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不登校を、希望に変えた100分。― 愛知サマーセミナーで出会った「3年ニジ組」と“仕組み”を考えた日 ―

2026 10/16
専門家コラム タツロー校長 不登校の基礎知識 不登校の原因と誤解
2025年7月26日2026年10月16日

2025年7月20日、名古屋市で開催された「愛知サマーセミナー2025」にて、NIJINアカデミーの星野達郎(タツロー校長)《不登校が希望に変わる》特別講座を実施しました。

テーマは、「不登校=才能」から始まる未来の学びと社会のしくみ。
子どもたち、保護者、教育関係者など多様な立場の参加者が集まり、100分間の“対話型アイデアソン”が繰り広げられました。タツロー校長はこのクラスを「3年ニジ組」と名付けました。

目次

タツロー校長ピッチ

「不登校は“問題”ではなく、“才能”かもしれない」

講座は、タツロー校長による冒頭ピッチからスタート。
自身の教育現場での経験や、NIJINアカデミーで出会った子どもたちとのエピソードを交えながら、固定化された「不登校=問題」という見方を問い直します。

タツロー校長ピッチ

📺【ピッチ動画はこちら】

「“学校に行けない”のではなく、“まだ行きたいと思える場所に出会っていない”だけかもしれない」
「“不登校”という言葉自体が、もう時代に合っていないのかもしれない」

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アイスブレイク「実はわたし○○です」

アイスブレイク「実はわたし○○です」
アイスブレイク「実はわたし○○です」

続いて行われたのは、会場を一気にほぐすアイスブレイク。テーマは「実はわたし○○です」。
初対面の人同士で“ひみつの一面”を披露し合い、大盛り上がり!
あまりの盛り上がりに、タツロー校長の指示が届かないほど…(笑)

「こんなに笑ったの久しぶり!」
「話すのが楽しかった!」
そんな声が飛び交い、安心と一体感が会場を包みました。

「不登校の何が“問題”なのか?」

アイスブレイクのあとは、本講座の核心へ。
テーマは「不登校の何が“問題”なのか?」

「不登校の何が“問題”なのか?」

クラス全体でタツロー校長と対話しながら、以下の5つの問題領域が導き出されました。

生徒たちが導き出した“不登校の5つの問題”

① 教育システム(出席日数・単位制など)
② 家族の負担(母が疲れる、食事の負担など)
③ 学習の保障(一人で勉強できないなど)
④ 周囲の目(特に祖父母・親戚など年配世代の教育観)
⑤ 社会性の涵養(友達ができないなど)

大切なのは、「この5つの問題は本当に“問題”なのか?」という視点です。
例えば、「授業がつまらなくて不登校になった」子どもたちは、豊かに学ぶために不登校を選択していますから、③学習の保障という意味では学校に行かないほうがよいのです。

生徒たちが導き出した“不登校の5つの問題”
生徒たちが導き出した“不登校の5つの問題”

さらに、タツロー校長は続けます。

「問題を問題たらしめるネガティブな要素を、仕組みを変えることでポジティブに転換する姿勢が大切なんです。
たとえば、画一的で管理的な教育が我が子には合っていないけれど、他の子には合っている。
それを否定せず、選択できるようにすることで、双方がハッピーになれる。
そんな“しくみ”を一緒に考えていきたい。」

参加者は、自分が「一番解決したい」と思うテーマに手を挙げ、グループに分かれて話し合いを行いました。

グループ対話「不登校=才能って、どういうこと?」

グループに分かれたあとは、さらに踏み込んだ対話が展開されました。

テーマは――

「“不登校=才能”だとしたら、どんな社会の仕組みが必要?」

年齢も立場も異なる参加者同士が、初対面ながらも率直な意見を出し合い、それぞれの納得解を導き出していきました。

グループ対話「不登校=才能って、どういうこと?」
グループ対話「不登校=才能って、どういうこと?」

普通の授業ならここで終わりとなりますが、
私たちはNIJINという教育スタートアップを通じて、これらのアイデアを実際に社会実装していくことができます。

グループから生まれた“未来のしくみ”たち

発表されたアイデアの一部をご紹介します。

グループから生まれた“未来のしくみ”たち
グループから生まれた“未来のしくみ”たち
グループから生まれた“未来のしくみ”たち
  • 🤖 母ロボットの開発(家事・学習補助を担うヒューマノイド)
  • 👴 祖父母・親戚へのアプローチ(不登校に対する理解を深めるための仕掛け)
  • 🏫 学区撤廃&選択式教育制度(子どもが自分に合った学校を選べる仕組み)
  • 💻 義務教育のオンライン授業化(学校外でも学べる選択肢の拡充)

これらのアイデアは大切にしたいと思い、この文章を書き留めています。
合理的であり、実現可能であり、私もこれまで気付けなかった可能性に気づかせてくれました。

参加者の声から見えた“希望のひかり”

講座終了後に寄せられた感想からは、「不登校=才能」という視点に触れたことで生まれた気づきや、対話を通じた学びの変化が色濃く伝わってきました。

「不登校の何が“問題”なのかを他の方と話し合うことで、自分の頭の中を見つめなおし、少しすっきりできたと思います」
「いろんな方と意見交換できてよかったです。不登校のためにどんな解決策が出せるかを真剣に考えられる機会になりました」
「“授業がつまらないから行かない”という視点は新しく、刺激を受けました。こうした学びができる場は貴重です」
「不登校=悪というイメージが、実は“学校に縛られない人”への妬みだったのかもと気づかされました」
「グループディスカッションでは“なぜ周囲から言われるのか?”をテーマに話し合い、解決策も考えることができました」
「教育の多様性を知れた気がします。どこでも質の高い学びができる社会になったら素敵だと思いました」

「成績表をもらえない」「学区を選べない」といった制度面の課題や、「自分らしい学びの形を選べる仕組み」など、参加者一人ひとりが社会の“当たり前”を見直し、希望につながる視点を持ち帰る時間となりました。

校長として、社長として、先生として。

社長と校長と新規事業をしながら授業をするのは大変だと思っていましたが、
多世代の生徒たちとの対話を通じて、多くのアイデアをもらい、また一歩未来にわくわくすることができました。

この機会を用意してくれた先生方と運営の皆様、参加してくれた生徒のみなさんに感謝します。

校長として、社長として、先生として。

タツロー校長の公式SNSはこちらから

  • @hoshinotatsuro(公式X)
  • @hoshinotatsuro(公式Youtube)
  • @tatsurohoshino(公式Instagram)

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この記事の内容を確かめるための一次資料

学校とのやりとりは、担任個人の考え方に左右されやすい部分です。だからこそ国が学校に何を求めているかを知っておくと、話が噛み合いやすくなります。「認めてください」ではなく「要件を満たすには何を用意すればよいですか」と聞くのが、実務上いちばん通ります。

下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。

このテーマに関わる公的資料
資料何がわかるか
文部科学省「生徒指導提要」学校の生徒指導の基本方針(改訂版)
文部科学省「スクールカウンセラー等活用事業」SC・SSWの役割と配置の考え方
文部科学省「就学援助」学用品費・給食費などの経済的支援
文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」小中の不登校353,970人。全国の最新の実数
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針
同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合)教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件
同 別記2(自宅でICT等を活用した学習)自宅学習を出席扱いにする7つの要件
文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件
文部科学省「COCOLOプラン」誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策
文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」全国1,045市区町村の公式相談窓口
教育機会確保法(e-Gov法令検索)第13条が「休養の必要性」を条文で認めている
こども家庭庁「子育て支援」子育て世帯が使える支援制度の全体像
国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料

学校に相談するときの進め方

1

① 支援の目標をすり合わせる

「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。

2

② 具体的な場所を挙げる

「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。

3

③ 出席扱いの要件を一緒に確認する

「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。

4

④ 決めたことを記録に残す

面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター(全国1,045市区町村の窓口一覧)

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

制度をもっと詳しく

教育支援センター(適応指導教室)とは|教育機会確保法とは|学びの多様化学校とは(全84校)|フリースクールとは|どこに相談すればいい?5つの相談先

愛知県で使える公的な支援と相談窓口

民間の教室やスクールを探す前に、愛知県で公的に使える支援を知っておくと、費用も選択肢の幅も変わります。市区町村の教育委員会が運営する教育支援センター(適応指導教室)は利用料が原則無料で、通った日は在籍校の出席扱いにできます。

愛知県の小中学校の不登校児童生徒数は24,927人(令和6年度・文部科学省調査)。在籍者に占める割合は約4.18%で、全国平均は約3.86%です。ひとりで抱えている家庭が、それだけ多くあるということでもあります。

愛知県全体の相談窓口

愛知県の広域相談窓口
窓口リンク
不登校でお悩みの児童・生徒、保護者の皆さまへ公式ページを見る
24時間電話相談「子どもSOS ほっとライン24」公式ページを見る
SNS相談窓口「あいちこども相談」について公式ページを見る
不登校かなと思ったときの相談窓口公式ページを見る
24時間子供SOSダイヤル(全国共通・無料)0120-0-78310

愛知県内47市区町村の窓口をまとめた一覧は、愛知県の教育支援センター(適応指導教室)一覧にあります。掲載しているリンクはすべて実際にアクセスして到達を確認済みです。

愛知県で相談を始めるときの進め方

どこに何を聞けばいいか分からないまま電話すると、たらい回しになりがちです。順番を決めておくと、1本の電話で話が進みます。

相談の順番

1

① 在籍校か、市区町村の教育相談窓口に連絡する

担任・スクールカウンセラーに伝えるか、愛知県の教育委員会(教育相談室)に保護者から直接電話します。多くの自治体が保護者からの直接相談を受け付けています。

2

② 「今すぐ通えますか」「対象は何年生からですか」を最初に聞く

教育支援センターは定員があり、小4以上を対象とする自治体が多いです。ここを最初に確認すると、次の手を早く打てます。

3

③ 見学・体験から始める

保護者だけの見学から始めても構いません。部屋の雰囲気と、指導員との相性を見てください。

4

④ 出席扱いの扱いを学校と確認する

「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。

費用の負担を軽くする制度

  • 教育支援センターは利用料が原則無料(教材費・昼食・交通費は自己負担の場合あり)
  • 就学援助(学用品費・給食費などの補助)は、愛知県の教育委員会が窓口です
  • フリースクール利用料の補助制度を設けている自治体も増えています。愛知県に制度があるか、教育委員会に直接お問い合わせください

家庭でいまできること

制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。

いま家庭で確かめておきたいこと

睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)

食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか

頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)

「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか

保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか

学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか

声のかけ方で迷ったときは

「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。

逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。

相談先の選び方|どこに何を聞けるか

相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。

相談先の比較
相談先聞けること費用向いている場面
在籍校(担任・スクールカウンセラー)出席の扱い、校内の別室、学習の進め方無料まず学校での配慮を相談したいとき
教育支援センター(市区町村)学校外の公的な居場所、通所と出席扱い原則無料学校の外に一歩を踏み出したいとき
フリースクール(民間)体験活動中心の居場所、少人数の学び月1〜5万円程度興味や「やってみたい」から入りたいとき
オンライン自宅から参加できる学び、出席扱いの実務スクールにより異なる外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき
医療機関(小児科・児童精神科)体の不調の背景、診断と治療保険診療睡眠・食事・体の症状が続くとき
24時間子供SOSダイヤル子ども本人・保護者どちらの相談も無料・24時間いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310)

どこから始めればいいか迷ったら

まずは市区町村の教育委員会(教育相談室)に電話してみてください。学校を通さずに保護者から直接相談できる自治体がほとんどです。「今すぐ通える場所はありますか」「対象は何年生からですか」の2つを聞くだけでも、次の一手が見えてきます。全国の窓口は文部科学省のページから探せます。

この記事のテーマについて、よく寄せられる質問

同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。

Q. 担任と話が噛み合いません

A. 「認めてください」ではなく「要件を満たすために何を用意すればよいですか」と聞き方を変えると通りやすくなります。それでも動かない場合は、学年主任・管理職・市区町村の教育委員会(教育相談室)へ相談先を上げてください。

Q. 毎日の欠席連絡がつらいです

A. 連絡方法は相談できます。「しばらく休むので、こちらから連絡がない日は欠席とみなしてください」と最初に合意しておくと、毎朝の負担がなくなります。多くの学校が対応してくれます。

Q. 保健室登校や別室登校は出席になりますか?

A. なります。校内で過ごした時間は在籍校の判断で出席として扱われるのが一般的です。保健室登校についてもあわせてご覧ください。

Q. 学習の遅れが心配です

A. 学校外での学習も、計画や内容が教育課程に照らし適切と判断されれば成績評価に反映できることが2024年8月の制度改正で明確になりました。詳しくは教育機会確保法の記事にまとめています。

Q. 面談で何を話せばいいですか?

A. ①いまの状態、②してほしい配慮を具体的に、③出席扱いの取り扱い、の3点に絞ると進みます。面談後に「本日確認したこと」をメールで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

Q. 愛知県の教育支援センターは無料ですか?

A. 利用料は原則無料です。市区町村の教育委員会が運営する公的機関のためです。ただし教材費・体験活動の材料費・昼食・交通費は自己負担になることがあります。給食がない施設が多く、弁当持参が一般的です。

Q. 愛知県で通える場所がない場合はどうすればいいですか?

A. ①在籍校の校内別室(保健室登校を含む)を確認する、②訪問型支援があるか窓口で聞く、③自宅でのICT学習を出席扱いにする道(別記2)を学校と相談する、④オンラインを検討する——の順で当たるのが現実的です。愛知県の状況によっては、通える範囲に施設がないこともあります。

Q. 学校を休ませてもいいのでしょうか?

A. 教育機会確保法の第13条は、「個々の不登校児童生徒の休養の必要性を踏まえ」と条文で明記しています。休むことは制度の外側にある逸脱ではなく、法律が想定している状態です。文部科学省の通知も「『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく」と述べています。

専門家コラム タツロー校長 不登校の基礎知識 不登校の原因と誤解

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