【要注意】不登校の子どもに言ってはいけない言葉5選|親が気をつけたい声かけと接し方

不登校の子どもに、どんな言葉をかけたらいいのか。
多くの親御さんが悩むテーマですよね。

「励ましたつもりが逆効果だった」「つい厳しい言葉が出てしまった…」
そんな経験をされた方も少なくありません。

今回は、NIJINアカデミーのタツロー校長が、現場の声と実体験をもとに、「不登校の子どもに言ってはいけない言葉5選」を解説します。
ただ避けるだけでなく、「どう言い換えれば伝わるのか?」までお伝えします。

【要注意】不登校の子どもに言ってはいけない言葉5選|親が気をつけたい声かけと接し

📚 不登校の全体像を整理したい方へ

はじめの一歩から学びの選択肢まで、状況別に記事をまとめた「不登校の基礎知識」ガイドもあわせてご覧ください。お子さんに合う居場所探しの一歩にも。

目次

第5位 「昨日は行くって言ってたじゃん」

タツロー校長

これは、親御さんなら一度は言いたくなる言葉かもしれません。
昨日の夜に「明日は行く」と言っていたのに、朝になると「やっぱり行かない」と言われると、どうしても感情が揺さぶられます。

第5位 「昨日は行くって言ってたじゃん」

でも、子ども自身も「行きたい気持ち」と「行けない現実」の間で葛藤しています。
その日その日の体調や気分、環境の刺激で心が大きく変わるのが不登校初期の特徴です。

親が「昨日は行くって言ったのに」と言ってしまうと、「約束を守れなかった自分」として自己否定に繋がることがあります。

そんな時は、「そっか、今日は行きたくないんだね」と淡々と受け止めてあげましょう。
親が動揺せず、子どものペースを尊重する姿勢が、次の一歩につながります。


第4位 「学校がダメだよね」

この言葉は、子どもを肯定したい気持ちから出てしまうことが多いです。
しかし、「学校が悪い」「先生が悪い」といった言い方は、“他責思考”を育ててしまう危険があります。

第4位 「学校がダメだよね」

大切なのは、「学校が合う・合わない」という事実をフラットに受け止めること。
誰が悪いかではなく、「今の環境があなたに合わなかっただけ」というスタンスで話すことです。

タツロー校長

人を責めず、仕組みを変える。環境を変える勇気を持とう。


この考え方が、不登校をポジティブに捉える第一歩です。


第3位 「なんで学校に行けないの?」

親としては“理由を知りたい”という純粋な気持ちですが、実はこの質問、子どもを追い詰めることがあります。

タツロー校長

多くの子どもたちは、自分でも「なぜ行けないのか」が分かっていません。
心のエネルギーが低下している状態では、うまく言葉にできないのです。

第3位 「なんで学校に行けないの?」

ですから、答えを求めるのではなく、観察と受容を意識してください。
「どうしたの?」よりも「今日はどんな気分?」のように、感情ベースの問いかけが有効です。


第2位 「学校に行かなくてもいいよ」

優しさから出る言葉ですが、タイミングによっては逆効果になります。

第2位 「学校に行かなくてもいいよ」
タツロー校長

「行かなくてもいいよ」と言われた瞬間、“思考停止”してしまう子がいるのです。
一方で、「行きたくても行けない」ほど苦しんでいる子にとっては、救いになる言葉でもあります。

つまり、この言葉は“状況による”のです。
大事なのは、親が決めるのではなく、子ども自身が選べるように対話すること
「行く・行かない」ではなく、「どうしたい?」という視点で寄り添いましょう。


第1位 「学校に行きなさい」

これは最も言ってしまいがちで、そして最も傷つける言葉です。
親として「将来を思えば当然の言葉」ですが、今の子どもにとっては“拒否反応”を引き起こすスイッチになり得ます。

第1位 「学校に行きなさい」
タツロー校長

“学校に行く=幸せ”という時代は終わりつつあります。大切なのは“自分に合った学び方”を見つけること。

NIJINアカデミーにも、かつて不登校だった子がたくさんいます。
彼らは学校の外で、自分らしさを再発見し、社会の中で輝く力をつけています。


まとめ|焦らず、子どものペースを信じよう

不登校は、子どもが“サボっている”わけではありません。
「心のバッテリーが切れている」だけなんです。

親ができるのは、“待つ勇気”を持つこと。
焦らず、比べず、「この子のペースで大丈夫」と伝えるだけで、子どもは安心を取り戻します。

言ってしまいがちな5つの言葉と、言い換えの一覧

ここまで紹介した5つの言葉を、「なぜ逆効果になりやすいか」「どう言い換えるとよいか」の視点でまとめました。どれも“絶対にダメ”というより、状況やタイミングで受け取られ方が変わるという前提でご覧ください。

つい言いがちな言葉 なぜ逆効果になりやすいか 言い換え・関わりの例
「昨日は行くって言ってたじゃん」 「約束を守れなかった自分」という自己否定につながることがあります。行きたい気持ちと行けない現実の間で揺れているためです。 「そっか、今日は行きたくないんだね」と、動揺せず淡々と受け止める。
「学校がダメだよね」 肯定したい気持ちからでも、「学校が悪い・先生が悪い」という言い方は他責の見方を強めてしまうことがあります。 「今の環境があなたに合わなかっただけ」と、合う・合わないをフラットに受け止める。
「なんで学校に行けないの?」 多くの子は理由を自分でも言葉にできません。心のエネルギーが低い時ほど、問い詰められると追い詰められがちです。 理由を求めず、「今日はどんな気分?」と感情ベースで問いかけ、観察と受容を意識する。
「学校に行かなくてもいいよ」 救いになる子もいれば、思考が止まってしまう子もいます。同じ言葉でも状況によって受け取られ方が変わります。 親が結論を決めず、「どうしたい?」と子ども自身が選べるように対話する。
「学校に行きなさい」 将来を思う言葉でも、今の子にとっては拒否反応のスイッチになり得ます。 登校そのものより、「自分に合った学び方」を一緒に探す視点で話す。

なぜ「よかれと思った言葉」ほど逆効果になりやすいのか

紹介した5つの言葉に共通しているのは、どれも親の愛情や心配から出ているという点です。だからこそ、「言ってはいけない」と自分を強く責める必要はありません。大切なのは、言葉そのものより、その言葉が子どもにどう届くかという視点を持つことだと考えられます。

不登校の初期は、体調や気分、環境の刺激で心が大きく揺れやすい時期です。心のエネルギーが下がっている状態では、励ましや正論が「責められている」と受け取られてしまうこともあります。同じ言葉でも、子どもの状態やタイミングによって受け取られ方が変わる——この記事の言い換え例も、あくまで一つの目安として、お子さんの様子を見ながら取り入れてみてください。

言葉より先に整えたい「関わりの土台」

「正しい言葉」を探す前に、日々の関わりの土台を整えておくと、多少言葉を選び間違えても子どもの安心は崩れにくくなります。記事の内容を踏まえると、次のような関わりが土台になりやすいと考えられます。

  • 結論を急がない……「行く・行かない」を今すぐ決めさせず、子どものペースを尊重する。
  • 観察と受容を先に……理由を問い詰めるより、「今日はどんな気分?」と感情に寄り添う。
  • 選択肢を一緒に見る……親が決めるのではなく、子ども自身が選べるように対話する。
  • 比べない・焦らない……他の子や過去の自分と比べず、「この子のペースで大丈夫」と伝える。

うまく言えた日もあれば、つい強い言葉が出てしまう日もあって当然です。関わりは一度きりの正解ではなく、日々の積み重ねで整っていくものと捉えると、少し肩の力が抜けるかもしれません。

親自身のケアも「声かけ」の一部

子どもへの言葉を落ち着いて選ぶには、まず親自身に少しの余裕が必要です。お子さんの不登校に向き合う中で、不安や孤独、自分を責める気持ちを抱える保護者の方は少なくありません。それは親としての愛情の裏返しであり、決して弱さではありません。

ひとりで抱え込みそうなときは、家族やスクールカウンセラー、地域の相談窓口など、話せる相手を持っておくことも大切です。親が安心していられることが、結果として子どもの安心にもつながっていきます。次の公的な相談窓口も、必要に応じて活用してみてください。

この記事の内容を確かめるための一次資料

学校とのやりとりは、担任個人の考え方に左右されやすい部分です。だからこそ国が学校に何を求めているかを知っておくと、話が噛み合いやすくなります。「認めてください」ではなく「要件を満たすには何を用意すればよいですか」と聞くのが、実務上いちばん通ります。

下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。

このテーマに関わる公的資料
資料何がわかるか
文部科学省「生徒指導提要」学校の生徒指導の基本方針(改訂版)
文部科学省「スクールカウンセラー等活用事業」SC・SSWの役割と配置の考え方
文部科学省「就学援助」学用品費・給食費などの経済的支援
文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」小中の不登校353,970人。全国の最新の実数
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針
同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合)教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件
同 別記2(自宅でICT等を活用した学習)自宅学習を出席扱いにする7つの要件
文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件
文部科学省「COCOLOプラン」誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策
文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」全国1,045市区町村の公式相談窓口
教育機会確保法(e-Gov法令検索)第13条が「休養の必要性」を条文で認めている
こども家庭庁「子育て支援」子育て世帯が使える支援制度の全体像
国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料

学校に相談するときの進め方

1

① 支援の目標をすり合わせる

「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。

2

② 具体的な場所を挙げる

「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。

3

③ 出席扱いの要件を一緒に確認する

「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。

4

④ 決めたことを記録に残す

面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター全国1,045市区町村の窓口一覧

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

家庭でいまできること

制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。

いま家庭で確かめておきたいこと

睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)

食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか

頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)

「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか

保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか

学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか

声のかけ方で迷ったときは

「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。

逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。

相談先の選び方|どこに何を聞けるか

相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。

相談先の比較
相談先聞けること費用向いている場面
在籍校(担任・スクールカウンセラー)出席の扱い、校内の別室、学習の進め方無料まず学校での配慮を相談したいとき
教育支援センター(市区町村)学校外の公的な居場所、通所と出席扱い原則無料学校の外に一歩を踏み出したいとき
フリースクール(民間)体験活動中心の居場所、少人数の学び月1〜5万円程度興味や「やってみたい」から入りたいとき
オンライン自宅から参加できる学び、出席扱いの実務スクールにより異なる外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき
医療機関(小児科・児童精神科)体の不調の背景、診断と治療保険診療睡眠・食事・体の症状が続くとき
24時間子供SOSダイヤル子ども本人・保護者どちらの相談も無料・24時間いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310)

どこから始めればいいか迷ったら

まずは市区町村の教育委員会(教育相談室)に電話してみてください。学校を通さずに保護者から直接相談できる自治体がほとんどです。「今すぐ通える場所はありますか」「対象は何年生からですか」の2つを聞くだけでも、次の一手が見えてきます。全国の窓口は文部科学省のページから探せます。

よくある質問(FAQ)

Q. 励ましてはいけないのでしょうか?

励まし自体が悪いわけではありません。ただ、心のエネルギーが下がっている時期は、励ましが「今のままではダメ」というメッセージに聞こえてしまうことがあります。まずは「そのままの今日」を受け止め、子どもが少し元気を取り戻してきたタイミングで前向きな言葉を添える——という順番を意識すると届きやすくなります。

Q. では、何も言わない方がいいのでしょうか?

無言で放っておくという意味ではありません。理由を問い詰める言葉を減らし、代わりに「今日はどんな気分?」と感情に寄り添う声かけや、「いつでも話していいよ」という姿勢を示すことが大切です。言葉の量より、安心して話せる雰囲気を用意しておくことが土台になります。

Q. つい言ってしまったときは、どうすればいいですか?

強い言葉が出てしまっても、そのひと言で関係が決まってしまうわけではありません。落ち着いてから「さっきは言いすぎたね」と短く伝えるだけでも、子どもには十分に伝わります。完璧な対応を目指すより、間違えたら立て直す——その繰り返しのほうが、長い目で見れば信頼につながっていきます。自分を責めすぎないでください。

Q. 家庭だけで抱えるのが不安なときは、どこに相談できますか?

学校のスクールカウンセラーや教育委員会の教育相談のほか、下記の公的な相談窓口も利用できます。子どもの気持ちが大きく落ち込んでいるように感じるときは、早めに専門の窓口へ相談することをおすすめします。

相談できる公的な窓口・参考情報

※本記事は一般的な情報の整理を目的としたものであり、診断や治療、専門的な助言に代わるものではありません。お子さんの状態が気になる場合は、上記の窓口や医療・専門機関にご相談ください。

今回の内容をもっと深く理解したい方は、ぜひこちらの動画もご覧ください。
タツロー校長が実際に語る「不登校の子どもに言ってはいけない言葉5選」👇


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