“進路が決まらない通信制高校生”を生まないために|親が知るべき3つの真実

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通信制高校への進学を考えるとき、保護者が最も不安を感じるのは「卒業後の進路」ではないでしょうか。
文部科学省の調査によると、通信制高校の卒業生のうち、約3人に1人が進路未定のまま卒業しています。
(参考文献参照)文部科学省「高等学校通信教育の現状について」

3人に1人が進路未決定

しかし、実際には通信制高校の仕組みそのものが問題なのではなく、在籍する学校の支援体制や環境によって進路結果に大きな差が生まれているのです。
通信制高校の中にも、進路決定率が高く、生徒一人ひとりの未来を丁寧に支える学校は数多く存在します。

本記事では、進路が決まらない通信制高校生を生まないために、親が今知っておくべき3つの真実を紹介します。
通信制高校の現状と課題を理解し、支援の仕組みや学校選びのポイントを具体的に解説。
この記事を読むことで、お子さんに最適な進路サポート環境を選び、不安を希望に変える判断軸を持てるようになります。

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目次

通信制高校の進路未定率は「3人に1人」——数字が示す現実

通信制高校では、進路の多様さが特徴である一方、進路未定の生徒も一定数存在します。
まずは、データから現実を正しく理解することが重要です。


文部科学省データが示す進路の実態

文部科学省「学校基本調査(令和6年度)」によると、通信制高校の卒業生のうち約33%が進路未定で卒業しています。
これは全日制高校(約4.7%)、定時制高校(約8.8%)と比較しても高い割合です。

ただし、この数字は一概に“支援不足”を意味するわけではありません。
通信制高校には、年齢・背景・目的の異なる多様な生徒が在籍しています。
高校卒業資格の取得だけを目的とする人、社会人として再チャレンジする人、療養しながら通う人など、事情はさまざまです。

つまり、進路未定の数値の裏には「それぞれのペースで次のステップを準備している生徒」も含まれているのです。
とはいえ、進路指導やキャリア教育の体制が弱い学校では、卒業後の選択が曖昧になりやすいのも事実。
数字ではなく、その背景にある“支援の質”を見ることが大切です。


通信制=進路が不利は誤解。学校によって差がある

「通信制高校に行くと進路が狭まるのでは?」という不安を持つ保護者は少なくありません。
しかし、それは誤解です。通信制高校の中には、進学率が全日制高校とほぼ変わらない学校もあります。

進路結果の差を生む最大の要因は、学校ごとの進路サポート体制です。
定期的な面談、キャリア教育、進学ガイダンス、探究学習、地域連携プロジェクトなど、学校によって提供している支援内容は大きく異なります。
支援が整った学校では、大学進学率や専門学校進学率が80%を超える事例もあります。

つまり、通信制高校の「制度」そのものではなく、

「どんな環境で、どんな人から支えられるか」
が、子どもの進路を左右する最も大きな要因なのです。


進路が決まらない理由は「本人の努力」ではなく「環境」にある

進路が決まらない通信制高校生に共通しているのは、やる気の欠如ではありません。
本質的な問題は、生徒を支える環境の不十分さにあります。


「通信制高校の仕組み」ではなく「関わり方」が重要

通信制高校は、登校頻度や学習スタイルを自由に選べる柔軟な仕組みが魅力です。
しかしその一方で、放任的な環境になりやすく、進路相談の機会が限られてしまうケースもあります。

進路指導とは、単に「進学か就職か」を決める作業ではありません。
自分の興味・価値観・得意分野を知り、自ら選択できるように導くプロセスが不可欠です。
このプロセスを丁寧に支える学校ほど、生徒の進路満足度が高い傾向にあります。

進路支援を比較するときは、以下のような観点を意識しましょう。

チェック項目内容
面談体制定期面談やキャリア面談の有無
学習支援学習計画の管理と学習記録の共有方法
教員の関わり方担任・カウンセラー・進路担当の連携体制

これらの仕組みが整っている学校では、生徒が安心して進路を考え、主体的に行動できる土台がつくられます。


親が理解しておきたい“サポートの格差”

「通信制高校ならどこも同じ」と考えるのは危険です。
実際には、進路支援の内容や手厚さには明確な格差があります。

比較項目サポートが充実している学校サポートが不足している学校
面談頻度学期ごとに定期面談を実施年1回のみ、または希望制
キャリア教育職業体験・進学セミナーなどを実施授業内で軽く触れるのみ
社会との接点地域・企業・大学と連携したプログラムあり外部との交流機会がない
保護者との連携三者面談・保護者会で定期的に共有学校からの情報発信が少ない

同じ“通信制高校”でも、このように進路サポート体制に大きな差が生まれます。
保護者が情報を集め、複数の学校を比較することで、サポートの質を見極めることができます。


“進路が決まる学校”には、出会いと伴走がある

進路が決まる通信制高校には、共通して「人との出会い」と「継続的な伴走」があります。
生徒が孤立せず、周囲と関わりながら未来を描ける環境が整っているのです。


進路が決まる通信制高校に共通する3つの特徴

進路決定率の高い学校には、次の3つの特徴があります。

特徴内容
① 個別伴走支援担任やキャリア担当が定期的に面談し、進路を一緒に考える
② 社会との接点地域や企業との探究活動、職業体験を通じて自分の関心を発見できる
③ 安心できる人間関係仲間や教職員と信頼関係を築き、安心して挑戦できる環境

これらの要素がそろっている学校では、生徒が“自分の人生を自分で選ぶ力”を育てています。
通信制高校は「自由な学び」の場所であると同時に、「伴走の質」で進路が決まる場でもあるのです


保護者がチェックすべき学校選びのポイント

通信制高校を選ぶ際、パンフレットや評判だけでは見えない部分こそが重要です。
以下のポイントを確認することで、サポート体制の実態を把握できます。

チェック項目確認すべき具体例
進路面談の頻度学期ごと、または月単位で実施されているか
キャリア教育企業と大学
メンター制度生徒一人に対して担任以外のサポート担当がいるか
保護者連携情報共有や面談を通して家庭と学校が連携できているか

こうした観点を持つことで、表面的な雰囲気ではなく「進路を支える仕組み」を見抜くことができます。


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通信制高校の良し悪しは、資料だけでは分かりません。
NIJIN高等学院の体験説明会では、実際の先生や生徒の雰囲気、キャリア支援の仕組みを直接体感できます。
進路支援の現場を自分の目で確認することが、最も確実な判断材料です。

お子さんの将来を真剣に考える保護者にこそ、体験を通して「安心して任せられる学校」を見つけてほしいと考えています。
不安を希望に変える第一歩として、ぜひ説明会に参加してみてください。

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この記事を通して、通信制高校の「進路が決まらない」という不安が、
「子どもの可能性を広げるための選択」に変わるはずです。
正しい情報を持ち、信頼できる環境を選ぶことが、未来の進路を守る最良の方法です。

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この記事の内容を確かめるための一次資料

学校以外の学びの場は、この10年で制度が大きく変わりました。いまは「学校復帰だけがゴールではない」というのが国の公式な立場です。選択肢の全体像と、それぞれが制度上どう扱われるかを押さえておくと、進路の話が現実的になります。

下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。

このテーマに関わる公的資料
資料何がわかるか
文部科学省「学びの多様化学校の設置者一覧」全国84校。旧・不登校特例校の全リスト
文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」高校に通わずに大学受験資格を得る制度
文部科学省「就学援助」学用品費・給食費などの経済的支援
文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」小中の不登校353,970人。全国の最新の実数
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針
同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合)教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件
同 別記2(自宅でICT等を活用した学習)自宅学習を出席扱いにする7つの要件
文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件
文部科学省「COCOLOプラン」誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策
文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」全国1,045市区町村の公式相談窓口
教育機会確保法(e-Gov法令検索)第13条が「休養の必要性」を条文で認めている
こども家庭庁「子育て支援」子育て世帯が使える支援制度の全体像
国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料

学校に相談するときの進め方

1

① 支援の目標をすり合わせる

「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。

2

② 具体的な場所を挙げる

「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。

3

③ 出席扱いの要件を一緒に確認する

「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。

4

④ 決めたことを記録に残す

面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター全国1,045市区町村の窓口一覧

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

家庭でいまできること

制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。

いま家庭で確かめておきたいこと

睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)

食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか

頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)

「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか

保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか

学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか

声のかけ方で迷ったときは

「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。

逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。

相談先の選び方|どこに何を聞けるか

相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。

相談先の比較
相談先聞けること費用向いている場面
在籍校(担任・スクールカウンセラー)出席の扱い、校内の別室、学習の進め方無料まず学校での配慮を相談したいとき
教育支援センター(市区町村)学校外の公的な居場所、通所と出席扱い原則無料学校の外に一歩を踏み出したいとき
フリースクール(民間)体験活動中心の居場所、少人数の学び月1〜5万円程度興味や「やってみたい」から入りたいとき
オンライン自宅から参加できる学び、出席扱いの実務スクールにより異なる外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき
医療機関(小児科・児童精神科)体の不調の背景、診断と治療保険診療睡眠・食事・体の症状が続くとき
24時間子供SOSダイヤル子ども本人・保護者どちらの相談も無料・24時間いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310)

どこから始めればいいか迷ったら

まずは市区町村の教育委員会(教育相談室)に電話してみてください。学校を通さずに保護者から直接相談できる自治体がほとんどです。「今すぐ通える場所はありますか」「対象は何年生からですか」の2つを聞くだけでも、次の一手が見えてきます。全国の窓口は文部科学省のページから探せます。

この記事のテーマについて、よく寄せられる質問

同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。

Q. 欠席が多いと高校に行けませんか?

A. 行けます。出席日数を選抜に使わない高校は増えており、通信制高校では欠席日数を問わないところがほとんどです。中学校卒業程度認定試験や高等学校卒業程度認定試験という道もあります。

Q. フリースクールに通うと出席扱いになりますか?

A. 要件を満たせば校長の判断で出席扱いにできます。ただし文部科学省の通知では教育支援センター等の公的機関が第一に想定されており、民間施設は「公的機関に通えない場合」に考慮される位置づけです。詳しくは教育支援センターとはをご覧ください。

Q. 費用が心配です

A. 教育支援センター原則無料です。民間のフリースクールについては、利用料の補助制度を設けている自治体が増えています。就学援助もあわせて教育委員会に確認してください。

Q. 学校に戻ることを目標にしなくていいのですか?

A. はい。文部科学省の通知が「『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく、社会的に自立することを目指す」と明記しています。学校復帰は選択肢のひとつであって、唯一のゴールではありません。

Q. 近くに通える場所がありません

A. ①校内の別室、②教育支援センターの訪問型支援、③自宅でのICT学習を出席扱いにする道(別記2)、④オンライン——の順で確認するのが現実的です。地域に選択肢がないことは、家庭の責任ではありません。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

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