理費)×12+定期代」です。入会金が800円のところと50,000円のところがあるので、月額の順位と初年度総額の順位は一致しません。

窓辺で本を読む子ども

内容を確かめるための一次資料

  1. 習志野市「不登校支援基本方針」(令和7年3月)(PDF
  2. 習志野市「適応指導教室 フレンドあいあい」(ページ)/申請手続き(PDF
  3. 習志野市「学びの多様化学校 袖ケ浦西小学校分教室」(ページ)/入室ハンドブック(PDF
  4. 千葉市「フリースクール等民間施設情報」(ページ
  5. 千葉市「フリースクール等民間施設利用料助成事業」(ページ
  6. 松戸市「フリースクール等利用児童生徒支援補助金」(ページ
  7. 印西市「フリースクール等利用児童生徒支援補助金」(ページ
  8. フリースクール ネモ(NPO法人ネモネット)(ページ
  9. フリースクール S-Labo(ページ
  10. フリースクール シーカーふなばし(ページ
  11. 船橋フリースクール -est(ページ
  12. 凛童舎(ページ
  13. ボドゲステーション(ページ
  14. NPO法人 ちば森の楽校(ページ
  15. HSCリベラルスクール(ページ
  16. フリースクール 南十字舎(ページ
  17. 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(ページ
「通える距離に見つからない」ときの、もうひとつの選択肢

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文責:にじいろ編集部(編集部について訂正・修正に関する方針
公開日:2026年9月15日 / 最終更新:2026年9月15日
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