新学期が近づくと、子どもの様子が少しずつ変わり始めることがあります。
朝になるとお腹が痛くなる。
口数が減る。
「学校のことを考えるとしんどい」と言う。
あるいは、理由をうまく言えないまま「行きたくない」と立ち止まってしまう。

親としては戸惑います。
「甘えなのかな」
「そのうち慣れるのでは?」
「何がそんなにつらいの?」
しかし、行き渋りや不登校を経験した保護者の口コミを見ていくと、そこには共通する“ある事実”がありました。
それは、不登校は決して「甘え」ではなく、子どもなりの限界のサインだったということです。
今回は、行き渋りや不登校を経験した保護者アンケートをもとに、新学期に起こりやすい不登校のきっかけと背景を整理してお伝えします。
不登校のきっかけは一つではない|複数の要因が重なっている

アンケートで多かったのは、「これが原因です」と一つに絞れないケースでした。
- 担任との相性
- クラスの雰囲気
- 友達関係
- 本人の気質や特性
- 家庭の余裕のなさ
これらが少しずつ積み重なり、あるタイミングで限界を迎える。
「4月は頑張って通えていたのに、GW明けから急に行けなくなった」
「高学年になって役割が増えた途端に崩れた」
こうした声から分かるのは、不登校は“突然”ではなく“積み重ねの結果”であることです。
保護者の口コミから見えた不登校のきっかけ5つ

1. 先生との相性・強い叱責

怒鳴る先生だった
理由を聞かずに決めつけられた
ルールばかりで気持ちを見てもらえなかった
特に多かったのが、先生との関係によるストレスです。
子どもは、大人が思っている以上に「先生の空気」を敏感に感じ取っています。
自分が怒られていなくても、誰かが怒鳴られているだけで安心できなくなる子もいます。
2. 教室の音・空気感・刺激の強さ

教室がうるさい
ざわざわした空気がつらい
給食の音や人の多さに疲れる
教室は、子どもによっては“刺激が強すぎる環境”です。
特に、
- 感覚過敏
- HSC(HSP)気質
- 集団が苦手
こうした子にとっては、毎日が消耗戦になります。
3. 友達関係・クラス内の力関係

- 無視やからかい
- 威圧的な子の存在
- 見て見ぬふりの空気
「いじめ」とまでは言えなくても、
安心できない人間関係は確実に子どもを削ります。
4. 本人の特性やペースが理解されない
- マイペース
- 発達特性(ASD・ADHDなど)
- ギフテッド傾向
- 感覚の敏感さ
こうした特性がある子は「みんなと同じ」が前提の環境で無理をしやすくなります。
「やればできるのに」と言われるほど、
実は一番苦しんでいるケースも少なくありません。
5. “学校に来させようとする対応”が負担になる

みんな待ってるよ
何時でもいいから来て
家に行きます
一見優しさに見える関わりが、
子どもにとってはプレッシャーになることがあります。
特に初期段階では、
「登校」よりも「安心」が先に必要です。
学校対応でつらかったこと|保護者のリアルな声

保護者が特につらかったと感じていたのは、
子どもの話を信じてもらえない
親の責任のように扱われる
具体的な支援がない
先生によって対応がバラバラ
という点でした。
多くの家庭が、
保護者A「学校に相談しているのに孤独を感じる」
という状態に陥っていました。
本当はしてほしかった支援とは?
アンケートから見えたのは、特別な支援ではありませんでした。
保護者が求めていたのは、
- 話を聞いてほしい
- 子どもの特性を理解してほしい
- 無理に登校させないでほしい
- 安心できる居場所を用意してほしい
という、ごくシンプルなことです。
つまり、
「来させる支援」ではなく「安心させる支援」
が求められていました。
新学期の行き渋りで親が知っておきたいこと
新学期は、環境変化が大きい時期です。
だからこそ、
- 理由が言えないこともある
- 行ける日と行けない日がある
- 一見元気でも限界が近いことがある
こうした揺れが起こります。
ここで大切なのは、
「なぜ行けないのか」ではなく
「何がつらいのか」に目を向けることです。
学校が合わない子には、別の選択肢がある
すべての子どもにとって、学校が合うとは限りません。
アンケートを通して見えてきたのは、
環境が変わることで元気を取り戻す子どもがいる
という事実です。
・安心できる場所
・自分のペースが守られる環境
・否定されない関係
こうした環境に出会ったとき、子どもは少しずつエネルギーを回復していきます。
NIJINアカデミーという選択肢
NIJINアカデミーは、
「学校に戻すための場所」ではなく、
その子が安心して学び直せる場所として運営されています。
- 無理に登校を促さない
- 子どもの特性やペースを尊重する
- 子どもと保護者、両方に寄り添う
実際に通っているご家庭からは、
やっと安心できる場所に出会えた



子どもが笑うようになった
という声も多く届いています。
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まとめ|行き渋りは“甘え”ではなくサイン
保護者の口コミから見えてきたのは、
不登校は決して甘えではなく、
子どもが限界まで頑張ってきた結果だということでした。
新学期の「行きたくない」は、
怠けではなく
わがままでもなく
助けを求めるサインかもしれません
だからこそ大切なのは、「きっかけ」をサインととらえる視点
「どうやって行かせるか」ではなく
「どうすれば安心できるか」
そして必要であれば、
学校以外の選択肢を持つことも、決して間違いではありません。
ゆっくりと、お子さんと一緒に新しい春を見つけていきましょう。
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この記事の内容を確かめるための一次資料
学校とのやりとりは、担任個人の考え方に左右されやすい部分です。だからこそ国が学校に何を求めているかを知っておくと、話が噛み合いやすくなります。「認めてください」ではなく「要件を満たすには何を用意すればよいですか」と聞くのが、実務上いちばん通ります。
下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。
| 資料 | 何がわかるか |
|---|---|
| 文部科学省「生徒指導提要」 | 学校の生徒指導の基本方針(改訂版) |
| 文部科学省「スクールカウンセラー等活用事業」 | SC・SSWの役割と配置の考え方 |
| 文部科学省「就学援助」 | 学用品費・給食費などの経済的支援 |
| 文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」 | 小中の不登校353,970人。全国の最新の実数 |
| 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」 | 「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針 |
| 同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合) | 教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件 |
| 同 別記2(自宅でICT等を活用した学習) | 自宅学習を出席扱いにする7つの要件 |
| 文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」 | 2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件 |
| 文部科学省「COCOLOプラン」 | 誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策 |
| 文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」 | 全国1,045市区町村の公式相談窓口 |
| 教育機会確保法(e-Gov法令検索) | 第13条が「休養の必要性」を条文で認めている |
| こども家庭庁「子育て支援」 | 子育て世帯が使える支援制度の全体像 |
| 国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」 | 研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料 |
学校に相談するときの進め方
① 支援の目標をすり合わせる
「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。
② 具体的な場所を挙げる
「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。
③ 出席扱いの要件を一緒に確認する
「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。
④ 決めたことを記録に残す
面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。
つらいときの相談先(24時間・無料)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
- お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター(全国1,045市区町村の窓口一覧)
この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。
家庭でいまできること
制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。
いま家庭で確かめておきたいこと
睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)
食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか
頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)
「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか
保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか
学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか
声のかけ方で迷ったときは
「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。
逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。
相談先の選び方|どこに何を聞けるか
相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。
| 相談先 | 聞けること | 費用 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 在籍校(担任・スクールカウンセラー) | 出席の扱い、校内の別室、学習の進め方 | 無料 | まず学校での配慮を相談したいとき |
| 教育支援センター(市区町村) | 学校外の公的な居場所、通所と出席扱い | 原則無料 | 学校の外に一歩を踏み出したいとき |
| フリースクール(民間) | 体験活動中心の居場所、少人数の学び | 月1〜5万円程度 | 興味や「やってみたい」から入りたいとき |
| オンライン | 自宅から参加できる学び、出席扱いの実務 | スクールにより異なる | 外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき |
| 医療機関(小児科・児童精神科) | 体の不調の背景、診断と治療 | 保険診療 | 睡眠・食事・体の症状が続くとき |
| 24時間子供SOSダイヤル | 子ども本人・保護者どちらの相談も | 無料・24時間 | いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310) |
どこから始めればいいか迷ったら
学校に伝えるときの文例
言いたいことは決まっていても、いざ書こうとすると手が止まる——という声をよく聞きます。そのまま使える形にしました。丁寧すぎる必要はありません。事実と、してほしいことが伝われば十分です。
① しばらく休むことを伝える
本人の体調と気持ちの状態から、しばらく学校をお休みさせていただきます。
毎朝のご連絡が負担になっているため、こちらから連絡がない日は欠席としてお取り扱いいただけますでしょうか。状況が変わりましたら、その都度ご連絡いたします。
毎朝の欠席連絡は、家庭にとっても学校にとっても負担です。先にこの一文で合意しておくと、朝の消耗がなくなります。多くの学校が対応してくれます。
② 配慮をお願いする
つきましては、登校できた日は保健室や別室で過ごさせていただくことは可能でしょうか。
また、給食の時間だけ別室にする、掃除の時間は無理をさせない、といった形でもかまいません。
本人が続けられる形を一緒に考えていただけると助かります。
「配慮してください」だけでは学校も動きにくいので、場面と具体的な対処をセットで書くのがコツです。診断名は必須ではありません。
③ 出席扱いについて相談する
文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)に、学校外の施設で相談・指導を受けた場合や、自宅でICT等を活用した学習を行った場合の指導要録上の出席扱いについて定めがあると伺いました。
本校ではどのような運用になっていますでしょうか。また、要件を満たすために家庭で用意すべきものがあれば教えてください。
ポイントは「認めてください」ではなく「何を用意すればよいですか」と聞くことです。学校側も判断材料を求めています。要件の全文は教育支援センターとはの記事に原文どおり掲載しています。
④ 面談のあとに送る確認メール
確認させていただいた内容を念のためお送りします。
・当面は◯◯(別室/午後のみ など)で対応いただく
・◯◯(教育支援センター等)への通所を検討し、決まり次第ご連絡する
・出席の取り扱いについては、◯月◯日までにご回答いただく
認識に相違がありましたらお知らせください。
口頭の合意は、担任が変わると消えてしまいます。短くていいので記録に残しておくと、翌年度も引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。
伝える相手の順番
この記事のテーマについて、よく寄せられる質問
同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。
Q. 担任と話が噛み合いません
A. 「認めてください」ではなく「要件を満たすために何を用意すればよいですか」と聞き方を変えると通りやすくなります。それでも動かない場合は、学年主任・管理職・市区町村の教育委員会(教育相談室)へ相談先を上げてください。
Q. 毎日の欠席連絡がつらいです
A. 連絡方法は相談できます。「しばらく休むので、こちらから連絡がない日は欠席とみなしてください」と最初に合意しておくと、毎朝の負担がなくなります。多くの学校が対応してくれます。
Q. 保健室登校や別室登校は出席になりますか?
A. なります。校内で過ごした時間は在籍校の判断で出席として扱われるのが一般的です。保健室登校についてもあわせてご覧ください。
Q. 学習の遅れが心配です
A. 学校外での学習も、計画や内容が教育課程に照らし適切と判断されれば成績評価に反映できることが2024年8月の制度改正で明確になりました。詳しくは教育機会確保法の記事にまとめています。
Q. 面談で何を話せばいいですか?
A. ①いまの状態、②してほしい配慮を具体的に、③出席扱いの取り扱い、の3点に絞ると進みます。面談後に「本日確認したこと」をメールで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。
つらいときの相談先(24時間・無料)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
- お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター
この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。









