学校もニジアカも、自分で選んで過ごす日々ー小学5年生 ペンギンさんへのインタビュー

こんにちは!ボランティアスタッフのありさんです。

今回は、不登校を経験したあと、学校にも行きつつ、NIJINアカデミー(以下:ニジアカ)の授業にも参加しているペンギンさんに、これまでのこと、今考えていることについてお話を聞きました!

目次

いまの生活について

──今は学校にも通っているんですね。毎日はどんな風に過ごしていますか?

5年生になってからは学校に行っています。学校がある日は7:00に朝ごはんを食べて、7:50に登校しています。

──学校に通っている日も、ニジアカの授業には参加していますか?

水曜日は早く終わるので、帰ってからニジアカの授業を受けたりもします。

──夏休みなど、学校がない時期のニジアカの過ごし方も教えてください。

ニジアカは夏休み中もホームルームがあるので、それに参加したりします。今日も微生物の授業があって、それに出ていました。

学校とニジアカ、どちらも自分のペースで取り入れながら、ペンギンさんらしい日常を過ごしている様子が伝わってきました。どちらも活かしている今のスタイルが、とても自然だなと感じました!

──今ハマっていること、家でよくやっていることなどがあれば教えてください。

ものを作ったり、絵をかいたり、折り紙をしたりしています。

▲ペンギンさんが作った折り紙
 右は担任のよっちゃん先生とちいかわをコラボさせた「よちかわ」だそうです

学校に行けなかったときのこと

──最初に「学校に行きづらくなった」と感じたのは、いつ頃でしたか?きっかけは覚えていますか?

小学2年生の時、体調不良になって休みまくったことがあります。そのあと、治っても行けませんでした。

──その当時、家でどんな風に過ごしていたか覚えていますか?

家では勉強をしていました。

──その後はどうですか?

小学3年生のときには、先生が変わって優しくなって、行けるようになりました。

──そうだったんですね。4年生のときはどうでしたか?

小学4年生で、先生が変わって、みんなが帰った後とかに時々行っていました。たとえば、図工の授業で版画の作品に色を塗るためとかです。家では勉強はあまりしていませんでした。

──5年生になって、今のように毎日学校に行けるようになったきっかけはありますか?

小学5年生では、先生が変わって楽しそうだったので、行けるようになりました。今は毎日行っています。

学年が変わるごとに、学校との関わり方も少しずつ変わっていったようでした。担任の先生が変わったことも、きっかけのひとつになったようです。「行けるようになった年もあったし、行けなかった年もあった」という話の中に、そのときどきの気持ちや雰囲気が反映されていたように感じました。

ニジアカとの出会い

──ニジアカのことを知ったきっかけや最初に行ったときのことを教えてください。

お母さんが調べていて、「ニジアカに行ってみる?」と教えてくれました。行ってみたら楽しかったです。

「行ってみたら楽しかった」という言葉から、ニジアカとの出会いがペンギンさんにとって前向きなものだったことが伝わってきました。そのとき感じた「楽しい」が、少しずつ安心につながって、今のニジアカでの過ごし方にも続いているのかなと思います。

印象に残っている授業について

印象に残っている授業について

──どのようにして参加する授業を選んでいますか?

授業の予定とか、クラス会議の予定が書いてあるカレンダーがあります。そこから自分が出たい授業を選びます。

>>NIJINアカデミーの授業👆

──ニジアカではいろいろな授業がありますが、特に印象に残っている授業や、楽しかった先生のことを教えてもらえますか?

担任のよっちゃん先生の図工の授業が楽しかったです。節分には紙皿を使って鬼のお面を作ったりしました。よっちゃん先生の授業は面白くて楽しいです。

──他にも楽しかった授業があれば、教えてください。

お金の授業にも出ました。

しだぴっぴ先生の算数の授業もよかったです。学校の算数みたいに難しくなくて楽しいです。

せれてぃー先生の授業も楽しいです。

時間割に縛られず、自分で予定を見て選ぶことができる仕組みが、参加のしやすさにもつながっているようです。先生によって内容や雰囲気がまったく違うのもニジアカの特徴です。そんな「選べる学び」があるからこそ、自然に関心を持てるのかなと思います。

──学校の授業と、ニジアカの授業は何が違うと思いますか?

学校だと、面白い授業とかはあまりありません。ニジアカは面白い授業がたくさんあって、楽しいです。

「楽しい」「面白い」と感じられることが、ペンギンさんにとって授業に入りやすいきっかけになっているようでした。どう感じられるかが大事なんだと、お話を聞きながらあらためて思いました。

人とのつながり

──ニジアカでは、友達はできましたか?

最初はだれもいなかったです。

はじめはめっちゃ緊張しましたが、ちゃんちーさんに肩ポン(※)して、友達になりました。そこから、ちゃんちーさんのお友達とも仲良くなって、友達が増えました。最近は肩ポンは緊張しなくなりました。
(※)メタバース校舎で、話しかける前に相手の肩をたたき、相手へ話しかける意思表示ができる機能のこと。

なんで不登校になったのか、のようなことも話したりします。

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──普段、友達とのやりとりはどんな形でしていますか?

オンラインでつないで、ご飯を一緒に食べたりしています。

画面越しでも一緒に過ごせることは、オンラインならではのメリットだと思います。直接会うだけでなく、日常の延長でつながれる時間があることが、安心感につながっているようでした。

クラスの雰囲気・イベントについて

──クラスの雰囲気はどんな感じですか?

面白くて楽しいです。

──思い出に残っているイベントや、印象的だった出来事があれば教えてください。

京都にモネを見に行こうというイベント(社会科見学)があり、参加しました。そこで、オンラインで仲良くなった友達に初めて対面で会うことができました。

イベントは、普段オンラインで関わっている友達と実際に会える機会にもなっているようです。日常のつながりがリアルの体験につながっている様子が伝わってきました。

>>NIJINアカデミーの年間行事👆

将来のこと・夢について

──これからのことや、将来やってみたいことがあれば教えてください。

ニジアカのスタッフになりたいです。ニジアカに入ってから、不登校の子を助けるようなことがしたいと思うようになりました。

よっちゃん先生のように、図工の授業もしてみたいです。

自分の経験から「今度は助ける側になりたい」と自然に思えることは、とても大きな変化だと感じました。楽しかった経験の積み重ねが、将来につながる動機になっているのが伝わってきました。

悩んでいる人たちへ

──今、学校に行けずに悩んでいる子や、「ニジアカってどんなところ?」と思っている子に向けて、ひとこと伝えたいことはありますか?

ニジアカはみんなと楽しく遊んだりできる場所です!

インタビューを通して、過去の経験が確かに今の自分を形作っていることが感じられました。
選択肢があるということ、誰かとつながれるということ、そこから、少しずつ道が開けていくこと。ニジアカは、そうしたきっかけを見つけられる場所の一つなのだと思いました。
自分のペースで動き始められる場所があること、誰かと話せる場所があること。それだけでも、毎日は変わっていくのかもしれないなと思います!


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この記事の内容を確かめるための一次資料

学校とのやりとりは、担任個人の考え方に左右されやすい部分です。だからこそ国が学校に何を求めているかを知っておくと、話が噛み合いやすくなります。「認めてください」ではなく「要件を満たすには何を用意すればよいですか」と聞くのが、実務上いちばん通ります。

下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。

このテーマに関わる公的資料
資料何がわかるか
文部科学省「生徒指導提要」学校の生徒指導の基本方針(改訂版)
文部科学省「スクールカウンセラー等活用事業」SC・SSWの役割と配置の考え方
文部科学省「就学援助」学用品費・給食費などの経済的支援
文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」小中の不登校353,970人。全国の最新の実数
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針
同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合)教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件
同 別記2(自宅でICT等を活用した学習)自宅学習を出席扱いにする7つの要件
文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件
文部科学省「COCOLOプラン」誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策
文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」全国1,045市区町村の公式相談窓口
教育機会確保法(e-Gov法令検索)第13条が「休養の必要性」を条文で認めている
こども家庭庁「子育て支援」子育て世帯が使える支援制度の全体像
国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料

学校に相談するときの進め方

1

① 支援の目標をすり合わせる

「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。

2

② 具体的な場所を挙げる

「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。

3

③ 出席扱いの要件を一緒に確認する

「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。

4

④ 決めたことを記録に残す

面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター全国1,045市区町村の窓口一覧

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

家庭でいまできること

制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。

いま家庭で確かめておきたいこと

睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)

食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか

頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)

「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか

保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか

学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか

声のかけ方で迷ったときは

「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。

逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。

相談先の選び方|どこに何を聞けるか

相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。

相談先の比較
相談先聞けること費用向いている場面
在籍校(担任・スクールカウンセラー)出席の扱い、校内の別室、学習の進め方無料まず学校での配慮を相談したいとき
教育支援センター(市区町村)学校外の公的な居場所、通所と出席扱い原則無料学校の外に一歩を踏み出したいとき
フリースクール(民間)体験活動中心の居場所、少人数の学び月1〜5万円程度興味や「やってみたい」から入りたいとき
オンライン自宅から参加できる学び、出席扱いの実務スクールにより異なる外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき
医療機関(小児科・児童精神科)体の不調の背景、診断と治療保険診療睡眠・食事・体の症状が続くとき
24時間子供SOSダイヤル子ども本人・保護者どちらの相談も無料・24時間いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310)

どこから始めればいいか迷ったら

まずは市区町村の教育委員会(教育相談室)に電話してみてください。学校を通さずに保護者から直接相談できる自治体がほとんどです。「今すぐ通える場所はありますか」「対象は何年生からですか」の2つを聞くだけでも、次の一手が見えてきます。全国の窓口は文部科学省のページから探せます。

学校に伝えるときの文例

言いたいことは決まっていても、いざ書こうとすると手が止まる——という声をよく聞きます。そのまま使える形にしました。丁寧すぎる必要はありません。事実と、してほしいことが伝われば十分です。

① しばらく休むことを伝える

いつもお世話になっております。◯年◯組の◯◯の保護者です。
本人の体調と気持ちの状態から、しばらく学校をお休みさせていただきます。
毎朝のご連絡が負担になっているため、こちらから連絡がない日は欠席としてお取り扱いいただけますでしょうか。状況が変わりましたら、その都度ご連絡いたします。

毎朝の欠席連絡は、家庭にとっても学校にとっても負担です。先にこの一文で合意しておくと、朝の消耗がなくなります。多くの学校が対応してくれます。

② 配慮をお願いする

◯◯は、教室の人数と音の多さで疲れてしまうことが多いようです。
つきましては、登校できた日は保健室や別室で過ごさせていただくことは可能でしょうか。
また、給食の時間だけ別室にする、掃除の時間は無理をさせない、といった形でもかまいません。
本人が続けられる形を一緒に考えていただけると助かります。

「配慮してください」だけでは学校も動きにくいので、場面と具体的な対処をセットで書くのがコツです。診断名は必須ではありません。

③ 出席扱いについて相談する

学校外での学びについてご相談させてください。
文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)に、学校外の施設で相談・指導を受けた場合や、自宅でICT等を活用した学習を行った場合の指導要録上の出席扱いについて定めがあると伺いました。
本校ではどのような運用になっていますでしょうか。また、要件を満たすために家庭で用意すべきものがあれば教えてください。

ポイントは「認めてください」ではなく「何を用意すればよいですか」と聞くことです。学校側も判断材料を求めています。要件の全文は教育支援センターとはの記事に原文どおり掲載しています。

④ 面談のあとに送る確認メール

本日はお時間をいただきありがとうございました。
確認させていただいた内容を念のためお送りします。
・当面は◯◯(別室/午後のみ など)で対応いただく
・◯◯(教育支援センター等)への通所を検討し、決まり次第ご連絡する
・出席の取り扱いについては、◯月◯日までにご回答いただく
認識に相違がありましたらお知らせください。

口頭の合意は、担任が変わると消えてしまいます。短くていいので記録に残しておくと、翌年度も引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。

伝える相手の順番

担任で止まっていると感じたら、学年主任 → 生徒指導主事 → 教頭・校長 → 市区町村の教育委員会(教育相談室)の順に相談先を上げてください。感情的にならず、これまでの経緯と依頼内容を時系列で整理して伝えるのが最短です。全国の窓口は文部科学省のページから探せます。

この記事のテーマについて、よく寄せられる質問

同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。

Q. 担任と話が噛み合いません

A. 「認めてください」ではなく「要件を満たすために何を用意すればよいですか」と聞き方を変えると通りやすくなります。それでも動かない場合は、学年主任・管理職・市区町村の教育委員会(教育相談室)へ相談先を上げてください。

Q. 毎日の欠席連絡がつらいです

A. 連絡方法は相談できます。「しばらく休むので、こちらから連絡がない日は欠席とみなしてください」と最初に合意しておくと、毎朝の負担がなくなります。多くの学校が対応してくれます。

Q. 保健室登校や別室登校は出席になりますか?

A. なります。校内で過ごした時間は在籍校の判断で出席として扱われるのが一般的です。保健室登校についてもあわせてご覧ください。

Q. 学習の遅れが心配です

A. 学校外での学習も、計画や内容が教育課程に照らし適切と判断されれば成績評価に反映できることが2024年8月の制度改正で明確になりました。詳しくは教育機会確保法の記事にまとめています。

Q. 面談で何を話せばいいですか?

A. ①いまの状態、②してほしい配慮を具体的に、③出席扱いの取り扱い、の3点に絞ると進みます。面談後に「本日確認したこと」をメールで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

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