社会人Aあの人はいつも忙しいはずなのに、なぜか焦っていない



自分は人より仕事量が少ないはずなのに、なぜかいつもいっぱいいっぱい
そんな違いを感じたことはありませんか?
今回は、教育起業家であり、NIJINアカデミー校長の星野達郎が、スタッフさっちーからの「仕事に余裕がない」という相談をきっかけに、「余裕がある人・ない人」の本当の違いについて語りました。
実はこの話、教育現場だけでなく、あらゆる仕事に通じる内容です。
3分で読めますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
きっかけは、仕事に余裕のないスタッフの言葉



私、仕事をする上で余裕が結構ないんです
そう相談してきたのは、子どもたちから人気で、クラスでも楽しそうにしているさっちー。ただ、会議をうっかり忘れてしまったり、予定を飛ばしてしまったりすることがあるのだとか。
一生懸命やっているのに、なぜか空回りしてしまう。周りに迷惑をかけてしまう。
一方で、同じくらい忙しいはずなのに、涼しい顔で期日を守り、生徒の前でも落ち着いているスタッフがいる。



その差って、一体何なんだろう?
これは多くの人が一度は感じたことのある疑問ではないでしょうか。タツロー校長はこの相談に、意外な角度から答えていきます。
「余裕=キャパシティの大きさ」だと思っていませんか?
多くの人は「余裕がある」と聞くと、こんなイメージを持つはずです。


コップに水を注いで、水があふれそうなら余裕がない。まだ入る余地があれば余裕がある。
つまり「自分のキャパシティに対して、課題がどれだけ少ないか」で余裕を測る考え方です。
タツロー校長は、この考え方に真っ向から反対します。



それって結局、楽か楽じゃないかで考えているだけなんですよね。この生き方だと、課題が増えたり、時代が急に変わったりした瞬間、一気に余裕がなくなっちゃうんです。
たしかに、今は問題なく回っていても、コロナ禍のような社会の急変や、AIによる仕事の変化が起きた途端、一気に置いていかれてしまう人は少なくありません。
ルールや誰かから与えられた課題を、じっと待って一生懸命こなすタイプの人ほど、この「コップ型の余裕」に頼りがちだとタツロー校長は指摘します。
本当の余裕は「2つの円の重なり」でできている
では、タツロー校長が考える『余裕』とは何なのか。
答えはシンプルです。
「自分が目指す生き方」と「今の現実の生き方」、この2つの円がどれだけ重なっているか。
それこそが、余裕の正体だといいます。
実際、タツロー校長自身、ノルマや決まった課題がないにもかかわらず、1日12時間以上働くこともあるそうです。それでも苦しくないのは、「仕事」だと思っていないから。趣味と本業が一致しているからです。
シリコンバレーのアクセラレータープログラムに挑戦したり、韓国の不登校支援に向けて動いたり——。誰かに指示されたわけではありません。
もちろん、いつも理想通りとは限りません。校長として日々のトラブル対応に追われ、「自分は一体何をやっているんだろう」と感じる日もあるといいます。それでも、「理想とする生き方」と「手を差し伸べたい相手」さえ見失わなければ、その重なりが余裕を生み出してくれる——タツロー校長はそう語ります。
「宿題をやらない子」への向き合い方でわかること


この考え方は、教育現場での具体的な対応にもはっきり表れます。
多くの先生は
「宿題は絶対にやらせなければならないもの」というルールに縛られ、宿題をやっていない子がいると、「同僚や管理職からどう見られるか」
を気にしてしまいがちです。
タツロー校長は、こうした「本質的ではない指標」を気にすることこそが、余裕を奪う原因だと言い切ります。
NIJINアカデミーの理念は「子どもたち一人ひとりの主体が輝く」こと。



決められたルールで縛るんじゃなくて、あの子のために何ができるだろうかって考えて学校に行く。そう考えたら、毎日が楽しくなりませんか?
「めんどくさい業務」が、実は余裕を生むこともある


日報、領収書の整理、通知表の作成——。会社にも学校にも、面倒に思えるルールはつきものです。
タツロー校長にも、こうした「決まりごと」と向き合った経験があります。
実は4年間、旅行会社の添乗員として会社員をしていたことがあるのです。
当時大事にしていたのは、
「お客様にとって、この旅が人生の思い出になってほしい」という思い。
その視点に立つと、日報を書くという行為も「お客様にちゃんと向き合うための振り返りの時間」に変わり、面倒だったはずの業務に意味が生まれたそうです。



めんどくさいことは一つもないです。なぜなら、納得できないことはやらないから。
会社や学校が決めたルールも、視点を変えれば意外な価値が見えてくることがある。
もちろん本当に無駄なものは改善すべきですが、この視点の転換こそが、仕事にも人生にも余裕を生むカギだとタツロー校長は語ります。
「自分のため」に頑張るほど、なぜか余裕がなくなる理由





周りはこれだけやっているのに、自分はできていない
そんな風に落ち込んでしまうことは、誰にでもあるはずです。タツロー校長は、この苦しさの原因を、こう分析します。



人間は、自分を見つめすぎると『病む』んです
SNSでは「自分のために人生がある」というメッセージがあふれています。しかしタツロー校長は、この考え方に明確に異を唱えます。
自分という存在自体も、両親や恩師、これまで出会ってきた人たちの生き方の積み重ねの上に成り立っている——そう考えているといいます。



人のことを考えている限り、病みません。理念を持って、本当に人のために力を使っている人って、やっぱりかっこいいですよね
まとめ:余裕は「増やす」ものではなく「重ねる」もの


タツロー校長が提案するのは、山積みのタスクをただこなす働き方ではなく、決められた時間の中で「どう人を幸せにできるか」を考える、いわば“クラフト型”の働き方です。
余裕とは、キャパシティに空きをつくることではありません。
もし今、あなたが「余裕がない」と感じているなら、キャパシティを増やす方法を探す前に、一度立ち止まって考えてみてください。
「自分が本当にやりたいこと」と「今日やっていること」は、どれくらい重なっていますか?
▶︎ NIJINアカデミー校長・星野達郎のYouTubeチャンネルでは、教育や不登校の話題だけでなく、これから今回のような働き方・組織経営に関するテーマも発信していきます。気になることがあれば、ぜひコメントで教えてください。
NIJINアカデミーは、小学1年生から高校3年生を対象とした不登校オルタナティブスクールです。「Be HAPPY, Do HAPPY(君には幸せになる力があり、人を幸せにする力もある)」という理念のもと、子どもたち一人ひとりの主体が輝く環境づくりに取り組んでいます。
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学校以外にも、その子に合う学びの場があります
「ALL HAPPY」を掲げる小中一貫のオルタナティブスクール。不登校・発達特性のある子どもたちが全国から通っています。在籍校と連携した97%の出席認定率を公表しています。
NIJINアカデミー
「ALL HAPPY」を掲げる小中一貫のオルタナティブスクール。累計1,000名以上が入学し、在籍校と連携した97%の出席認定率を公表しています。
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不登校をめぐる情報は、体験談と一般論が混ざりやすい分野です。いま国が何を方針としているかを押さえておくと、学校や自治体とのやりとりで迷いにくくなります。とくに出席扱いの要件は、知っているかどうかで選べる道が変わります。
下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。
| 資料 | 何がわかるか |
|---|---|
| 文部科学省「学びの多様化学校の設置者一覧」 | 全国84校。旧・不登校特例校の全リスト |
| 文部科学省「生徒指導提要」 | 学校の生徒指導の基本方針(改訂版) |
| 文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」 | 小中の不登校353,970人。全国の最新の実数 |
| 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」 | 「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針 |
| 同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合) | 教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件 |
| 同 別記2(自宅でICT等を活用した学習) | 自宅学習を出席扱いにする7つの要件 |
| 文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」 | 2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件 |
| 文部科学省「COCOLOプラン」 | 誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策 |
| 文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」 | 全国1,045市区町村の公式相談窓口 |
| 教育機会確保法(e-Gov法令検索) | 第13条が「休養の必要性」を条文で認めている |
| こども家庭庁「子育て支援」 | 子育て世帯が使える支援制度の全体像 |
| 国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」 | 研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料 |
学校に相談するときの進め方
① 支援の目標をすり合わせる
「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。
② 具体的な場所を挙げる
「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。
③ 出席扱いの要件を一緒に確認する
「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。
④ 決めたことを記録に残す
面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。
つらいときの相談先(24時間・無料)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
- お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター(全国1,045市区町村の窓口一覧)
この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。
家庭でいまできること
制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。
いま家庭で確かめておきたいこと
睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)
食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか
頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)
「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか
保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか
学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか
声のかけ方で迷ったときは
「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。
逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。
相談先の選び方|どこに何を聞けるか
相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。
| 相談先 | 聞けること | 費用 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 在籍校(担任・スクールカウンセラー) | 出席の扱い、校内の別室、学習の進め方 | 無料 | まず学校での配慮を相談したいとき |
| 教育支援センター(市区町村) | 学校外の公的な居場所、通所と出席扱い | 原則無料 | 学校の外に一歩を踏み出したいとき |
| フリースクール(民間) | 体験活動中心の居場所、少人数の学び | 月1〜5万円程度 | 興味や「やってみたい」から入りたいとき |
| オンライン | 自宅から参加できる学び、出席扱いの実務 | スクールにより異なる | 外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき |
| 医療機関(小児科・児童精神科) | 体の不調の背景、診断と治療 | 保険診療 | 睡眠・食事・体の症状が続くとき |
| 24時間子供SOSダイヤル | 子ども本人・保護者どちらの相談も | 無料・24時間 | いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310) |
どこから始めればいいか迷ったら
この記事のテーマについて、よく寄せられる質問
同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。
Q. 学校を休ませてもいいのでしょうか?
A. 教育機会確保法の第13条は「個々の不登校児童生徒の休養の必要性を踏まえ」と条文で明記しています。休むことは制度の外側にある逸脱ではなく、法律が想定している状態です。
Q. どこに相談すればいいですか?
A. まずは市区町村の教育委員会(教育相談室)です。学校を通さずに保護者から直接相談できる自治体がほとんどです。全国の窓口は文部科学省のページから探せます。
Q. 学校以外に、どんな場所がありますか?
A. 教育支援センター(適応指導教室)は原則無料の公的な居場所、学びの多様化学校は特別の教育課程を組める正式な学校、ほかにフリースクールとオンラインがあります。
Q. 出席扱いにできますか?
A. 要件を満たせば校長の判断で可能です。通所する場合は別記1、自宅でICT等を活用して学ぶ場合は別記2の要件があります。令和6年度は学校外の機関等で42,978人、自宅ICT学習で13,261人が出席扱いになっています。
Q. この先どうなるのか不安です
A. 不登校の経験がその後を決めるわけではありません。不登校を公表した著名人12人のように、別の道で力を発揮している人は多くいます。いまは先を決めるより、目の前の回復を優先してよい時期です。
つらいときの相談先(24時間・無料)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
- お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター
この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。
参考にした公的資料
本記事は公開資料と教育現場での実践をもとにした情報提供であり、診断・治療の代わりになるものではありません。(にじいろの編集方針・監修について)









