不登校が続くと、「このまま進路がなくなるのでは」「高校へ進めても卒業できるのだろうか」と将来が不安になることがあります。けれども、今の欠席だけで、その後の進路や人生が決まるわけではありません。高校進学、転入、通信制高校、高等学校卒業程度認定試験など、状況に応じて確認できる道があります。
にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するNIJIN高等学院も同社の事業です。本文では、特定の進路を一律に勧めるのではなく、制度上の違い、確認できる条件、家庭で次にできることを整理します。
不登校でも将来が絶望と決まるわけではない
文部科学省の令和6年度調査では、高等学校の不登校生徒数は67,782人でした。この人数は、個々の生徒の将来を予測する数字ではありません。不登校の経験があることだけから、「高校を卒業できない」「働けない」と結論づける根拠にもなりません。調査結果と通知(文部科学省、確認日:2026年10月26日)
文部科学省は、不登校支援について「登校するという結果のみ」を目標とせず、本人が進路を主体的に捉え、社会的に自立することを目指す考え方を示しています。同時に、休養の意味を踏まえながら、学習の遅れや進路選択上の不利益にも留意するよう求めています。したがって、休むことを責めるのでも、進路確認を先延ばしにするのでもなく、本人の状態を見ながら必要な情報を少しずつ集めることが大切です。不登校児童生徒への支援の在り方について(文部科学省、確認日:2026年10月26日)
NIJIN高等学院は、通信制高校に在籍する高校生の学びや日々の居場所を支える通信制高校サポート校です。高校そのものではなく、高校卒業資格は在籍する通信制高校が認定します。オンライン中心の学びや担任との相談を選択肢として見たい家庭は、公式案内で内容を確かめられます。NIJIN高等学院が全ての人に合うわけではないため、本人が望む学び方と、提携高校での学習・スクーリング条件を合わせて比較してください。
不登校のあとに考えられる進路と、違いの見方
選択肢を比べるときは、名称だけでなく「高校卒業資格を出すのはどの学校か」「通学・課題・試験はどうなるか」「本人が続けやすいか」を確認します。下表は優劣を示すものではなく、相談先を考えるための整理です。
| 選択肢 | 制度上の位置づけ | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| 現在の高校で支援や学び方を相談する | 在籍校に籍を置いたまま、学校と支援方法を話し合う | 欠席・単位・進級への影響、校内の相談先、利用できる配慮 |
| 通信制高校へ新入学・転入・編入する | 通信制課程を置く高等学校に在籍して卒業を目指す | 入学時期、単位の引継ぎ、レポート、スクーリング、試験、総費用 |
| サポート校を利用する | 通信制高校での学習や生活を支える民間の教育サービス | 高校本体との役割分担、両方の費用、サポート校だけで卒業資格が取れるか |
| 高等学校卒業程度認定試験を検討する | 高校卒業資格とは異なるが、合格により大学・短大・専門学校等の受験資格を得られる試験 | 受験資格、科目、合格要件、その後に希望する進路で必要な資格 |
通信制高校では、添削指導(レポート)、面接指導(スクーリング)、試験などを通じて学びます。「通信制なら一度も登校しなくてよい」とは限らず、スクーリングの会場や日数は学校や課程によって異なります。入学前に、通学の実施場所と移動負担まで確かめてください。通信制高校とは(文部科学省、確認日:2026年10月26日)
また、高卒認定試験は「高校卒業資格」そのものを授与する制度ではありません。合格によって大学などの受験資格が得られることと、高校卒業の証明が必要な場面とは区別して考えましょう。高等学校卒業程度認定試験(文部科学省、確認日:2026年10月26日)
通信制高校を選んだ有名人の話題は、進路選びの根拠になる?
通信制高校と有名人を結びつけた記事や投稿を見て、「自分も同じ進路なら大丈夫」と感じることがあるかもしれません。ただし、著名人の在籍・卒業歴や学校名は、本人または学校が公表した一次情報で確認できる範囲に限って受け取りましょう。出演歴やインタビューの一部だけから在籍先を推測したり、個人の経験を通信制高校全体の代表例とみなしたりすることはできません。
有名人の話題は、学び方の多様さを知るきっかけにはなりますが、学校選びの代わりにはなりません。本人が負担に感じる通学頻度、レポートの進め方、スクーリング場所、相談相手、費用を確認し、候補校の現行案内を比べてください。この記事では裏付けをたどれない個人の学歴を例示せず、制度と選択の確認点を中心に扱います。
NIJIN高等学院を含む学校・支援先を検討するとき
「学校を変えるか」「今の学校で支援を相談するか」は、本人の希望と現状を踏まえて決めます。民間のサポート校を検討する場合は、高校本体とサポート校の両方について、契約、費用、卒業要件、登校・試験場所を確認します。
NIJIN高等学院の概要
NIJIN高等学院
- 種別
- 通信制高校サポート校。学院単独で高校卒業資格を付与する高校ではありません。公式「ニジ高とは」(2026年10月26日確認)
- 学び方
- オンライン中心。入学案内ではオンライン相談、メタバース校舎の体験等を案内しています。公式入学案内(2026年10月26日確認)
- 対象
- 新入学・転入学などの区分と条件は、公式「ニジ高とは」で確認できます(2026年10月26日確認)。
- 学費
- 公式案内掲載のサポート校分は、入学金55,000円、授業料398,000円/年または月払い39,800円。提携通信制高校の学費や、選択するオプション等は別途確認が必要です。公式学費案内(2026年10月26日確認)
- 卒業資格
- 提携通信制高校に在籍し、その高校の卒業要件を満たすことで取得を目指します。高校への別途出願手続きが必要です。公式入学案内(2026年10月26日確認)
- 相談
- 個別相談会はオンラインで、保護者のみの参加も可能と案内されています。公式入学案内(2026年10月26日確認)
NIJIN高等学院の費用を他校と比べるときは、サポート校分だけでなく、在籍する通信制高校の授業料・施設費・スクーリング関連費用などを含めた総額を確認します。月払い・年払いの条件、途中で利用をやめた場合の扱い、任意オプションの費用も、契約前に書面で確認しましょう。
公式の入学案内では、NIJIN高等学院と提携する通信制高校への手続きは別に必要と説明されています。現在すでに高校に在籍している場合や、転入・編入を検討している場合は、在籍校で修得した単位の扱いを、受入れ先の高校に個別に確認してください。学校間で確認する内容を一覧にしておくと、相談後の認識違いを防ぎやすくなります。
将来への不安を、今日できる確認に分ける
- 本人の状態を確認する:進路の話を今できるか、体調や睡眠に変化があるかを、答えを急がず確かめます。
- 学校への連絡を一つに絞る:担任、養護教諭、スクールカウンセラーなど、話しやすい窓口に「今いちばん困っていること」と「確認したいこと」を伝えます。
- 期限のある情報だけ先に集める:在籍、単位、出願時期、必要書類、費用を確認し、決定は急がず、締切を逃さないよう記録します。
- 本人に合う条件を言葉にする:対面かオンラインか、少人数か、登校頻度、課題量、相談の頻度など、負担が小さくなりそうな条件から整理します。
- 選択肢を複数残す:学校を変えることだけに絞らず、在籍校での支援、通信制高校、学び直し等を比較し、情報が揃ってから本人と相談します。
学校や支援先と話すときは、「いつまでに何を決める必要があるか」「今の出席・単位はどう扱われるか」「相談内容を誰と共有するか」をメモしておくと、次に確認することが明確になります。文部科学省も、本人の状況を踏まえた支援や、学校・家庭・関係機関の連携を重視しています。
不登校と将来について保護者からよくある質問
不登校が続くと、将来は本当に絶望的なのでしょうか?
不登校の経験だけで、その後の進路や人生が決まるわけではありません。文部科学省は、登校だけを目標にせず、本人が進路を主体的に考え社会的に自立することを支援の視点として示しています。一方、学習や進路選択への影響も確認し、本人の状態に合わせて情報を集めましょう。
学校へ行けない子に、今すぐ登校するよう促した方がいいですか?
一律に登校を促すのではなく、本人の体調や不登校のきっかけを確認し、本人・家庭・学校で支援を相談します。文部科学省の通知は、登校という結果だけでなく社会的自立を目指し、状況に応じた支援を求めています。
中学校で不登校でも、高校へ進学することはできますか?
可能性はあります。高校ごとに募集要項や選抜方法が異なるため、出願資格、選考方法、必要書類を志望校に確認してください。文部科学省も、高校で学ぶ意欲や能力を持つ不登校生徒を適切に評価することが望ましいと示しています。
高校に入学した後に通えなくなったら、通信制高校へ転入できますか?
転入学の可否や時期、修得済み単位の扱いは受入れ校によって異なるため、在籍校と候補校へ個別に確認します。NIJIN高等学院は、公式案内で転入学を通年受け付けていると説明していますが、提携通信制高校への手続きは別に必要です。
通信制高校のサポート校に入れば、高校卒業資格を取れますか?
サポート校だけでは高校卒業資格を取得できません。通信制高校本体に在籍し、その高校の卒業要件を満たす必要があります。NIJIN高等学院も通信制高校サポート校であり、提携高校への別途手続きを案内しています。
高等学校卒業程度認定試験に合格すれば、高校卒業資格になりますか?
高卒認定試験は高校卒業資格そのものを授与する制度ではありません。合格すると大学・短大・専門学校等の受験資格が得られ、高校卒業者と同等以上の学力が認定されます。必要な資格は進学先や応募先にも確認してください。
NIJIN高等学院の費用はいくらで、通信制高校の学費も含まれていますか?
公式案内掲載のサポート校分は、入学金55,000円、授業料398,000円/年または月払い39,800円です。提携通信制高校の学費は別途必要で、選択するオプション等の費用も確認してください。金額は2026年9月時点の公式掲載内容を2026年10月26日に確認しています。
通信制高校を選んだ有名人の例を見れば、自分の進路を決められますか?
有名人の体験談は、本人または学校が公表した情報で経歴を確かめたうえで参考の一つとして読みます。個人の経験は、別の生徒に同じ結果を約束するものではありません。通学・課題・スクーリング・費用など本人の条件を、候補校の公式情報で比べてください。
近くに通信制高校のキャンパスがなくても、進学先を探せますか?
学校ごとにオンラインでの学習範囲、スクーリング会場、試験会場が異なります。所在地だけで判断せず、希望する学校へ自宅から参加できる活動と、必ず現地へ行く日数・場所を確認してください。NIJIN高等学院はオンライン中心の学びを案内していますが、提携高校側の条件は別に確認が必要です。
将来が不安なとき、保護者はまず何から始めればいいですか?
本人の体調と話し合えるタイミングを確かめ、在籍校へ単位・進級・相談先を確認することから始められます。次に、転入や通信制高校等の候補へ出願時期、学習方法、費用、スクーリング会場を尋ね、急いで結論を出す前に情報を並べて比較します。
参考にした一次情報(2026年10月26日確認):
・文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」
・文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題」
・文部科学省「通信制高校とは」
・文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」
・NIJIN高等学院「ニジ高とは」 / NIJIN高等学院「入学案内・学費」

