「このままで、高校に行けるのだろうか」——中3になると、勉強の遅れへの不安が、そのまま進路への不安に直結してしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。
中3は二次関数や平方根など内容が難化するだけでなく、内申点や面接など高校受験そのものへの対応も重なる時期です。この記事では、中3の学習面の課題と、多様な進路の選び方をまとめました。
📝 この記事でわかること
- 中3で難化する学習内容
- 内申点・出席日数との向き合い方
- 高校受験に向けた多様な進路の選択肢
なぜ勉強が心配になるのか
中学3年生では二次関数や平方根など数学がさらに抽象化し、英語も長文読解が本格化します。同時に、内申点や面接など高校受験に直結する要素への対応が必要になり、「これまでの学習の遅れが、そのまま受験の不利につながるのでは」という不安が強まりやすい時期です。
内申点の仕組みを正しく知る
内申点は、定期テストの結果だけでなく、提出物や授業態度なども含めた5段階評価を教科ごとに積み上げたものです。地域によっては中学1年生からの成績が通算され、高校入試の合否に大きく関わってきます。ただし、内申点がつかない、あるいは低い場合でも「0点」として扱われるわけではなく、その取り扱いは学校ごとの判断に委ねられている部分が大きいという実情もあります。仕組みを正しく知ることが、漠然とした不安を減らす第一歩になります。
参考:学研の家庭教師「内申点の上げ方!評価の仕組み・観点と評定を上げる為のポイント」
つまずきやすい教科・単元
- 二次関数・平方根など抽象度の高い数学
- 長文読解が本格化する英語
- 内申点・出席日数への不安
内申点や出席日数を気にするあまり、学習そのものへの意欲が失われてしまうこともあります。まずは今できることに目を向けることが大切です。
家庭学習を進める工夫
- 受験科目を優先し、基礎の抜け漏れから確認する
- 過去問より、まず「わかる」単元を増やすことを優先する
- 内申点だけにとらわれず、通信制高校・定時制・チャレンジスクールなど多様な選択肢を調べる
- 面接では、学校を休んでいた経緯を無理に隠さず、前向きな言葉で説明できるよう一緒に準備する
内申点に頼らない受験という選択肢
自治体や高校によっては、内申点を合否に直接反映させない仕組みが用意されている場合があります。例えば愛知県ではすべての公立高校で「長期欠席者等にかかる選抜方法」が実施されており、3年次の欠席日数が出席すべき日数の半分以上ある生徒が申請できます。また東京都の「チャレンジスクール」は三部制の定時制高校で、調査書を使わず志願申告書と作文・面接で合否が判定され、中学内容の学び直しやカウンセリング体制も整っています。お住まいの地域にどのような制度があるか、進路相談の際に具体的に聞いてみることをおすすめします。
参考:キズキ共育塾「【不登校の高校受験】親が知るべき内申点対策と3つの救済制度」、ベネッセ教育情報サイト「欠席日数が多くても高校進学はできる!不登校経験に配慮した対応が進化」
「出席扱い制度」を知っておく
文部科学省は令和元年10月25日付の通知で、不登校の児童生徒が自宅でICT等を活用した学習活動を行った場合、一定の要件を満たせば校長の判断で指導要録上の出席として扱い、その成果を評価に反映できることを示しています。要件としては、保護者と学校の間に十分な連携・協力関係があること、その学習が本人の自立や円滑な学校復帰につながると判断されることなどが挙げられています。
対象となる学習活動には、民間のICT教材、教育支援センターが作成した教材、通信教育、在籍校の授業を自宅に配信するものなどが含まれます。すべての学校・自治体で同じ運用がされているわけではありませんが、「学校を休んでいる=何も記録に残らない」わけではないケースがあるということは、知っておいて損はありません。
気になる場合は、担任の先生やスクールカウンセラー、教育支援センターに直接確認してみることをおすすめします。
参考:文部科学省「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」
がんばっているあなたへ
「内申点が足りないから」「出席日数が少ないから」——そう思うほど、進路の選択肢が狭く感じられるかもしれません。けれど今は、公立・私立を問わず、多様な学び方に対応した高校が増えています。
学力の遅れも、これまでの経緯も、進路を選ぶうえでの障害ではなく、これから一緒に考えていく材料の一つです。焦らず、お子さんに合った進路を探していきましょう。
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今すぐ体験説明会に参加するよくある質問
内申点が低いのですが、公立高校は難しいですか?
内申点は選考要素の一つですが、学校や入試制度によって重視の度合いは異なります。また、内申点をあまり重視しない私立高校や通信制高校などの選択肢もあります。
出席日数が少ないことは、面接でどう説明すればいいですか?
事実を隠さず、今どう向き合っているか、これからどうしたいかを前向きな言葉で伝えられるよう、事前に一緒に整理しておくと安心です。
受験勉強と学び直しのどちらを優先すべきですか?
受験科目の基礎から確認しつつ、つまずいている単元があれば並行して戻り学習を行うのが効果的です。学校や塾、個別指導などに相談しながら優先順位を決めるとよいでしょう。
内申点を合否に反映させない高校もあると聞きました。本当ですか?
はい。自治体や高校によっては、長期欠席者向けの選抜方法や、調査書を使わず面接・作文で合否を判定する制度があります。お住まいの地域の教育委員会や志望校に直接確認してみることをおすすめします。
通信制高校とチャレンジスクールは何が違いますか?
通信制高校は自宅学習とレポート提出が中心で、通学頻度は週5日から年数回まで学校ごとに幅があります。チャレンジスクールは東京都が設置する三部制の定時制高校で、通学しながら中学内容の学び直しやカウンセリングも受けられる点が特徴です。
まとめ
中3は学習内容の難化と高校受験が重なる、負担の大きい時期です。内申点の仕組みを正しく知ることで、漠然とした不安を少し減らせることもあります。
内申点や出席日数だけにとらわれず、長期欠席者向けの選抜方法や通信制高校、チャレンジスクールなど多様な進路を視野に入れながら、お子さんに合った一歩を一緒に探していきましょう。
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