札幌市で子どもの発達を相談・診断できる窓口一覧|小学生・中学生の相談先と受診までの流れ

不登校 発達障害

「授業についていけない」「友だちとうまくいかない」「学校に行きたがらない」。その背景に発達の特性があるのかもしれない、と感じたとき、札幌市ではどこに相談すればいいのかをまとめました。小学生・中学生の相談先は、乳幼児期とは窓口が変わります。すべて札幌市・北海道・国の公式ページで内容を確認したものです。

明るいリビングで、子どもの話を目線を合わせて聴く保護者。発達の相談は「困っていること」から始まる
明るいリビングで、子どもの話を目線を合わせて聴く保護者。発達の相談は「困っていること」から始まる
目次

結論|小中学生の発達相談は、この4か所が入口です

札幌市には子どもの発達に関する窓口がいくつもありますが、小学生・中学生の場合は次の4つが実質的な入口になります。どこから相談しても構いません。

窓口 電話 こんなときに 費用
札幌市教育センター 教育相談室 011-671-3210 学習・友達関係・発達・不登校。小学生〜高校生が対象。心理検査を行うこともある 無料
子ども発達支援総合センター「ちくたく」地域支援室 011-821-9861 発達や行動面の総合的な相談。子ども心身医療センターの初診予約もここが窓口 無料(医療は保険診療)
札幌市自閉症・発達障がい支援センター「おがる」 011-790-1616 発達障がいのある子・家族・支援者の相談。支援機関へのつなぎ 無料
区役所の家庭児童相談室 区ごと(下表) 18歳未満の生活全般。いじめ・対人関係・不登校・親子関係 無料

よくある誤解ですが、各区の保健センターで行っている発達相談は乳幼児〜5歳児が中心です。小中学生の場合は上の4か所が窓口になります。出典:札幌市「教育相談のご案内」ちくたく 地域支援室おがる札幌市「家庭児童相談室」

① 札幌市教育センター 教育相談室|まず電話してよい場所

市内在住の小学生から高校生とその保護者・教師を対象に、学習、学校生活・友達関係、発達・言語、行動面、不登校、学びの場について相談を受けています。無料・秘密厳守で、必要に応じて心理検査を実施することもあると公表されています。

項目 内容
総合受付 011-671-3210(月〜金 9:00〜17:00)
電話相談 随時
来所相談 予約制(2か月前から受付)
相談室(3か所) ちえりあ(西区宮の沢1条1-1-10)/まこまる(南区真駒内幸町2-2-2)/リフレ(白石区本通16丁目南4-26)

公式ページに「1〜3月は就学相談で予約が混み合う」旨の注意書きがあります。急がない相談は時期をずらすか、まず電話相談から始めるとつながりやすくなります。

教育支援センター(市内6か所)|日中に通える公的な居場所

市立小中学校に在籍する不登校の児童生徒が対象です。開所は9:00〜15:15(通所生の活動は9:30〜14:30)、土日祝と12/29〜1/3は休みです。利用手続きは在籍校を通して行うため、まず担任に相談してください。

教育支援センター 場所
月寒 豊平区月寒東2条2-4-54
白石 リフレ・サッポロ2階
宮の沢 ちえりあ3階
真駒内 まこまる3階
新琴似 市立新琴似小学校内
大通西 中央区南2条西10丁目

出典:札幌市「教育支援センター(6施設)」

② 子ども発達支援総合センター「ちくたく」|相談と医療の両方の入口

豊平区平岸にある複合施設で、札幌市子ども心身医療センター(児童精神科・小児科・整形外科)、児童心理治療センター「ここらぼ」、自閉症児支援センター「さぽこ」、かしわ学園、ひまわり整肢園が同じ敷地にあります。愛称は「心・知をはぐくむ(知育)」「体をはぐくむ(体育)」から来ています。

項目 内容
所在地 〒062-0934 札幌市豊平区平岸4条18-1-21
発達相談の直通 地域支援室 011-821-9861(月〜金 9:00〜17:00)
代表 011-821-0070
地域支援室が担うこと センター利用に関する相談/子ども心身医療センター初診予約の受付/発達や行動面の心配への総合的な相談

ポイントは、相談も医療機関の初診予約も、入口が同じ地域支援室であることです。「病院にかかるべきか迷っている」という段階でも、まずここに電話して構いません。なお、通所部門(児童発達支援センター)は就学前が対象ですが、医療部門は学齢児も対象で、公式の診療内容ページにはデイケア(精神科)が小学校高学年〜中学生対象と記載されています。診療科ごとの対象年齢や初診予約の枠は年度によって変わるため、電話で確認してください。

出典:札幌市子ども発達支援総合センター ちくたく子ども心身医療センター 診療内容

③ 自閉症・発達障がい支援センター「おがる」|札幌市民の窓口

社会福祉法人はるにれの里が運営し、札幌市在住の発達障がいのある子ども・成人、その家族、支援者を対象としています。相談の流れは、電話で情報提供または来所予約 → 来所相談(原則1〜3回)→ 支援機関へつなぐ、という形で、「相談情報シート」が必要です。

センター 対象 所在地 電話
おがる(札幌市) 札幌市在住の方 札幌市東区東雁来12条4-1-5 011-790-1616
あおいそら(北海道) 札幌市以外の道民 函館市石川町90-7 2F 0138-46-0851
ノット(道東ブランチ) 道東地域 0155-67-0106
きたのまち(道北ブランチ) 道北地域 0166-38-1001

受付曜日・時間は公式ページ上で「火・水・木 10:00〜16:00」の記載を確認しましたが、期間限定の休止告知も同じページに掲載されているため、事前に電話で確認してください。出典:おがる(相談について)北海道「発達障害者支援センター」国立障害者リハビリテーションセンター「全国の発達障害者支援センター」

子どもの発達について相談できる窓口を整理したイメージ図
子どもの発達について相談できる窓口を整理したイメージ図

④ 区役所の家庭児童相談室・児童相談所|生活ごと相談したいとき

家庭児童相談室は18歳未満が対象で、いじめ・対人関係・不登校などの教育相談、親子・家族関係の相談を受けています(平日8:45〜17:15)。

家庭児童相談室 家庭児童相談室
中央区 011-205-3353 豊平区 011-822-2423
北区 011-757-1182 清田区 011-889-2049
東区 011-711-3212 南区 011-581-5211
白石区 011-861-2512 西区 011-621-4241
厚別区 011-895-2497 手稲区 011-688-8596

より専門的な判定や支援が必要な場合は、児童相談所が担当します。札幌市は2か所体制で、お住まいの区によって管轄が分かれます。相談内容には「子どもの心や体の発達のことで心配」が明記されています。

  札幌市児童相談所 札幌市東部児童相談所
所在地 中央区北7条西26-1-1 白石区本郷通3丁目北3-1
電話 011-622-8630 011-863-6290
管轄区 中央・北・東・南・西・手稲 白石・厚別・豊平・清田
受付 月〜金 8:45〜17:15 月〜金 8:45〜17:15

緊急時は子ども安心ホットライン 011-622-0010(24時間365日)、全国共通の児童相談所虐待対応ダイヤル189も使えます。出典:札幌市児童相談所東部児童相談所

診断を受けるまでの流れ|「病名をつけること」が目的ではありません

医療機関での診断について、国の公式ポータル(発達障害ナビポータル/厚生労働省・文部科学省の協力のもと国立障害者リハビリテーションセンターと国立特別支援教育総合研究所が共同運用)は、次のような流れを示しています。

1予約紹介状や情報資料を準備します。「ほとんどが予約制で、長い間待たなくてはならない場合もある」と記載されています。
2初診身体計測・問診。今の困りごと、いつから始まったかに加え、生育歴・既往歴・家族構成・生活状況を聴き取ります。
3評価(検査)「複数の領域にまたがって特性や困難を有していることが多いため、いくつかの検査を組み合わせる(検査バッテリー)」。1回1〜2時間で、複数回に分けて行うことが多いとされています。
4結果説明・診断特性の詳細と、それが困難にどうつながっているかを説明。強みもあわせて確認すると記載されています。
5支援方針心理・社会的支援を検討し、必要に応じて薬物療法を検討します。

公式ポータルには、「日常生活や仕事上で抱える困り感を解決することが目的で、発達障害かどうかをはっきりさせるのが目的ではない」という但し書きがあります。また、一度の診察で結論が出るものではないとも書かれています。診断名を得ることそのものより、今の困りごとに手当てが届くことが目的だと考えると、待ち時間の受け止め方も少し変わるかもしれません。

持っていくと役に立つもの

公式に挙げられているのは、親・家族からの子ども時代の話、母子健康手帳の記載学校の通知表の担任所見など「信頼できる第三者から見た」情報です。予約の待ち時間に、家庭で気づいたことを日付つきでメモしておくのも役立ちます。

出典:発達障害ナビポータル「診断について」医療機関の受診について受診の意義。※この記事では特定の医療機関を推奨しません。受診先の探し方については、上記ポータルも「市区町村の相談窓口や、発達障害者支援センターに問い合わせてみましょう」としています。

最初の電話で、何を話せばいい?

相談窓口に電話するとき、いちばん多いつまずきが「何から話せばいいかわからない」です。整理して話す必要はありません。窓口の側が聞き取ってくれます。ただ、次のことをメモしておくと、その日のうちに次の一手まで決まりやすくなります。

用意しておくとよいこと 具体例
いま困っていること(ひとつでよい) 「宿題に2時間かかって毎晩けんかになる」「朝、玄関から動けない日が週に3日ある」
いつから続いているか 「4月の学級替えのあとから」「去年の秋ごろから少しずつ」
学校での様子 通知表の担任所見、面談で言われたこと。国の公的ポータルも「信頼できる第三者から見た情報」として通知表の所見を挙げています
家庭で気づいたこと 日付つきのメモで十分です。「◯月◯日、音がうるさいと言って耳をふさいだ」など
すでに相談した先 担任、スクールカウンセラー、かかりつけ医など。重複を避けられます

「診断がついていないのに相談していいのか」と迷う方が多いのですが、ここまで挙げたどの窓口も診断の有無を問いません。むしろ、診断を受けるかどうかを一緒に考えるのが相談の役割です。困りごとをひとつ言えれば、それで十分に相談は始まります。

もうひとつ知っておきたいのが、窓口は一本に絞らなくてよいということです。教育センターの教育相談室に電話しながら、同時に学校のスクールカウンセラーの予約を頼み、ちくたくの初診の順番待ちに入る——これは重複ではなく、待ち時間を無駄にしない進め方です。医療の予約は数か月待ちになることもあり、国の公式ポータルも「長い間待たなくてはならない場合もある」と明記しています。待つあいだにできることを並行して進めておくと、順番が来たときに話せる材料もそろっています。

中学生の場合|相談先はこう変わります

中学生になると、本人が自分の困りごとを言葉にできる一方で、「相談すること自体が嫌」という気持ちも強くなります。学校の中と外、両方に窓口を用意しておくと、本人が選べます。

窓口 連絡先 受付
24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310 365日24時間
子どもアシストセンター 子ども専用 0120-66-3783/大人 011-211-3783 月〜土 10:00〜20:00(土は16:00まで)
いじめ電話相談 0120-127-830 9:00〜17:00
子どもの人権110番 0120-007-110 8:30〜17:15
YOU・勇・コール 011-854-2415 365日 9:00〜18:00
札幌こころのセンター 011-622-0556/夜間・休日 0570-064-556 平日9:00〜17:00(夜間・休日は別番号)

学校のスクールカウンセラーは、子どもへのカウンセリング、保護者への助言、教職員との見立ての共有を担っています。申込方法は市の公式ページに明記がないため、在籍校への相談が実務上の入口になります。

出典:札幌市「気がるに相談を」札幌市「スクールカウンセラー」札幌こころのセンター

つらい気持ちが続くときは、ひとりで抱えこまないでください。24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(文部科学省・24時間365日・無料)は、子どもからでも保護者からでもかけられます。

特別支援教育の就学相談を考えるとき

特別支援学校・特別支援学級・通級指導教室での指導を希望する場合は、「札幌市学びの支援委員会」の就学相談を受けます。委員会は月1回程度開かれています。就学先は「本人・保護者の意見を最大限尊重し、合意形成を行うことを原則として、教育委員会が最終決定」すると公表されています。

注意したいのは申込先です。担当課は教育委員会の学びの支援担当課(011-211-3821)ですが、申込は札幌市教育センターの教育相談室(011-671-3210)で、まず教育相談を受けてから就学相談へ進む流れになっています。

出典:札幌市「就学相談」札幌市「特別支援教育の推進」

ここまでは制度の話でした。ただ、保護者の方がいちばん知りたいのは「実際にその子はどうなったのか」だと思います。NIJINアカデミーに通う子どもたちと保護者の話を、そのまま記事にしています。

実際に通っている子どもたち・保護者の話

不登校・発達特性のある子が全国から通っています

診断を待つあいだも、学びと居場所は止めなくて大丈夫です

NIJINアカデミーは、発達特性のある子・不登校の子が全国から通うオルタナティブスクールです。自宅から参加できるオンラインと、全国のリアル教室があります。まずは見学・相談だけでも大丈夫です。

小学生・中学生

NIJINアカデミー

「ALL HAPPY」を掲げる小中一貫のオルタナティブスクール。累計1,000名以上が入学し、在籍校と連携した97%の出席認定率を公表しています。

無料体験に申し込む ▶

高校生

ニジ高(NIJIN高等学院)

ユニークな個性を持つ高校生のための通信制・高校サポート校。自分のペースで高卒資格と進路をめざせます。

入学案内を見る ▶

📅 オンライン体験会の日程を見る(平日毎日開催)
💬 まずはLINEで気軽に相談する

入会前の相談・見学だけでも大丈夫です。
出席認定の実績
学費とプラン
全国のリアル校

よくある質問

Q. 小学生の発達相談は、区の保健センターでもできますか?

A. 区の保健センターで行っている発達相談は乳幼児〜5歳児が中心です。小学生・中学生の場合は、教育センター教育相談室(011-671-3210)、ちくたく地域支援室(011-821-9861)、おがる(011-790-1616)、区の家庭児童相談室が窓口になります。

Q. 相談は無料ですか?

A. 教育相談室・ちくたく地域支援室・おがる・家庭児童相談室・児童相談所は、いずれも公的な相談窓口で費用はかかりません。医療機関での診察・検査は保険診療となります。

Q. 診断を受けないと支援は受けられませんか?

A. いいえ。教育相談も、教育支援センターの利用も、学校での配慮の相談も、診断の有無にかかわらず始められます。診断は支援の入口を広げる手段のひとつであって、前提条件ではありません。

Q. どのくらい待ちますか?

A. 国の公式ポータルにも「ほとんどが予約制になっており、長い間待たなくてはならない場合もある」と記載されています。待っている間も、教育相談室やおがるでの相談、学校での配慮の話し合いは並行して進められます。

Q. 発達の特性があると、学校に行けなくなりますか?

A. そう決まってはいません。ただ、特性に環境が合わないと本人の負担が大きくなり、行き渋りにつながることはあります。関係はADHDと不登校の関係発達障害の子の「居場所がない」を解くで詳しく書いています。

Q. 札幌市以外に住んでいます。どこに相談すればいいですか?

A. 札幌市以外の道民の方は、北海道発達障害者支援センター「あおいそら」(0138-46-0851)が窓口です。道東は「ノット」、道北は「きたのまち」が対応しています。

まとめ|「困っている」だけで、相談していい

札幌市の発達相談は、窓口が複数あるぶん「どこに行けばいいのかわからない」となりがちです。迷ったら、教育センター教育相談室(011-671-3210)か、ちくたく地域支援室(011-821-9861)に電話してください。どちらも小中学生を受けており、必要なら別の窓口や医療につないでくれます。

そして、相談に「診断」も「証拠」も要りません。国の公式ポータルが書いているとおり、目的は困りごとを解決することであって、名前をつけることではありません。いま困っている、それだけで十分な理由です。

目次