札幌市のフリースクール―特徴ごとのまとめとおすすめ5選

「札幌でフリースクールを探しているけど、どれを選べばいいの?」「いろいろ書いてあるけど違いがわからない…」

そんな不安を抱えている保護者の方は少なくありません。

全国の不登校児童生徒数は353,970人(小学校137,704人、中学校216,266人)で過去最多を更新し、12年連続で増加しています(参考:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」、こども家庭庁資料)。

本記事では札幌市が公開している「フリースクール等民間施設一覧」(2026年4月30日更新、27施設掲載)をもとに、各施設の公式サイトや第三者の紹介記事から特徴を調べ、整理しました。

お断り】 フリースクールは施設ごとに運営方針・費用・対象年齢が異なります。以下は各施設の公式サイトや紹介記事から確認できた情報をもとにまとめていますが、開設間もない施設など情報量に差があります。詳細な条件(費用・対象年齢・見学可否など)は必ず直接お問い合わせください。また掲載順や紹介順は札幌市の一覧に基づくもので、優劣を示すものではありません。


目次

あなたに会う場所がきっと見つかる!おすすめ5施設

実は、同じ「フリースクール」でも運営スタイルは大きく異なります。

支援の特徴の違いがわかりやすい5施設をまとめました。

1. 訪問型フリースクール漂流教室(中央区)

外に出ることが難しい子ども向けに、スタッフが週1回程度家庭を訪問し、一緒に過ごす時間を通じて心のケアを行う訪問支援型です。

決まったカリキュラムはなく、本人の意志を起点に学習や体験活動を手伝う形をとっています。

フリースペースも運営しており、通所と訪問のどちらも選べます

また、義務教育年齢だけでなく高校生以上の利用者も多いのが特徴です。

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2. フリースクール星の教室(星槎さっぽろ教育センター、北区)

星槎国際高等学校の学習センター内で運営され、教科学習に加えて「生活スキル」としてコミュニケーションや感情のコントロールを学ぶプログラムが組まれています。

放課後等デイサービスと連動しており、教育と福祉の両面から支援を受けられる点が特色です。

さらに、週1日からの通学が可能で、在籍校との連携による出席扱いのサポートもあります。

発達に特性のある子どもへの対応実績も豊富です。

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3. 札幌サドベリースクール(豊平区)

デモクラティックスクール」と呼ばれる形態で、時間割やテスト、学年の区分がなく、子ども自身が過ごし方を決めます。

また、運営方針もスタッフと子どもが対等な立場で話し合って決定するのが特徴です。

学校復帰を第一の目的とはしておらず、自主性や自己肯定感を長期的に育てることを理念としています。

2012年開始、2019年から札幌市のフリースクール等助成対象事業になっています。

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4. NIJINアカデミー札幌 大きなかぶ校・白石校(清田区・白石区)

対面のリアル教室と、オンライン(メタバース)のキャンパスを組み合わせられるハイブリッド型です。

大きなかぶ校は「食」をテーマにした体験型学習

白石校(MoBつくるシアター)はダンス・音楽・アートによる自己表現を軸にしています。(8月末に閉校)

毎日は通えない、天候や体調で外出が不安定になりやすいといった事情にも対応しやすいのが強みです。

また、豊平区には「サイエンス特化型教室」である札幌南校もあります。

子どもの「好き」に合わせて校舎を選べるのも特徴です。

【お問い合わせはこちら】

<大きなかぶ校 >

<白石校 >(MoBつくるシアター)【※8月末に閉校】

5. フリースクール札幌自由が丘学園(東区)

1993年開校で30年以上の実績を持つ、比較的伝統的なタイプのフリースクールです。

午前は国語・数学などの教科学習、午後は音楽・美術・体育を一斉授業で行うなど、学校に近い時間割を持ちながらも校則や服装規定はありません。

週2日コース全日コースがあり、月ごとにコース変更が可能。

宿泊学習や職業体験など行事が多いことも特徴です。

【お問い合わせはこちら】


地区ごとの一覧と特徴

次に、札幌市内各地区ごとの不登校支援の特徴を表にまとめました。

市内だけでも各施設で多様な支援が行われています。

きっと、あなたにあう居場所が見つかるはずです。

①中央区 

名称特徴連絡先
訪問型フリースクール漂流教室家庭訪問中心。カリキュラムなし、本人の意志を尊重011-590-4788
フリースクールLIKEPLUS(NPO法人E-LINK)異年齢・多様な大人との関わりを通じて自分を見つける居場所型。「居場所」と「学び」をバランスよく提供し、人との関係づくりが苦手な子への配慮も特徴080-9569-2359
フリースクールみっけばコミュニティマルシェでの出店活動を通じて、子ども一人ひとりの得意なことを見つけるオルタナティブ教育を実践。読み書き計算を「勉強」ではなく体験の中で身につけるスタイル090-6217-0709
居場所支援コッコロパーク10〜15歳対象。話し合いで活動を決める「コッコロミーティング」、月1回心理士によるケアあり070-8986-6612
プラス学習舎インクルーシブ教育の考えに基づく学習塾兼フリースクール。不登校、特別支援、海外滞在経験など様々な事情の子に対応し、通塾のAMコースとオンラインマンツーマンコースを用意011-616-1610
飛鳥未来中等部・初等部 札幌駅前教室通信制高校系列。週2〜5日・ネットコースなど4コースから選択可、姉妹校連携で進学サポート011-208-6805
さっぽろライラックフリースクール中学生・高校生の学び直しと保護者相談に対応090-6846-2077

②北区

名称特徴連絡先
札幌YWCA フォローアップスクール学校復帰を理念に、教科学習と体験学習(カフェ体験、ボランティア等)を組み合わせ011-728-8090
フリースクール星の教室(星槎)教育と福祉の連携。週1日から通所可、発達特性への対応実績011-700-3830
札幌インターナショナルクリスチャンスクール札幌キリスト福音館附属のチャーチスクール。3〜5歳児対象の少人数制で、礼拝を中心としたキリスト教教育と、生活・遊び・仕事を通じた体験学習を重視(未就学児向けの認可外保育施設で、他施設とは対象年齢が異なる点に注意)011-758-4937
NEOフリースクール最新のPC・デジタル機器(3Dプリンタ、デジタルペイント等)を活用し、eスポーツも含めた学びを提供。一定要件を満たせば在籍校の出席扱いに対応011-788-2003
ワイルドチェリー2025年12月開校。基礎学習・英語・デジタル・スポーツ・キャリア/マネー・クリエイティブ・ウェルネスの「7本柱」で構成する「小中学生版専門学校スタイル」を掲げ、外国人スタッフ常駐や多分野の専門家との連携が特徴011-788-2900

③東区

名称特徴連絡先
フリースクール札幌自由が丘学園開校30年以上。午前教科学習・午後実技科目、週2日/全日コース選択可011-743-1267
フリースクールじゅにくろ検定対策やSST(ソーシャルスキルトレーニング)による福祉支援型の療育施設011-788-5526
フリースクールRIVERS(一般社団法人ibuki)不登校支援と療育を併用する運営方針で、子どもが抱える「困り感」の原因に直接アプローチし、本来のその子らしさを取り戻すことを目標とする011-299-6221

④白石区

名称特徴連絡先
クラーク国際中等部 札幌白石キャンパス個別指導中心。クラーク記念国際高校と連携した授業、教職員との距離が近い011-867-6218
NIJINアカデミー札幌白石校・MoBつくるシアター(運営:株式会社NIJIN/当サイトの運営会社)ダンス・音楽・アートによる自己表現重視のハイブリッド型080-4048-2413

⑤豊平区

名称特徴連絡先
北海道自由が丘学園月寒スクール学期途中入学・週1回からの通学可、定期テストの代わりに成長記録で評価011-858-1711
札幌サドベリースクールデモクラティックスクール。時間割・テストなし、自主性重視011-824-5410

⑥清田区

名称特徴連絡先
フリースクールセントラル(一般社団法人みらいの杜)2021年開校。ソーシャルスキルの習得と、将来の夢や希望・選択肢を増やすことを目的とし、活動記録の提出により在籍校の出席扱いに対応011-885-5959
NIJINアカデミー札幌大きなかぶ校(運営:株式会社NIJIN/当サイトの運営会社)「食」をテーマにした体験型ハイブリッドスクール090-8279-3363
フリースクール りらじょい(ソーシャルコミュニティ札幌)2026年4月開設。「リラックス・エンジョイ」が名前の由来で、子どものリズムを尊重しゆったり過ごすことを重視。デジタル教材「すらら」で自宅学習も可能090-6217-0065

⑦南区

名称特徴連絡先
不登校の子のための居場所あれとぽ(NPO法人みなぱ)週1〜8回程度の平日開所で、アート・スポーツ・野外活動など多彩な体験を提供。月謝・回数券・単発参加など柔軟な料金プランがある011-211-4766
フリースクールそら無理に学習を押し付けず、まず安心して過ごすことを重視。不登校初期の子にも選ばれやすい080-7887-7090

⑧西区・手稲区

 

名称特徴連絡先
しるべーす(ユアセル)子どもの興味やペースに寄り添い自由に過ごせる居場所型。地域との交流や体験活動を通じて社会性と自発性を育む。フリースクールと訪問型(ホームスクール)の2種類から選べる070-8462-4534
いきばしょ(NPO法人nicon)1回500円で利用できる日中の居場所。地域と連携した子ども食堂や服の循環活動など、周辺地域を巻き込んだ支援活動が特徴090-9438-1028

選ぶときの視点

ここからは実際の「選び方」について解説します。

「それぞれ特徴を持っていることはわかったけど、実際どうやって選べばいいの…?」

そんな不安をやわらげ、我が子に会う居場所を選びましょう。

「タイプ」で大まかに絞る

今回まとめた27施設は、大きく次のようなタイプに分かれますが、

お子さんが今何を必要としているか(まず休息か、学び直しか、人との関わりか)によって合うタイプは変わります。

  • 居場所提供型 : 安心して過ごすことを最優先し、学習を強制しない。不登校になったばかりで、まずは外や人とのつながりを取り戻したい段階に向く。(例:あれとぽ、しるべーす、そら)
  • 学習支援型:教科学習や高校受験・進学対策に重点を置く。学校復帰や進学を具体的に見据えている場合に向く。(例:プラス学習舎、飛鳥未来中等部、YWCAフォローアップスクール)
  • 福祉・療育連携型 : 発達特性への配慮や心理的ケアを軸にする。放課後等デイサービスと連動している施設もある。(例:星の教室、じゅにくろ、RIVERS)
  • 自主性重視型(デモクラティック等) : 時間割やカリキュラムを設けず、子ども自身が過ごし方を決める。学校的な枠組みが合わなかった子に向く。(例 : 札幌サドベリースクール)
  • オンライン併用(ハイブリッド型) :通所とオンライン(メタバース等)を柔軟に切り替えられる。天候や体調で外出が不安定になりやすい子に向く。(例:NIJINアカデミー各校)
  • 訪問型 : 外に出ること自体が難しい子ども向けに、スタッフが自宅を訪問する。(例:漂流教室)

見学・問い合わせ時に確認したいポイント

一覧だけでは分からない点も多いため、

実際に問い合わせる際は次のようなことを確認しておくと比較しやすくなります。

  1. 対象年齢・対象学年…小学生から受け入れているか、中学生のみか。
  2. 通い方…毎日通う前提か、週1日からでも良いか。曜日や時間帯を選べるか。
  3. 費用の総額…月謝だけでなく入会金や教材費、体験活動費なども含めた年間の総額を確認すると比較しやすいです。参考までに、札幌市周辺のフリースクール費用相場はおおむね月1万円台の週1コースから、全日制で月3万〜5.5万円程度まで幅があります。
  4. 出席扱いの実績…在籍する学校の校長判断で「出席扱い」となるかどうかは施設と学校側の連携次第です。実績や手続きの流れを聞いておくと安心です。
  5. 学習内容と評価方法…教科学習中心か、体験活動中心か。定期テストの代わりにどのような形で成長を伝えてもらえるか。
  6. スタッフ体制…カウンセラーや発達支援の専門職が常駐しているか、必要に応じて外部の医療・福祉機関と連携できるか。
  7. 見学・体験の可否…多くの施設が見学や数日間の無料体験を実施しています。雰囲気やスタッフとの相性は、実際に足を運んでみないと分からない部分が大きいです。

費用面で知っておきたいこと

札幌市には、フリースクール等民間施設の運営者に対する助成制度(非営利法人が運営し、2年以上の活動実績があること等の要件あり)はあります。しかし、2026年7月時点で、保護者が支払う利用料そのものを直接補助する制度は基本的に用意されていません。

フリースクールへの通学定期券が利用できる場合があるなど、一部支援はありますので、詳しくは札幌市の「フリースクール支援」ページや、各施設が案内する制度をあわせて確認するとよいでしょう。

以上を踏まえて、気になる2〜3校に絞り、実際に見学・体験をしてから決めることをおすすめします。


出典:フリースクール等民間施設一覧/札幌市(2026年4月30日更新)、各施設公式サイトおよび紹介記事

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この記事の内容を確かめるための一次資料

学校以外の学びの場は、この10年で制度が大きく変わりました。いまは「学校復帰だけがゴールではない」というのが国の公式な立場です。選択肢の全体像と、それぞれが制度上どう扱われるかを押さえておくと、進路の話が現実的になります。

下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。

このテーマに関わる公的資料
資料何がわかるか
文部科学省「学びの多様化学校の設置者一覧」全国84校。旧・不登校特例校の全リスト
文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」高校に通わずに大学受験資格を得る制度
文部科学省「就学援助」学用品費・給食費などの経済的支援
文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」小中の不登校353,970人。全国の最新の実数
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針
同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合)教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件
同 別記2(自宅でICT等を活用した学習)自宅学習を出席扱いにする7つの要件
文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件
文部科学省「COCOLOプラン」誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策
文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」全国1,045市区町村の公式相談窓口
教育機会確保法(e-Gov法令検索)第13条が「休養の必要性」を条文で認めている
こども家庭庁「子育て支援」子育て世帯が使える支援制度の全体像
国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料

学校に相談するときの進め方

1

① 支援の目標をすり合わせる

「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。

2

② 具体的な場所を挙げる

「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。

3

③ 出席扱いの要件を一緒に確認する

「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。

4

④ 決めたことを記録に残す

面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター全国1,045市区町村の窓口一覧

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

この記事のテーマについて、よく寄せられる質問

同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。

Q. 欠席が多いと高校に行けませんか?

A. 行けます。出席日数を選抜に使わない高校は増えており、通信制高校では欠席日数を問わないところがほとんどです。中学校卒業程度認定試験や高等学校卒業程度認定試験という道もあります。

Q. フリースクールに通うと出席扱いになりますか?

A. 要件を満たせば校長の判断で出席扱いにできます。ただし文部科学省の通知では教育支援センター等の公的機関が第一に想定されており、民間施設は「公的機関に通えない場合」に考慮される位置づけです。詳しくは教育支援センターとはをご覧ください。

Q. 費用が心配です

A. 教育支援センター原則無料です。民間のフリースクールについては、利用料の補助制度を設けている自治体が増えています。就学援助もあわせて教育委員会に確認してください。

Q. 学校に戻ることを目標にしなくていいのですか?

A. はい。文部科学省の通知が「『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく、社会的に自立することを目指す」と明記しています。学校復帰は選択肢のひとつであって、唯一のゴールではありません。

Q. 近くに通える場所がありません

A. ①校内の別室、②教育支援センターの訪問型支援、③自宅でのICT学習を出席扱いにする道(別記2)、④オンライン——の順で確認するのが現実的です。地域に選択肢がないことは、家庭の責任ではありません。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター

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