夜になると不安が大きくなる中学生へ|なんとなく不安の正体と対処法

通信制

「別に大きな問題があるわけじゃない。
でも、なんとなく不安。」

そんな気持ちになるとき、自分でも理由を探そうとします。
友達関係? 勉強? 将来?
でも、どれも“決定的な原因”が見つからない。

すると今度は、
「理由もないのに不安になる自分がおかしいのかも」
と思ってしまう。

でもね、それはおかしいことではありません。

中学生の時期は、心も体も大きく変わる途中です。
身長が伸びるように、心の中でも目に見えない変化が起きています。
変化の途中では、はっきりした理由がなくても、
気持ちがゆらゆら揺れることがあります。

特に、

  • 環境が少し変わりそうなとき
  • 学年が上がる前
  • クラス替えやテストが近いとき

こうした“変化の前”には、
心が先にざわつくことがあります。

それは「弱いから」ではなく、
あなたの心がちゃんと未来を感じ取っている証拠です。

そして大事なのは、
理由がはっきりしない不安は、珍しくないということ。

実は、多くの中学生が同じように
「なんとなくモヤモヤする」と感じています。
ただ、みんな表に出していないだけ。

だからまずは、
「この感覚、変じゃないんだ」と知ること。

それだけでも、不安は少しだけ小さくなります。

次は、
どうして夜になるとそのモヤモヤが大きくなるのか、
一緒に見ていきましょう。

目次

夜になると気持ちがモヤモヤするのはどうして?

夜になると気持ちがモヤモヤするのはどうして?

昼間はそこまで気にならなかったのに、
夜になると急に不安が大きくなる。
部屋が静かになるほど、胸のあたりがザワザワしてくる。

それには、ちゃんと理由があります。

まず、夜は刺激が少なくなる時間です。
昼間は学校やスマホ、会話や音など、いろいろな情報に囲まれています。
そのぶん、不安を感じるヒマがあまりありません。

でも夜になると、急に静かになる。
考えごとをする時間が増える。
すると、昼間は小さかったモヤモヤが、
大きく感じやすくなるのです。

さらに、体のしくみも関係しています。

夜は、体を休ませるために
心拍や呼吸がゆっくりになります。
その変化を「なんか変だ」と脳が勘違いして、
不安として感じることもあります。

だから、

  • 夜になると急に怖くなる
  • なんとなく不安で眠れない
  • ずっと考えごとが止まらない

というのは、めずらしいことではありません。

もうひとつ大事なことがあります。

夜は「未来」を考えやすい時間です。
昼は“今やること”でいっぱいですが、
夜はふと、

  • 将来どうなるんだろう
  • 明日ちゃんと行けるかな
  • 自分だけ変なんじゃないか

と、答えの出ないことを考えてしまう。

でも、夜に出した結論は、
だいたい少しネガティブに傾きます。

それはあなたが弱いからではなく、
夜という時間がそうさせやすいだけです。

だからまずは、
「夜の不安は少し大きく見えやすい」
と知っておいてください。

それだけでも、
“本当に大きな問題が起きているわけじゃないかもしれない”
と一歩引いて考えられるようになります。

「これって病気?」と心配になったら

夜にザワザワが強くなると、
ふとこんな考えがよぎることがあります。

「これって何かの病気なのかな」
「自分だけおかしいんじゃないかな」

ネットで「なんとなく 不安」と検索すると、
強い言葉やこわい情報が目に入ることもあります。
すると、さらに不安が大きくなってしまう。

でも、まず知っておいてほしいことがあります。

理由がはっきりしない不安は、思春期ではめずらしくありません。

中学生の時期は、

  • 体が急に成長する
  • ホルモンバランスが変わる
  • 環境が変わりやすい
  • 人間関係が一気に複雑になる

そんな変化の途中です。

心は変化にとても敏感です。
だから、大きな出来事がなくても、
ザワザワが出てくることがあります。

ほとんどの場合、それは
「壊れているサイン」ではなく、
がんばりすぎているサイン
変化に反応しているサインです。

もちろん、

  • 何週間もずっと眠れない
  • ごはんがほとんど食べられない
  • 学校や生活に大きな支障が出ている

こんな状態が続くなら、
保健室の先生や家族、相談窓口に話すことも大切です。

でも、「ちょっとザワザワする」くらいなら、
それだけで“病気”と決めつけなくて大丈夫。

大事なのは、

「不安=自分がダメ」
ではないということ。

不安は、
あなたがちゃんと感じる力を持っている証拠でもあります。

次は、
そのザワザワを少しだけ軽くする方法を紹介します。

ちょっとだけ気持ちが軽くなる方法

ザワザワしているとき、
「ちゃんとしなきゃ」「早く落ち着かなきゃ」と思うほど、
気持ちは余計に大きくなります。

だからここでは、
がんばらなくていい方法を紹介します。

① 呼吸を“深く”じゃなく“長く”する

深呼吸しようとすると、うまくできなくて焦ることがあります。
ポイントは「深く」ではなく「長く」

4秒で吸って、6秒でゆっくり吐く。
それを3回だけ。

それだけで、体は
「少し安心していい」と感じ始めます。

② 不安に名前をつけてみる

「なんとなく不安」だと、正体が大きく見えます。

でも、

  • これは“明日の心配”かも
  • これは“疲れザワザワ”かも
  • これは“夜だからザワザワ”かも

と名前をつけると、少し小さくなります。

“敵”じゃなくて、“状態”に変わるからです。

③ 夜に考えたことは「仮」と決める

夜に出した結論は、
だいたい朝になると少し変わります。

だから、

「これは夜の考え。朝にもう一回考えよう」

と決めてしまう。

それだけで、
今すぐ答えを出さなくてよくなります。

④ 体をあたためる

意外と効くのがこれです。

  • 白湯を飲む
  • 毛布にくるまる
  • 手を温める

体があたたまると、
ザワザワは少し弱くなります。

心と体はつながっているからです。

ここまで読んで、

「それでも、学校のことを考えるとザワザワする」

そう思った人もいるかもしれません。

次は、
学校に行きながらでも持てる
“もう一つの場所”という考え方について話します。

学校に行きながら、ほかの場所を持つという考え方

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ザワザワの正体が、
「学校」に少し関係していることもあります。

勉強そのものというより、

  • うまくやらなきゃいけない感じ
  • ちゃんとしていないとダメな空気
  • 人と比べられる感じ

そういうものが、知らないうちに心を緊張させていることがあります

でも、ここで大事なことがあります。

学校が“すべて”じゃなくていい。

今の学校をやめる、という話ではありません。
ちゃんと通えていなくてもいいし、
通えている日があってもいい。

ただ、

「安心できる場所が1つだけじゃなくてもいい」

という考え方です。

家と学校しかないと思うと、
学校がうまくいかないだけで世界が全部つらくなります。

でも、

  • 話せる場所
  • 自分のペースでいられる場所
  • 比べられにくい場所

がもう1つあると、
心の負担は少し分散します。

ザワザワは、
“逃げろ”というサインではなく、
“安心できる場所を増やして”というサインかもしれません。

同じようにモヤモヤしていた中学生が見つけた場所

実際に、

「夜になると不安が大きくなっていた」
「学校のことを考えるとザワザワしていた」

そんな中学生が、
学校に行きながら、別の居場所を持ったことで
少しずつ落ち着いていった例があります。

最初は、

  • カメラオフで参加
  • ただ見ているだけ
  • ほとんど話さない

そんなスタートでした。

でも、

ここでは急がなくていい」
「比べられない」
「無理に元気にしなくていい」

と感じられたことで、
ザワザワが少しずつ小さくなっていきました。

大きく変わったわけではありません。
ただ、“安心できる時間”が増えただけ。

それだけで、
学校への向き合い方も少し変わったのです。


合うかどうかは、体験してから決めていい

もし、

「もう一つの場所って、どんな感じなんだろう」

と少しでも思ったなら、
いきなり何かを決める必要はありません。

合うかどうかは、
体験してから決めていい。

見るだけでもいい。
話を聞くだけでもいい。
カメラオフでもいい。

大事なのは、

“選択肢がある”と知ること。

NIJINアカデミーのメタバース体験会は、
学校をやめる場所ではなく、
学校に行きながら持てる“もう一つの安心”を
試してみる場所です。

ザワザワをゼロにしなくていい。
まずは、少し小さくできればいい。

その一歩として、
体験してみるという選択もあります。


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この記事の内容を確かめるための一次資料

「怠けている」ように見える状態の裏に、医学的な背景があることは珍しくありません。とくに起立性調節障害は思春期に多く、朝起きられないことが本人の意思とは無関係に起きます。判断を家庭だけで抱えず、医療の一次情報にあたってください。

下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。

このテーマに関わる公的資料
資料何がわかるか
厚生労働省「こころの健康」子どもと保護者のメンタルヘルスの基礎情報
厚生労働省「こころの耳」相談窓口とセルフチェック
日本小児心身医学会起立性調節障害など、子どもの心身症に関する学会情報
文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」小中の不登校353,970人。全国の最新の実数
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針
同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合)教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件
同 別記2(自宅でICT等を活用した学習)自宅学習を出席扱いにする7つの要件
文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件
文部科学省「COCOLOプラン」誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策
文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」全国1,045市区町村の公式相談窓口
教育機会確保法(e-Gov法令検索)第13条が「休養の必要性」を条文で認めている
こども家庭庁「子育て支援」子育て世帯が使える支援制度の全体像
国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料

学校に相談するときの進め方

1

① 支援の目標をすり合わせる

「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。

2

② 具体的な場所を挙げる

「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。

3

③ 出席扱いの要件を一緒に確認する

「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。

4

④ 決めたことを記録に残す

面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター全国1,045市区町村の窓口一覧

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

家庭でいまできること

制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。

いま家庭で確かめておきたいこと

睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)

食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか

頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)

「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか

保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか

学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか

声のかけ方で迷ったときは

「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。

逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。

相談先の選び方|どこに何を聞けるか

相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。

相談先の比較
相談先聞けること費用向いている場面
在籍校(担任・スクールカウンセラー)出席の扱い、校内の別室、学習の進め方無料まず学校での配慮を相談したいとき
教育支援センター(市区町村)学校外の公的な居場所、通所と出席扱い原則無料学校の外に一歩を踏み出したいとき
フリースクール(民間)体験活動中心の居場所、少人数の学び月1〜5万円程度興味や「やってみたい」から入りたいとき
オンライン自宅から参加できる学び、出席扱いの実務スクールにより異なる外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき
医療機関(小児科・児童精神科)体の不調の背景、診断と治療保険診療睡眠・食事・体の症状が続くとき
24時間子供SOSダイヤル子ども本人・保護者どちらの相談も無料・24時間いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310)

どこから始めればいいか迷ったら

まずは市区町村の教育委員会(教育相談室)に電話してみてください。学校を通さずに保護者から直接相談できる自治体がほとんどです。「今すぐ通える場所はありますか」「対象は何年生からですか」の2つを聞くだけでも、次の一手が見えてきます。全国の窓口は文部科学省のページから探せます。

この記事のテーマについて、よく寄せられる質問

同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。

Q. 朝だけ具合が悪くなります。仮病でしょうか?

A. 仮病とは限りません。起立性調節障害のように、午前中に強く症状が出て午後に回復する状態は思春期に多くみられます。本人の意思では動かせない体の反応なので、まずは小児科や児童精神科で相談してください。

Q. 受診したほうがよい目安はありますか?

A. 睡眠・食事・体重に変化があるとき、体の症状が2週間以上続くときが一つの目安です。「気のせいかも」と迷う段階で相談して構いません。学校を休む判断の根拠にもなります。

Q. 薬を飲ませることに抵抗があります

A. 治療の選択は家庭が決めることです。迷いをそのまま医師に伝えてよいですし、薬以外の選択肢や、まず生活リズムから整える方針を相談することもできます。

Q. 学校にどう説明すればいいですか?

A. 診断名だけでなく、「午前中は登校が難しいが、午後なら可能なことがある」と具体的な時間帯や条件で伝えるほうが配慮につながります。医師の意見書があると、学校側も動きやすくなります。

Q. 保護者自身がつらいときは?

A. 保護者の消耗は子どもに伝わります。厚生労働省「こころの健康」や自治体の相談窓口は、保護者本人の相談も受け付けています。24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)は保護者からの相談も可能です。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

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