静岡市葵区から通えるフリースクール5選|県の補助は運営者向け・葵区の新しい公立校【2026年版】

静岡市葵区から通えるフリースクール5選
静岡市には、保護者が直接申請できるフリースクール利用料の補助金が見当たりません。静岡県の制度はフリースクールを運営する団体へ出す補助で、保護者の手元には届かない仕組みです。そのかわり2026年4月、葵区に公立の「学びの多様化学校」(静岡市立末広中学校分教室)ができました。この記事では、葵区とその周辺で実際に通える4か所と、通所がまだ難しい時期の第三の選択肢を1つ、公式サイトで確認できた情報だけでまとめました。
この記事でわかること
  • 静岡市葵区から通える民間フリースクール4か所の対象学年・費用・出席扱いの実際
  • 静岡県の補助金が「保護者向けではない」理由と、保護者が実際に使えるもの
  • 2026年4月に葵区に開設された静岡市立末広中学校分教室(学びの多様化学校)のこと
  • 通所がまだ難しい時期に、オンラインという第三の選択肢をどう見極めるか
編集部より

この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。5校目に自社のスクールを紹介していますので、その前提でお読みください。掲載している他校の情報は各施設の公式サイトと静岡市・静岡県の公式ページから引用し、編集部で確認したものです。

目次

静岡市に保護者向けの補助は見当たりません。かわりに葵区で起きた変化があります

先に、いちばん聞かれることから書きます。静岡市には、フリースクールの利用料を保護者に補助する制度が見当たりません。市の「静岡市の不登校支援」のページを最後まで読んでも、補助や助成の記載は出てきません。⚠️ ページに書かれていないことは、制度が存在しないことの証明にはなりません。ただ、2026年9月の時点で市の公式ページからは確認できない、というのが正確なところです。

静岡県には補助金があります。ただし「静岡県フリースクール等支援事業費補助金」の対象はフリースクールを運営する団体で、保護者ではありません。補助対象経費の2分の1以内、1運営主体あたり年100万円が上限です。つまり施設の運営を支えることで間接的に保護者を助ける仕組みであって、申請して月々の利用料が戻ってくる制度ではありません。問い合わせ先は静岡県教育委員会 義務教育課(054-221-2828)です。

そのかわり、葵区では2026年4月に大きな変化がありました。静岡市立末広中学校分教室が、葵区駒形通二丁目4番47号(静岡市立新通小学校 東校舎3・4階)に開設されています。これは文部科学省が「学びの多様化学校」として一覧に載せている公立校で、県内ではもう1校、静岡学園なごみ中学校(本校型)があるだけです。⚠️ 対象や入学の要件、費用は、市のページに記載がありませんでした。学校教育課 学びの多様化推進係(054-354-2522)に直接確認してください。

もうひとつ、葵区で先に知っておきたいのが交通です。葵区は南北に非常に長く、北部の井川・梅ケ島方面には市の自主運行バスやコミュニティ交通しかありません。井川地区自主運行バスは市の公式ページに「定員は9名です。定員オーバーの場合は、井川地区住民の乗車を優先」と書かれており、大河内・梅ケ島方面のオオウメ交通は前日までの事前予約制です。葵区北部から市街地のフリースクールへ毎日通う、という前提はまず成り立ちません。

静岡市葵区から通えるフリースクール5選(比較一覧)

まず全体を一覧にします。葵区内の3か所と、焼津市の1か所、そしてどこからでも参加できるオンラインの1か所です。⚠️ 葵区千代田の「きみのスペース まんま」は、静岡県の民間施設情報に「原則、中学生のみ」と書かれているため小学生の家庭は対象外になります。また、清水区蒲原の「えまるじょん」は今回の表には入れていませんが、児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援を併設していると公式に書いている、今回調べたなかで唯一の施設です。発達特性のことで探している方は、選択肢に加えてください。

スクール名エリア対象形態費用の目安
NPO法人コスモスクール未来 静岡校葵区駿府町1-43・新静岡駅 徒歩5分/JR静岡駅 徒歩10分小学生・中学生火・木の通所型+訪問お試し1日3,000円/週1回 月10,000円/週2回 18,000円
NPO法人静岡あたらしい学校葵区牛妻2290小学生から(小学部・中学生以上の区分あり)通所型公式サイトに記載なし(県の資料では入学金100,000円・月40,000円)
子どもの居場所「あそびのひろば」葵区古庄3-18-12-104小1〜高3(まなびのひろば)週1日・金曜の居場所型公式サイトに記載なし(県の資料では体験3回まで無料・以後 月1,000円)
フリースクールゆいパーク焼津市柳新屋429-1-2F小学1年生〜中学3年生火〜土の通所型入塾料10,000円/月15,000〜25,000円+諸経費 月2,000〜3,300円
NIJINアカデミー メタバース校舎オンライン・全国どこからでも小学生・中学生オンライン・少人数の学級制公式サイトに掲載

5校を1校ずつ紹介します

1. NPO法人コスモスクール未来 静岡校(葵区駿府町)

運営:特定非営利活動法人 コスモスクール未来

葵区で、費用も開所曜日も出席扱いも公式サイトに書いてある、いちばん情報の揃った施設です。

所在地は葵区駿府町1-43 シリケカフェ北街道店2階。アクセスは公式サイトに「新静岡駅より徒歩5分」「JR静岡駅より徒歩10分」と書かれています。静岡鉄道 静岡清水線の起点である新静岡駅から歩ける距離なので、電車で通う前提が立てやすい場所です。

開所は火曜・木曜の10:00〜15:00。費用はお試し1日が3,000円、週1回コースが月10,000円、週2回コースが月18,000円です。ほかに訪問学習サポートが1回90分3,000円。

出席扱いについては「在籍している小中学校と連携し、出席にカウントできます」と公式サイトに書かれています。

⚠️ 入会金は公式サイトに記載がありません。静岡県の「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)には入会金5,000円と載っていますが、出所が違うので、金額は面談で確認してください。⚠️ 同じ資料は所在地を「駿府町1-42」としており、公式サイトの1-43と1番地ずれています。この記事では公式サイトの表記を採用しています。

⚠️ 対象学年について、公式サイトには「小学生・中学生学習サポートコース」と「中高生のためのフリースクール」の両方の表記があり、どこからどこまでが対象なのかを読み取れませんでした。学年は必ず問い合わせてください。発達特性についての記載はありません。

  • 所在地:静岡市葵区駿府町1-43 シリケカフェ北街道店2階(新静岡駅 徒歩5分/JR静岡駅 徒歩10分)
  • 対象:小学生・中学生(公式サイトに中高生向けの表記もあり・要確認)
  • 費用:お試し1日3,000円/週1回 月10,000円/週2回 月18,000円/訪問1回90分3,000円。入会金は記載なし
  • 開所:火曜・木曜 10:00〜15:00
  • 出席扱い:「在籍している小中学校と連携し、出席にカウントできます」と記載
  • 注意:静岡県の資料と住所・入会金の記載が食い違うため、いずれも要確認

出典:コスモスクール未来 公式サイト静岡県 フリースクール等民間施設情報(2026年9月13日確認)

2. NPO法人静岡あたらしい学校(葵区牛妻)

運営:特定非営利活動法人 静岡あたらしい学校

葵区の北寄り、安倍川沿いの牛妻にある施設です。

所在地は葵区牛妻2290。公式サイトには2026年度の編入を希望する小学生とその保護者に向けた見学説明会の案内が載っており、小学生を受け入れていることが読み取れます。

問い合わせの対応は「開校日の8:00〜17:00(電話は15:30まで)」。⚠️ これは問い合わせ対応の時間で、通う子どもの開所曜日・時間は公式サイトに書かれていません。

⚠️ 費用も公式サイトには載っていません。静岡県の「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)には、NPO法人会費が年3,000円、小学部の入学金が100,000円、利用料が月40,000円と記載されています。同じ資料は「小学部」と「ラーニングセンター(中学生以上)」に分けていますが、この区分は公式サイトでは確認できませんでした。金額も区分も、必ず直接確認してください。

⚠️ 公式サイトには編集前のプレースホルダー文言(「I am a paragraph」等)が残っているページがあり、掲載情報は多くありません。出席扱いと発達特性についての記載もありませんでした。

  • 所在地:静岡市葵区牛妻2290
  • 対象:小学生の受け入れあり(学年の明記なし)
  • 費用:公式サイトに記載なし。県の資料では会費 年3,000円・小学部入学金100,000円・利用料 月40,000円
  • 開所:記載なし(要確認)。問い合わせ対応は開校日8:00〜17:00・電話は15:30まで
  • 出席扱い:記載なし(要確認)
  • 発達特性:記載なし(要確認)

出典:静岡あたらしい学校 公式サイト静岡県 フリースクール等民間施設情報(2026年9月13日確認)

3. 子どもの居場所「あそびのひろば」「まなびのひろば」(葵区古庄)

運営:任意団体 あそびのひろば

毎日通う場所ではなく、週に1日の居場所です。ここは正直に書きます。

所在地は葵区古庄3-18-12-104。開いているのは金曜日の14:30〜17:30で、祝祭日は休みです。⚠️ 週1日・3時間なので、平日毎日通うフリースクールと同じ枠で比べると期待がずれます。学校のカリキュラムを進める場所ではなく、日中を過ごす場所・人とつながる場所として見てください。

公式サイトの説明は「地域の子ども達が集える居場所」で、対象学年の記載はありません。静岡県の「フリースクール等民間施設情報」には、「まなびのひろば」が小1〜高3、「あそびのひろば」が赤ちゃんから大人までと書かれています。

⚠️ 費用も公式サイトには載っていません。県の資料には「見学・体験3回まで無料、4回目以降は保護者が活動賛助会員となり月1,000円」とあります。⚠️ この月1,000円は賛助会員費であって、週5日通う施設の月謝とは意味が違います。金額だけを並べて安いと判断しないでください。

同じ番地(3-18-12-101)には「ひかり市民センター」があり、静岡鉄道 古庄駅から徒歩1分の立地です。⚠️ ひかり市民センターについては公式サイトの本文を取得できず、対象学年・費用・開所日時を確認できませんでした。

  • 所在地:静岡市葵区古庄3-18-12-104
  • 対象:小1〜高3(まなびのひろば・県の資料による)
  • 費用:公式サイトに記載なし。県の資料では体験3回まで無料、以後は賛助会員費 月1,000円
  • 開所:金曜日 14:30〜17:30(祝祭日は休み)
  • 出席扱い:記載なし(要確認)
  • 注意:週1日・3時間の居場所。毎日通う前提の施設ではない

出典:あそびのひろば 公式サイト静岡県 フリースクール等民間施設情報(2026年9月13日確認)

4. フリースクールゆいパーク(焼津市柳新屋)

運営:ゆいパーク(運営団体名は公式サイトに記載なし)

葵区の外になりますが、対象学年も開所曜日も費用も公式サイトで確認できる施設です。

対象は小学1年生から中学3年生。開所は火曜から金曜の9:00〜13:00、土曜の9:00〜11:00です。平日の午前中が中心という設計で、朝から動ける子に向いています。

費用は入塾料10,000円と、学年・プランに応じて月額15,000円から25,000円。これとは別に諸経費(ID利用料等)が3教科で月2,000円、5教科で月3,300円かかります。

出席扱いについては「文部科学省の通達により、学校ごとの基準を満たすことで、出席扱いすることができます」と書かれています。「できます」ではなく「学校ごとの基準を満たすことで」という書き方なので、在籍校との相談が前提です。

⚠️ 所在地はこの施設の公式ページに書かれていません。静岡県の「フリースクール等民間施設情報」に焼津市柳新屋429-1-2Fと記載があります。⚠️ 同じ資料は費用を「入会金無料/月25,000円」としており、公式サイトの記載と食い違います。この記事では公式サイトの金額を採用しました。発達特性についての記載はありません。

  • 所在地:焼津市柳新屋429-1-2F(県の資料による。公式ページに記載なし)
  • 対象:小学1年生〜中学3年生
  • 費用:入塾料10,000円/月15,000〜25,000円/諸経費 月2,000円(3教科)・3,300円(5教科)
  • 開所:火〜金 9:00〜13:00/土 9:00〜11:00
  • 出席扱い:学校ごとの基準を満たすことで出席扱いにできる、と記載
  • 注意:静岡県の資料と費用の記載が食い違うため要確認

出典:フリースクールゆいパーク 公式サイト静岡県 フリースクール等民間施設情報(2026年9月13日確認)

5. NIJINアカデミー メタバース校舎(オンライン・全国どこからでも)

運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)

家から出ることそのものが難しい段階のための選択肢。運営元は当サイトと同じ株式会社NIJINです。

ここまでの4か所が「距離」や「合うかどうか」で難しかった場合の、第三の選択肢です。自宅からオンラインで通うタイプで、静岡市葵区のどこに住んでいても条件は変わりません。

メタバース校舎は平日毎日開いています。授業は月100コマ以上あり、アーカイブが500本以上。全教科・領域をカバーしていて、そのなかから選んで受ける形です。カメラオフ・チャットのみ・見ているだけでも参加できると明記されているので、「話すのがつらい」段階でも席に着けます。授業は録画で後から見ることもできます。

費用は月25,443円(税込/メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)、初月のみ入学金33,000円。在籍校の籍はそのままで、転校の手続きも学校への申請も要りません。出席扱いについては、希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表されています(2026年4月時点)。毎週の「学びのポートフォリオ」と毎月の出席証明書の発行、在籍校や教育委員会とのやりとりを担当がサポートする体制です。ただし出席認定の基準は地域や在籍校によって違うので、そこは確認が必要です。なお、この記事を書いているのは同じ株式会社NIJINです。その前提でお読みください。

  • 形態:オンライン(メタバース校舎)。平日毎日開校
  • 対象:小学1年生〜中学3年生(就学前のお子さんも入学可能/高校段階はNIJIN高等学院)
  • 授業:月100コマ以上のオンライン授業+アーカイブ500本以上。全教科・領域をカバー
  • 参加の仕方:カメラオフ・チャットのみ・見るだけでも参加可。授業は録画で後から視聴可
  • 費用:月25,443円(税込)=メタバース料23,760円+施設利用料1,683円/初月のみ入学金33,000円(税込)
  • 在籍校との関係:転校・申請は不要。籍はそのまま。出席扱いは希望した生徒の97%が認定(2026年4月時点/基準は地域・在籍校により異なる)
  • サポート:毎週「学びのポートフォリオ」発行/毎月の出席証明書発行/在籍校・教育委員会とのやりとりを担当がサポート
  • 体験:オンラインの無料体験会あり

出典:NIJINアカデミー「学費・プラン」(2026年9月12日確認)

静岡市葵区のフリースクール費用相場と、使える補助制度

まず相場から。今回の4か所のうち、公式サイトに費用を載せているのは2か所だけです。コスモスクール未来が週1回で月10,000円・週2回で18,000円、ゆいパークが月15,000円から25,000円(+諸経費)。⚠️ 残りの2か所は公式サイトに金額がなく、静岡県の資料の数字しかありません。この記事では相場を断定しません。

それに加えて、単位の違うものを平均に混ぜないことも大事です。あそびのひろばの「月1,000円」は賛助会員費で、週1日・3時間の居場所に対するものです。静岡あたらしい学校の「月40,000円」は県の資料の数字で、公式サイトでは確認できていません。同じ列に並べても、比べられる数字ではありません。

全国の数字と比べてみます。文部科学省が平成27年(2015年)3月時点で行った「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」では、入会金の平均が1団体あたり約5万3千円、月額会費の平均が約3万3千円でした(アンケート送付474件・回答319件)。⚠️ 11年前の調査という点に注意は必要ですが、これと比べるとコスモスクール未来とゆいパークの金額は低めです。ただし週2回と週5日は同じ土俵ではありません。

月謝以外にかかるものも見てください。ゆいパークは入塾料10,000円と諸経費が月2,000〜3,300円。コスモスクール未来は入会金が公式サイトに載っていません。静岡あたらしい学校は県の資料で入学金100,000円と書かれていますが、公式サイトでは確認できませんでした。⚠️ 「記載なし」は「かからない」という意味ではありません。月謝ではなく、1年間の総額で聞いてください。

自治体制度だれが対象か上限
静岡県静岡県フリースクール等支援事業費補助金運営団体(施設)。保護者への直接補助ではない補助対象経費の2分の1以内・1運営主体あたり年100万円
静岡市2026年9月時点で、市の公式ページ上に保護者向けの利用料補助は確認できず
浜松市同上(不登校支援のページに補助の記載なし)
藤枝市同上(不登校支援のページに補助の記載なし。教育支援センター「藤の子教室」あり)
焼津市同上(子ども家庭支援のページに補助の記載なし)

⚠️ 取り違えやすいのは、静岡県の補助金です。「静岡県にフリースクールの補助金がある」という情報だけを見て、保護者が申請できると思ってしまうことがあります。実際の対象はフリースクールを運営する団体で、家庭が申請して利用料が戻ってくる制度ではありません。県の要件には「保護者等に対し、入会金や授業料等の経済的な負担について、適切な情報提供を行っていること」が入っているので、補助を受けている施設は費用の説明を丁寧にしてくれるはず、という読み方はできます。

そして、静岡市に保護者向けの補助が無いと断定はしません。確認できたのは「市の公式ページには載っていない」ことだけです。⚠️ 制度の有無は、静岡市教育委員会 学校教育課 学びの多様化推進係(054-354-2522)に直接確認してください。同じ電話で、末広中学校分教室の対象や費用も聞けます。

その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください

民間の施設を探す前に、費用のかからない窓口も並べて見てください。静岡市には教育支援センターが3か所あり、葵区には「ふれあい教室」があります。

3教室は次のとおりです。申し込みは電話または専用フォームで「面談相談」を申し込む形で、共通の電話番号は054-351-6555(月〜金 8:30〜17:15)です。

  • ふれあい教室:葵区駿府町2番80号(静岡市中央体育館3階)
  • かがやく教室:駿河区中野新田57番5号(大里複合施設)
  • はばたく教室:清水区港町二丁目1番1号(キララシティ2階)
  • 共通の電話:054-351-6555(月〜金 8:30〜17:15)
  • 学校教育課 学びの多様化推進係:054-354-2522

⚠️ 費用について、市のページには記載がありませんでした。公的な教育支援センターは無料であることが多いのですが、静岡市について「無料です」と書ける根拠は今回見つけられませんでした。対象学年や、静岡市立の学校に在籍していることが条件かどうかも同じく明記がありません。054-351-6555で確認してください。

出席扱いの手続きについては、静岡市が「不登校児童生徒の指導要録上の出席扱いに関するガイドライン」(令和7年12月)を公開しています。対象は「静岡市立の小・中学校」で、判断するのは校長です。①不登校支援に深い理解と経験がある実施者であること、②社会的自立に向けた相談・指導が主目的であること、③相談・指導内容が明示され適切に実施されていること、④営利本位でなく料金が明確であること、⑤学校復帰に向けた個別支援があること、⑥学校・家庭・施設が月1回程度の情報提供で連携していること、の6つが要件として並んでいます。

手続きの流れは、保護者への周知と意向確認 → 学校による施設訪問(年1回以上)→ 保護者から状況把握 → 施設から状況把握 → 校長が判断し保護者へ報告、という順です。⚠️ さかのぼって出席扱いにできるかどうかは、ガイドラインに書かれていませんでした。「申請日以降」といった限定の文言も見当たりません。断定せず、在籍校に確認してください。

2026年4月に開設された静岡市立末広中学校分教室(葵区駒形通二丁目4番47号・静岡市立新通小学校 東校舎3・4階)も、公立の選択肢として覚えておいてください。⚠️ 対象・入学要件・費用は市のページに記載がないため、学校教育課(054-354-2522)に確認が必要です。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで読んで、「どれもうちの子には難しそう」と感じた方もいると思います。距離、費用、開いている曜日、本人の状態。どれか一つが引っかかるだけで、選択肢は一気に減ります。

そう感じるのは、選び方が悪いからではありません。静岡市には保護者向けの補助が見当たらず、県の補助は施設側に出る仕組みです。そのうえ葵区で公式サイトに月額まで載せているのは1か所だけで、もう1か所は週に1日・3時間の居場所です。葵区北部にいたっては、定員9名・住民優先のバスしか交通手段がありません。制度と地理の両方が、選択肢を狭めています。

そのときに検討したいのが、3つ目の選択肢としてのオンラインです。「通えないから仕方なく」ではなく、条件によっては最初から合理的な選択になります。

観点オンライン(例:NIJINアカデミー)通所フリースクール
通いやすさ自宅から参加でき、近所の目が気にならない通える距離と、体調の良い日に限られる
費用月25,443円(税込・初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない公式サイトで公開されている実数で週1回 月10,000円、通所型で月15,000〜25,000円。別途、交通費と送り迎えの負担
人とのつながり学級制で毎日同じ顔ぶれ。カメラオフや見ているだけでも参加できる同じ場所に集まるぶん、関係が深まりやすい
出席扱い希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表(2026年4月時点)施設ごとに実績の差が大きい。静岡市は在籍校の校長が判断し、年1回以上の施設訪問が要件
始めるまでの早さ転校の手続きは不要。在籍校の籍はそのまま見学と面談を経てから。空きがないこともある
向いている時期外に出ること自体がまだ難しい段階外に出られて、場所や人に慣らしていきたい段階

オンラインが向いているのは、こういうときです

オンラインを検討したほうがいいサイン
  • 近くに施設はあるが、そこまで行く体力・気力が今はない
  • 家から出ること自体が、今いちばんの壁になっている
  • 人が多い場所や、初めての場所が苦手で、通所のハードル自体が高い
  • 送り迎えができる大人が家にいない、または毎日は難しい
  • 学年の途中で、まず学習が止まらない状態をつくりたい

とくに2つ目が大きいです。施設が合わないのではなく、家から出られないことが壁になっているなら、施設をいくら探しても解決しません。問題の場所が違うからです。この場合は、まず家の中に学びと人とのつながりを戻すほうが順番として先になります。

オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと

ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。次の4つは、どのサービスを見るときにも同じように聞いてください。

  • ① 開いている日数:週1回だけなのか、平日毎日なのか。「オンラインだから毎日」とは限りません
  • ② カメラオフでも参加できるか:顔出しが必須だと、通所と同じハードルが別の形で戻ってきます。チャットのみ・見るだけの参加が認められているかを確認してください
  • ③ 出席扱いの実績:「できます」ではなく「希望した人の何%が認定されたか」を数字で聞いてください。制度上は可能でも、実績がなければ手続きは手探りになります
  • ④ 学校とのやりとりを誰がやるか:保護者が毎回説明するのか、事業者側が資料を出して交渉まで担うのか。ここが家庭の負担を大きく左右します

③と④は特に見落とされます。オンラインで学ぶこと自体より、それを在籍校にどう認めてもらうかのほうが実務としては重く、そこを事業者がどこまで引き受けるかで家庭の消耗がまったく変わります。

⚠️ なお、この記事の5つ目に挙げたNIJINアカデミーは、このサイト「にじいろ」を運営する株式会社NIJINの事業です。だからこそ、上の4つの観点はどのサービスにも当てはまる形で書きました。静岡市葵区から使えるオンラインの選択肢は他にもあります。同じ4つの質問を並べて、比べたうえで選んでください。

見学で聞いておきたいこと

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞き直しても意味がありません。書いていないことを聞いてください。

見学のときに聞くこと
  • 今日みたいに気持ちが不安定な日に、途中で帰ることはできますか
  • 在籍校への出席報告は、誰がどの頻度で行っていますか
  • うちの子と年齢の近い子は、今何人くらい来ていますか
  • 学習は何をどこまで見てもらえますか。教科の指導はありますか
  • 見学から実際に通い始めるまで、どのくらいかかりますか
  • 合わなかったときに、途中でやめる手続きと費用はどうなりますか

よくある質問

静岡市に、フリースクール利用料の補助制度はありますか。
⚠️ 2026年9月時点で、静岡市の公式ページからは確認できませんでした。「静岡市の不登校支援」のページにも補助・助成の記載はありません。ページに無いことは制度が無いことの証明にはならないので、学校教育課 学びの多様化推進係(054-354-2522)に直接確認してください。
静岡市葵区のフリースクールの費用相場はどのくらいですか。
⚠️ 相場は断定できません。今回比べた4か所のうち、公式サイトに費用を載せているのは2か所だけだからです。その2か所では週1回で月10,000円、通所型で月15,000〜25,000円。残る2か所は静岡県の資料の数字しかなく、しかも賛助会員費と月謝という単位の違うものが混ざっています。
静岡県の補助金は、保護者が申請できますか。
できません。「静岡県フリースクール等支援事業費補助金」の対象はフリースクールを運営する団体です。補助率は対象経費の2分の1以内、1運営主体あたり年100万円が上限。保護者が申請して利用料が戻ってくる制度ではありません。
フリースクールに通うと、いつから出席扱いになりますか。
静岡市の「不登校児童生徒の指導要録上の出席扱いに関するガイドライン」(令和7年12月)によると、判断するのは在籍校の校長です。学校による施設訪問が年1回以上、学校・家庭・施設の情報提供が月1回程度、という要件が定められています。⚠️ さかのぼって出席扱いにできるかどうかは、ガイドラインに記載がありません。在籍校に確認してください。
教育支援センターとフリースクールは何が違いますか。
教育支援センターは市が運営する公的な施設で、葵区には「ふれあい教室」(葵区駿府町2番80号・静岡市中央体育館3階)があります。申し込みは054-351-6555から面談相談を申し込む形です。⚠️ ただし費用・対象学年・市立学校の在籍要件は、市のページに記載がありませんでした。「無料です」と書ける根拠が見つからなかったので、電話で確認してください。
小学生でも通えますか。
この記事の4か所はすべて小学生を受け入れています。コスモスクール未来は小学生・中学生、静岡あたらしい学校は小学生向けの見学説明会を告知、まなびのひろばは小1〜高3(県の資料)、ゆいパークは小学1年生〜中学3年生です。⚠️ 一方、葵区千代田の「きみのスペース まんま」は県の資料に「原則、中学生のみ」と書かれており、小学生は対象外です。
発達特性のある子でも通えますか。
⚠️ 今回の4か所は、いずれも公式サイトに受け入れについての記載がありませんでした。今回調べたなかで明記があったのは清水区蒲原の「えまるじょん」だけで、「児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援のサービスを通じて…サポート」と書かれています。葵区からは距離がありますが、選択肢として知っておいてください。
補助金の対象施設の一覧はありますか。
静岡県が「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)をPDFで公開しています。⚠️ ただしこれは施設の情報一覧であって、補助の対象施設一覧ではありません。県の補助は施設側に出るものなので、保護者が「この施設なら補助が出る」と確認するための一覧は、今回見つけられませんでした。
静岡県に、学びの多様化学校はありますか。
文部科学省の設置者一覧(2026年9月13日確認・基準日の記載なし)によると、静岡県内は2校です。学校法人第三静岡学園の静岡学園なごみ中学校(本校型)と、静岡市教育委員会の静岡市立末広中学校分教室(分教室型)。⚠️ 分教室は葵区駒形通二丁目4番47号にあり、2026年4月に開設されたばかりです。

まとめ

静岡市葵区でフリースクールを探すとき、最初に受け止めておきたいのは「保護者が申請できる補助は、今のところ見当たらない」ということです。静岡県の補助金は施設側に出るもので、家庭の手元には届きません。ただし市の制度の有無は公式ページからは判断しきれないので、学校教育課(054-354-2522)に一度電話してみてください。

葵区内で公式サイトに費用を載せているのは、コスモスクール未来だけでした。静岡あたらしい学校とあそびのひろばは県の資料の数字しかなく、しかも賛助会員費と月謝が混ざっています。金額だけを横に並べて安い順に選ぶ、という探し方が成り立たない地域です。1か所ずつ電話して、同じ質問を同じ順番でしてください。

⚠️ 葵区は南北に長く、北部の井川・梅ケ島方面には定員9名・住民優先のバスと、前日までの予約が要るコミュニティ交通しかありません。「通える」の前提が、区の中でまったく違います。市街地から遠い場所に住んでいるなら、毎日通う設計は最初から外したほうが現実的です。

そして2026年4月、葵区駒形通に静岡市立末広中学校分教室ができました。公立の学びの多様化学校が同じ区内にあるという条件は、県内でもここと静岡学園なごみ中学校だけです。民間・公立・オンラインの3方向を同時に並べて、今のお子さんの状態に合うものから試してください。

内容を確かめるための一次資料

  1. 静岡県「民間施設(フリースクール)等との連携について」(ページ
  2. 静岡県「フリースクール等民間施設情報(令和8年2月5日現在)」(ページ
  3. 静岡県「フリースクール運営費助成制度(静岡県フリースクール等支援事業費補助金)」(ページ
  4. 静岡市「静岡市の不登校支援」(ページ
  5. 静岡市「不登校児童生徒の指導要録上の出席扱いに関するガイドライン(令和7年12月)」(ページ
  6. 静岡市「教育支援センター」(ページ
  7. 静岡市「静岡市立末広中学校分教室」(ページ
  8. 静岡鉄道「静鉄電車 静岡清水線」(ページ
  9. 静岡鉄道「新静岡駅」(ページ
  10. 静岡鉄道「古庄駅」(ページ
  11. 静岡市「井川地区自主運行バス」(ページ
  12. 静岡市「オオウメ交通(大河内・梅ケ島地区コミュニティバス)」(ページ
  13. 浜松市「不登校支援」(ページ
  14. 藤枝市「不登校支援」(ページ
  15. 焼津市「子ども家庭支援」(ページ
  16. 文部科学省「学びの多様化学校の設置者一覧」(ページ
  17. 文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」(ページ
「通える距離に見つからない」ときの、もうひとつの選択肢

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。

文責:にじいろ編集部(編集部について訂正・修正に関する方針
公開日:2026年9月13日 / 最終更新:2026年9月13日
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