友だち関係でつまずいた子|小学生の理由・サインと親の対応

不登校・行き渋りガイド

「どうして?」と聞いても答えがはっきりしない——小学生のお子さんについて、なぜ起きるのか、うちの子は当てはまるかのチェック、逆効果な対応と具体的な声かけ例、回復の道すじ、学校との連携、相談先までを、じっくり解説します。

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にじいろ編集部
2026.7.26

「友だち関係のつまずきで学校がつらい」——まず知ってほしいこと

「仲のよい子とうまくいかない」「グループに入りづらい」——いじめとまではいかなくても、友だち関係のちょっとしたつまずきは、子どもにとって大きなストレスになります。文部科学省の調査でも、いじめを除く友人関係は不登校の要因の一つに挙がっています。本人が話したがらないことも多いので、責めずに気持ちに寄り添うことが大切です。

いじめとまではいかなくても、友だち関係のちょっとしたつまずき——グループに入りづらい、仲のよい子とすれ違う、班活動が気まずい——は、子どもにとって大きなストレスです。とくに人間関係が複雑になる中学年以降に増えます。本人は「告げ口したくない」「心配をかけたくない」と話したがらないことも多く、まず責めずに気持ちに寄り添うことが大切です。

ひとりで抱えないで

これは「親の育て方が悪い」というサインではありません。お子さんの心と体が出している大切なサインに気づけたこと、それ自体が大きな一歩です。原因を一つに絞れなくても、対応は始められます。

友だち関係のサイン

次のような様子が続いていないか、ふり返ってみてください。それぞれが、いま挙げた背景のあらわれです。

  • 特定の子・グループの話題を避ける
  • 休み時間や班活動を嫌がる
  • 「ひとりでいい」と言うことが増えた
  • 学校の出来事を話さなくなった

ひとつだけなら一時的なものかもしれません。けれど複数が2週間ほど続くなら、早めに関わり方を切り替えていきましょう。

うちの子は当てはまる?チェックリスト

「様子を見るべきか、動くべきか」の判断材料にしてください。当てはまる数が多いほど、背景にこの理由が隠れている可能性が高くなります。

  • 友だちの話を避ける・元気がなくなる
  • 登校しぶりが友だち関係と関係していそう
  • 持ち物がなくなる・こわれるなど気になることがある
  • 家で不機嫌・涙もろくなった
チェックの目的は「原因さがし」ではありません

いくつ当てはまっても、犯人を見つけて責めるためのものではありません。目的は「今、この子はしんどさを抱えている」と気づくこと。気づけたこと自体が、次の一歩につながります。

やってしまいがちな対応と、その注意点

不安なとき、親はつい「なんとかしよう」としてしまいます。その気持ちは自然ですが、次の関わりは、かえって回復を遠ざけてしまうことがあります。追いつめられた子は、心をさらに閉ざしてしまうからです。

  • 「気にしすぎ」「あなたにも原因が」と決めつける
  • 本人に無断で相手や親に強く働きかける
  • 無理に仲直りさせようとする

してあげたい関わり(具体的な声かけ例つき)

いちばんの土台は、家が安心できる場所であること。少し言い方を変えるだけで、伝わり方は大きく変わります。

声かけ NG例 → OK例

「あなたにも悪いところが」 → 「つらかったね、話してくれてありがとう」
「気にしなければいい」 → 「そう感じるくらいイヤだったんだね」
「仲直りしなさい」 → 「どうしたいか、あなたの気持ちを聞かせて」

  • 「何かあった?」より、まず気持ちに寄り添って聞く
  • 本人の意思を尊重し、勝手に動く前に相談する
  • 担任・スクールカウンセラーと連携して見守る

回復への道すじ——3つの段階

回復は一直線ではなく、行きつ戻りつしながら進みます。おおまかな3段階を知っておくと、いま我が子がどこにいるかが見え、焦りが和らぎます。

1

休養期

エネルギーが底の時期。まずしっかり休ませ、安心を最優先に。登校刺激は控え、心の充電に専念します。

2

回復期

笑顔が戻り、好きなことに関心が向き始めます。生活リズムを整え、家でできることから活動を広げます。

3

再始動期

「保健室なら」「午後からなら」など本人発の一歩が出てきます。学校と相談し、小さな成功体験を重ねます。

大切なのは、段階を飛ばして急がせないこと。エネルギーがたまれば、子どもは自分から動き出す力を持っています。

学校との連携の進め方

家庭だけで抱え込まず、早めに学校と手をつないでおくと、選択肢が広がります。次の順で進めるとスムーズです。

  • 担任に「今の状態」を共有する:原因の説明より、「朝つらそう」「体の不調がある」など事実を伝えるだけで十分です。
  • スクールカウンセラーに相談する:無料で使えます。家庭と学校で対応をそろえる橋渡し役になってくれます。
  • 柔軟な登校・学びの形を相談する:保健室・別室登校、午後からの登校、短時間登校、合理的配慮など、その子に合った形が選べます。
  • 親の負担を軽くする配慮も相談する:毎朝の欠席連絡の方法など、続けやすい形を一緒に決めます。

相談先・受診を考える目安

「相談は大げさかも」と迷う必要はありません。数日〜1週間たっても回復しない、強い落ち込みや体の不調が続く、といったときは、日数にかかわらず早めに専門の窓口を頼ってください。

いじめが疑われる場合を含め、まず担任・スクールカウンセラーに相談を。深刻なときは各自治体の教育相談や、文部科学省の24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)も利用できます(文部科学省 相談窓口)。

「行けない時期」も、その子は育っています——にじいろから

学校を休むと、この先どうなるのだろうと不安でいっぱいになりますよね。けれど、立ち止まって自分と向き合う時間が、その子の芯を育てることもあります。にじいろは「数値で測られる学びから、経験で語れる学びへ」を掲げ、学校という一つの場所だけにとらわれない、その子らしい育ちを応援しています。安心できる環境と時間があれば、子どもはまた自分のペースで歩き出します。どうか一人で抱え込まず、まずは気持ちを分かち合えるところから始めてください。

よくある質問(FAQ)

いじめかどうか分からないときは?
はっきりしなくても、本人がつらそうなら早めに学校に相談してよいです。事実の確認と見守りを一緒に進めてもらえます。
親はどこまで介入すべき?
まず本人の気持ちと意思を尊重し、勝手に動く前に相談を。学校と連携して環境を整えるのが有効です。
転校は解決になりますか?
状況によっては選択肢ですが、まず原因の整理と本人の意思を大切に。専門家に相談しながら判断しましょう。
親はどこまで介入すべき?
まず本人の気持ちと意思を尊重し、勝手に動く前に相談を。いじめが疑われる場合は早めに学校へ。事実確認と見守りを一緒に進めてもらえます。

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※本記事は保護者が情報を整理するための一般的な解説であり、診断・治療や専門的な助言に代わるものではありません。お子さんの状態については、学校・専門の相談窓口・医療機関にご相談ください。制度・窓口は変更される場合があります。最新の公式情報をご確認ください。

最終更新:2026年7月26日


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