- 奈良市内で確認できた4校の対象・時間・費用(確認できなかった項目も明記)
- 国の無償化(2026年10月から認可外は上限月40,300円)と、奈良市での手続きの流れ
- 小学生以降の通学先になる平群町・生駒市・大阪・京都方面の選択肢
- 一条校・各種学校・無認可のちがいと、就学義務・就学支援金の考え方
- 卒園後に英語を続ける方法と、見学で聞く10のこと
結論:奈良市で選べる学校(早見)
先に全体像です。市内の4校と、市外で通学圏にある2校を、対象と費用の目安だけに絞って並べました。「公式サイトで確認できませんでした」と書いた欄は、学校の公式サイトか市・県の公表資料で金額を確かめられなかったという意味で、費用がかからないという意味ではありません。
| 学校名 | 場所 | 対象 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|
| ダクールインターナショナルプリスクール | 奈良市富雄元町 | 1歳10か月〜6歳(プリスクール) | 公式サイトで確認できませんでした |
| めばえ国際学園 奈良校 | 奈良市(大和西大寺駅の近く) | 1歳〜年長の英語教室(コースにより0歳〜小学6年生) | 英語のスーパーコースは月18,700〜19,800円、入会金26,000円 |
| 奈良県立国際中学校・高等学校 | 奈良市二名町 | 中学1年〜高校3年(公立・一条校・IB) | 公式サイトで金額を確認できませんでした(公立) |
| 育英西中学校・高等学校 | 奈良市 | 中学・高校(私立・一条校・中学校はIBのMYP認定) | 公式サイトで確認できませんでした |
| Kansai Christian School | 平群町 | 1〜12年生 | 公式サイトで確認できませんでした |
| キンダーキッズインターナショナルスクール 奈良登美ヶ丘校 | 生駒市 | 生後6か月〜2歳児クラス(園探しサイトの記載) | 公式サイトで確認できませんでした |
比べる軸は3つだけ
奈良市の4校は、種類も対象年齢も大きく違います。同じ物差しで並べても意味がないので、先に軸を決めます。
01
預けられる時間
ダクールは平日7:30〜18:00(市の一覧の記載)、めばえの英語教室は1回1〜2時間です。「預かり」か「習い事」かを先に分けます。
02
日本の学校との関係
県立国際と育英西は一条校で、就学義務を果たせます。プリスクールや英語教室は学校ではなく、小学校への進学とは別に考えます。
03
小学生以降の行き先
市内の4校で、小学生が毎日通える英語の学校はありません。小学校の先をどうするかを、幼児期のうちに考えておきます。
この3つを、次の章から順に確かめていきます。

奈良市のインターナショナルスクール事情と費用の相場【2026年】
奈良県は「インターナショナルスクール誘致に関する取り組み」のページで、海外のインターナショナルスクールや運営パートナーに向けて、ビジネスマッチングなどの支援を行うと案内しています。県が誘致を進めているということは、県内ではまだ選べる学校が多くない分野だ、とも読めます(これは編集部の見方で、県の説明ではありません)。そのページには、県内の既存校の名前は載っていません。
奈良市の中を公式の情報で確かめると、構図は次のとおりです。まず、1日を通して預けられる施設として、市に届け出ている認可外保育施設の「ダクールインターナショナルプリスクール」があります。次に、大和西大寺の近くで英語教室や知能開発のコースを開いている「めばえ国際学園 奈良校」があります。この2つは、どちらも幼児期の学びの場です。そして、小学生以降の選択肢として、IBの認定を受けた一条校が2校あります。県立の「奈良県立国際中学校・高等学校」と、私立の「育英西中学校・高等学校」です。
市内で確認できた4校の種類
4校を、制度上の種類で分けました。数が同じでも、役割はまったく違います。
奈良市の認可外保育施設運営状況一覧(令和7年9月5日現在)、めばえ国際学園・奈良県・文部科学省IB教育推進コンソーシアムの公表情報をもとに編集部が分類(2026年10月時点)。
小学生が毎日通える全日制の英語の学校(いわゆるインターナショナルスクール)は、今回の調査では奈良市内で確認できませんでした。県内で確認できた全日制の学校は、市外の平群町にある Kansai Christian School です。奈良市から通うか、大阪・京都の学校を選ぶかは、後の章で整理します。
費用の相場も、正直に書いておきます。奈良市内の4校のうち、公式の資料で金額を確かめられたのは、めばえ国際学園の英語教室だけでした。ダクールインターナショナルプリスクールは、園の公式サイトを今回は見つけられず、市の一覧にも金額は載っていません。園探しサイトには金額の掲載がありますが、学校自身の公表ではないため、この記事には載せていません。育英西中学校・高等学校も、学費を公式で確かめられていません。全国のインターナショナルスクールの学費の目安は、インターナショナルスクールの学費にまとめています。プリスクールとインターナショナルスクールの違いはプリスクールとインターナショナルスクールの違い、学校の選び方の全体像はインターナショナルスクールの選び方で解説しています。
奈良市のインターナショナルスクール費用早見表【市内4校】
費用は、入会金と月謝(年額)を分けて見ます。月謝だけで比べると、入会金や教材費の差を見落とします。確認できた範囲を表にしました。
| 学校名 | 入会・初期費用 | 月額・年額 | 確認元 |
|---|---|---|---|
| ダクールインターナショナルプリスクール | 公式サイトで確認できませんでした | 公式サイトで確認できませんでした | 奈良市「認可外保育施設運営状況一覧」には金額なし |
| めばえ国際学園 奈良校 | スーパーコース26,000円/レギュラーコース無料 | スーパーコース月18,700〜19,800円、レギュラーコース月5,500〜10,120円、単発コース月7,700〜13,200円 | めばえ国際学園 公式サイト |
| 奈良県立国際中学校・高等学校 | 公式サイトで確認できませんでした | 公立のため、授業料などの扱いは県に確認 | 奈良県・学校の公式サイト |
| 育英西中学校・高等学校 | 公式サイトで確認できませんでした | 公式サイトで確認できませんでした | 今回は学校の公式サイトの学費ページを確認できず |
めばえ国際学園の月額——5,500円から19,800円まで
英語教室のコースごとの月謝です。教室の長さと定員が違うため、金額に開きがあります。
めばえ国際学園 公式サイト(コース・料金の案内)をもとに作成(2026年10月時点)。スーパーコースは定員6名程度の記載。単発コースは月7,700〜13,200円。
このグラフで注意したいのは、めばえの英語教室は「預かり」ではなく「習い事」の形だという点です。1回2時間・週1回のスーパーコースと、1日の大半を預かるプリスクールは、月謝の安さだけでは比べられません。預けたい時間があるなら、ダクールのような預かり型の施設が候補になり、日中は幼稚園や保育園に通ったうえで英語を足したいなら、教室型が候補になります。
費用を比べる前に、同じ項目で聞く
金額を聞くときは、次の項目を、どの学校にも同じ順番でたずねます。
費用の項目は、一般的な確認項目です。学校ごとの金額は各校の公式資料で確認してください。
奈良市内のインターナショナルスクール・英語の学校4校
ここからは、市内の4校を1校ずつ見ます。各校について、「どんな学校か」「費用」「こんな家庭に」の順で書きます。公式の資料で確かめられた事実だけを載せ、確かめられなかったことは、その旨を書きます。
1. ダクールインターナショナルプリスクール
どんな学校か。奈良市富雄元町にある、認可外保育施設の届け出をしたプリスクールです。奈良市が公表している「認可外保育施設運営状況一覧」(令和7年9月5日現在)には、次のように載っています。対象年齢は1歳10か月から6歳まで、定員は21名、開所時間は平日の7:30〜18:00で、土曜日は休所です。保育室の面積は123.6平方メートル、認可外の届け出日は令和元年9月25日で、「基準適合証明書」の欄には有(○)の記載があります。電話番号は0742-53-8711と載っています。
英語での保育の内容、1日の流れ、外国人講師の人数などは、市の一覧には載っていません。園の公式サイトも今回は見つけられなかったため、プログラムの詳しい説明は書けません。名前に「インターナショナルプリスクール」とあるものの、実際の英語の時間の長さは、見学で確かめる必要があります。
費用。公式サイトで確認できませんでした。園探しサイトに入園金や保育料の記載がありますが、園自身の公表ではないため載せていません。問い合わせの際は、入園金、月額の保育料、月ごとの別の費用、年に数回かかる費用を、すべて聞いてください。
こんな家庭に。平日の日中に、1日を通して預けられる施設を探している共働きなどの家庭です。7:30から18:00まで開いているので、フルタイムの勤務でも時間の組み立てがしやすいのが強みです。いっぽう、定員は21名と少人数で、満員の時期は入れないこともあります。市の無償化を使うには、市の確認を受けた施設であることと、保育の必要性の認定を受けることが必要です(詳しくは後の章で書きます)。
2. めばえ国際学園 奈良校
どんな学校か。めばえ国際学園は、公式サイトで「大和西大寺駅近く」の奈良校と、大阪校の2校体制で運営していると案内しています。創業は35年の実績があるとのことです。奈良校のコースは、0〜2歳の「赤ちゃんコース」、0歳から小学3年生までの「知能開発 BRAIN KIDS」、1歳から年長までの英語教室、満4歳から小学6年生までの野外教育「元気っ子」です。電話番号は0742-95-5258と載っています。
英語教室のうち「スーパーコース」は、2時間続けて英語だけで過ごす形で、定員は6名程度と案内されています。英語を「教科」ではなく「コミュニケーションの道具」として使う、という考え方が公式サイトに書かれています。「レギュラーコース」は1時間のクラスで、より気軽に始められる位置づけです。
費用。公式サイトに載っている金額は、スーパーコースが入会金26,000円、月謝は1〜2歳のBunnyクラスが週1回2時間で18,700円、幼稚園クラス(年少〜年長)が2時間で18,700円、小学生クラス(年長〜小学6年生)が2時間で19,800円です。レギュラーコースは入会金が無料で、月謝は「ママとベビー」(0〜1歳)が月3回・30分で5,500円、幼稚園クラス(3〜6歳)が年40回・1時間で9,020円、小学生クラス(1〜3年生)が年40回・1時間で10,120円です。単発コースは月7,700〜13,200円です。金額は改定されることがあるため、申し込み前に最新の料金を確認してください。
こんな家庭に。日中は幼稚園・保育園・小学校に通わせたうえで、週1回から英語を足したい家庭です。預かりではなく教室型なので、共働きで日中の預け先を探している場合の主な候補にはなりません。この教室が市の無償化の対象施設に当たるかどうかは、今回確認できていません。申し込み前に、園と市に聞いてください。
3. 奈良県立国際中学校・高等学校
どんな学校か。奈良市二名町1944-12にある県立の中高一貫校で、一条校です。学校の公式サイトによると、高校は2020年、中学校は2023年に開設されました。IB(国際バカロレア)については、MYP(中等教育プログラム)が2024年12月、DP(ディプロマプログラム)が2025年10月に認定されたと説明されています。県の紹介ページでは、MYPは中学1年から高校1年にあたる7〜10年生の全員が学び、DPは2026年から、11〜12年生でDPコースを選んだ生徒が学ぶとされています。DPコースで英語で教えるのは、英語、数学、「環境システムと社会」の科目だと案内されています。
県が公表している選抜の資料では、国際科に「Global Language & Inquiry(LI)コース」と「DPコース」の2つのコースがあります。高校の入学者選抜は、一次選抜が国語・社会・数学・理科・英語の5教科の学力検査(満点250点)、二次選抜が個人面接(約5分)と記載されています(資料の年度は、出願前に県の最新の実施要項で確認してください)。電話番号は0742-46-0017です。
ここで大切なのは、この学校が「授業のほとんどを英語で行う学校」ではない点です。授業の主な言語は日本語で、英語で行うのはDPの一部の科目などです。「英語の学校」というより、「日本の公立の学校で、IBの探究型の学びを受けられる学校」と捉えるとずれがありません。
費用。公式サイトで金額を確認できませんでした。県立の学校のため、授業料などの扱いは県と学校の最新の案内で確認してください。高校の授業料に対する支援(高等学校等就学支援金)は、一条校の高校が対象です(要件は文部科学省・県で確認)。
こんな家庭に。小学校までは日本の学校で過ごし、中学校から探究型の学びとIBの考え方に進みたい家庭です。日本の学校の卒業資格と、国際的な学びを両立させたい場合の、市内では数少ない選択肢です。
4. 育英西中学校・高等学校
どんな学校か。奈良市にある私立の中学校・高等学校で、一条校です。文部科学省のIB教育推進コンソーシアムの認定校・候補校の情報では、育英西は中学校のみがMYPの認定校と記載されています。IBのMYPは、教科ごとに暗記するより、課題を立てて調べ、形にしていく学び方に重きを置く中学段階のプログラムです。
所在地、入試の種類、学費、国際系のコースの詳しい内容は、今回は学校の公式サイトの該当ページを開いて確かめられていません。そのため、この記事では書きません。気になる場合は、学校の説明会で直接確認してください。
費用。公式サイトで確認できませんでした。
こんな家庭に。私立の中学校でIBの学びを受けたい家庭です。小学校から入れる学校ではないので、小学生の間の英語の環境は、別に考える必要があります。
預けられる時間と英語に触れる時間を比べる
同じ「英語の環境」でも、1日あたりの時間はまったく違います。ダクールは、開所時間が平日の7:30〜18:00です(市の一覧の記載)。めばえの英語教室は、スーパーコースが1回2時間、レギュラーコースが1回1時間、ママとベビーが30分です。下のグラフは、1回あたりの時間(ダクールは1日の開所時間)を並べたものです。
1日・1回の時間——30分から10時間半まで
ダクールは「開いている時間」、めばえは「1回の授業の時間」です。性格の違うものを並べているので、長さそのものの優劣ではなく、使い方の違いを見るためのグラフです。
奈良市「認可外保育施設運営状況一覧」(令和7年9月5日現在)とめばえ国際学園 公式サイトをもとに作成(2026年10月時点)。
預かり型のプリスクールでは、英語の時間が長いほど子どもの負担が増えるわけではありません。大切なのは、その10時間半のうち、英語で過ごす時間がどのくらいかを、見学で確かめることです。逆に教室型では、1回の時間が短い分、家庭で英語に触れる時間をどう足すかを考える必要があります。
目安として、共働きで日中の預け先が必要なら預かり型を軸に、日中の預け先は別にあって英語を足したいなら教室型を軸にします。どちらの場合も、小学校に上がるタイミングで、通える範囲の英語の環境がどう変わるかを、先に見ておくと安心です。

奈良市から通える通学圏の学校
市内に全日制の英語の学校がないため、小学生以降の本格的な英語の環境は、市外に目を向けることになります。奈良市に近いところから見ていきます。
Kansai Christian School(平群町)。奈良県生駒郡平群町大字三里にある、1年生から12年生までの学校です。公式サイトには、1970年から関西で教育を行っていると書かれています。第三者の情報ではアメリカのカリキュラムで聖書に基づく教育とされていますが、年間の学費は情報源ごとに金額が食い違っており、学校自身の公表は今回確認できませんでした。そのため金額は載せません。制度上の位置づけ(一条校か、各種学校か)も、公式サイトで確認できませんでした。出願の前に、学校へ直接問い合わせてください。
キンダーキッズインターナショナルスクール 奈良登美ヶ丘校(生駒市)。全国で園を展開するキンダーキッズの園で、公式サイトでは認可外保育施設で、無償化に対応していると案内されています。園探しサイトの記載では、奈良登美ヶ丘校は生駒市にあり、生後6か月から2歳児クラスが対象です。奈良市の登美ヶ丘とは別の場所なので、住所を確かめてください。費用は公式サイトで確認できませんでした。
大阪・京都方面。奈良市からは、近鉄の路線で大阪方面や京都方面に出られます(所要時間は、公式の資料では確認していません)。大阪・京都には、全日制のインターナショナルスクールが数多くあります。にじいろの大阪市のインターナショナルスクール一覧、大阪府のインターナショナルスクール一覧、京都市のインターナショナルスクール一覧、京都府のインターナショナルスクール一覧で、各校の学費と入学条件を確認できます。
通学圏を近い順に考える
距離は、市の中心からの感覚的な順番です。実際の通学時間は、住んでいる場所と時間帯で大きく変わります。
編集部の整理です。各校の通学手段は、公式サイトまたは学校への問い合わせで確認してください。
何歳まで通えるか——学校ごとの学年の範囲
学校を選ぶときに見落としやすいのが、「その学校に何年生まで通えるか」です。幼児期に通った学校が、小学校以降は使えないことも多くあります。下の図は、確認できた学校の対象学年を示したものです。緑の帯が通える範囲、黄土色の帯は市外の通学圏の学校です。
通える学年の範囲——小学生が空白になる
市内の4校を並べると、小学生(1〜6年生)に当たる列だけ、市内で毎日通える学校がありません。
ダクール:1歳10か月〜6歳/めばえ:コースにより0歳〜小6/県立国際・育英西:中学・高校/Kansai Christian School:1〜12年生/キンダーキッズ奈良登美ヶ丘校:園探しサイトの記載で生後6か月〜2歳児クラス。
この図からは、2つのことが読み取れます。ひとつは、幼児期は市内で完結できるけれど、小学校に上がるタイミングで英語の環境が切れやすいことです。もうひとつは、中学以降は、県立国際・育英西という日本の学校の枠内で、IBの学びを選べることです。小学生の6年間は、日本の小学校に通いながら、教室型の英語やオンライン、家庭学習で英語を続ける形が現実的な選択肢になります。
奈良市のエリア別に探す
市内の4校は、住んでいる場所によって通いやすさが変わります。公式の資料で確認できた地名をもとに整理しました。駅からの徒歩分数は、公式の資料で確認できなかったものは書いていません。
エリアごとの選びやすさ
地名は、各校の公式の情報や市の一覧に載っているものです。
地名は、奈良市の認可外保育施設運営状況一覧、めばえ国際学園・奈良県立国際高等学校の公式サイトの記載をもとにしています。
奈良市は、近鉄の駅を中心にエリアが分かれる街です。通う学校が遠い場合は、毎日の送迎の時間が負担になります。特に乳幼児の預けでは、朝と夕方の移動時間が、親の勤務時間と合うかどうかが決め手になります。まずは職場と自宅からの動線を地図で確かめ、通える範囲を決めてから、学校を絞るのが安全です。
インターナショナルスクールの「各種学校」とは——就学義務と卒業資格
ここまでの学校は、制度上の位置づけがそれぞれ違います。名前に「インターナショナルスクール」とあっても、法律上の学校の種類は同じではありません。大きく、学校教育法第1条に定められた「一条校」、都道府県の認可を受けた「各種学校」、そのどちらでもない「無認可」の3つに分かれます。
一条校・各種学校・無認可で何が変わるか
日本の義務教育や卒業資格との関係を、3つの種類で比べます。
| 一条校 | 各種学校など | 無認可 | |
|---|---|---|---|
| 就学義務を果たしたことになる | ○ | × | × |
| 日本の小中学校の卒業資格 | ○ | × | × |
| 高校の就学支援金 | ○ | △ | × |
○=当てはまる △=文部科学省が指定した学校のみ ×=当てはまらない。文部科学省の資料をもとに作成(2026年10月時点)。
文部科学省の「就学事務Q&A」には、学齢の子どもをいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務についての考え方が示されています。要点は、一条校でない学校に通わせている間は、就学義務を果たしていることにはならないと整理されている点です。この記事に出てくる学校でいうと、県立国際と育英西は一条校です。ダクールとめばえは、学校ではなく、幼児期の預かりの施設と教室です。Kansai Christian School の制度上の位置づけは、公式サイトで確認できませんでした。
高校の授業料を支援する「高等学校等就学支援金」は、一条校の高校が対象です。一条校でない外国人学校などでは、文部科学省が指定した学校だけが対象になります。指定の一覧は、文部科学省のページで公開されています。詳しくは、インターナショナルスクールと義務教育と、インターナショナルスクールとはにまとめています。
大学入試の資格の面でも、違いがあります。一条校の高校を卒業すれば、日本の大学に出願する資格が得られます。一条校でない学校の場合は、国際的な評価団体の認定や、文部科学省が定める条件を満たしているかが問われます。詳細は、インターナショナルスクール卒業後の進路で解説しています。

国の無償化の基本と、奈良市での手続きの流れ
幼児教育・保育の無償化は、認可外保育施設に通う子どもにも、上限つきで給付があります。奈良市の公式ページによると、2026年10月から上限額が上がります。認可外保育施設は、3〜5歳が月額40,300円、0〜2歳(住民税非課税世帯)が月額45,700円です。幼稚園(未移行)は月額28,000円です。
無償化の上限額——2026年10月からの月額
奈良市の公式ページに載っている、2026年10月以降の上限額です。
奈良市「幼児教育・保育の無償化制度について」をもとに作成(2026年10月時点)。0〜2歳の認可外は、市のページで月額42,000円から45,700円への引き上げと記載。
ここで押さえたいのは、「上限額まで必ずもらえる」わけではない点です。給付は、実際に払った利用料の範囲内で、上限額までです。また、認可外保育施設が対象になるのは、奈良市の確認を受けて、国の「認可外保育施設指導監督基準」を満たしている場合に限られます。以前は届け出だけで対象になる経過措置がありましたが、奈良市の公式ページによると、2024年9月末で終わっています。ダクールは、市の一覧の「基準適合証明書」の欄に有(○)と載っていますが、個別の対象かどうかは、園と市に確認してください。
無償化の対象になる4つの条件
認可外保育施設を使う場合に、奈良市の公式ページから読み取れる条件です。
奈良市「幼児教育・保育の無償化制度について」「奈良市幼児教育・保育の無償化対象施設」をもとに作成。条件の細部は、市の最新の案内で確認してください。
無償化を使うまでの5つの手順
申請から給付までの流れを、確認できた範囲で整理しました。
請求の期間は、奈良市の公式ページの記載(2026年10月時点)。窓口は、子ども給付課(0742-34-5086)が案内されています。
国の無償化の制度の全体像は、インターナショナルスクールの無償化と補助金で解説しています。
奈良市の独自の助成は?——確認できた範囲
他の自治体では、国の無償化に上乗せして、認可外保育施設の利用料を独自に助成するところがあります。奈良市については、今回確認した公式ページ(無償化制度のページ、無償化対象施設のページ、認可外保育施設のページ)には、国の制度に上乗せする独自の助成の記載は見つけられませんでした。市には「第2子目以降の利用者負担額(保育料)の無償化」の案内ページがありますが、対象は市の保育料と思われます。認可外の英語プリスクールにも当てはまるかは、今回中身を確認していません。
独自の助成があるかどうかは、毎年度の見直しで変わります。奈良市の子ども給付課、または幼保こども園課に、利用を考えている施設の名前を挙げて、直接確認するのがもっとも確実です。
無償化を使ったあとの自己負担——仮に月10万円の施設なら
編集部の仮定の試算です。実際の保育料と給付の対象範囲は、施設と市に確認してください。
月額の利用料が10万円で、全額が給付の対象になると仮定した編集部の試算です。給食費・教材費などが対象外になる場合は、自己負担が増えます。
この試算でわかるのは、無償化を使っても、月額が高めの施設では、自己負担が数万円残ることです。先に市の給付の対象かどうかを確認し、そのうえで、月々の自己負担額を、無償化後の金額で比べてください。
卒園後に英語を続ける方法
プリスクールや英語教室を卒園・卒業したあと、英語をどう続けるかは、多くの家庭が悩むところです。奈良市では、市内に小学生が毎日通える英語の学校がないため、選択肢を先に並べておきます。
卒園後の5つの行き先
それぞれの特徴と、奈良市で選ぶときの注意点です。
編集部の整理です。各校の最新の条件は、公式サイトで確認してください。
どの行き先を選ぶ場合も、小学校に入る前の年長の時期に、家庭で方針を決めておくことをおすすめします。小学校の入学後は、友だちや放課後の予定が先に決まり、あとから英語の環境を足すのが難しくなることがあるからです。卒業後の進路の全体像は、インターナショナルスクール卒業後の進路にまとめています。高校の段階で通信制高校という選択肢も視野に入れる場合は、奈良市の通信制高校の記事が参考になります。
年齢ごとの考え方
奈良市で選ぶときの、年齢別の目安です。
市の無償化の上限額は、奈良市の公式ページの記載(2026年10月時点)。

学費でも通学時間でも折り合わなかったときに
ここまで読んで、「市内に小学生が通える学校がない」「平群町や大阪・京都まで毎日通わせるのは難しい」「学費の見通しが立たない」と感じた家庭もあると思います。奈良市は、幼児期は預かりや教室の選択肢があり、中学からは県立国際や育英西の選択肢もある街です。ただ、小学生の6年間は、英語の環境が薄くなりやすい時期です。
そのときの選択肢のひとつが、オンラインのインターナショナルスクールです。株式会社NIJINが2027年9月の開校を予定しているNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、6〜18歳を対象に、自宅から参加する形で学びます。公式サイトは、対面のインターナショナルスクールより大きく抑えた学費を予定しているとし、日本語の支えを前提に英語が初めての子どもでも始められる設計だと説明しています。
ただし、正直に書いておくべき弱点があります。NGAはまだ開校しておらず、実績はこれからです。学費の金額も公表されていません。オンラインなので、校庭や施設での体験はできません。日本の小中学校・高校の卒業資格も出ません。下の表で、通学型・一条校と同じ物差しで比べてください。オンラインの弱点は、オンラインインターナショナルスクールのデメリットにまとめています。
通学型インター・一条校の国際系・オンラインを5つの観点で
| 通学型 | 一条校 | オンライン | |
|---|---|---|---|
| 日本の卒業資格 | × | ○ | × |
| 学費が公表されているか | △ | ○ | × |
| 英語が初めてでも入れるか | △ | △ | ○ |
| 通学の負担 | △ | △ | ○ |
| 対面の施設・実績 | ○ | ○ | × |
通学型=各種学校・無認可の通学型インター/一条校=一条校の国際系/オンライン=NIJIN GLOBAL ACADEMY。○=当てはまる・有利 △=条件による ×=当てはまらない・不利。各校の公式サイトと文部科学省の資料をもとにした一般的な傾向です(2026年10月時点)。
奈良市の家庭の3つの組み合わせ
小学生の6年間をどう組み立てるかの例です。
| 市外のインター | 地元校+教室型 | 地元校+オンライン | |
|---|---|---|---|
| 日本の卒業資格 | × | ○ | ○ |
| 英語で過ごす時間 | ○ | △ | △ |
| 費用の軽さ | × | ○ | ○ |
| 通学の負担の軽さ | × | ○ | ○ |
| 対面の体験 | ○ | ○ | × |
○=当てはまる・有利 △=条件による ×=当てはまらない・不利。一般的な傾向で、個別の学校の条件は異なります(2026年10月時点)。
どれが正解という答えはありません。奈良市の家庭にとっては、地元の小学校を軸にして、教室型やオンラインで英語を足す組み立てが、費用と通学の負担を抑えやすい選択肢です。そのうえで、小学校の高学年や中学の入学のタイミングで、県立国際や育英西、市外の学校に進む道を残しておく考え方もあります。
見学・説明会で必ず聞きたい10のこと
見学や説明会では、パンフレットに載っていない運営の実態を聞けます。特に、公式で確認できなかった項目は、直接たずねて確かめてください。
見学・説明会で必ず聞きたい10のこと
どの学校にも、同じ質問をして比べます。
質問の項目は一般的な確認項目です。
よくある質問
この記事の内容を確かめるための一次資料
- 奈良市「認可外保育施設運営状況一覧」(令和7年9月5日現在)(ページ)
- 奈良市「幼児教育・保育の無償化制度について」(ページ)
- 奈良市「奈良市幼児教育・保育の無償化対象施設」(ページ)
- 奈良市「認可外保育施設」(ページ)
- めばえ国際学園 奈良校 公式サイト(ページ)
- めばえ国際学園「コース・料金」(ページ)
- 奈良県立国際中学校・高等学校 公式サイト(ページ)
- 奈良県「県政スポット」(国際中学校・高等学校のIB認定)(ページ)
- 奈良県「インターナショナルスクール誘致に関する取り組み」(ページ)
- 文部科学省 IB教育推進コンソーシアム「IB認定校・候補校」(ページ)
- Kansai Christian School 公式サイト(ページ)
- キンダーキッズインターナショナルスクール 公式サイト(ページ)
- 文部科学省「就学事務Q&A 11. 学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について」(ページ)
- 文部科学省「高等学校等就学支援金制度の対象として指定した外国人学校等の一覧」(ページ)
- NIJIN GLOBAL ACADEMY 公式サイト(ページ)


